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なにを焼くの?
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沙織は色の濃いスティック状の木片のようなものをリュックから取り出しストーブの上からナイフで削り出した。
「なにそれ。カツオのだし?」
「あはははは。イイネ、カツオのだしだったら。これはファットウッド。油を含んだ木片で、これ入れるとよく燃えるの」
そう言ってファットウッドを突っ込んだ。
今度はヤシの実の毛の束のようなものを取り出した。
「麻の火口。これで完璧絶対火がつくから」
麻をフェザースティックに絡めた。
「火をつけるっていろいろ大変だね」
「そこで切った薪だから乾燥させてないしね。着火しにくかったりするの」
「へえ」
「そのかわり煙もすごいから」
「ええ!」
「ジャーン」
沙織はいつの間にか手に鉛筆の芯のような色の小さな棒を持っていた。
「ファイヤースタータ」
「ファイヤースタータ?」
「英語だとフュールロッドとか言ってるけど」
沙織はナイフの峰をファイヤースタータに当てて麻の上から擦った。
その姿がなぜか香織はかっこいいと思った。
火花が散ったと、思ったら麻がメラメラと燃はじめた。
しかしなかなかフェザースティックが燃えない。
するとファットウッドが勢いよく燃え出し、ファットウッドが周りのフェザースティックをまきこむように燃えはじめた。
「スゴーい。火だあ」
煙も沙織が言ったようにすごかった。
「目、痛!」
「気をつけて。あんまり煙に当たらないようにね」
薪がメラメラと音を立てて燃え上がるのを香織は見入ってしまった。
トングを使い沙織はストーブの腹の取っ手を回し蓋を開けた。
ストーブの高さを超えて突っ込まれたフェザースティックを下の口に移した。蓋がちょうど受け皿になるようにできている。
「こうしないと上になにも載せられないからね」
沙織はリュックからキャンプ用と思われる小ぶりのフライパンを取り出し、ストーブに載せた。
小さなプラ箱と折りたたまれた鉄製の四角く長いものと鉄製の皿を2枚取り出した。
「ねえ、テーブル組み立てて」
四角い長ものを手に取り香織はどうなってるのか見回した。
「これ、テーブルなんだ」
留めてあるゴムを、外し広げてみると小さなテーブルになるのがわかった。
その裏に足らしきものが折りたたまれてるのを見つけ外へと折り出した。
片足に引っ掛け棒がついてるのでそれをそれぞれの片足に引っ掛けて完成。
「テーブルだ。ちっちゃい」
沙織はプラ箱からプラスチックの小さな容器に移し替えたオリーブ油をフライパンにかけていた。
「なにを焼くの?」
「まあ、見てて」
そして保冷用の封筒のようなものから肉のパックを取り出し、ビニールのカバーを破ると塩胡椒をサッとかけ、それをフライパンの上に構え、パックを抜いて肉をその上に落とした。
ジューッとうまそうな音が響く。
「ステーキ!」
香織は思わず言った。
しかし小さく沙織の声が否定した。
「違う」
沙織は間髪入れずに袋タイプのトマトソースを切ってステーキにかけ、シュレッドチーズをばらまいた。
「なにそれ!」
沙織は不敵な笑みを浮かべ香織を見つめ、微動だにせずに言い放った。
「ピッツァステイク!」
と、しかも英語の発音だった。
「ピッツァ…ステイク?」
「なにそれ。カツオのだし?」
「あはははは。イイネ、カツオのだしだったら。これはファットウッド。油を含んだ木片で、これ入れるとよく燃えるの」
そう言ってファットウッドを突っ込んだ。
今度はヤシの実の毛の束のようなものを取り出した。
「麻の火口。これで完璧絶対火がつくから」
麻をフェザースティックに絡めた。
「火をつけるっていろいろ大変だね」
「そこで切った薪だから乾燥させてないしね。着火しにくかったりするの」
「へえ」
「そのかわり煙もすごいから」
「ええ!」
「ジャーン」
沙織はいつの間にか手に鉛筆の芯のような色の小さな棒を持っていた。
「ファイヤースタータ」
「ファイヤースタータ?」
「英語だとフュールロッドとか言ってるけど」
沙織はナイフの峰をファイヤースタータに当てて麻の上から擦った。
その姿がなぜか香織はかっこいいと思った。
火花が散ったと、思ったら麻がメラメラと燃はじめた。
しかしなかなかフェザースティックが燃えない。
するとファットウッドが勢いよく燃え出し、ファットウッドが周りのフェザースティックをまきこむように燃えはじめた。
「スゴーい。火だあ」
煙も沙織が言ったようにすごかった。
「目、痛!」
「気をつけて。あんまり煙に当たらないようにね」
薪がメラメラと音を立てて燃え上がるのを香織は見入ってしまった。
トングを使い沙織はストーブの腹の取っ手を回し蓋を開けた。
ストーブの高さを超えて突っ込まれたフェザースティックを下の口に移した。蓋がちょうど受け皿になるようにできている。
「こうしないと上になにも載せられないからね」
沙織はリュックからキャンプ用と思われる小ぶりのフライパンを取り出し、ストーブに載せた。
小さなプラ箱と折りたたまれた鉄製の四角く長いものと鉄製の皿を2枚取り出した。
「ねえ、テーブル組み立てて」
四角い長ものを手に取り香織はどうなってるのか見回した。
「これ、テーブルなんだ」
留めてあるゴムを、外し広げてみると小さなテーブルになるのがわかった。
その裏に足らしきものが折りたたまれてるのを見つけ外へと折り出した。
片足に引っ掛け棒がついてるのでそれをそれぞれの片足に引っ掛けて完成。
「テーブルだ。ちっちゃい」
沙織はプラ箱からプラスチックの小さな容器に移し替えたオリーブ油をフライパンにかけていた。
「なにを焼くの?」
「まあ、見てて」
そして保冷用の封筒のようなものから肉のパックを取り出し、ビニールのカバーを破ると塩胡椒をサッとかけ、それをフライパンの上に構え、パックを抜いて肉をその上に落とした。
ジューッとうまそうな音が響く。
「ステーキ!」
香織は思わず言った。
しかし小さく沙織の声が否定した。
「違う」
沙織は間髪入れずに袋タイプのトマトソースを切ってステーキにかけ、シュレッドチーズをばらまいた。
「なにそれ!」
沙織は不敵な笑みを浮かべ香織を見つめ、微動だにせずに言い放った。
「ピッツァステイク!」
と、しかも英語の発音だった。
「ピッツァ…ステイク?」
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