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聖百合十字騎士団 その3
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シルバーが引く移動商店には騎士や従者たちが並び、リーンは忙しそうに注文を受けていた。
「はいはい、缶入りのビスケットですね。そちらはバラ水?」
その姿は雑貨屋の娘そのもので、バトルジャンキー気味の退魔師にはとても見えない。
ましてや静かに祈りを捧げることを常とする神殿の助祭には見えなかった。
俺の心配をよそに、潜入任務の役を完ぺきにこなしているようだ。
「あの人はどこをほっつき歩いているのかしら、こんなに忙しいっていうのにぃ。本当にアタシがいないとダメなんだからぁ」
なんだか良妻感を出しちゃっているんだけど、それもとうぜん演技だろう。
ただ俺たちの関係をミリアに誤解されるのは困るな。
あとで注意しておくとするか。
「二人は夫婦なのかい?」
お客の騎士がリーンに質問する。
「結婚はまだなんですよ。早く身を固めたいとは思っているんですけど」
「なんならここで式をあげるかい? 私は騎士だけど、神官籍もある助祭なんだ」
俺はお前より階級の高い司祭だっつーの!
そもそも神官は結婚なんてできないのだ。
する気だってぜんぜんない。
「え~、お願いしちゃおっかなぁ……」
「何がお願いしちゃおっかなぁ、だ! リーンと私は何の関係もない店主と店員ですからね! 誤解しないでくださいよ。はい、バラ水」
客に商品を渡しながら、はっきりと二人の関係を否定しておいた。
「あーん、クロードさんったら冷たすぎですぅ。そこがステキなんですけど……」
リーンの態度に並んでいた客たちも引き気味だった。
◇
行軍も五日目に入り、聖百合十字騎士団は田舎の道を進んでいた。
朝に出発した村から30キロ以上進んでいるが、これまでのところ街道に集落は一つもない。
今は見渡す限り藪の茂る広い平原の中にいる。
だが、ついに先頭の騎馬が人家を見つけたようだ。
「村だ、村があるぞ!」
前方から大きな声が聞こえてきた。
今日はおそらくここで宿泊になるだろう。
まともなホテルなんて期待できないけど、獣や魔物を遮断する塀があるだけでもありがたいものだ。
「ん~、あの煙はなんですかね?」
リーンは村の方を眺めながら首をかしげている。
みれば、幾筋もの黒い煙が乾いた空へと立ち上っていた。
とうぜんながら俺は自分の肉体をカクテルで最大限まで強化してある。
だから嗅覚も獣並みに優れているのだが、その鼻が嗅ぎたくない匂いを感じ取っていた。
「死体を焼く匂いがする。葬式? にしては数が多いようだが……」
煙は村のあちらこちらから七本も立ち上っているのだ。
「全体止まれええええええ!」
伝令の騎士が馬で走りながら命令を伝えてきた。
その声に焦りがにじんでいる。
村で何かが起こっているようだ。
「野盗か魔物ですか?」
「戦闘ではないはずだ」
強化された耳に戦闘音は響いてこない。
村は静かで、争いの気配はどこにもなかった。
「じゃあいったいなんでしょう、探ってきましょうか?」
「いや、少し様子を見よう」
都からだいぶ離れたといっても、国境線からはまだまだ遠い。
こんなところにオスマルテ帝国の軍隊が現れるはずもない。
「後退せよ! 500歩後退いいいい!」
再び伝令が命令を伝えながら走ってくる。
人間一人が後退するのなら500歩くらいどうということもないのだが、軍隊ともなると勝手は違ってくる。
特に荷馬車が多いと向きを変えるだけで大変な作業になるのだ。
今のように道幅の狭い場所だと右往左往してしまう。
だが、俺たちの馬は賢いシルバーだ。こんなときには頼もしい。
「シルバー、後退するから方向転換してくれ」
「……」
「シルバーさん、方向転換をお願いします。シルバーさんの有能さを他の奴らに見せつけてやってください」
「ぶるぶる」
丁寧にお願いすると、シルバーシップはバックまで使って器用に荷馬車の向きを変えた。
俺が轡を取る必要すらない。
「やっぱり、シルバーは最高だな」
(ふふん、当然じゃない)
なんにも教えていないのに、シルバーはきっちり500歩進んで足を止めた。
「リーン、ちょっと様子を見てくる。何かあったら笛を吹いてくれ」
「了解」
この笛は人間の耳には聞き取れないほどの高音が発せられるが、訓練を積んだ退魔師にはちゃんと聞こえる。
他の人には気づかれずにやり取りができるというわけだ。
透明魔法で姿を消して、ミリアのいる本陣へと向かった。
音を立てずに木に登ると村の様子がよく見えた。
力なく戸口や壁に寄りかかって座っている人間がいる。
土の上に倒れている人の姿さえある。
