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卓球に体力なんていらない
-story2-
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いつも通りに朝を迎える。今日は彼とデートする日…
私はいつも以上におしゃれをして、集合場所に向かった。歩いて向かったにも関わらず、十分前についた。まだ彼は来ていない。
七分後のことだった。やっと彼が到着した。
「やっほー!」
「よー!」
今、私の一日が始まった。
────────
──────
────
「何する?」
「何する?」
私たちは集合場所であった図書館のベンチの周りをうろちょろしていた。
未だに行き先が決まらないのだ。
うろちょろしすぎた私がベンチに腰を下ろすと、彼は私のすぐ隣に座ってきた。
(ち、ちけぇぇぇぇぇ!!!)
「あっ…」
思わず声が出てしまった。
だって私の手の上に彼の手がきたんだもん。
いやぁまるで恋愛漫画のようだ。
あぁもう死んでもいい…
「ねぇ」
「あっ、はい!なんでしょう」
「カラオケとかどう?」
「カラオケねー、いいね!そうしよう!」
カラオケに行くことが決まったのはいいものの、音痴ということがバレてしまう最悪な危機。
「じゃあ俺についてきて」
「あ、はーい」
とりあえずついてくことにした。
────────
──────
────
「じゃあ行こうか」
「あぁ、うん」
受付をすんなりとこなし、私の元に来た。やり慣れているのだろうか。
カラオケなんて何年ぶりだろう、そんな会話をしながら、私たちは部屋に入って行った。
「で、どうする?」
「え?」
歌うんじゃなかったの?
カラオケ…だよね?
「俺、歌うなんて言ったっけ?」
「…え?」
だんだんと近づいてくる彼の顔から、私は一定の距離を保ちながら離れていく。
だが、ピンチが訪れた。
壁についてしまったのだ!
「行き止まり~」
ニヤリと笑った後、私に口付けをしてきた。
まぁその後は…ご想像におまかせするよ。
────────
──────
────
言い忘れたけど、彼の名は〝ハルキ〟だ。
「ね、ねぇハルキ」
「ん?」
「私たちは…どういう関係なの?」
「え、付き合ってんじゃないっけ?」
「…は?」
付き合っているだと?私告白したっけ?されたっけ?昔約束したっけ?
私が混乱していると、ハルキが…
「なーんちゃって。なーにマジで受け取っちゃってんの!フフ、かわい」
と言いながら、私の頭を撫でてきた。
あ、えーと…私…
「ねぇルラ」
「…ん?」
「付き合お」
〝付き合う〟その言葉にまだ経験が浅い私は、何の責任も負わずに
「うん」
言ってしまったぁぁぁぁぁぁ!!!
でもこの幸せがすぐに終わってしまうなんて誰も思っていなかった。
────────
──────
────
私とハルキは、今日で三回目のデートだ。
今からカフェに向かうところ。
「着いたよ」
そこのカフェにはまだ誰もいなかった。
カララン…
「いらっしゃいませー」
私は席に座り、化粧直しのため、トイレに向かった。
化粧直しが終わり、席に戻るとハルキは誰かと話していた。
…女性?
すごく仲良くしてる…ハルキは私に気づいてない…?
デート中だっていうのに彼女をほっとくなんて…
私は帰った。
正直言ってもう彼は好きじゃない。
────────
──────
────
帰るとtalkに通知が…
ハルキだ。
「なんで帰ったの?」
「なんで何も言わずに帰ったの?」
怖かった。
私はこの事をハルキの大親友、〝ナイキ〟に相談した。
「そうかーそんなことがあったんか」
「うん…」
「もう別れちゃいなよ」
「うん、私も別れる気」
そんな会話をtalkで話していた。
私はこれでいいのだろうか。
数分経つと、またハルキが恋しくなるんだ。
やっぱり別れるのは避けよう!
私はいつも通りにハルキとtalkで接していた。
すると…
「なぁルラ。俺お前が別れを切り出そうとしてんの知ってるよ?」
「え?」
「全部ナイキから聞いた。」
私はその通知が来たあと、ナイキに聞いた。
「ねぇ何かハルキに言った?」
「ごめん…言った」
「なんで言ったの?信じてたのに…」
「ごめん…俺ルラ好きだったから…二人の邪魔がしたくて…」
「…こんなことしなかったら、まだチャンスがあったのに…」
「だよね…ごめん」
すると…ハルキから通知が、
「もうめんどくさいから言いたい事全部言うわ」
「デート中に彼女をほっといたのはたしかに俺が悪かったし、彼氏として最低だと思う。あの事は謝るよ。でもさ、勝手に帰るのはどうかと思いますが?自分が愛されてるからって調子のンなよ?何が「まだチャンスはあったのに」だ。お前みたいな彼女、俺からゴメンだ。じゃあねーさよなら」
それ以来ハルキとナイキとか会ってない。
そして、こいつらのせいで私は人間不信になってしまった。未だにナイキの嘘をつくくせは治ってないらしい。
私は、また新しい恋をできるかもわからない状態。
これからの人生…どうなるかわからない。
私は一晩中泣きまくった。
私はいつも以上におしゃれをして、集合場所に向かった。歩いて向かったにも関わらず、十分前についた。まだ彼は来ていない。
七分後のことだった。やっと彼が到着した。
「やっほー!」
「よー!」
今、私の一日が始まった。
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「何する?」
「何する?」
私たちは集合場所であった図書館のベンチの周りをうろちょろしていた。
未だに行き先が決まらないのだ。
うろちょろしすぎた私がベンチに腰を下ろすと、彼は私のすぐ隣に座ってきた。
(ち、ちけぇぇぇぇぇ!!!)
