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二十三章
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その、翌日。
三限と四限の苦労については後回しにするとして、放課後の新忍道部の練習場。
部員達の先頭に立った加藤さんが、
「入部の二次審査を始める」
審査開始を朗々と宣言した。加藤さんが宣言役になった理由は、インハイ予選に正選手として挑む黛さんと竹中さんと菊池さんの三人は練習を主、審査官を従にしていたからだ。と言っても入部審査そっちのけで練習に励むなんてことは決してなく、他の部員と並んで審査に目を光らせているのは変わらないが、インハイ連覇を第一目標にしていることを一年生達に知らせるべく、加藤さんに宣言役を務めてもらったのである。これは昨日の段階で一年生達に伝えていて、部長や副部長からタオルを受け取った三人が感激した理由はそれであり、またそれが審査最後の気遣いと連携を生んだと来れば、宣言役を加藤さんにしたのは大正解だったと言えよう。それを提案したのが北斗だったのも、さすがと言う他ないね。
ちなみに北斗は二次審査の、運動神経と動体視力の手本でもあった。研究学校入学を目標にしてきた男子に、体育祭の「これが俺のドリルだ!」を知らないヤツはまずいない。よって、ドリルの先端をしつつ自分の近くを通り過ぎる3Dボールに書かれた数字を読み上げるという手本を、北斗に示してもらったのである。男の子は大抵、優れた動体視力に憧れるもの。「えっ、アレを読めるの?!」「スゲー!」「パネ―!」「「「カッケ―!!」」」てな感じに、北斗は一年生達の称賛を集める事となった。一年生に一回転は難しいので半回転にし、3Dボールの速度も遅くしたにもかかわらず、ほぼ全ての一年生にとってそれは難しすぎるテストだったのだろう。北斗への称賛はテスト後、うなぎ登りになっていた。
一年生から凄まじい憧憬を向けられたのは、射撃の手本を見せた京馬も同様だった。背後から放たれたピンポン玉をヒラリヒラリと躱しつつ、高速移動する標的をストイックに撃ち抜いてゆくのだから、まあ当然だね。ピンポン玉をバレーボールの3Dにし、飛んで来るのも前方のみにし、ボールと標的の速度を時速10キロに抑えたにもかかわらず、一年生にはこちらも難しすぎたのだろう。憧憬を一身に集めた京馬は「お前の気持ちが解ったぜ、来年は他の誰かに手本をしてもらおう」と、くすぐったい表情で僕の肩を叩いていた。
その翌日の、金曜日。
前日の選択授業とは異なる理由で大変な思いをした僕は、水木金の三日連続で部活に出た。明日明後日の土日を加えると五日連続になるが、この三日間は入部審査後に一時間半ほど練習しただけだったため疲労はまったく無い。精神的疲労は昼食時に、しこたま被ったけどね。
それはさて置き、今日は入部審査の最終日でもある。ちなみに颯太は、去年の夏から準備していたので当然と言えば当然なのだけど、残された十六人の中にちゃんと入っていた。それどころか颯太は一次審査と二次審査の両方をダントツの成績で通過し、観覧席の女子生徒達から黄色い声援を浴びていた。とは言えその大半が「あの子スゴイ」ではなく「あの子カワイイ」なのが、いかにも颯太なんだけどね。
颯太に抜きん出た実力があるのは今更なので驚かなかったが、颯太に続く一年生がゴロゴロいたことには驚愕した。妬みを恐れず白状すると、
―― 一年男子の身体能力トップ10のほぼ全員が新忍道部に集まった
としか思えなかったのである。これなら他の部に行っても喜んで受け入れられると安心する半面、これほどの素質を有する一年生に新忍道をさせてあげられない事へ、僕は罪悪感を覚えていた。それが顔に出ていたのだろう、二年の松竹梅が話しかけてきた。
「眠留さん、心配には及びません」「安心してください」「一年生も、俺ら二年と同じです」
安心してくださいはともかく「俺らと同じです」は理解できず首を傾げていると、三人は僕の知らなかったことを教えてくれた。
去年の四月、松竹梅と一緒に新忍道サークルの入会審査を受けた五十四人は、今も仲が良いらしい。同じテストを受け、同じ感動を味わい、お弁当を一緒に食べて共に涙を流した五十四人は、部やクラスを超えた交流を続けているそうなのだ。今年は諸事情により希望者全員が同じ時間を過ごすことは叶わなかったが、それでも松竹梅は、自分達と同じ空気を一年生達に感じていると言う。一次審査で黛さんが命じた「今この瞬間、ここにいる全員は新忍道の仲間だ」と、二次審査で北斗と京馬の手本に感動したことは、入部希望者六十四人の心にしっかり刻み込まれていると三人は断言した。然るに、
「部は分かれても各々が全力を尽くし、充実した湖校生活を送ること間違いありません!」