だが、怪我をしているのではない。
ひょっとしてこれは……。
木から飛び降りて本陣へ近づくと、ミリアと副長の声が聞こえてきた。
かなり深刻そうな声だ。
「まずいですね、強力な疫病が蔓延しています」
「だが、村人を見捨てるわけにはいかない。彼らもガイア法国の民だぞ。いや、たとえそうではなかったとしても、手を差し伸べるのがガイアの教えだ」
俺の睨んだ通り、目の前の村では伝染病が猛威を振るっていた。
「しかし団長、どうしますか? 我々の荷物には傷薬はあっても疫病の特効薬はありませんよ」
「医療シールドが使える騎士は30名いたな?」
疫病は目に見えない魔物が取り付いて病を引き起こすと考えられている。
これらの魔物を防ぐのが医療シールドであり、治癒魔法の中でも高位の魔法だ。
医療シールドが張れる騎士なら、疫病が蔓延する村に入っていっても感染することはない。
「隊を二つに分ける。医療シールドを使える騎士は私と一緒に村で救護活動だ。シシリアは残りの兵を連れて先行してくれ。今夜は村から離れた場所で野営《やえい》するように」
「しかし――」
ミリアは生真面目な副官を説得した。
「何度も言わせないでくれ。シシリアは医療シールドを使えないのだから、別動隊の指揮は私が執るしかない。その代り本隊を率いて先行してくれれば、到着に支障をきたすこともないだろう? 30騎の小隊ならすぐに追いつける」
頬を赤くして拳を振り上げるミリアの態度に、シシリア副官は表情を和らげた。
「こうなってしまっては教皇猊下でも団長を説得できないでしょうね。承知いたしました、私が本隊の士気を執ります」
もともとミリアは治癒魔法のスペシャリストで、聖女とも呼ばれるほどの腕前を持っている。
四大伯爵家筆頭のイルモア家には特殊能力を受け継ぐ者が多いのだ。
ミリアの治癒魔法も、俺のカクテルもイルモア家の特質なのだろう。
それにしても隊を二つに分けるというのは困るな。
俺とリーンも別行動をとらなくてはならない。
俺がミリアの護衛につき、本体はリーンに任せるか。
荷馬車に戻った俺はリーンに事情を説明した。
「何でクロードさんが本隊の護衛につかないんですか?」
「理由は二つだ。一つは俺の方が自己治癒力が高く、免疫力もリーンより上だ。疫病にかかるリスクが小さい」
「まあそれは認めます。で、もう一つは?」
「イアーハンが狙うとしたら、別行動の団長だろう?」
周囲を固める騎士は30人しかいないのだ。
こちらを襲う方が理にかなっている。
と言っても、イアーハンがやってくるのはもう少し国境に近づいてからだというのが、俺とリーン共通の意見だった。
「大変そうな方を俺が引き受けるよ」
ミリアさえ守れればいいというのが本音だけど……。
「私は誤解をしていました」
「なにを?」
リーンがウルウルとした瞳で俺を見上げてくる。
手を胸の前で組んでいるのだが、さりげなく二の腕で胸を持ち上げる姿があざとい……。
「クロードさんの狙いは、てっきり副官のシシリアかと思っていたのです。でも、クロードさんはおっぱい司祭じゃなかったんだ……」
シシリアのおっぱいは大好きだが、ミリアの安全はすべてに優先されるのだ。
「誤解が解けて何よりだよ……」
「そして、なんだかんだ言って、やっぱり私のことを心配してくれているのですね」
「はあ?」
「私を疫病から遠ざけるために自分が犠牲になろうだなんて……これって愛ですよね?」
「ぜんぜん違うよ」
「照れなくても結構です。このお礼はいつか身体で返します!」
「絶対に要らないって」
解けないままの誤解もあったが、リーンにはシルバーシップと一緒に本隊へ行ってもらうことが決定した。
俺は何とかミリアの方へ行かないとな。
危険だからついてくるなと言われそうだけど、そばで活動できるように手立てを考えるとしよう。
「はいはい、缶入りのビスケットですね。そちらはバラ水?」
その姿は雑貨屋の娘そのもので、バトルジャンキー気味の退魔師にはとても見えない。
ましてや静かに祈りを捧げることを常とする神殿の助祭には見えなかった。
俺の心配をよそに、潜入任務の役を完ぺきにこなしているようだ。
「あの人はどこをほっつき歩いているのかしら、こんなに忙しいっていうのにぃ。本当にアタシがいないとダメなんだからぁ」
なんだか良妻感を出しちゃっているんだけど、それもとうぜん演技だろう。
ただ俺たちの関係をミリアに誤解されるのは困るな。
あとで注意しておくとするか。
「二人は夫婦なのかい?」
お客の騎士がリーンに質問する。
「結婚はまだなんですよ。早く身を固めたいとは思っているんですけど」
「なんならここで式をあげるかい? 私は騎士だけど、神官籍もある助祭なんだ」
俺はお前より階級の高い司祭だっつーの!
