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《第一章:価値ゼロ追放から始まる、世界核錬金術師レオンの逆転劇》
第8話 本編:王城潜入と逆転
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王都に入ると、街の惨状が目に飛び込んできた。
建物は倒壊し、魔物が暴れ、人々が逃げ惑っている。
紅核石の暴走波が街全体を飲み込んでいた。
(急がないと……本当に終わる)
核視で見ると、紅核石の波動は“王城の中心”から発していた。
「レオンさん! こっちへ!」
瓦礫の陰から声がした。
リーテだった。
「……リーテ?」
「あなたが止めるんでしょ? 紅核石の暴走」
彼女は息を荒げている。
「王城内部は結界で守られてる。
外からじゃ無理だけど……私は内部構造を知ってる」
俺はうなずき、リーテを先頭に城へ向かった。
◇
王城の内部は半壊し、結界も不安定。
だが、核視の力で弱点を見つけ、通路を最短で進んだ。
「王家は……何を考えて紅核石を起動した?」
リーテが答える。
「……国境の魔物を排除するため。
でも、扱えるはずがなかった……
紅核石の力は“王家の血”でも制御できないのに」
(王家は知らなかった。
純度100%の継承者が、俺ひとりだということを)
最奥の玉座室に辿り着く。
そこには──
巨大な紅核石の塊が浮かんでいた。
王も、兵士たちも気絶して倒れている。
紅核石の魔力に耐えられなかったのだ。
(……これは、もう崩壊寸前だ)
中心の核に手を伸ばす。
「純度100%……全開!」
紅核石の暴走波を、青い光が押し返していく。
だが、紅核石は抵抗を強める。
身体が軋む。
血が口から溢れそうになる。
(ま、まだだ……まだ……!)
守護者の声が響く。
『レオン、負荷が限界だ!』
「分かってる……だが今止めなきゃ──!」
その瞬間、紅核石の奥底から“何か”が現れた。
黒い影。
一点の光もない闇。
(……これは──)
リーテが叫ぶ。
「それは、“模造核”よ!!
教団が作った粗悪品!
本物の紅核石と混ざって暴走してるの!!」
(……混ざった?
そんなことをすれば──世界核の理そのものが壊れる)
闇が触れた部分が、世界から“存在ごと”消えていく。
(危険すぎる……これは絶対に残せない)
俺は膝をつきながら叫ぶ。
「純度100%──分解錬成ッ!!」
青い光が爆発し、紅核石と模造核の結合を強制的に解く。
光と闇がぶつかり、王城が震える。
そして──
紅核石は静かに沈黙した。
崩壊は……止まった。
俺はその場に倒れ込む。
(……ギリギリだった)
リーテが駆け寄る。
「レオン……凄い……あなた、本当に世界級の……」
「まだだ。模造核を造った“最適化教団”を止めないと……」
その言葉を最後に、俺は意識を失った。
建物は倒壊し、魔物が暴れ、人々が逃げ惑っている。
紅核石の暴走波が街全体を飲み込んでいた。
(急がないと……本当に終わる)
核視で見ると、紅核石の波動は“王城の中心”から発していた。
「レオンさん! こっちへ!」
瓦礫の陰から声がした。
リーテだった。
「……リーテ?」
「あなたが止めるんでしょ? 紅核石の暴走」
彼女は息を荒げている。
「王城内部は結界で守られてる。
外からじゃ無理だけど……私は内部構造を知ってる」
俺はうなずき、リーテを先頭に城へ向かった。
◇
王城の内部は半壊し、結界も不安定。
だが、核視の力で弱点を見つけ、通路を最短で進んだ。
「王家は……何を考えて紅核石を起動した?」
リーテが答える。
「……国境の魔物を排除するため。
でも、扱えるはずがなかった……
紅核石の力は“王家の血”でも制御できないのに」
(王家は知らなかった。
純度100%の継承者が、俺ひとりだということを)
最奥の玉座室に辿り着く。
そこには──
巨大な紅核石の塊が浮かんでいた。
王も、兵士たちも気絶して倒れている。
紅核石の魔力に耐えられなかったのだ。
(……これは、もう崩壊寸前だ)
中心の核に手を伸ばす。
「純度100%……全開!」
紅核石の暴走波を、青い光が押し返していく。
だが、紅核石は抵抗を強める。
身体が軋む。
血が口から溢れそうになる。
(ま、まだだ……まだ……!)
守護者の声が響く。
『レオン、負荷が限界だ!』
「分かってる……だが今止めなきゃ──!」
その瞬間、紅核石の奥底から“何か”が現れた。
黒い影。
一点の光もない闇。
(……これは──)
リーテが叫ぶ。
「それは、“模造核”よ!!
教団が作った粗悪品!
本物の紅核石と混ざって暴走してるの!!」
(……混ざった?
そんなことをすれば──世界核の理そのものが壊れる)
闇が触れた部分が、世界から“存在ごと”消えていく。
(危険すぎる……これは絶対に残せない)
俺は膝をつきながら叫ぶ。
「純度100%──分解錬成ッ!!」
青い光が爆発し、紅核石と模造核の結合を強制的に解く。
光と闇がぶつかり、王城が震える。
そして──
紅核石は静かに沈黙した。
崩壊は……止まった。
俺はその場に倒れ込む。
(……ギリギリだった)
リーテが駆け寄る。
「レオン……凄い……あなた、本当に世界級の……」
「まだだ。模造核を造った“最適化教団”を止めないと……」
その言葉を最後に、俺は意識を失った。
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