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あ、あれは…
〝初めてな気持ち②〟
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「ナレーターさん。」
はい、なんでしょう!?
「これが恋というのなら、私はさばかれるのですか?」
まぁ、そう言う事だろうね。
掟を破ったんだ。それなりの罰はくるぞ。
「そうですか。天使と言う言葉を私のせいで汚すのは嫌です。ので、私…掟を守って見せます。」
あ、そろそろ、夜ですね。
スナイダーは覚えているのかしら…
取り敢えず、お先に行って待っといた方がいいのでしょうか?
レイタールは雲の階段を降りると、中界に立つ。
もちろん、どこにもスナイダーの姿は見当たらない。
…ちょっと早く来すぎましたね…
まず…集合時間すら決めていないのに、どうやって出会うというのだ。
取り敢えず、ベンチにでも…
すると、その時!!
「レイタール!」
聞き覚えがある声…うん、きっと〝彼〟だわ。
「スナイダー!!」
会いたかった…やっと会えた。
「こんなに早く来て…そんなに俺に会いたかったか?」
「うん、お会いしたかったです。」
「そんなわけないです!」と言う答えを期待していたのか、あまりにも素直に言われて、スナイダーは照れていた。
「と、取り敢えず…俺。どうすればいいんだ?」
「まぁ、散歩でも…しましょうよ。」
「そうだな」
サイラー池の周りをグルーっと一周した。無言のまま、芝生を踏みつける足音が響く。
「…これじゃ、言葉がどうのこうのとか関係ないな。」
「そうですね」
「んー、取り敢えずさ、タメ口とかわかるか?」
「…ため…ぐち?」
「えーと…その…」
彼は私のためにたくさん考えてくれた。分からなくても、わかったと言いそうになるぐらい、彼はすごく考えてくれた。
────今、好きになるこの瞬間を…毎日繰り返したい。
…って、私ったら…何言ってるの…恋してはダメなのに…でも…いずれは子孫を残すことになる。だったら彼がいい。私は…彼じゃないと、嫌。
──────スナイダー
た、タメ口を簡単に表すとなんだ?
~です、とか~ます。をはずすことか?
クッソ!こんなことなら調べとけばよかった…ん?待てよ。だったら今から俺の屋敷に向かえばいいじゃない!でも…彼女は天使だ。天使が悪魔会に入り込むなんて…
…服を黒にすればどうにかなるよな。
「よし、今から黒のドレスに着替えるぞ」
「え?」
数分で彼女は着替え終わった。昔母が着ていたドレス…似合ってる。
「似合ってるよ」
「あ、ありがとう…」
って…俺何言って…!!
つい数秒前の自分を殺したいぐらい恥ずかしかった…
「でも…これを着て、どうするんですか?」
「俺の屋敷に来てもらう」
「え?」
向こうは気にしてないと思うが、なんだが彼女を親に紹介しに行く感じだな…
まぁいいや、目的は別だ。
周りがなんと言おうと、俺は目的を果たすぞ…!!
「レイタール、いいか?よく聞いてくれ。」
そう言って俺は彼女の手を取った。
「多分、このことはいつかバレると思う。でも…俺は約束する。周りがなんと言おうと、俺は目的を果たす…!!そして…」
──────お前も奪ってみせる。
はい、なんでしょう!?
「これが恋というのなら、私はさばかれるのですか?」
まぁ、そう言う事だろうね。
掟を破ったんだ。それなりの罰はくるぞ。
「そうですか。天使と言う言葉を私のせいで汚すのは嫌です。ので、私…掟を守って見せます。」
あ、そろそろ、夜ですね。
スナイダーは覚えているのかしら…
取り敢えず、お先に行って待っといた方がいいのでしょうか?
レイタールは雲の階段を降りると、中界に立つ。
もちろん、どこにもスナイダーの姿は見当たらない。
…ちょっと早く来すぎましたね…
まず…集合時間すら決めていないのに、どうやって出会うというのだ。
取り敢えず、ベンチにでも…
すると、その時!!
「レイタール!」
聞き覚えがある声…うん、きっと〝彼〟だわ。
「スナイダー!!」
会いたかった…やっと会えた。
「こんなに早く来て…そんなに俺に会いたかったか?」
「うん、お会いしたかったです。」
「そんなわけないです!」と言う答えを期待していたのか、あまりにも素直に言われて、スナイダーは照れていた。
「と、取り敢えず…俺。どうすればいいんだ?」
「まぁ、散歩でも…しましょうよ。」
「そうだな」
サイラー池の周りをグルーっと一周した。無言のまま、芝生を踏みつける足音が響く。
「…これじゃ、言葉がどうのこうのとか関係ないな。」
「そうですね」
「んー、取り敢えずさ、タメ口とかわかるか?」
「…ため…ぐち?」
「えーと…その…」
彼は私のためにたくさん考えてくれた。分からなくても、わかったと言いそうになるぐらい、彼はすごく考えてくれた。
────今、好きになるこの瞬間を…毎日繰り返したい。
…って、私ったら…何言ってるの…恋してはダメなのに…でも…いずれは子孫を残すことになる。だったら彼がいい。私は…彼じゃないと、嫌。
──────スナイダー
た、タメ口を簡単に表すとなんだ?
~です、とか~ます。をはずすことか?
クッソ!こんなことなら調べとけばよかった…ん?待てよ。だったら今から俺の屋敷に向かえばいいじゃない!でも…彼女は天使だ。天使が悪魔会に入り込むなんて…
…服を黒にすればどうにかなるよな。
「よし、今から黒のドレスに着替えるぞ」
「え?」
数分で彼女は着替え終わった。昔母が着ていたドレス…似合ってる。
「似合ってるよ」
「あ、ありがとう…」
って…俺何言って…!!
つい数秒前の自分を殺したいぐらい恥ずかしかった…
「でも…これを着て、どうするんですか?」
「俺の屋敷に来てもらう」
「え?」
向こうは気にしてないと思うが、なんだが彼女を親に紹介しに行く感じだな…
まぁいいや、目的は別だ。
周りがなんと言おうと、俺は目的を果たすぞ…!!
「レイタール、いいか?よく聞いてくれ。」
そう言って俺は彼女の手を取った。
「多分、このことはいつかバレると思う。でも…俺は約束する。周りがなんと言おうと、俺は目的を果たす…!!そして…」
──────お前も奪ってみせる。
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