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1章 転生編
11話
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僕がどうやって切り抜けようかと思っていたら、魔法使いシーナが火の魔法を放ってきた。横に避けて無力化する為にシーナに急接近したら盾が突然目の前に現れた。慌てて回避行動を取り、なんとか躱しシーナの方を見るとレンが盾を構えていた。
「ヒュー、間に合ってよかったぜ」
「なにするのよレン!!邪魔しないで」
「は?バカじゃないの?俺がいなかったら今頃お前も吹き飛ばされていたかもしれないんだぞ?それに、俺たちの中で最速のディーゼが敵わない時点で俺達には厳しい戦いだ。それくらい察しろ」
「くぅっ!」
あの中で冷静かつ行動出来たレンは、仲間のシーナの危険を察知してシーナの前に出て盾を前に出しカオルの行動を阻害したのだ。
「すまない。こちらにこれ以上は争う気はないからそっちも落ち着いてくれ」
「僕は比較的に落ち着いているよ。元々争う気は無かったし」
「そ、そうだったな」
レンの言葉の後に光のドームは消えた。シーナを見ると悔しそうにしながら僕を睨みつけていた。
そんな所へ同じ制服に槍を持つ男達が現れた。
「我々は衛兵だ。この状況は何事だ」
どうやら現れたのは衛兵だったようで、これで帰れると思ったが、どうやらそうもいかなくなった。
「そこの男が私達の仲間を殴ってきたのよ」
「なんだと」
そう発言したのはシーナだった。衛兵はシーナの指差す方を見るや殴り跡のある男がぐったりとしている。それを見た衛兵の僕を見る目付きは鋭いものだった。
「少し話を聞かせてもらうぞ」
そう言って衛兵の一人が近づいて来たが、レンがそれを止めた。
「すみません。ただの喧嘩なので、それにもう互いに和解しましたので大丈夫です」
「それでも話くらいは聞いておかないと」
「こっちが向こうに迷惑をかけたのでこれ以上迷惑をかけたくないんですよ」
レンはさっきまでのチャラチャラした感じから一転して真面目に受け応えをしていた。レンの必死の対応により、衛兵は渋々帰って行った。
「これでこの騒ぎの借りはチャラにしてもらうからな」
「僕はそれで構わない」
「それは助かる。俺はレン、竜の左翼が幹部の一人だ。ちなみに、最初に戦ったディーゼやその後のシーナも幹部だぜ。そんな奴らを圧倒したんだから誇れるぜ。
これも何かの縁だ。なんかあった時は俺らを頼ってくれよ。それじゃあな。お前ら行くぞ。アルスは俺が担いで行くからさっさと歩け」
レンの言葉にディーゼとシーナは大人しく従い人混みへと消えて行った。
僕も今日は大人しく帰ることにした。
家に着き中に入ると、いい匂いがした。一階から二階に上がると朝食を食べた広間から子供達の騒いでいる声が聞こえてきた。扉を開け広間に入ると夕食をテーブルに運んだり、小さい子の面倒をみてたりと賑やかであった。そんな中、調理を終えたフィルが僕に気づいた。
「おかえりなさい、カオル様。簡単な物しか作れませんでしたが、夕食を作っておきましたので食べてください」
「カオル様ー!」
「かおるしゃま~」
「カオルー」
フィルが僕の名前を呼ぶと子供達が僕に群がって来た。「明日はなにする?」、「クエスト受けたい!」、「あのね~、今日ね~」と、一斉に話しかけられ、嬉しい反面何を言ってるのか分からなくなってきていた。
「カオル様が困っていますし、席に着いてご飯にしますよー」
「「「「「はぁーい」」」」」
すっかりお姉さんになっているフィルだが、彼女もまだ子供なのにと感心していた。
それから、夕食を食べ、体を拭いたりした後は買ったベットに子供達をそれぞれ寝かせた。昨日はそこまで苦労はしなかったが、離れながら寝るベットに抵抗感があるのか今日は中々寝てくれず、寝かせるのに苦労した。
皆んなが寝静まる中、僕は一人商品となるポーションを創っていた。
「ふー、これで100個目が出来た。しかし、このペースで創るとなると時間がかかり過ぎるな」
個人スキルの【創造】で創っていたのだが、一回のスキル使用で創れるポーションは1個しか創れない。このスキルの短所をこんな事で気づく事になるとは思わなかった。
工場でも創れればポーションを大量に生産出来るだろうし、何よりも子供達の働き口としても活用出来る。そんな風に思いながらどうするかを考えていたら、《大量》、《同じ物》などのワードが頭をよぎった時僕は新しいスキルを思い付いた。
そして、生まれたのが【複製】だ。
======================================
======================================
スキル : 複製(ー)
スキル詳細 : このスキルはウインドウにて簡易な操作が
可能。
このスキルを選択後、複製の対象をウイン
ドウに写すと自動でスキャンされる。その
データを元に個数指定で複製が可能となる
。
※複製で創られた物は解体スキルを使用し
てもその素材となったアイテムの回収は
出来ません。
======================================
======================================
何故、このスキルをすぐに思い付かなかったのか数分前の自分に文句を言いたくなった。
このスキルを創った後のポーションの製作スピードは比べ物にならない程に向上した。保管庫に小から特大までのポーションをそれぞれ1万残し、倉庫にそれぞれを1万ずつ納めた。このスキルでいろんな物を複製して売れば儲けれるのではと頭の中をよぎったが、そんな事をすれば、目を付けられると思い諦めた。
__________________
魔の森から西に120キロ離れた所で100人を超える人間が蠢いていた。その者達は、森近くに通っている道の両脇に息を潜めるように隠れていた。
そこへ、大量の物資を運んでいる商人のキャラバンが現れた。キャラバンの周りには複数の傭兵が盗賊とモンスターから守る為に警護していた。普通なら10人程なのにこのキャラバンは20人もの傭兵に護られており、それ故に商人は油断をしていた。
傭兵の一人が道の両脇に潜む男達を見つけた。
「敵襲!前方の道両脇に敵がいるぞ!!」
その声に傭兵達は戦闘態勢に入った。傭兵達もこの時までは簡単なクエストで終わるはずだったが、現れた山賊の数を見て顔色を青くなっていった。
「お前らー!物資と女、馬以外は全て壊して殺せーー!!」
「「「「「うぉー!!」」」」」
山賊の数と士気の高さに商人だけでなくその場にいた者達全てがこの先の未来が見えていた。
傭兵はクエストそっちのけで自分の身を守るだけでも精一杯だったがその数は一人また一人と減っていき、男商人は殺され、女商人や女の店員は次々と連れ去られていった。
それから数分、殺された傭兵や商人、馬車の残骸だけが、道の周辺に残されていた。
【後文】
かなり短くなりすみません。予定していたものを大幅に縮小しました。土日に私的な用事の為に出掛けていました。その為に、書く時間が無かった為にこのようになってしまいすみません。
次回の更新はなるべく早くしますので、よろしくお願いします。
感想にて知らせて頂いた誤字・脱字などは後日改めて修正と返信を致します。
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