異世界で傭兵始めました

ミストレ

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2章 傭兵団拡張編

6話

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【本文】


 僕の発言を聞いたリザードマン達は驚いていると思う。トカゲ頭の為に表情が読めない。

 「君達は竜人ドラゴニュートだよね?それに、話せるよね?」

 僕の言葉に、リザードマンもといドラゴニュート達は顔を合わせ頷いた。それを合図に光だしリザードマンだった姿から人に近い姿に変わった。
 見た感じ、手の一部が鱗に覆われていたり頬の辺りにも鱗があったりなどと人とは異なる特徴を持っていた。そう、彼女らは ‘‘ドラゴニュート‘‘ だったのだ。スキルである鑑定で姿がリザードマンでもステータスにはドラゴニュートと表示されていたから僕は彼女らの正体を知っていた。


 「我らを見破ったその眼力はお見事ですが、あなた事はまだ信用出来ません。我らは奴隷でありますが思うように扱えると思わないでください」


 前の方にいたドラゴニュートが代表して僕に話しかけてきた。だが、目から感じるものは憎悪にも似たものを放っていた。人間絡みで何かあったのだろうか。

 「僕は君達の主人だが強制する気はないよ。ただ、一度、拠点である本部には来てもらうよ。そうじゃないと君達の安全は保障出来ないからね」


 この時、宿の外は敵の集団に囲まれていた。空間地図には赤点表示されているから間違いないだろう。送って来たのはタイミング的に僕の隣にいた奴だろう。

 「敵が来てますので移動します。信用出来ないから残ると言うなら僕はそれでも構わないがどうする?」

 僕がそう言うとドラゴニュート達は互いに顔を合わせ何かを確認し頷くとこちらに向き直った。


 「我らをあなたの拠点にお連れ下さい」

 「分かった」


 僕は空間魔法を使いドラゴニュートを連れて本部に転移した。




__________________




 転移した僕は、空いていてなるべく大きい部屋に連れて行った。子供達に椅子を持って来てもらい、お礼に金平糖を渡し、子供達は喜びながら部屋を後にした。

 そんな様子を見た後だからなのか、ドラゴニュート達は静かだった。同じ奴隷である子供達が笑顔で手伝っていたり、働きに対してその対価を貰っていたりしたからだ。
 本来ならこの様な待遇は滅多にない。奴隷とは使い潰される存在が主であるからだ。使い潰れてもまた買えば補充出来る。この世界の奴隷の扱いはそのようなものであるだ。

 そんな世界の奴隷の扱いから考えて先程の光景は異常なのである。


 「あの子供達は奴隷とお見受けしましたが、なぜあのように笑っていられるのですか?」


 ドラゴニュートからの突然の質問に僕は少し戸惑ったが、その質問に答えた。

 「僕は奴隷だからと蔑ろにするつもりはない。だから、働きに対して正当な対価を払う。それは子供だからと言って違いはない。まぁ、多少甘い所はあると思うけど、僕は彼らを仲間や家族のように思っている。だから、彼らもそんな僕に懐いてくれているんだと思う。まぁ、本人達に聞かないと分からないけどね」

 僕は苦笑しながら言うとドラゴニュート達はまた互いに顔を合わせ何かを話し合っていた。


 「はな・・・よ・・は」

 「し・・まだ・・ようは」

 「さき・・・こども・・・この」


 などと所々聞こえだが話の内容は理解出来なかった。
 それから少しして話がまとまったのかこちらに向き合った。


 「あなたに聞いて欲しい話があるのです」


 代表して僕と話してきたドラゴニュートは何かを決心したかのような目をしていた。

 「分かった。話してくれ」

 「では、まず我らの村の事について話します」


 ドラゴニュートの話しはとてつもないものだった。

 まず、彼女らドラゴニュートはここからかなり離れた所にある小規模な村に住んでいた。ドラゴニュートはドラゴンが人型になった存在なの為かあまり群れる事を好まない傾向があり、10~30人で構成されている。

 彼女らの村は男11、女7の18人で構成されていた。そんなドラゴニュートの村は何事もなく平和な日々が過ぎていたが、ある人間が現れた途端それは崩れた。

 金で村で1番目と2番目に強いドラゴニュートを部下に取り込み、他のドラゴニュートを奴隷として捕えさせようとした。だが、他のドラゴニュートが抵抗した為、人間側も被害を受けた。抵抗したドラゴニュートは殺され、抵抗に参加して捕えられたドラゴニュートも無残に殺された。


 捕えられたドラゴニュート達は様々な所へと売られ、更に儲けようとした人間は彼女達をオークションへ出品した。責めてもの抵抗として、ドラゴニュートの近種であるリザードマンに姿を変えた。

 そんな時に僕が彼女達を買ったと言うらしい。僕は仲間を売ったその二匹のドラゴニュートも許せなかったが、そんな村をめちゃくちゃにした人間も許せなかった。

 「君達はどうしたの?」

 「えっ?」

 僕の唐突な質問に彼女達は戸惑っていた。

 「僕は君達がどうしたいのかを聞いている。簡単に言うとその人間やドラゴニュートに復讐するのかしないのかを聞いている」

 僕の発言に目を見開くドラゴニュートや俯くドラゴニュートがいた。復讐したいが勝てないのを理解しているからなのか誰も口を開かなかった。そんな中、やはり前の方にいるドラゴニュートが口を開いた。