そもそも神官は結婚なんてできないのだ。
する気だってぜんぜんない。
「え~、お願いしちゃおっかなぁ……」
「何がお願いしちゃおっかなぁ、だ! リーンと私は何の関係もない店主と店員ですからね! 誤解しないでくださいよ。はい、バラ水」
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「あーん、クロードさんったら冷たすぎですぅ。そこがステキなんですけど……」
リーンの態度に並んでいた客たちも引き気味だった。
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行軍も五日目に入り、聖百合十字騎士団は田舎の道を進んでいた。
朝に出発した村から30キロ以上進んでいるが、これまでのところ街道に集落は一つもない。
今は見渡す限り藪の茂る広い平原の中にいる。
だが、ついに先頭の騎馬が人家を見つけたようだ。
「村だ、村があるぞ!」
前方から大きな声が聞こえてきた。
今日はおそらくここで宿泊になるだろう。
まともなホテルなんて期待できないけど、獣や魔物を遮断する塀があるだけでもありがたいものだ。
「ん~、あの煙はなんですかね?」
リーンは村の方を眺めながら首をかしげている。
みれば、幾筋もの黒い煙が乾いた空へと立ち上っていた。
とうぜんながら俺は自分の肉体をカクテルで最大限まで強化してある。
だから嗅覚も獣並みに優れているのだが、その鼻が嗅ぎたくない匂いを感じ取っていた。
「死体を焼く匂いがする。葬式? にしては数が多いようだが……」
煙は村のあちらこちらから七本も立ち上っているのだ。
「全体止まれええええええ!」
伝令の騎士が馬で走りながら命令を伝えてきた。
その声に焦りがにじんでいる。
村で何かが起こっているようだ。
「野盗か魔物ですか?」
「戦闘ではないはずだ」
強化された耳に戦闘音は響いてこない。
村は静かで、争いの気配はどこにもなかった。
「じゃあいったいなんでしょう、探ってきましょうか?」
「いや、少し様子を見よう」
都からだいぶ離れたといっても、国境線からはまだまだ遠い。
こんなところにオスマルテ帝国の軍隊が現れるはずもない。
「後退せよ! 500歩後退いいいい!」
再び伝令が命令を伝えながら走ってくる。
人間一人が後退するのなら500歩くらいどうということもないのだが、軍隊ともなると勝手は違ってくる。
特に荷馬車が多いと向きを変えるだけで大変な作業になるのだ。
今のように道幅の狭い場所だと右往左往してしまう。
だが、俺たちの馬は賢いシルバーだ。こんなときには頼もしい。
「シルバー、後退するから方向転換してくれ」
「……」
「シルバーさん、方向転換をお願いします。シルバーさんの有能さを他の奴らに見せつけてやってください」
「ぶるぶる」
丁寧にお願いすると、シルバーシップはバックまで使って器用に荷馬車の向きを変えた。
俺が轡を取る必要すらない。
「やっぱり、シルバーは最高だな」
(ふふん、当然じゃない)
なんにも教えていないのに、シルバーはきっちり500歩進んで足を止めた。
「リーン、ちょっと様子を見てくる。何かあったら笛を吹いてくれ」
「了解」
この笛は人間の耳には聞き取れないほどの高音が発せられるが、訓練を積んだ退魔師にはちゃんと聞こえる。
他の人には気づかれずにやり取りができるというわけだ。
透明魔法で姿を消して、ミリアのいる本陣へと向かった。
音を立てずに木に登ると村の様子がよく見えた。
力なく戸口や壁に寄りかかって座っている人間がいる。
土の上に倒れている人の姿さえある。
だが、怪我をしているのではない。
ひょっとしてこれは……。
