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二十二章
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驚愕のあまり、僕は開いた口が塞がらなかった。だが午後八時半に至った今、ポカンと呆ける時間など残されていない。脳をフル稼働させて返答した。
「えっとつまり、颯太は前前世でスキルポイントをかなり稼いだから、大量のポイントを必要とする来世の環境設定が可能だった。しかし前前世の颯太のポイントをもってしても、剣道を奪われない来世は選べなかった。いや、それだけじゃなく、適正も関わって来るのか。燃え盛る炎の性格の人が火魔法に適性を持つように、剣道を奪われにくくなる適性を、例えばとことん親と戦うような性格を、前前世の颯太は獲得していなかった。颯太はかなりポイントを持っていたけど、奪われ難くなる適性まではポイント交換が不可能だったって、北斗は言いたいのかな?」
そうだと頷き、北斗は颯太へ顔を向けた。北斗に倣い同じことをした僕の目に、身を躍らせる寸前の豆柴が飛び込んできた。思わず吹き出しそうになった僕の耳に、僕と同じく、吹き出しそうになった自分を懸命に堪える皆の音が大量に届けられた。それがおかしくてならず、笑いを堪えようにも堪えられなくなる寸前、「空気を換えるのは僕にお任せください」とばかりに豆柴が冷静な口調で語り出した。
「適性の話に、思い当たる節があります。日露戦争の白兵戦で英雄にされたことを悔いていた僕は、GHQとの戦いを、穏便を第一に進めました。反抗の意思を決して表に出さず、面従腹背であることも悟らせず、GHQと戦ったのです。それは満足のいく成功をおさめ、僕はやり遂げた気持ちで前前世を終えましたが、前世ではそれが裏目に出ました。剣道を奪おうとする親との戦いは、穏便に進めてはならなかったのです。小学生の僕がいくら工夫して穏便に振舞っても、それは両親の目に、従順な子供としてしか映らなかったんですね。それが親を増長させ、僕を人として認識していないような発言をさせたのに、僕はそれも穏便に流し、就職し独り立ちして準備万端整えてから、親を捨てた。僕が白兵戦の気概で最初から親と戦っていたら、まったく別の未来になっていたのだろうと、今は思っています」
颯太は傷心顔を暫ししたのち、「適性の話とは少しズレてしまいました」と、笑って頭を掻いた。「そんなことはない、貴重な体験談をありがとう」「役に立てたなら何よりです」 との言葉を北斗と交わしたお陰か、颯太の気配が若干変わる。それを足掛かりに颯太を元気づけ、転げまわって喜ぶ豆柴にしてからこの会談を終らせるべく、僕は勝負に出た。
「なあ、颯太」
「はい、眠留さん」
「北斗と僕が、転生と異世界転生小説の類似性について話し合っていたとき、颯太は身を躍らせる寸前になっていたよな。興味を引くことが、何かあったのか?」
「興味を引くどころではありません!」
計画どおり颯太は数分前の、身を躍らせる寸前の豆柴に戻って答えた。
「僕は驚くやら嬉しいやらで、どうにかなりそうだったのです。過去世の話という、普通ならおいそれとは口にできない内容を自然に話せているだけでも驚きなのに、北斗さんはそれを異世界転生小説に結び付け、しかも眠留さんはそれにすぐさま対応してみせました。湖校は優秀な生徒の集まる学校と知っているつもりでいましたが、実情は僕の想像をはるかに超えていました。その湖校でこれから六年過ごせるんだ、僕も同級生達とこんな話ができるんだと思ったら、嬉しくて嬉しくてどうにかなりそうだったのです!」
それは今日という日の最後を飾るにまこと相応しい、元気一杯の豆柴が語る明るい未来だったので、僕はこの話題を最後に持って来た自分を胸中秘かに褒めていた。そしてそれは皆も同じなんだろうなとの想いを胸に周囲を見渡してみたのだけど、予想と現実は異なっていた。皆が皆、
―― 颯太の勘違いを憂える表情
をしていたのである。ただその度合いには差があり男性は女性より憂いが強いらしく、また特に男性は、僕と年齢が近いほど強さも増しているように感じられた。したがって颯太の勘違いを最も憂えているのは同学年同性の京馬に他ならず、その度合いは憂いを通り越し、嘆きに分類されるほどだった。京馬が嘆き顔も露わに、颯太へ切々と訴える。
「それは違う、断じて違うぞ。湖校といえど、コイツらみたいなのは滅多にいない。コイツらに二年間振り回され続けた、俺が断言しよう。常識の埒外にいるこんな非常識なヤツらが同級生にゴロゴロいるなんて考えたら、颯太の身の破滅だとな」
