608 / 934
十七章
4
しおりを挟む
「なら舞踏会にこだわらず、王子様とお姫様のツーショットってことで」
「「「いいねそれ!」」」
僕らは全員で声を揃えた。その後、友人とコスプレを楽しむのは教室、カップルが王子様とお姫様になるのは実技棟という、なんとも贅沢な方向へ話は進んで行った。途中から皆その贅沢さに気づいたのか二ヵ所開催案は立ち消えとなったが、「木を切り倒そうぜ」を彷彿とさせる勝機を覚えた僕は、その案を花丸付きで書き留めていた。そしてバカ話の終了後、議長として提案したのである。
教室と実技棟の両方でクラス展示ができるか教育AIに訊いてみよう、と。
「じゃあ一応、教育AIに訊いてみるね。アイ、いいかな?」
「はい、なんでしょう」
皆を代表し、二ヵ所開催の最初のとっかかりに指をかけた。
「教室と実技棟の両方でクラス展示を行うのは、可能ですか?」
その結果、
「実技棟のレンタル料金を払えば、複数個所の開催は可能です」
との回答を僕らは得た。宝物を見つけたかのような熱気が会議室に満ちる。もちろん僕もその一人で気持ちの急くままレンタル料の詳細を尋ねると、部屋の大きさに比例して料金が高くなることが判明した。会計も兼ねる香取さんが、キーボードに十指を走らせた。
「教室棟から最も足を運びやすい渡り廊下沿いの部屋は、教室の二倍の広さがあり、レンタル料は予算の10%です。その部屋を借り、八色の髪飾りを作ったら、予算の66%を消費する事になります」
髪飾り一つに予算の7%を使うから、八つで56%になる。それに部屋のレンタル料金10%を加えただけで予算の三分の二を消費してしまう現実に、宝物を見つけた熱気が急速に冷めていった。それと共に、さっき覚えた勝機も手からすり抜けてゆくのを明瞭に感じた僕は、髪飾り制作費を学校が半分出してくれるという幸運を皆へ今一度伝えた。
「みんな、思い出して欲しい。僕らの作る髪飾りは、『文化祭における高需要小道具』に認定され、学校が製作費を半分出してくれる事になったよね。それが無かったら、あの髪飾りを八色揃えるのは初めから不可能だったんだよ。その幸運を、たった一度の挫折で手放してはならないって僕は思う。文化祭まで五週間以上あるんだし、もう少し粘ってみようよ」
文化祭で今後も頻繁に使われると予想される小道具は、製作費を学校が半分出してくれる。千家さんによると廉価版の髪飾りは、通常版の半額で八割の美しさを再現できると言う。つまり僕らはたった25%の値段で、80%の美しさを誇る髪飾りをクラス展示に用いる事ができるのだ。その幸運をこの程度で逃してはならないと強く感じた僕は、ある閃きを教育AIに尋ねてみた。
「アイ、お客様に着てもらうドレスや燕尾服を、3D映像で再現するのは可能かな?」
「ドレスでダンスを踊らなければ可能です」
「燕尾服ならダンスできるの?」
「燕尾の部分だけなら、激しく動いても再現できます」
「ドレスを着た女子と燕尾服を着た男子が手を繋いで歩き、写真を撮るくらいなら問題ないんだね」
「はい、問題ありません」
「3Dを投影する費用は、クラス予算から出さねばならないのかな」
「文化祭当日も、その準備期間中も、3D映像料を請求することはありません」
この返答を得るや、「抜け道があった!」系の声で会議室がどよめいた。僕は皆へ頷いたのち、最後に一つだけ、と教育AIに問いかける。
「台座と同じ銀色の塗装を施した小枝の先に、髪飾りの葉が一枚付いている試作品を作ったら、幾らになるかな」
「小枝を、長さ3センチ太さ3ミリとするなら、クラス予算の0.7%ですね」
「葉と台座の試作は決して避けられない。試作を一度に留めたとしても、約72%が消えるのか・・・」