「あっ…」
思わず声が出てしまった。
だって私の手の上に彼の手がきたんだもん。
いやぁまるで恋愛漫画のようだ。
あぁもう死んでもいい…
「ねぇ」
「あっ、はい!なんでしょう」
「カラオケとかどう?」
「カラオケねー、いいね!そうしよう!」
カラオケに行くことが決まったのはいいものの、音痴ということがバレてしまう最悪な危機。
「じゃあ俺についてきて」
「あ、はーい」
とりあえずついてくことにした。
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「じゃあ行こうか」
「あぁ、うん」
受付をすんなりとこなし、私の元に来た。やり慣れているのだろうか。
カラオケなんて何年ぶりだろう、そんな会話をしながら、私たちは部屋に入って行った。
「で、どうする?」
「え?」
歌うんじゃなかったの?
カラオケ…だよね?
「俺、歌うなんて言ったっけ?」
「…え?」
だんだんと近づいてくる彼の顔から、私は一定の距離を保ちながら離れていく。
だが、ピンチが訪れた。
壁についてしまったのだ!
「行き止まり~」
ニヤリと笑った後、私に口付けをしてきた。
まぁその後は…ご想像におまかせするよ。
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言い忘れたけど、彼の名は〝ハルキ〟だ。
「ね、ねぇハルキ」
「ん?」
「私たちは…どういう関係なの?」
「え、付き合ってんじゃないっけ?」
「…は?」
付き合っているだと?私告白したっけ?されたっけ?昔約束したっけ?
私が混乱していると、ハルキが…
「なーんちゃって。なーにマジで受け取っちゃってんの!フフ、かわい」
と言いながら、私の頭を撫でてきた。
あ、えーと…私…
「ねぇルラ」
「…ん?」
「付き合お」
〝付き合う〟その言葉にまだ経験が浅い私は、何の責任も負わずに
「うん」
言ってしまったぁぁぁぁぁぁ!!!
でもこの幸せがすぐに終わってしまうなんて誰も思っていなかった。
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私とハルキは、今日で三回目のデートだ。
今からカフェに向かうところ。
「着いたよ」
そこのカフェにはまだ誰もいなかった。
カララン…
「いらっしゃいませー」
私は席に座り、化粧直しのため、トイレに向かった。
化粧直しが終わり、席に戻るとハルキは誰かと話していた。
…女性?
すごく仲良くしてる…ハルキは私に気づいてない…?
デート中だっていうのに彼女をほっとくなんて…
私は帰った。
正直言ってもう彼は好きじゃない。
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帰るとtalkに通知が…
ハルキだ。
「なんで帰ったの?」
「なんで何も言わずに帰ったの?」
怖かった。
私はこの事をハルキの大親友、〝ナイキ〟に相談した。
「そうかーそんなことがあったんか」
「うん…」
「もう別れちゃいなよ」
「うん、私も別れる気」
そんな会話をtalkで話していた。
私はこれでいいのだろうか。
数分経つと、またハルキが恋しくなるんだ。
やっぱり別れるのは避けよう!
私はいつも通りにハルキとtalkで接していた。
すると…
「なぁルラ。俺お前が別れを切り出そうとしてんの知ってるよ?」
「え?」
「全部ナイキから聞いた。」
私はその通知が来たあと、ナイキに聞いた。
「ねぇ何かハルキに言った?」
「ごめん…言った」
「なんで言ったの?信じてたのに…」
「ごめん…俺ルラ好きだったから…二人の邪魔がしたくて…」
「…こんなことしなかったら、まだチャンスがあったのに…」
「だよね…ごめん」
すると…ハルキから通知が、
「もうめんどくさいから言いたい事全部言うわ」
「デート中に彼女をほっといたのはたしかに俺が悪かったし、彼氏として最低だと思う。あの事は謝るよ。でもさ、勝手に帰るのはどうかと思いますが?自分が愛されてるからって調子のンなよ?何が「まだチャンスはあったのに」だ。お前みたいな彼女、俺からゴメンだ。じゃあねーさよなら」
それ以来ハルキとナイキとか会ってない。
そして、こいつらのせいで私は人間不信になってしまった。未だにナイキの嘘をつくくせは治ってないらしい。
私は、また新しい恋をできるかもわからない状態。
これからの人生…どうなるかわからない。
私は一晩中泣きまくった。
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