松竹梅は瞳を潤ませ、そう言い切ったのである。最終審査の準備をする一年生十六人から目を離し、僕と松竹梅の四人は空を見上げて、瞳を乾かすことに暫し努めねばならなかった。
ほどなく最終審査が始まった。当初最終審査は受け身のみを予定し、成績拮抗者が五人以上いた場合に限り、モンスターとの実戦を審査に加える手筈だった。だが一次審査と二次審査を精査した公式AIによって、
―― 拮抗者は少なくとも七人
との試算が出たため、モンスターとの実戦はほぼ確実になっていた。もちろんそれは箝口令を敷かれ、一年生達の耳に入っていないはずなのに、
「・・・・モンスター戦を想定した受け身を行う一年生が八人いるな」
黛さんがそう呟いた。それは抑制の充分効いた、小声として差し支えない呟きだった。だがそれを聞き逃した部員は一人もおらず、また同意の首肯をしなかった部員も一人もいなかった。小学校で習う受け身は、正しい手法に則り安全に行うことを主眼としている。これは新忍道においても間違いではないが、ある事については似ても似つかなかった。それは、
―― 受け身中のモンスターの攻撃
が新忍道にはある事だった。小学校の受け身は受け身に集中することを奨励し、それ以外に意識を割くことを禁じていた。だが新忍道は違った。モンスターの攻撃と仲間の位置へ気を配りつつ受け身をしないと、新忍道の場合はかえって危険になる。モンスターは3Dの虚像なためゲームオーバーになるだけでも、飛び込み受け身の最中に仲間とぶつかったら、よほどの幸運に恵まれない限り怪我は免れない。重傷どころか死を招くことすらあるのが、新忍道にとっての受け身なのだ。それを理解した上で受け身の試験をこなす一年生が、なんと八人もいたのである。胸に罪悪感が再度せり上がって来るのを、僕は押しとどめる事ができなかった。
モンスター戦における受け身を披露した八人は、そこに含まれる颯太がそうであるように、新忍道部への入部を叶えるべく小学生の頃から練習を重ねてきた八人なのだろう。公式AIが、受け身だけでは合否を判断できない「極めて優秀な八人」として、その名を読み上げてゆく。名前を呼ばれた八人へ、黛さんが語り掛けた。
「これから行うモンスター戦に参加した者は、その得点を受け身の得点に加えるものとする。ただし、注意点が二つある。一つは戦闘中の振る舞いによっては、減点もある事。もう一つは、勝利が加点に敗北が減点には必ずしもならない事だ。以上を踏まえ、モンスター戦の参加不参加を、三十秒以内に各々決めるように」
「僕は参加します」
三限と四限の苦労については後回しにするとして、放課後の新忍道部の練習場。
部員達の先頭に立った加藤さんが、
「入部の二次審査を始める」
審査開始を朗々と宣言した。加藤さんが宣言役になった理由は、インハイ予選に正選手として挑む黛さんと竹中さんと菊池さんの三人は練習を主、審査官を従にしていたからだ。と言っても入部審査そっちのけで練習に励むなんてことは決してなく、他の部員と並んで審査に目を光らせているのは変わらないが、インハイ連覇を第一目標にしていることを一年生達に知らせるべく、加藤さんに宣言役を務めてもらったのである。これは昨日の段階で一年生達に伝えていて、部長や副部長からタオルを受け取った三人が感激した理由はそれであり、またそれが審査最後の気遣いと連携を生んだと来れば、宣言役を加藤さんにしたのは大正解だったと言えよう。それを提案したのが北斗だったのも、さすがと言う他ないね。
ちなみに北斗は二次審査の、運動神経と動体視力の手本でもあった。研究学校入学を目標にしてきた男子に、体育祭の「これが俺のドリルだ!」を知らないヤツはまずいない。よって、ドリルの先端をしつつ自分の近くを通り過ぎる3Dボールに書かれた数字を読み上げるという手本を、北斗に示してもらったのである。男の子は大抵、優れた動体視力に憧れるもの。「えっ、アレを読めるの?!」「スゲー!」「パネ―!」「「「カッケ―!!」」」てな感じに、北斗は一年生達の称賛を集める事となった。一年生に一回転は難しいので半回転にし、3Dボールの速度も遅くしたにもかかわらず、ほぼ全ての一年生にとってそれは難しすぎるテストだったのだろう。北斗への称賛はテスト後、うなぎ登りになっていた。
一年生から凄まじい憧憬を向けられたのは、射撃の手本を見せた京馬も同様だった。背後から放たれたピンポン玉をヒラリヒラリと躱しつつ、高速移動する標的をストイックに撃ち抜いてゆくのだから、まあ当然だね。ピンポン玉をバレーボールの3Dにし、飛んで来るのも前方のみにし、ボールと標的の速度を時速10キロに抑えたにもかかわらず、一年生にはこちらも難しすぎたのだろう。憧憬を一身に集めた京馬は「お前の気持ちが解ったぜ、来年は他の誰かに手本をしてもらおう」と、くすぐったい表情で僕の肩を叩いていた。
その翌日の、金曜日。
