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2章 傭兵団拡張編
5話
しおりを挟む【本文】
ぶらぶらと街中を歩きながら目的地である奴隷商館に着き中に入った。扉を開けた先にいたのは赤い髪に整った顔、細身の体は高価な服を身に纏った男がカウンターにいた。
「いらっしゃいませ。おや?初めて見る顔ですね。私は当商館の主ヴエルフでございます。申し訳ございませんが、当館は現在休館中でございます。また日を改めてご来店ください」
そう言うとヴエルフは頭を下げた。毎日営業していると思っていたがどうやら違ったようだ。ここで僕は思った事を質問してみた。
「休館するのはオークションの為ですか?」
僕がそう言うとヴエルフは何とも言えない表情をした。その理由はすぐに分かった。
「奴隷オークションを知っている方なら知っていると思いますが、あまり表で言ってはよろしくないので当館内だとしてもあまり発言なさらないようお願いします」
このヴエルフの発言で奴隷オークションがどのようなものかはすぐに理解出来た。このオークションに参加すれば目星しい奴隷に出会えるかもしれない。そう思った僕は話を続けた。
「僕もそのオークションに参加する予定何ですが、ヴエルフさんも何かを出品する予定ですよね?」
「は、はい。その予定ではありますが、如何なさいましたか?」
付かぬ事を聞いてきた僕に対してヴエルフは少し警戒しているが、僕は構わず話し続けた。
「その出品する予定の奴隷を見させていただきたいと思いまして。なんせ、いろんな奴隷が出品されますのでオークション前に見れるのであれば見ておきたいと思いまして」
「申し訳ありません。そのような対応は出来かねませんのでご了承下さい」
「そうですか、それは残念です」
まぁ、僕も見せてと言って見せてもらえるとは思っていない。これは次の話に繋ぐためのものだ。
「それで、オークションは今日でしたよね?」
「そうですよ。今日の夜に行われます」
「そうでした、そうでした。今夜、ここの地下で行われるのですよね?」
「そうですが・・・。何かありましたか?」
「いえいえ、合ってたかな~と思いまして。この手のイベントの日付などをよく間違えるもので」
「そうでしたか。今夜、当館で行われますのでお間違いないようにして下さいね」
「ありがとう。今夜は楽しみにしているよ」
そう言って僕は奴隷商館を出た。
会話から察してもらえると思うが、僕はあたかも奴隷オークションを知っているかのように話して開催する日と場所を聞き出したのだ。
王都のそれもデカイ奴隷商館の主が入り口のカウンターにいる事は滅多にないはず。それなのにいるということは僕の地球での知識から考え、辿り着いたのが "奴隷オークション" だった。間違えてても日付を間違えていたとでも言えばいいだろう。
だが、まさか今日行われるとは思っていなかった。一度、転移で家に戻って予備のお金を回収して来よう。そう思った僕は宿に戻り、転移した。
__________________
夜になり、会場であるヴエルフの奴隷商館に訪れた。中に入ると仮面と番号札を渡され、会場内に入った。中はすごい人の数で混んでいた。着ている服も豪華で、指には宝石の付いた指を付けていたりと、如何にもな人達ばかりで場違い感が半端なかった。
会場に入ってから15分程経った時、会場が暗くなり、正面の大きな舞台が照らし出された。
そこには赤と黒のスーツのような服と縦長の帽を被った男が立っていた。
「皆さまー!お待たせいたしました!これよりオークションを開催いたしまーす!」
男の発言に会場は湧いた。普通のオークションならまだしもこれから行われるのは奴隷のオークションだと言うのにこの賑やかさだ。何とも言えない感情が心の奥で込み上げてきた。
会場はそんな僕を他所に始まっていた。
「では、次の商品の4番目はこちらです!オスの獣人で20歳と比較的若いので労働力として持ってこいです!元々は冒険者でしたので戦闘も可能です!では、80金貨からスタートです!」
「85」
「90」
「95」
「100」
「120」
「135」
「おや?終わりですか?他に135金貨以上を出す方はいませんか?いませんね?では、135金貨で終了!25番さんのお買い上げになりまーす!」
このようなものが数回、数十回と続けられていた。そんな中僕はただ立っていた。まず、心を落ち着かせこの状況に慣れる為に静かに立っていた。
心を落ち着かせながら周りを観察し、オークションのやり方を見ていた。まず、番号札を手に持ち、その手を上げる。それから金貨の枚数であるその数を言うと言った簡単なものだった。
かなり落ち着き、だいぶ慣れた頃には30人目のオークションが終了し、次の商品の紹介が始まった。
「では、次の商品の31番目はこちらです!メスのリザードマンで年齢は不明ですが、見た目からは比較的に若いと思われます。ただ、とても凶暴な為、前の主人は手を焼き手放しました。そんなリザードマンを我こそは躾けてみせれるという方はぜひ購入してください。では、50金貨からスタートです!」
「55」
「60」
「65」
・
・
・
・
・
「120」
「125」
「200」
「えっ!」
「おい・・・」
「これは凄い方が現れましたね!」
200と言ったのは僕だ。その僕の発言に辺りは騒ついた。ここまでくれば買えると思ったが考えは甘かった。
「210」
僕の隣にいる顔は仮面で見れないが黄色い服を着ているその男からは殺気の様なものを感じた。お前は諦め手を上げるなと言っているかのようにも思えた。
だが、僕はそれを無視して手を挙げた。僕には僕なりの理由があるのだから諦めるわけにはいかない。
「250」
「おぉー!!これは凄いですね!かなり上げてきました!」
「2、255!」
「270」
「27・・、280!」
「300」
僕がそう言うと隣の男から殺気は増した。男のこの行為から僕は安心感から大きく息を吐いた。
「他にいませんか?いませんね?では、300金貨で終了!247番さんのお買い上げになります!!いや~凄いですね247番の方。ただのリザードマンのメスに300金貨は、私なら90辺りで引きますね~。では、次の商品に移りましょう!」
それから僕はオークションに出されたリザードマン5体を全て買い上げた。当然、隣の男は対抗してきたが、僕はつり上げにつり上げて全て買い占めた。お陰で僕は1605金貨も支払う羽目になった。途中からサクラではないのかと疑ったほどだ。
無事何事もなくオークションは終わり、購入した人の番号が呼ばれ、僕も呼ばれ個室に案内された。そこでは購入した奴隷の引き渡しと購入金額の支払いが行われた。
僕は合計金額である1605金貨分を大白金貨1枚、白金貨6枚、金貨5枚で支払い会場を後にした。
買った奴隷のリザードマン達を連れて僕の泊まる宿屋まで来た。ここに来るまでに僕はリザードマン達に睨まれながら来たのだが、流石と言うべきなのかその視線に僕は冷や汗を流した。宿屋に着いた僕は人数が人数なので部屋も大部屋に変え、リザードマン達を先に入れ、その後に僕も部屋に入った。
それぞれをイスやベットに座らせたのを確認して僕は、彼女らリザードマンに話しかけた。
「君達は、リザードマンじゃあないよね?」
【後文】
話の展開を考えていたので投稿が遅くなりました。話を繋げようと頑張っていますが大変で、今後の章の事も視界に入れますとさらに悩んでしまいました。
2日前に1話分を作っていたのですが、話の展開が思いつかなかったので消して作り直しましたので短いですが、投稿しました。
ペースが遅く迷惑をかけますが、今後もよろしくお願いします。
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