長編官能ミステリー小説『セックス共有村訪問記』

露木阿乱

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セックス共有村訪問記 あらすじ

セックス共有村訪問記  あらすじ

 
 四国の中央部、日影村(ひかげむら)の村営キャンプ地に東京の民俗学部の大学三年生、早田花音(はやたかのん)と向井亮介(むかいりょうすけ)は新山唯花(にいやまゆいか)と寺山昭夫(てらやまあきお)のカップル四人が、卒論のフィールドワークのため日影村(ひかげむら)を訪れていた。花音はこの旅行で重荷と感じている処女を捨てたいと考えていた。一方、唯花と昭夫はヤリサーのメンバーでもあり性には淫奔(いんぽん)で貪欲だった。

 その日のキャンプ村に、テントを張ったのはこの二組だけだった。静寂の中で無事、花音が破瓜(はか)を終えた時、大勢の村人が現れた。

 今日は、年に一度の『御史権現(おふみごんげん)の闇祭り』のため、四人を招待したいという。四人ともセックスが終わったばかりの裸の姿だった。

 その後、花音だけ中年の女に岩風呂に連れて行かれた。そこで、破瓜による傷跡の治療をするという。身体を念入りに洗った後、膣内に薬を塗りつけていく。村が事業として手掛けている秘伝の民間薬だった。実は、この薬には、傷の治癒効果の他、催淫(さいいん)物質も含まれていた。治療が終わると、二人の野卑(やひ)な男たちが現れ、花音は犯されてしまう。

 そのまま、花音は闇祭りの開催場所である、御史権現(おふみごんげん)を祭る宗教施設に連れて行かれた。
 そこには亮介たち三人の姿もあった。これから、年に一度の『御史権現の闇祭り』が行われるという。その前に、村のペンションに住むレズビアンカップルの、子作りのための種付けを行なうことになっていた。これに、亮介たちも参加させられ、セックスによる精子の提供を要求された。この勃起維持のために唯花と、これも村の事業として、性接待のための特殊訓練を受けている、アテンダーGOROのところの訓練生、美穂がアシスタントとして呼ばれていた。
 種付けが終わると、闇祭りが本格的に始まった。最初は明るい中で気に入った相手とセックスして、蝋燭(ローソク)が消えて暗闇になると、手に触れた相手とセックスすることになる。それが、夜が明けるまで続くのだ。  
 最初に花音が犯されるのを見て、亮介と昭夫が止めに入るが女医者に注射で眠らされてしまう。その上、十字架状に拘束(こうそく)され、女たちに犯されてしまう。花音も唯花もその夜は、大勢の男たちに犯され、想像できないほどの精液を流し込まれていた。

 翌日になって、この村では時折、村外の旅人を誘ってセックスしたり、場合によっては強制的に性交を行うことがあることがわかった。通常はとんどトラブルがなかったという。トラブルがあればほとんどは金で解決したらしい。
 しかし、花音は破瓜を経験したばかりで、まだ処女同然だった。それが知らない男たちに散々犯されたのだ。納得できるはずがなかった。
 交渉が決裂したあと、村をよく知ってもらうため、村の保養所で一週間待機してほしいといわれる。しかし、ただ待機するのではなく、毎夜、訪れる村人とセックスしてほしいというのだった。これは、猟銃をちらつかせての強制だった。それからの一週間、大勢の村人と肌を合わせることになった。
 セックスするうちに、村人のことが少しずつ分かってきたような気がしてきた。処女だった花音を珍しがって愉(たの)しむものもいたが、多くはいたわってくれた。そして、そんないたわりのセックスが、花音に性の悦(よろ)こびを感じさせ始めていた。

 一週間を経て、村の会議室に呼ばれた四人は、村の責任者たちから謝罪を受けた。村がなぜこのようなことをしているのか、その真相を話し始めた。
 村は二十年以上も前に、少子化のため存亡の危機を迎えていた。研究者や専門家に相談しても、子供は生まれず、人口減少によって産業も衰退していた。当時の村の村長とその部下だった現村長、後に赴任してきた女医者が考え出したのが、違法スレスレのビジネスと、村民全員参加による性の共有化だった。新ビジネスによって産業を育成し、性によって強固な共同体を創(つく)ろうとしたのだ。昔の日本には、各地にこれに近い共同体があり、性には寛容だった。当時の農作業などが、村全体の協力がないと成り立たなかったからだ。
 しかし、そこには弊害があった。性の共有化は必然的に血を濃くしてしまう。そこで、時折、外部の血を入れるために、キャンプ場やハイカーを誘って新しい種を流入させた。また、男たちが、マンネリにならないために、花音や唯花のような女性を捕まえてはセックスの機会を提供していた。
 村には、大きく分けて四つのビジネスがあった。製薬事業、性接待要員の育成事業、画像配信事業、そして事情があって身を隠す理由のある人を受け入れる事業だ。これら違法スレスレの事業を守るためにも、秘密保持のための性の共有化が不可欠だった。
 これらの説明を受けても、亮介は首を縦にふらなかった。大切な恋人が男たちから容赦ない凌辱(りょうじょく)を受けたのだ。ところが、花音は許すといい始めた。村の男たちと毎夜セックスするうち、その心情が理解できるような気がしていた。
 唯花や昭夫は、もともとセックスをエンジョイする方だ。おまけに多額の謝罪金も出るという。最後には、亮介も折れることになってしまった。