前日の選択授業とは異なる理由で大変な思いをした僕は、水木金の三日連続で部活に出た。明日明後日の土日を加えると五日連続になるが、この三日間は入部審査後に一時間半ほど練習しただけだったため疲労はまったく無い。精神的疲労は昼食時に、しこたま被ったけどね。
それはさて置き、今日は入部審査の最終日でもある。ちなみに颯太は、去年の夏から準備していたので当然と言えば当然なのだけど、残された十六人の中にちゃんと入っていた。それどころか颯太は一次審査と二次審査の両方をダントツの成績で通過し、観覧席の女子生徒達から黄色い声援を浴びていた。とは言えその大半が「あの子スゴイ」ではなく「あの子カワイイ」なのが、いかにも颯太なんだけどね。
颯太に抜きん出た実力があるのは今更なので驚かなかったが、颯太に続く一年生がゴロゴロいたことには驚愕した。妬みを恐れず白状すると、
―― 一年男子の身体能力トップ10のほぼ全員が新忍道部に集まった
としか思えなかったのである。これなら他の部に行っても喜んで受け入れられると安心する半面、これほどの素質を有する一年生に新忍道をさせてあげられない事へ、僕は罪悪感を覚えていた。それが顔に出ていたのだろう、二年の松竹梅が話しかけてきた。
「眠留さん、心配には及びません」「安心してください」「一年生も、俺ら二年と同じです」
安心してくださいはともかく「俺らと同じです」は理解できず首を傾げていると、三人は僕の知らなかったことを教えてくれた。
去年の四月、松竹梅と一緒に新忍道サークルの入会審査を受けた五十四人は、今も仲が良いらしい。同じテストを受け、同じ感動を味わい、お弁当を一緒に食べて共に涙を流した五十四人は、部やクラスを超えた交流を続けているそうなのだ。今年は諸事情により希望者全員が同じ時間を過ごすことは叶わなかったが、それでも松竹梅は、自分達と同じ空気を一年生達に感じていると言う。一次審査で黛さんが命じた「今この瞬間、ここにいる全員は新忍道の仲間だ」と、二次審査で北斗と京馬の手本に感動したことは、入部希望者六十四人の心にしっかり刻み込まれていると三人は断言した。然るに、
「部は分かれても各々が全力を尽くし、充実した湖校生活を送ること間違いありません!」
松竹梅は瞳を潤ませ、そう言い切ったのである。最終審査の準備をする一年生十六人から目を離し、僕と松竹梅の四人は空を見上げて、瞳を乾かすことに暫し努めねばならなかった。
ほどなく最終審査が始まった。当初最終審査は受け身のみを予定し、成績拮抗者が五人以上いた場合に限り、モンスターとの実戦を審査に加える手筈だった。だが一次審査と二次審査を精査した公式AIによって、
―― 拮抗者は少なくとも七人
との試算が出たため、モンスターとの実戦はほぼ確実になっていた。もちろんそれは箝口令を敷かれ、一年生達の耳に入っていないはずなのに、
「・・・・モンスター戦を想定した受け身を行う一年生が八人いるな」
黛さんがそう呟いた。それは抑制の充分効いた、小声として差し支えない呟きだった。だがそれを聞き逃した部員は一人もおらず、また同意の首肯をしなかった部員も一人もいなかった。小学校で習う受け身は、正しい手法に則り安全に行うことを主眼としている。これは新忍道においても間違いではないが、ある事については似ても似つかなかった。それは、
―― 受け身中のモンスターの攻撃
が新忍道にはある事だった。小学校の受け身は受け身に集中することを奨励し、それ以外に意識を割くことを禁じていた。だが新忍道は違った。モンスターの攻撃と仲間の位置へ気を配りつつ受け身をしないと、新忍道の場合はかえって危険になる。モンスターは3Dの虚像なためゲームオーバーになるだけでも、飛び込み受け身の最中に仲間とぶつかったら、よほどの幸運に恵まれない限り怪我は免れない。重傷どころか死を招くことすらあるのが、新忍道にとっての受け身なのだ。それを理解した上で受け身の試験をこなす一年生が、なんと八人もいたのである。胸に罪悪感が再度せり上がって来るのを、僕は押しとどめる事ができなかった。
モンスター戦における受け身を披露した八人は、そこに含まれる颯太がそうであるように、新忍道部への入部を叶えるべく小学生の頃から練習を重ねてきた八人なのだろう。公式AIが、受け身だけでは合否を判断できない「極めて優秀な八人」として、その名を読み上げてゆく。名前を呼ばれた八人へ、黛さんが語り掛けた。
「これから行うモンスター戦に参加した者は、その得点を受け身の得点に加えるものとする。ただし、注意点が二つある。一つは戦闘中の振る舞いによっては、減点もある事。もう一つは、勝利が加点に敗北が減点には必ずしもならない事だ。以上を踏まえ、モンスター戦の参加不参加を、三十秒以内に各々決めるように」
「僕は参加します」
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