呼吸一回分を思索の時間に充て、皆に意見を求めた。72%なら勝算ありとする派と、危険過ぎるとする派が、激戦をしばし繰り広げた。それを経て智樹が閃く。
「実物でないと無理な備品もあるよな。例えば、髪飾りを置く台とか」
七割ではなく三割の使い道に着目した智樹の発言によって、議論は一変した。スタッフの衣装等、3D映像では補えない備品を僕らは思いつくまま挙げていく。
その最中、パワーランチ終了の予鈴が鳴った。
ウエディングドレスの対抗案の二つ目は、明日に持ち越しとなったのだった。
その日の、夜八時半。
香取さんに関する話をすべく、那須さんに電話してみた。とはいえ先ずは、テストの進捗を尋ねてみる。
「那須さん、色彩テストはどんな感じ?」
「髪飾り制作者に立候補している二十八人のうち、テスト済みは二十人、テスト中は八人だから、全員受けてくれたよ」
「凄い、大好評だね!」
普段より抑揚のある声で話す那須さんによると、立候補していない人も加えると、テストに臨んだ人は四十人になると言う。それは僕と那須さんを除くクラス全員だった事もあり、テストの出来栄えを僕は褒めちぎった。
「瑠璃唐草の青の美しさに溜息をつかせてから空の写真を九枚見せて同じ青を選ばせたり、朱鷺の羽の朱鷺色を見せてから夕焼けのどの部分が同じ色かを枠で囲わせたり、あの色彩テストは本当に素晴らしかったよ」
「特に気に入った写真はある?」
「タンポポと菜の花とヒマワリの三種類の黄色を、黄色のグラデーションの中から選ぶテストがあったよね。田んぼのあぜ道で楽しげに咲くタンポポ。青空のもと大地を黄色一色に染める菜の花。夏の日差しに元気一杯のヒマワリ。あの三枚の写真は、いつまでも眺めていたかったよ」
その後も僕らは、藤の花のトンネルや白い砂浜から続くコバルトブルーの海等々について大興奮で語り合っていた。けど唐突に、那須さんが直球を投げて来る。
「ウエディングドレス派の代表として目されている、結が気になる?」
唐突なのは、那須さんが優しい証拠。八時五十分になり、就寝時間まで残り十分となったことを気遣ってくれる女性に、僕は胸の内を明かした。
「前回の夕食会で、ウエディングドレスと髪飾りを合わせてみたいって言った香取さんに、僕はクラス展示の原案を思いついた。それは三人以外に話してないけど、クラスHPに載せる文章を頼んだせいで香取さんがウエディングドレス派の代表と誤解されているなら、僕がきちんと訂正しなきゃって思うんだ」
「代表として扱われる結にほんの少し影が差すのを、猫将軍君は気づいているのね」
「うん、気づいてる」
「なら真実を話せる。結の影は、ウエディングドレス派の代表の影ではない。結婚式の、新郎親族席を思い浮かべた時に落とす影なの。結は福井君に恋愛感情を抱いてないけど、友人としてとても大切にしている。そしてその友人には、結婚式に出席する親族がいない。ウエディングドレスの話が出るたび、福井君は胸に痛みを覚えているんじゃないかって、結は心配しているのね」
僕は大きな大きな、安堵の息をついた。僕と智樹はその件を既に本音で語り合っていて、かつそれを独断で那須さんと香取さんに話していい許可を、僕は智樹にもらっていたのだ。が、
「うわわわ。今大きく息を吐いたのは、溜息とかじゃ全然なくてですね!」
音声のみ電話が災いし、那須さんに勘違いさせてしまったのではないかと僕は慌てた。のだけど、
「これでも一年以上の付き合いがあるから大丈夫。猫将軍君は今、安心したんだよね」
そんなことを、那須さんはさらりと言ってのけたのである。僕は目頭熱く、智樹と語り合った内容を明かした。
「「「いいねそれ!」」」
