あるまん

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「……兄さん、双葉ちゃんがすっごくニコニコしてたけど、一体何処へ行ったんですか?」
 ……香菜子、いや双葉とのデートの翌日、香菜子本人(ややこしい)に敬語で詰め寄られる。因みに双葉は俺の事を昔の様に「お兄ちゃん」と呼び、香菜子は付き合い始めた今でも「兄さん」と呼ぶので解り易い。
 人見知りで大人しい香菜子だが、俺に対してはまた別だ。余り表情には出てなくても、不機嫌そうなのは伝わる。
「双葉に聞いてないのか? 駅前のカラオケと、びっくりドンキーに行って来ただけだよ。香菜子の声で昔のアニソンってのも新鮮だったな」
 香菜子と双葉は、夢の中で話し合う事は出来るが、片方が身体を使っている時は御互いが何をやっているかまでは解らないらしい。
「そ、其れはともかく……に、兄さんの……裸の事を言われたんですけどっ! い、一体兄妹で何をしてるんですかっ!」
「ふぁっ!」
 確かに双葉の前で着替えてはいた……が、裸だったのは上半身だけだし、見られたのは一瞬だけの筈だ。
「わ、私にも最近見せてないのに、兄妹でアンナコトやコンナコトを……ふっ、不潔です~~~~~!!」
「ま、待て待てっ! 双葉には着替えの時見られただけだしっ!」
「其の割に、兄さんの……あ、アソコの形迄っ! いやっ! 信じられないっ!」
「お、落ち着けえええええっっっ!!」
 一体双葉の奴、香菜子に何を話したんだっ! 香菜子は大人しいが少し妄想過剰気味というか、被害者意識過剰というか……其処を昔から双葉にからかわれていたが。
「に、兄さんの……ぱお~んがっ! 鼻を高々とっ! 高々とおおお!!」
「んまあああああああああああってえええええええええ!!」

 ……

 この後香菜子を抱きしめ、頭を摩りながらゆっくり落ち着かせるまで30分ほどかかった。
 因みに香菜子の言うぱお~んとは、昨日着ていた俺のパーカーの胸についていた象のワッペンの事だと思う。って何でこんなの付けてたんだっけ?

「……すいません、少し取り乱しました」
「全く双葉の奴め……後で御仕置だな……って今は香菜子の身体に入ってるから、香菜子に御仕置する事になっちゃうな……」
「……ふふっ」
「どうした?」
「いえ……何か昔の兄さんと双葉ちゃんに戻ったみたいで、嬉しいです……出来れば、昔みたいに三人で遊びたいですけど……」
「……そうだな」
 香菜子の身体は一つだけだし、其れは叶わぬ夢だ。だが……
「そうだ、今度丸一日お互いの様子を動画に撮ろうか? 姿はどっちも香菜子だけど、行動は全然違うしな」
「そうですね、少し恥ずかしいですが……でも、私達の……付き合ってる所を見せるのですか? 双葉ちゃんには言ってるけど、でも小学生に……抱き合ってる所とか、き、キスしてる所とかは……」
「……マチタマーエ」
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