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29話
しおりを挟む「…入れ」
その声は、もはや、人間の声ではなかった。
地獄の底から響いてくるような、冷気そのものだった。
バルタスは、何か、とんでもなく、マズいことになったと、本能で察知しながら、その地獄の扉を、おそるおそる、開けた。
そして、彼は、見た。
ラヴェンスワース公爵邸、創設以来の「天変地異」を。
我が主、フェリクス・ラヴェンスワース公爵閣下は、確かに玉座におられた。
だが、その膝の上は、ありえないことに、「空席」だった。
いつもなら、そこに咲き誇っているはずの、純白の「至宝」の姿がない。
そして、その「至宝」――オフィール様は、部屋の最も遠い窓辺の長椅子に、膝を抱えて丸まっておられる。
さらに、床には、ボスが王家からわざわざ取り寄せさせていた、あの最高級タルトの銀皿が、まるでゴミのように、無造作に置かれている。
(((…………は?)))
バルタスの思考は、完全に停止した。
(オフィール様が、膝の上におられない)
(ボスが、自ら差し出したであろう菓子を、拒否された)
(そして、その皿が、床に)
ゴクリ、と。
バルタスは、己の喉が鳴る音を聞いた。
執務室の空気は、もはや「冷たい」というレベルではない。
魔術的な冷気が、物理的な圧力となって、バルタスの肌を刺す。
窓ガラスには、「凍てつき」とは別の、主人の殺気による、新たな霜が張り付いていた。
(…ラヴェンスワース邸の「低気圧」…いや、これは、もはや「氷河期」だ…!)
「…なんだ、バルタス」
フェリクスが、その冷たい蒼い瞳を、ゆっくりと部下に向けた。
その瞳には、一切の感情がなかった。「無」だった。
「いつまで、突っ立っている。報告があるから来たのだろう」
「は、ははっ! も、申し訳ございません!」
バルタスは、死地に赴く兵士の覚悟で、一歩前に出た。
(こうなったら、一刻も早く報告を終わらせ、この地獄から退避するしかない!)
「ご、ご報告いたします! 昨夜の舞踏会の一件を受けまして、主賓であった海龍王国のテオドール王子は、本日早朝、『急な本国の事情』との名目で、予定を大幅に繰り上げ、王都を出立。事実上の、緊急帰国とのこ…」
「潰せ」
「…………はい?」
バルタスは、己の耳を疑った。
「…今、なんと…」
「聞こえなかったか」
フェリクスの声は、静かだった。だが、それゆえに恐ろしかった。
「その、海龍とかいう国が、俺のオフィールを『ご婦人』と間違え、あまつさえ、あの汚らわしい視線を向けた。…潰せと言ったんだ」
「ぼ、ボス! し、しかし、それは外交問題に…!」
「それが、どうした」
(((どうした、じゃねえええええ!!)))
バルタスは、内心で絶叫した。
(完全に八つ当たりだ!)
(いつもの独占欲なら、『二度と王都の土を踏ませるな』で済むはずだ!)
(国ごと潰せ、とは、明らかに、オフィール様との間に『何か』があったせいだ!)
この時、バルタスと、彼の後ろに控える同じく報告待ちで入室してきた他の幹部たちの心は、一つになった。
(((オフィール様!! 助けてください!!)))
(((あなた様だけが、この暴走機関車を止められるんです!!)))
全員の、必死の視線SOSが、窓辺のオフィールへと注がれる。
だが、オフィールは、そのSOSにも気づかず、あるいは、気づいていて無視し、プイ、と窓の外を向いたままだった。
(((絶望だ…!!)))