木から飛び降りて本陣へ近づくと、ミリアと副長の声が聞こえてきた。
かなり深刻そうな声だ。
「まずいですね、強力な疫病が蔓延しています」
「だが、村人を見捨てるわけにはいかない。彼らもガイア法国の民だぞ。いや、たとえそうではなかったとしても、手を差し伸べるのがガイアの教えだ」
俺の睨んだ通り、目の前の村では伝染病が猛威を振るっていた。
「しかし団長、どうしますか? 我々の荷物には傷薬はあっても疫病の特効薬はありませんよ」
「医療シールドが使える騎士は30名いたな?」
疫病は目に見えない魔物が取り付いて病を引き起こすと考えられている。
これらの魔物を防ぐのが医療シールドであり、治癒魔法の中でも高位の魔法だ。
医療シールドが張れる騎士なら、疫病が蔓延する村に入っていっても感染することはない。
「隊を二つに分ける。医療シールドを使える騎士は私と一緒に村で救護活動だ。シシリアは残りの兵を連れて先行してくれ。今夜は村から離れた場所で野営《やえい》するように」
「しかし――」
ミリアは生真面目な副官を説得した。
「何度も言わせないでくれ。シシリアは医療シールドを使えないのだから、別動隊の指揮は私が執るしかない。その代り本隊を率いて先行してくれれば、到着に支障をきたすこともないだろう? 30騎の小隊ならすぐに追いつける」
頬を赤くして拳を振り上げるミリアの態度に、シシリア副官は表情を和らげた。
「こうなってしまっては教皇猊下でも団長を説得できないでしょうね。承知いたしました、私が本隊の士気を執ります」
もともとミリアは治癒魔法のスペシャリストで、聖女とも呼ばれるほどの腕前を持っている。
四大伯爵家筆頭のイルモア家には特殊能力を受け継ぐ者が多いのだ。
ミリアの治癒魔法も、俺のカクテルもイルモア家の特質なのだろう。
それにしても隊を二つに分けるというのは困るな。
俺とリーンも別行動をとらなくてはならない。
俺がミリアの護衛につき、本体はリーンに任せるか。
荷馬車に戻った俺はリーンに事情を説明した。
「何でクロードさんが本隊の護衛につかないんですか?」
「理由は二つだ。一つは俺の方が自己治癒力が高く、免疫力もリーンより上だ。疫病にかかるリスクが小さい」
「まあそれは認めます。で、もう一つは?」
「イアーハンが狙うとしたら、別行動の団長だろう?」
周囲を固める騎士は30人しかいないのだ。
こちらを襲う方が理にかなっている。
と言っても、イアーハンがやってくるのはもう少し国境に近づいてからだというのが、俺とリーン共通の意見だった。
「大変そうな方を俺が引き受けるよ」
ミリアさえ守れればいいというのが本音だけど……。
「私は誤解をしていました」
「なにを?」
リーンがウルウルとした瞳で俺を見上げてくる。
手を胸の前で組んでいるのだが、さりげなく二の腕で胸を持ち上げる姿があざとい……。
「クロードさんの狙いは、てっきり副官のシシリアかと思っていたのです。でも、クロードさんはおっぱい司祭じゃなかったんだ……」
シシリアのおっぱいは大好きだが、ミリアの安全はすべてに優先されるのだ。
「誤解が解けて何よりだよ……」
「そして、なんだかんだ言って、やっぱり私のことを心配してくれているのですね」
「はあ?」
「私を疫病から遠ざけるために自分が犠牲になろうだなんて……これって愛ですよね?」
「ぜんぜん違うよ」
「照れなくても結構です。このお礼はいつか身体で返します!」
「絶対に要らないって」
解けないままの誤解もあったが、リーンにはシルバーシップと一緒に本隊へ行ってもらうことが決定した。
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