非常識認定された僕らはすかさず、
「俺が非常識だと?」「そうだよ、酷いよ京馬!」
と反論するも、その反論への最初の反論を思いもよらぬ人がした。真っ先に僕を否定したのは、同志のはずの北斗だったのである。
「俺はともかく、眠留への評価は正しい。受け入れるんだ眠留。京馬は、正しいと」
もちろん僕は反論した。するとつい数秒前をなぞるが如く、僕の反論への最初の賛同が思いもよらぬところから出た。僕らを非常識認定したはずの京馬が真っ先に賛同の名乗りを上げ、北斗に異を唱えたのだ。が、
「おい北斗、何をほざいてやがる。お前も眠留と同類の、常識の埒外人間だ」
京馬はただ単に、どちらも変わらず非常識との主張を繰り返しただけだったのである。僕は涙目になるも、このまま引き下がるわけにはいかない。それは北斗もまったく同じで一瞬ぐらついた姿勢を元に戻し、反論の闘志を燃え上がらせていた。僕らは頷き合い、対京馬戦線に二人揃って身を投じようとしたのだけどその寸前、
パンパンッ
手を叩く小気味よい音が台所に響いた。間を置かず、
「部員同士のもめごとなので、部長として裁断する」
手を叩いた本人の黛さんが朗々と宣言した。一瞬で正座に切り替えた新忍道部員に釣られ、台所にいた全員が背筋を伸ばす。突如降りた静寂をものともせず、黛さんは三人のうちの一人にビシッと手を差し伸べ、告げた。
「勝者、京馬!」
両手を握りしめ、オッシャ――ッと京馬が雄叫びを上げる。
部員達も京馬に同調し、黛さんの判断の正しさをこぞって称賛している。
対して僕と北斗は皆とは真逆の、お通夜状態になっていた。
そんな僕らのもとへ輝夜さんと昴がやって来て、輝夜さんは僕に、昴は北斗にこっそり耳打ちした。
「「私達も非常識組だから、安心してね」」
そのとたん僕と北斗は完全復活し、肩を組み気勢を上げた。その様子に「やっぱ同類だ」との囁きが複数漏れるも、今の僕らにそれ如き屁でもない。僕らは跳躍するかのように立ち上がり、
「わかっているよな、京馬」
「京馬には覚悟が必要だよ、早く覚悟して」
二人揃って京馬を睨みつけた。京馬は土下座して謝ったが、もう遅い。
それから京馬は慈悲皆無のくすぐり刑に処され、部員達も手のひらを返して京馬をくすぐりまくり、最後は息も絶え絶えになっていた。
とまあそんなこんなで、湖校新忍道部二度目の春合宿は、幕を閉じたのだった。
二十二章、了
「えっとつまり、颯太は前前世でスキルポイントをかなり稼いだから、大量のポイントを必要とする来世の環境設定が可能だった。しかし前前世の颯太のポイントをもってしても、剣道を奪われない来世は選べなかった。いや、それだけじゃなく、適正も関わって来るのか。燃え盛る炎の性格の人が火魔法に適性を持つように、剣道を奪われにくくなる適性を、例えばとことん親と戦うような性格を、前前世の颯太は獲得していなかった。颯太はかなりポイントを持っていたけど、奪われ難くなる適性まではポイント交換が不可能だったって、北斗は言いたいのかな?」
そうだと頷き、北斗は颯太へ顔を向けた。北斗に倣い同じことをした僕の目に、身を躍らせる寸前の豆柴が飛び込んできた。思わず吹き出しそうになった僕の耳に、僕と同じく、吹き出しそうになった自分を懸命に堪える皆の音が大量に届けられた。それがおかしくてならず、笑いを堪えようにも堪えられなくなる寸前、「空気を換えるのは僕にお任せください」とばかりに豆柴が冷静な口調で語り出した。
「適性の話に、思い当たる節があります。日露戦争の白兵戦で英雄にされたことを悔いていた僕は、GHQとの戦いを、穏便を第一に進めました。反抗の意思を決して表に出さず、面従腹背であることも悟らせず、GHQと戦ったのです。それは満足のいく成功をおさめ、僕はやり遂げた気持ちで前前世を終えましたが、前世ではそれが裏目に出ました。剣道を奪おうとする親との戦いは、穏便に進めてはならなかったのです。小学生の僕がいくら工夫して穏便に振舞っても、それは両親の目に、従順な子供としてしか映らなかったんですね。それが親を増長させ、僕を人として認識していないような発言をさせたのに、僕はそれも穏便に流し、就職し独り立ちして準備万端整えてから、親を捨てた。僕が白兵戦の気概で最初から親と戦っていたら、まったく別の未来になっていたのだろうと、今は思っています」
颯太は傷心顔を暫ししたのち、「適性の話とは少しズレてしまいました」と、笑って頭を掻いた。「そんなことはない、貴重な体験談をありがとう」「役に立てたなら何よりです」 との言葉を北斗と交わしたお陰か、颯太の気配が若干変わる。それを足掛かりに颯太を元気づけ、転げまわって喜ぶ豆柴にしてからこの会談を終らせるべく、僕は勝負に出た。