僕らは全員で声を揃えた。その後、友人とコスプレを楽しむのは教室、カップルが王子様とお姫様になるのは実技棟という、なんとも贅沢な方向へ話は進んで行った。途中から皆その贅沢さに気づいたのか二ヵ所開催案は立ち消えとなったが、「木を切り倒そうぜ」を彷彿とさせる勝機を覚えた僕は、その案を花丸付きで書き留めていた。そしてバカ話の終了後、議長として提案したのである。
教室と実技棟の両方でクラス展示ができるか教育AIに訊いてみよう、と。
「じゃあ一応、教育AIに訊いてみるね。アイ、いいかな?」
「はい、なんでしょう」
皆を代表し、二ヵ所開催の最初のとっかかりに指をかけた。
「教室と実技棟の両方でクラス展示を行うのは、可能ですか?」
その結果、
「実技棟のレンタル料金を払えば、複数個所の開催は可能です」
との回答を僕らは得た。宝物を見つけたかのような熱気が会議室に満ちる。もちろん僕もその一人で気持ちの急くままレンタル料の詳細を尋ねると、部屋の大きさに比例して料金が高くなることが判明した。会計も兼ねる香取さんが、キーボードに十指を走らせた。
「教室棟から最も足を運びやすい渡り廊下沿いの部屋は、教室の二倍の広さがあり、レンタル料は予算の10%です。その部屋を借り、八色の髪飾りを作ったら、予算の66%を消費する事になります」
髪飾り一つに予算の7%を使うから、八つで56%になる。それに部屋のレンタル料金10%を加えただけで予算の三分の二を消費してしまう現実に、宝物を見つけた熱気が急速に冷めていった。それと共に、さっき覚えた勝機も手からすり抜けてゆくのを明瞭に感じた僕は、髪飾り制作費を学校が半分出してくれるという幸運を皆へ今一度伝えた。
「みんな、思い出して欲しい。僕らの作る髪飾りは、『文化祭における高需要小道具』に認定され、学校が製作費を半分出してくれる事になったよね。それが無かったら、あの髪飾りを八色揃えるのは初めから不可能だったんだよ。その幸運を、たった一度の挫折で手放してはならないって僕は思う。文化祭まで五週間以上あるんだし、もう少し粘ってみようよ」
文化祭で今後も頻繁に使われると予想される小道具は、製作費を学校が半分出してくれる。千家さんによると廉価版の髪飾りは、通常版の半額で八割の美しさを再現できると言う。つまり僕らはたった25%の値段で、80%の美しさを誇る髪飾りをクラス展示に用いる事ができるのだ。その幸運をこの程度で逃してはならないと強く感じた僕は、ある閃きを教育AIに尋ねてみた。
「アイ、お客様に着てもらうドレスや燕尾服を、3D映像で再現するのは可能かな?」
「ドレスでダンスを踊らなければ可能です」
「燕尾服ならダンスできるの?」
「燕尾の部分だけなら、激しく動いても再現できます」
「ドレスを着た女子と燕尾服を着た男子が手を繋いで歩き、写真を撮るくらいなら問題ないんだね」
「はい、問題ありません」
「3Dを投影する費用は、クラス予算から出さねばならないのかな」
「文化祭当日も、その準備期間中も、3D映像料を請求することはありません」
この返答を得るや、「抜け道があった!」系の声で会議室がどよめいた。僕は皆へ頷いたのち、最後に一つだけ、と教育AIに問いかける。
「台座と同じ銀色の塗装を施した小枝の先に、髪飾りの葉が一枚付いている試作品を作ったら、幾らになるかな」
「小枝を、長さ3センチ太さ3ミリとするなら、クラス予算の0.7%ですね」
「葉と台座の試作は決して避けられない。試作を一度に留めたとしても、約72%が消えるのか・・・」
呼吸一回分を思索の時間に充て、皆に意見を求めた。72%なら勝算ありとする派と、危険過ぎるとする派が、激戦をしばし繰り広げた。それを経て智樹が閃く。
「実物でないと無理な備品もあるよな。例えば、髪飾りを置く台とか」
七割ではなく三割の使い道に着目した智樹の発言によって、議論は一変した。スタッフの衣装等、3D映像では補えない備品を僕らは思いつくまま挙げていく。