「次!」
フェリクスが、次の報告者を睨む。
東区の「影」の隊長が、震えながら一歩前に出た。
「はっ! 先日の、オルブライト侯爵家の利権譲渡の件ですが、引き継ぎのリストに、一部、不明瞭な点が…」
「やり直せ」
「へ?」
「そんな、穴だらけのリストを、俺の前に持ってくるな。貴様の目は、節穴か? …ああ、そうか。この前の『赤蛇』の件で、貴様の部隊は、情報漏洩に気づかなかったな」
「も、申し訳ございません!」
「下がれ。貴様の顔を見ていると、不快だ」
理不尽。
あまりにも理不尽な、八つ当たりだった。
隊長は、顔面蒼白で後ずさった。
執務室は、もはや、カオスだった。
誰もが、この「氷河期の暴君」の、次のターゲットになることを恐れ、俯くしかなかった。
(…ああ、もう…)
その時、窓辺で、小さなため息が漏れた。
オフィールだった。
彼は、膝を抱えたまま、このカオスなそして、幼稚なやり取りを、背中で聞いていた。
(…フェリクス、僕に構ってくれないからって、部下の人たちに、当たりすぎ)
(僕が怒ってるのは、フェリクスなのに)
オフィールも、この状況は、さすがにやりすぎたかなと、反省し始めていた。
フェリクスが、ここまで「焦る」とは、思っていなかったのだ。
その時だった。
玉座で、ギリ、と奥歯を噛み締める音がした。
フェリクス・ラヴェンスワースが、ついに、限界に達したのだ。
彼は、積み上がった報告書の山を、その手で、床に叩き落とした。
ガッシャーン!!
凄まじい音と共に、羊皮紙が舞い散る。
部下たちが、ビクゥッ! と肩を震わせた。
フェリクスは、立ち上がった。
そして、玉座から、ゆっくりと、窓辺のオフィールの元へと、歩み寄った。
その一歩一歩が、バルタスたちには、まるで断頭台へ向かう王の歩みのように、重く、重く、見えた。
フェリクスは、長椅子の前に立った。
そして。
「影の当主」が。
「国の暗部」を統括する、冷徹無比な支配者が。
部下たちが見守る、その前で。
ゆっくりと、片膝を、床についた。
「「「…………!!?」」」
バルタスと幹部たちは、目を疑った。
(((ボスが、膝を…!?)))
フェリクスは、膝を抱えて丸くなるオフィールと、その視線を合わせるように、屈んだ。
その蒼い瞳には、もはや、怒りも、冷気もなかった。
そこにあるのは、ただ、どうしようもない「焦燥」と、「混乱」だった。
「…オフィール」
フェリクスは、そのプライドを、かなぐり捨てて、尋ねた。
「…なぜ、怒っている」
「……」
「俺が、何か、したか?」
その、まるで、捨てられた子犬のようなと、バルタスは一瞬思ってしまい、慌ててその思考を打ち消した、問いかけに。
オフィールは、ようやく、その顔を、フェリクスに向けた。
その金色の瞳は、わずかに、潤んでいた。
「……した」
「…何をだ」
「…………きのう」
「昨夜? 舞踏会か。…あの王子が、気に障ったか? ならば、今すぐ、海龍王国を――」
「ちがう!」
オフィールは、フェリクスの言葉を遮った。
「…フェリクスが、…キスした」
「…ああ。したな」
それが、どうしたと、フェリクスは思った。
「……あんな、大勢の、前で…!」
「……」
「やりすぎ…!」
オフィールの声が、震える。
「みんな、見てた…! バルタスも、王様も、みんな、見てた…!」
「…ああ」
「…僕、…フェリクスが、僕のこと『自慢』してくれるのは、好きだけど…」
「…ああ」
「―――でも、…あんなのは、恥ずかしかった…っ!」
オフィールは、顔を真っ赤にして、そう叫ぶと、再び、フェリクスの胸にではなく、自分の膝に顔をうずめてしまった。
「「「……………」」」
執務室に、完全な静寂が、再び訪れた。
バルタスたち部下は、固まった。
(…え?)
(理由、それだけ…?)
(あんな、国が傾くかのような「低気圧」の原因が、ただの『恥ずかしかった』!?)
彼らは、自分たちの胃が、この数時間、まったくの「無駄」に犠牲になったことを、悟った。
だが、フェリクスは、違った。
彼は、そのオフィールの「告白」を聞いた瞬間、全ての「焦燥」と「混乱」が、一瞬にして、消え去るのを感じた。
そして、その後に、凄まじい勢いで、別の感情が、湧き上がってきた。
(…『恥ずかしかった』?)
