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虎蔵出陣
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庭での沙織の大太刀回りを壁の向こうで亜香里戸真紀理が聞いていた。
沙織の強さに二人は応援した。
「頑張れ沙織様!」
「行け無外流!」
聞こえるのはやくざ達の濁っただみ声の悲鳴のみだ。
「さすが沙織様だぜ!ぜったい負けねえんだよ!」
「ふっ。人斬りの沙織の剣は直に見ているからな。あの凄まじさは折り紙付きだ!」
「ぜったい現世で会うもん。沙織様に」
「会うもん?男言葉はどうした?」
真紀理の女子っぽい言葉に亜香里がツッコんだ。
「もういいの!沙織様と香織様が生きてくれれば…」
「急におなごのようになりおって…」
「そういえばわたし達全員男言葉だったたね」
「そうだな…」
亜香里と真紀理の頭上から血がポタポタと降ってきた。
「きゃっ!これって…」
「待て…」
亜香里は壁に耳を当てた。
庭では切り込みの這入ったやくざの首から血が天高く吹き出していた。
地井頭は確か無外流の使い手…
無外流は上士の剣と聞く…
下級武士の剣を一撃で斬り伏せる技か…
さっきから人体の柔らかい部分ばかり斬るから刃こぼれがほとんどない。
人斬りと呼ばれるわけは無外流ゆえか…
虎蔵が初めて前に出た。
「もういいぞ!俺がこいつを滅多打ちにするからてめえら下がってろ!」
手下達はニヤニヤしながら空間を空けた。
虎蔵は二本の兜割りをぶんっ!と音をさせて振った。
兜割り。つまり岡っ引きが持つ十手の長いものだ。
鉄の細長い棒に釣針のように鉤状の突起があり、それで刀を捉え折り曲げることが出来る武器だ。
七尺の虎蔵が両手に兜割りを持つと侍の剣など飴細工のように曲がる。
剣を曲げられた武士の頭部は噛み砕いた飴のようにぐちゃぐちゃになった。
沙織は見たことのない巨躯の男を思わず見上げた。
そして圧倒的な力の差に背中が凍りついた。
沙織の強さに二人は応援した。
「頑張れ沙織様!」
「行け無外流!」
聞こえるのはやくざ達の濁っただみ声の悲鳴のみだ。
「さすが沙織様だぜ!ぜったい負けねえんだよ!」
「ふっ。人斬りの沙織の剣は直に見ているからな。あの凄まじさは折り紙付きだ!」
「ぜったい現世で会うもん。沙織様に」
「会うもん?男言葉はどうした?」
真紀理の女子っぽい言葉に亜香里がツッコんだ。
「もういいの!沙織様と香織様が生きてくれれば…」
「急におなごのようになりおって…」
「そういえばわたし達全員男言葉だったたね」
「そうだな…」
亜香里と真紀理の頭上から血がポタポタと降ってきた。
「きゃっ!これって…」
「待て…」
亜香里は壁に耳を当てた。
庭では切り込みの這入ったやくざの首から血が天高く吹き出していた。
地井頭は確か無外流の使い手…
無外流は上士の剣と聞く…
下級武士の剣を一撃で斬り伏せる技か…
さっきから人体の柔らかい部分ばかり斬るから刃こぼれがほとんどない。
人斬りと呼ばれるわけは無外流ゆえか…
虎蔵が初めて前に出た。
「もういいぞ!俺がこいつを滅多打ちにするからてめえら下がってろ!」
手下達はニヤニヤしながら空間を空けた。
虎蔵は二本の兜割りをぶんっ!と音をさせて振った。
兜割り。つまり岡っ引きが持つ十手の長いものだ。
鉄の細長い棒に釣針のように鉤状の突起があり、それで刀を捉え折り曲げることが出来る武器だ。
七尺の虎蔵が両手に兜割りを持つと侍の剣など飴細工のように曲がる。
剣を曲げられた武士の頭部は噛み砕いた飴のようにぐちゃぐちゃになった。
沙織は見たことのない巨躯の男を思わず見上げた。
そして圧倒的な力の差に背中が凍りついた。
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