「なあ、颯太」
「はい、眠留さん」
「北斗と僕が、転生と異世界転生小説の類似性について話し合っていたとき、颯太は身を躍らせる寸前になっていたよな。興味を引くことが、何かあったのか?」
「興味を引くどころではありません!」
計画どおり颯太は数分前の、身を躍らせる寸前の豆柴に戻って答えた。
「僕は驚くやら嬉しいやらで、どうにかなりそうだったのです。過去世の話という、普通ならおいそれとは口にできない内容を自然に話せているだけでも驚きなのに、北斗さんはそれを異世界転生小説に結び付け、しかも眠留さんはそれにすぐさま対応してみせました。湖校は優秀な生徒の集まる学校と知っているつもりでいましたが、実情は僕の想像をはるかに超えていました。その湖校でこれから六年過ごせるんだ、僕も同級生達とこんな話ができるんだと思ったら、嬉しくて嬉しくてどうにかなりそうだったのです!」
それは今日という日の最後を飾るにまこと相応しい、元気一杯の豆柴が語る明るい未来だったので、僕はこの話題を最後に持って来た自分を胸中秘かに褒めていた。そしてそれは皆も同じなんだろうなとの想いを胸に周囲を見渡してみたのだけど、予想と現実は異なっていた。皆が皆、
―― 颯太の勘違いを憂える表情
をしていたのである。ただその度合いには差があり男性は女性より憂いが強いらしく、また特に男性は、僕と年齢が近いほど強さも増しているように感じられた。したがって颯太の勘違いを最も憂えているのは同学年同性の京馬に他ならず、その度合いは憂いを通り越し、嘆きに分類されるほどだった。京馬が嘆き顔も露わに、颯太へ切々と訴える。
「それは違う、断じて違うぞ。湖校といえど、コイツらみたいなのは滅多にいない。コイツらに二年間振り回され続けた、俺が断言しよう。常識の埒外にいるこんな非常識なヤツらが同級生にゴロゴロいるなんて考えたら、颯太の身の破滅だとな」
非常識認定された僕らはすかさず、
「俺が非常識だと?」「そうだよ、酷いよ京馬!」
と反論するも、その反論への最初の反論を思いもよらぬ人がした。真っ先に僕を否定したのは、同志のはずの北斗だったのである。
「俺はともかく、眠留への評価は正しい。受け入れるんだ眠留。京馬は、正しいと」
もちろん僕は反論した。するとつい数秒前をなぞるが如く、僕の反論への最初の賛同が思いもよらぬところから出た。僕らを非常識認定したはずの京馬が真っ先に賛同の名乗りを上げ、北斗に異を唱えたのだ。が、
「おい北斗、何をほざいてやがる。お前も眠留と同類の、常識の埒外人間だ」
京馬はただ単に、どちらも変わらず非常識との主張を繰り返しただけだったのである。僕は涙目になるも、このまま引き下がるわけにはいかない。それは北斗もまったく同じで一瞬ぐらついた姿勢を元に戻し、反論の闘志を燃え上がらせていた。僕らは頷き合い、対京馬戦線に二人揃って身を投じようとしたのだけどその寸前、
パンパンッ
手を叩く小気味よい音が台所に響いた。間を置かず、
「部員同士のもめごとなので、部長として裁断する」
手を叩いた本人の黛さんが朗々と宣言した。一瞬で正座に切り替えた新忍道部員に釣られ、台所にいた全員が背筋を伸ばす。突如降りた静寂をものともせず、黛さんは三人のうちの一人にビシッと手を差し伸べ、告げた。
「勝者、京馬!」
両手を握りしめ、オッシャ――ッと京馬が雄叫びを上げる。
部員達も京馬に同調し、黛さんの判断の正しさをこぞって称賛している。
対して僕と北斗は皆とは真逆の、お通夜状態になっていた。
そんな僕らのもとへ輝夜さんと昴がやって来て、輝夜さんは僕に、昴は北斗にこっそり耳打ちした。
「「私達も非常識組だから、安心してね」」
そのとたん僕と北斗は完全復活し、肩を組み気勢を上げた。その様子に「やっぱ同類だ」との囁きが複数漏れるも、今の僕らにそれ如き屁でもない。僕らは跳躍するかのように立ち上がり、
「わかっているよな、京馬」
「京馬には覚悟が必要だよ、早く覚悟して」
二人揃って京馬を睨みつけた。京馬は土下座して謝ったが、もう遅い。
それから京馬は慈悲皆無のくすぐり刑に処され、部員達も手のひらを返して京馬をくすぐりまくり、最後は息も絶え絶えになっていた。
とまあそんなこんなで、湖校新忍道部二度目の春合宿は、幕を閉じたのだった。
二十二章、了
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