(こいつが? 俺の前では、あんなに淫らに乱れる、この魔物が?)
(俺以外の、ゴミどもの視線を、意識して?)
(それで、拗ねていた?)
(―――可愛すぎるだろ…!!)
フェリクスの「低気圧」は、一瞬にして消滅した。
いや、それは、灼熱の「溺愛モード」へと、反転したのだ。
「…そうか」
フェリクスは、その場に跪いたまま、オフィールの頭を、これ以上ないほど優しく、優しく、撫でた。
「…すまなかった、オフィール。お前が、そこまで『恥ずかしがって』いたとは、気づかなかった」
(むしろ、その恥じらう顔が、最高にそそる、としか思っていなかった)
「…もう、しない?」
オフィールが、潤んだ瞳で、上目遣いにフェリクスを見る。
その、反則的な仕草に、フェリクスの理性が、再び、別の意味で切れそうになった。
「…ああ。…善処する」
「…本当に?」
「ああ。…だから、機嫌を直せ」
フェリクスは、立ち上がると、今度こそ、オフィールのその小さな体を、まるで羽毛でも扱うかのように、軽々と抱き上げた。
「あっ…!」
「機嫌を直すための、『償い』だ」
フェリクスは、オフィールを横抱きにしたまま、バルタスたち部下彼らは、あまりの展開の急変に、まだ呆然と立ち尽くしている姿を、一瞥した。
「…おい、お前たち」
その声は、もはや「低気圧」ではなく、「春の陽気」あるいは、生ぬるい熱風だった。
「オフィールが、まだ、ご機嫌斜めだ」
(((いや、原因、あなた様ですよね!?)))
部下たちの心の声は、もちろん届かない。
「償いに、何か、欲しいものはあるか? オフィール」
フェリクスは、腕の中のオフィールに、世界で最も甘い声で、尋ねた。
「あの『霧氷花の温室』、完成を早めさせるか?」
「…べつに」
「それとも、次の視察か? あの村の『羊』、一頭、丸ごと焼かせるか?」
「…いらない」
「ならば、あの『海龍王国』か。やはり、地図から消すか?」
(((やめてえええええ!!)))
バルタスの、必死の心の叫び。
オフィールは、そのフェリクスの提案に、小さく、くすくすと笑った。
(やっと、いつものフェリクスに戻った)
彼は、その腕の中で、満足げに、フェリクスの首に、そっと腕を回した。
そして、その耳元に、愛らしい「回答」を、囁いた。
「…ぜんぶ、いらない」
「…なに?」
「霧氷花も、羊も、よその国も、どうでもいい」
オフィールは、フェリクスの蒼い瞳を、じっと見つめ返した。
「―――フェリクスが、僕だけ、見ててくれれば、いい」
「「「…………っ!!」」」
その、愛らしすぎる「回答」に。
フェリクス・ラヴェンスワースの理性が、今度こそ、完全に、焼き切れた。
そして、バルタスたち部下は、悟った。
(((あ、一番、マズい展開だ、これ…)))
「…ああ。そうだな」
フェリクスは、その腕の中の「至宝」を、この世の全てから隠すかのように、強く、強く、抱きしめた。
「…お前は、本当に…」
そして、彼は、部下たちが全員見ている、その執務室のど真ん中で。
「償い」と「八つ当たり」と「溺愛」の、全てを込めて。
「恥ずかしかった」と拗ねた、そのオフィールの唇に、昨日よりも、さらに深く、激しく、口づけた。
「んんっ…! ふ、ふぇりくす!? み、みんな、見て…!」
「見せておけ。…これは、昨夜の『続き』の、罰だ」
(((いや、もう、お好きにどうぞ…!!)))
バルタスと幹部たちは、自分たちの胃が、もはや限界であることを悟りながら、音を立てないよう、そっと、執務室を退出していくのだった。
ラヴェンスワース邸の「低気圧」は、こうして、別の意味での「熱波」へと変わり、部下たちの胃痛だけが、後に残った。
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