 「あなたは我らに復讐をさせたいのですか?」

 「いや、僕はそういう訳ではないよ」

 「では、どうして・・・」

 「復讐するなら、今だと思っているからだよ。まずら君達は復讐したいのか、したくないのかを答えてくれないか?」

 「したいに決まってます!今までずっと上手くやってこれていたのに、それを数日で壊されたんだから!!あなたに分かる!昨日まで笑っていた仲間が突然殺される辛さを!!」

 前の方にいたドラゴニュートが声を荒げながら僕を睨みつけてきた。先程までの冷静さはおそらく装っていたのだろう。辛くて、悲しかったが後ろにいる仲間を守る為に頑張っていたが、僕の発言でその糸も切れてしまったのだろう。

 「だからこそ、僕は聞いている。その思いを奴らに返してやりたいのだろ?」

 「当たり前だ!我らを裏切ったあいつらにだって一発でもくらわしてやりたい!」

 「そうか。なら、協力しよう」

 「えっ!」

 ドラゴニュート達は再び驚いていた。怒ったり驚いたりと忙しそうだな。

 「僕もそういう奴が嫌いだからね。人の人生を物でも扱うかのようにする奴なんて碌でもない奴だ。僕はやるなら徹底的に潰すつもりだが、君達はどうする?」

 「我らは意志は既に決まっている。我らに手を貸して下さい」

 「もちろん。これからよろしく頼むよ」

 彼女らは即答だった。僕は手を差し出し、握手を交わした。



 その後、ドラゴニュートの装備を整えたり、ゴーレムを使って戦闘訓練をしたりした。四人には僕のスキルを付与して、レベル上昇時の能力向上するなども忘れずに行った。

 その間の僕はというと商会ギルド内の大会議室にて話し合いをしていた。



________________________


 ドラゴニュート達を買ってから次の日、僕は商会ギルド本部に訪れていた。

 扉を開け中に入り、複数あるカウンターの1つに向かった。

 「こんにちは、商会ギルドへようこそ。本日はどのような用事でお越しになりましたか?」

 受付にいた受付嬢はマニュアル通りの対応に笑顔も忘れずに行なっていた。こういう対応を見ると地球にいた頃を思い出す。

 「商会ギルド本部長に取り合ってもらいたい」

 「えっ?」


 まさかの人物に受付嬢は驚いていた。それもそうだろう。まさか、見た感じまだ子供くささが抜けてない奴の口から会社で言えば社長を呼んで欲しいと言っているのだから。


 「あ、あのー、当ギルドには登録なさっておりますか?」

 「いいえ。僕は傭兵ギルドに登録してますので」

 「そ、そうでしたか・・・。本部長と会う約束などもなされていませんよね?」

 「はい」


 僕がそう答えると受付嬢はかなり困った顔をしながら僕の方を見ていた。その表情から、『たまにいるんだよね、こういう人』みたいな事を思っているのだろうと僕にはそう見えた。
 だから、ガキ扱いされ追っ払われる前に手を打った。


 「僕はカディス商会代表をしているのですが、最近商会ギルドとのトラブルが増えています。ですので、今後の事も考え、本部長に会って話さないといけない事があるのです」

 「カディス商会って、最近勢いのある商会ですよね?その代表があなたですか?若いと聞いてましたがこんなに若い方が・・・」

 受付嬢は黙り込み何か考えているようだった。そのまま待っていると肩を掴まれた。振り向くと痩せ細ってる男がいた。


 「おい、お前一人でいつまでカウンターにいるつもりだよ。早くしろよ。こっちも商談で来てんだ」


 男の目からは何とも言えないものを感じた。もう後がない。そんな言葉が頭をよぎった。


 「長引くならお前はどけろ!俺が先にさせてもらう!」

 「お、おい!」


 男が無理やり前に割り込んできた。僕は男の肩を掴み払うように後ろへ軽く飛ばした。


 「ガァッ!」


 男は声を上げて床に寝そべるように倒れた。男は白目をむいたまま、起き上がらなかった。


 「ちょっ!ちょっとどういう事ですか、これは!」


 やっと現実に戻ってきたのか受付嬢は目の前の状況に声を荒げていた。


 「この男が難癖を付けて僕の前に割り込んで来たので軽く払っただけだったのですが」

 「それだけでこんな事にはなりませんよ!」

 「いやでも・・・」

 「ひとまず、ついてきてもらいますよ」


 受付嬢はそう言って奥の部屋を指差し、僕を連れて行こうとした時、後ろから誰かが近づいて来た。


 「悪いのはそこで寝てる男だ。礼儀も待つ事も出来ないような所とは取引き出来ないな。サヨ、そこの奴との商談は破談とする。起きたら帰らせろ」

 「は、はい!」

 どうやら、この受付嬢の名前はサヨらしい。
 今は、そんな事よりも白い髭を蓄えたガタイの大きいこの男が何者かが問題だ。まぁ、この男の態度と発言力から察するところはあるが。

 「話は後ろで聞いていたが、お主がカディス商会のカオルだったか」

 男は僕を品定めするかのように見ていた。

 「初めまして、商会ギルド本部長。僕はカディス商会代表をしておりますカオルです」

 「ほほう!」


 男は髭を触りながら口角を上げていた。




【後文】

 投稿が大変遅くなりすみません。

 久しぶりの投稿です。
 風邪を引き、その影響でリアルが忙しかったのと長く離れてしまったので、書きたかった内容を忘れてしまい、考え直してました。
 少し書いては止め、書いては止めを繰り返していたので文の構成がおかしいかもしれません。誤字や脱字、変な文構成などがありました感想にて教えて下さい。

 今後ともよろしくお願いします。
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