 とりあえず円満解決となったため、今後、不同意のセックスは強要しないこと、そして卒論のフィールドワークも全面協力してくれることになった。
 村の長老たちによる聞き取りや画像の収録など、施設を使っての協力も行われた。そして、これはレポートに書くことはできないが、現在行われている風習も体験させてもらえることになった。『娘祝い』『若衆盃』『夜這い』だった。四人は見学だけでなく、体を使って体験することになった。
 そんな時に民間薬の通販を委託している会社の部長が、難問を持ち込んだ。結婚退社の予定の秘書を、出張の際、抱けるようにしてほしいというのだ。女医者は花音の協力を得てこれを切り抜けた。花音を気に入った女医者は、アテンダーGOROのところで行われている、性感トレーニングを経験することを勧められた。性感トレーニングを指導しているのは、女医者の製薬会社所属の林浩然だった。花音はこのトレーニングを受け、会議室快感のあまり失神してしまう。
 予定した全てが終了し、帰京も決まった日、画像のネット配信事業を担当している、バーチャル三郎太(さぶろうた)の、動画制作場所に四人で出かけていた。村人しか知らない秘密の場所での、男たちによる凌辱シーンの撮影だった。秘密の場所である、その場所に見知らぬ男たちが現れ、リーダー格の男は陳沐陽と名乗った。
 翌日、村の幹部たちの前に現れた陳は、村の秘密を公にすると脅迫した。姿を現した林が陳のスパイとして、陳に情報を提供していたのだった。陳は秘密を公開しない条件として、自分たちのビジネスに協力しろという。 
 ビジネスとは、代替腹による赤ちゃんの提供だった。日影村に女性を連れてきて、主に村人や陳の部下たちによって性交を行い、できた赤ちゃんを希望者に販売するというのだ。急速に少子化の進む中国では有望なビジネスだと語った。
 村長と女医者は、陳の背景を突き止めるために、このビジネスに協力する素ぶりをした。その日、花音と唯花は陳たちに犯された。
 ほどなく、日本語学校に通う三人の女性が、代替腹として連れてこられたが、単なる売春という名目だったため、激しく抵抗し部下たちに凌辱されてしまった。

 東京では、花音の帰京が遅れているため、兄の早田夫婦は日影村との連絡を密にしていた。兄・善一郎は大学で遺伝子工学が専門の準教授で妻・櫻子(さくらこ)は代議士の実父の秘書をしていた。花音と連絡が取れない場合は、三郎太や女医者と連絡をとっていた。あらかじめ、二人とのコンタクトの方法を教わっていたのだ。花音のピンチを知った兄は、ある男に相談することにした。
 兄夫婦には、スワッピングの愛好家という一面があり、そのパーティーで警察関係者らしい男に遭遇していた。加えて妻は、議員会館で外交部会のリーダーの部屋から出てくるその男に遭遇したという。ある日のパーティーで、兄はその男に声をかけると、後ほど改めて、その男から連絡が入り、早田家を訪問するという。想像した通り、その男は警察の公安外事課に所属していた。彼は陳の情報と共に、今後の対策などに協力してくれるという。
 この話を確認した後、村長と女医者は、陳と林を会議室に呼んだ。日影村の真の秘密を話すと宣言した。会議室にはモニターが設置されていて、画面には早田準教授が映し出されていた。
 そこで女医者は、日影村の村民の九十五%が日影村遺伝子という特殊な遺伝子を持ち、その遺伝子を持たない人間の妊娠可能性が極端に低いことを話した。原因は、水や食物ではないかという。つまり、日影村生まれの女性でないと、妊娠できないことになる。
 実は、このことも性の共有化をすすめる一因だったのだ。
 この日影村遺伝子については、女医者は何年も前からからその存在を確認しており、不妊の原因も判明していた。そのため、対策としてのサプリメントも開発済みだった。しかし、そのことは陳たちには話さなかった。日影村遺伝子を持たないと、妊娠できないとだけ伝えたのだった。
 陳たちは憮然(ぶぜん)とした表情で会議室を出て行った。 陳たちにとって悲報は続いた。その日の午後に代替腹として来日した、本格的なメンバーが、空港で足止めをくらったのだ。裏では公安が動いていた。これによって代替腹要員だけでなく、産まれた赤ちゃんの中国への輸送も難しくなっていた。
 その日の夕刻、陳たちは日影村から逃亡した。その際、陳は渓谷に転落して死亡してしまう。 陳の策謀はあっけなく瓦解してしまったのだ。
 この出来事によって、お互いのカップルを交換して、花音は友情を確認することになった。花音にとって初めての昭夫とのセックスだった。帰京の前日、時季を早めて村祭りが行われた。村人との別れのセックスを楽しんだ。

 東京に帰った花音は、心身ともに大きく変化していた。義姉の了解を得て、兄ともセックスした。日影村の件で協力してくれた公安の肥田とも、新しい体験をすることになった。

 ある日、赤坂のレンタルスペースでアルバイト中の昭夫は、デビューしたてのボーイズグループのメンバーに凌辱されている美穂を目にした、花音や亮介、たまたま美穂を救うために上京していた三郎太を呼び出し、美穂を助け出した。美穂は、日影村でアテンダーGOROによって育成された性接待要員だった。

 そしてあれから一年、闇祭りの日が訪れた。東京からは、花音たち四人の他、兄夫婦と公安の肥田の妻・美幸が日影村を訪れていた。
 三郎太と美穂の結婚祝のお披露目のセックスが行われ、それが終わると闇祭りがスタートした。



 目次

1 処女キャンプ

2 御史権現(おふみごんげん)闇祭り

3 セックス共有村

4 日影村ビジネス

5 代替腹ビジネス

6 赤ちゃん工場

7 日影村遺伝子

8 スワッピングコネクション
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