その最中、パワーランチ終了の予鈴が鳴った。
ウエディングドレスの対抗案の二つ目は、明日に持ち越しとなったのだった。
その日の、夜八時半。
香取さんに関する話をすべく、那須さんに電話してみた。とはいえ先ずは、テストの進捗を尋ねてみる。
「那須さん、色彩テストはどんな感じ?」
「髪飾り制作者に立候補している二十八人のうち、テスト済みは二十人、テスト中は八人だから、全員受けてくれたよ」
「凄い、大好評だね!」
普段より抑揚のある声で話す那須さんによると、立候補していない人も加えると、テストに臨んだ人は四十人になると言う。それは僕と那須さんを除くクラス全員だった事もあり、テストの出来栄えを僕は褒めちぎった。
「瑠璃唐草の青の美しさに溜息をつかせてから空の写真を九枚見せて同じ青を選ばせたり、朱鷺の羽の朱鷺色を見せてから夕焼けのどの部分が同じ色かを枠で囲わせたり、あの色彩テストは本当に素晴らしかったよ」
「特に気に入った写真はある?」
「タンポポと菜の花とヒマワリの三種類の黄色を、黄色のグラデーションの中から選ぶテストがあったよね。田んぼのあぜ道で楽しげに咲くタンポポ。青空のもと大地を黄色一色に染める菜の花。夏の日差しに元気一杯のヒマワリ。あの三枚の写真は、いつまでも眺めていたかったよ」
その後も僕らは、藤の花のトンネルや白い砂浜から続くコバルトブルーの海等々について大興奮で語り合っていた。けど唐突に、那須さんが直球を投げて来る。
「ウエディングドレス派の代表として目されている、結が気になる?」
唐突なのは、那須さんが優しい証拠。八時五十分になり、就寝時間まで残り十分となったことを気遣ってくれる女性に、僕は胸の内を明かした。
「前回の夕食会で、ウエディングドレスと髪飾りを合わせてみたいって言った香取さんに、僕はクラス展示の原案を思いついた。それは三人以外に話してないけど、クラスHPに載せる文章を頼んだせいで香取さんがウエディングドレス派の代表と誤解されているなら、僕がきちんと訂正しなきゃって思うんだ」
「代表として扱われる結にほんの少し影が差すのを、猫将軍君は気づいているのね」
「うん、気づいてる」
「なら真実を話せる。結の影は、ウエディングドレス派の代表の影ではない。結婚式の、新郎親族席を思い浮かべた時に落とす影なの。結は福井君に恋愛感情を抱いてないけど、友人としてとても大切にしている。そしてその友人には、結婚式に出席する親族がいない。ウエディングドレスの話が出るたび、福井君は胸に痛みを覚えているんじゃないかって、結は心配しているのね」
僕は大きな大きな、安堵の息をついた。僕と智樹はその件を既に本音で語り合っていて、かつそれを独断で那須さんと香取さんに話していい許可を、僕は智樹にもらっていたのだ。が、
「うわわわ。今大きく息を吐いたのは、溜息とかじゃ全然なくてですね!」
音声のみ電話が災いし、那須さんに勘違いさせてしまったのではないかと僕は慌てた。のだけど、
「これでも一年以上の付き合いがあるから大丈夫。猫将軍君は今、安心したんだよね」
そんなことを、那須さんはさらりと言ってのけたのである。僕は目頭熱く、智樹と語り合った内容を明かした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
私の守護霊さん
Masa&G
キャラ文芸
大学生活を送る彩音には、誰にも言えない秘密がある。
彼女のそばには、他人には姿の見えない“守護霊さん”がずっと寄り添っていた。
これは——二人で過ごした最後の一年を描く、かけがえのない物語。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる