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おじさん♡実家に帰ります①
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みぃ♡
かれこれ3ヶ月前の事。
完全に変態を終えて、Ωになった時には…
僕は既にこの国に居た。
でも、一度だけ祖国のお役人と面談する機会があった。
「今井さん。時間が限られていますので、手短にお話します」
当時の僕はまだ変態の名残が肌一面に残っていて、包帯でぐるぐるに巻かれたミイラ男の様だった。
それでも意識はそれなりに、はっきりとしていた。
「まずは、おめでとうございます。この度の御成婚を国家を挙げてお喜び申し上げております。…はい。では取り急ぎ、失礼いたします。今井さんには権利があります。」
もう何もかもが唐突に激変していた日々にいて、僕はもう感覚が麻痺していた。
だから職員の淡々とした説明を、淡々と聞いた。
「あなたに帰国の意思があり、それを望む場合、それがいついかなる場合でも、承認されなければいけません。」
そりゃそうだ。
僕の生まれ育った国なら普通の事です。
僕、犯罪者じゃないんだし。
「ですが、もしもそれが難しい場合にはこちらをご使用ください」
こちらがそのボタンです、だ、そうです。
…クイズ番組とかで見るやつに似ている。
使うって、押すのかな。
あ、ボタンの真ん中に『押』ってある。
…は?どういうこと:(;゙゚'ω゚'):
いつ、どこで、何のために使うんだって?
「一押し、いただければ、必ず。お迎えに参ります」
あの時は訳がわからなかった。
今もよく分かっていない。
でも、とりあえず。
今、お迎えに来て欲しい。
僕は一旦、実家に帰ります!\\\٩(๑`^´๑)۶////
いや天涯孤独だから帰る家なんてないんだけど。
いちおう生まれ育った国だし、ホームってことで。
とにかく『ここ』じゃない『どこか』に行きたかったんだ。
ちょっと落ち着いてゆっくり考えたい。
ここじゃ落ちつかないんだよ。
…夫達に会いたくない。
僕はなんだか…怒ってるんだ。
せっかくだし、風呂場の鏡に夫達への伝言とか書いとく?
そんな勢いで。
ちょっと、いや、かなり半信半疑でポチッとしました。
その結果…
…ちゃんと来ました。
お国から、お迎えが!
:(;゛゜'ω゜'):
かれこれ3ヶ月前の事。
完全に変態を終えて、Ωになった時には…
僕は既にこの国に居た。
でも、一度だけ祖国のお役人と面談する機会があった。
「今井さん。時間が限られていますので、手短にお話します」
当時の僕はまだ変態の名残が肌一面に残っていて、包帯でぐるぐるに巻かれたミイラ男の様だった。
それでも意識はそれなりに、はっきりとしていた。
「まずは、おめでとうございます。この度の御成婚を国家を挙げてお喜び申し上げております。…はい。では取り急ぎ、失礼いたします。今井さんには権利があります。」
もう何もかもが唐突に激変していた日々にいて、僕はもう感覚が麻痺していた。
だから職員の淡々とした説明を、淡々と聞いた。
「あなたに帰国の意思があり、それを望む場合、それがいついかなる場合でも、承認されなければいけません。」
そりゃそうだ。
僕の生まれ育った国なら普通の事です。
僕、犯罪者じゃないんだし。
「ですが、もしもそれが難しい場合にはこちらをご使用ください」
こちらがそのボタンです、だ、そうです。
…クイズ番組とかで見るやつに似ている。
使うって、押すのかな。
あ、ボタンの真ん中に『押』ってある。
…は?どういうこと:(;゙゚'ω゚'):
いつ、どこで、何のために使うんだって?
「一押し、いただければ、必ず。お迎えに参ります」
あの時は訳がわからなかった。
今もよく分かっていない。
でも、とりあえず。
今、お迎えに来て欲しい。
僕は一旦、実家に帰ります!\\\٩(๑`^´๑)۶////
いや天涯孤独だから帰る家なんてないんだけど。
いちおう生まれ育った国だし、ホームってことで。
とにかく『ここ』じゃない『どこか』に行きたかったんだ。
ちょっと落ち着いてゆっくり考えたい。
ここじゃ落ちつかないんだよ。
…夫達に会いたくない。
僕はなんだか…怒ってるんだ。
せっかくだし、風呂場の鏡に夫達への伝言とか書いとく?
そんな勢いで。
ちょっと、いや、かなり半信半疑でポチッとしました。
その結果…
…ちゃんと来ました。
お国から、お迎えが!
:(;゛゜'ω゜'):
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