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お兄ちゃんって凄い
「藍くん、入ってもいい?」
僕の返事を待って樹兄さんが入ってくる。
もう樹兄さんが、帰ってくる時間なんだと思うと部屋にとじ込もって数時間経ったことに気付く。
「藍くん、絢くんが心配してたよ。」
僕が泣いたことを絢兄から、樹兄さんに話が伝わったんだろうな。
樹兄さんは、絶対に無理に聞き出すことはしない。
さりげなく、僕のとなりに腰を下ろし樹兄さんはフレームの無い眼鏡をクイックと上げて僕の顔を見ると。
「藍くん、目が腫れてる……冷す?」
そうたずねる。
僕が大丈夫と答えると、そっかと言うと僕が話すのを待ってくれる。
僕よりも5才年上で絢兄の3才上だからか、大人っぽく感じる。
絢兄がギラギラとした太陽の様だと例えるのなら、樹兄さんは白く輝く月のようだ。
どんな話しでも、理論的にアドバイスしてくれる安心感がある。
「ねぇ……樹兄さんは、付き合ってる人っている?」
樹兄さんは、驚いた表情を浮かべたと思ったらすぐに、柔らかな笑顔を僕に向けた。
「藍くん、好きな人が出来たの?和哉くん以外に。」
えっ?
樹兄さん?
えっ?
えぇぇぇ!
樹兄さんは今まで見たことがない程に声を出して笑っている。
「な、な、な、なんで和くん……?」
樹兄さんは、にこりと笑うと絢くんも知っているよと言った。
「それで、俺に付き合ってる人がいたら藍くんは何がしりたいの?」
どうしよう……僕が和くんを好きなことは気付かれてるなら相談してみる?
同性を好きになるのは、おかしいか聞いてみる?
樹兄さんなら、藍が好きなら問題ないって言ってくれるだろうな……
僕は、勇気を出して聞いてみることにした。
「同性を好きになるって変なことなのかな?」
僕が言うと樹兄さんは真剣な面持ちで、なるほど……そういう事かと納得したようだった。
「藍くん、ちょっと電話させて」
そういうと樹兄さんは誰かに電話をした。
「あっルイくん?そうそう……それで……うん、そう……」
樹兄さんのスマホから、漏れでる声で相手が男性だと分かる。
電話を切った樹兄さんはニコニコな笑顔を僕に向けてきた。
「藍くんの悩みを解決できそうな、俺の友達の友人に会いに行くぞ」
こんなに意気揚々としている樹兄さんを僕は見たことがない。
行くぞって今から?
「樹兄さん、行くって何処に?」
僕の質問に答えずに、藍くんは早く制服を着替えなと言うと自分の部屋へと行ってしまった。
そんな樹兄さんが、絢兄と似ていて胸につまっていたモヤモヤが晴れた気がした。
急いで着替え、リビングへと向かうと絢兄が心配そうに僕の顔を見ていた。
そんな絢兄をよそに、樹兄さんは絢兄の肩に手を乗せ。
「俺にまかせておけ」
自信満々にそう言った。
「樹、また藍を独り占めするきなのかよ?俺も行きたい。」
樹兄さんは、にこりと絢兄に笑顔で今日は無理かなと言うと僕の手を引いた。
「藍、俺ができる事があれば言えよ、俺にも藍の心配をさせてくれな。」
なぜだか悲しそうな笑顔を向けた絢兄は、気を付けて行ってこいと言った。
「樹兄さん、どこに行くの?なんで絢兄はダメなの?」
助手席に座った僕が樹兄さんたずねると、ハンドルに頭を付けた樹兄さんの肩が揺れていた。
「俺の親友のルイくんと絢くん……相性が最悪なんだよ、だけど藍くんの悩みを解決するにはルイくんの協力が必要だと思って。」
樹兄さんも絢兄も、僕のために色々と考えてくれてると思うと胸の辺りが、暖かくなる。
「絢くんもさ……藍くんが心配だからこそ暴走しちゃうんだよ、悪気はないから分かってやって。」
僕の兄さん達は本当に優しくて、頼りがいがあって皆に人気があるのが分かる。
同じ兄弟なのに僕は……
「藍くんも凄いからな」
樹兄さんは、僕の心のなかが読めるのかな……
樹兄さんの友達との待ち合わせのファミレスで僕は樹兄さんの親友と絢兄が合わないと言う意味が分かった気がした。
僕の返事を待って樹兄さんが入ってくる。
もう樹兄さんが、帰ってくる時間なんだと思うと部屋にとじ込もって数時間経ったことに気付く。
「藍くん、絢くんが心配してたよ。」
僕が泣いたことを絢兄から、樹兄さんに話が伝わったんだろうな。
樹兄さんは、絶対に無理に聞き出すことはしない。
さりげなく、僕のとなりに腰を下ろし樹兄さんはフレームの無い眼鏡をクイックと上げて僕の顔を見ると。
「藍くん、目が腫れてる……冷す?」
そうたずねる。
僕が大丈夫と答えると、そっかと言うと僕が話すのを待ってくれる。
僕よりも5才年上で絢兄の3才上だからか、大人っぽく感じる。
絢兄がギラギラとした太陽の様だと例えるのなら、樹兄さんは白く輝く月のようだ。
どんな話しでも、理論的にアドバイスしてくれる安心感がある。
「ねぇ……樹兄さんは、付き合ってる人っている?」
樹兄さんは、驚いた表情を浮かべたと思ったらすぐに、柔らかな笑顔を僕に向けた。
「藍くん、好きな人が出来たの?和哉くん以外に。」
えっ?
樹兄さん?
えっ?
えぇぇぇ!
樹兄さんは今まで見たことがない程に声を出して笑っている。
「な、な、な、なんで和くん……?」
樹兄さんは、にこりと笑うと絢くんも知っているよと言った。
「それで、俺に付き合ってる人がいたら藍くんは何がしりたいの?」
どうしよう……僕が和くんを好きなことは気付かれてるなら相談してみる?
同性を好きになるのは、おかしいか聞いてみる?
樹兄さんなら、藍が好きなら問題ないって言ってくれるだろうな……
僕は、勇気を出して聞いてみることにした。
「同性を好きになるって変なことなのかな?」
僕が言うと樹兄さんは真剣な面持ちで、なるほど……そういう事かと納得したようだった。
「藍くん、ちょっと電話させて」
そういうと樹兄さんは誰かに電話をした。
「あっルイくん?そうそう……それで……うん、そう……」
樹兄さんのスマホから、漏れでる声で相手が男性だと分かる。
電話を切った樹兄さんはニコニコな笑顔を僕に向けてきた。
「藍くんの悩みを解決できそうな、俺の友達の友人に会いに行くぞ」
こんなに意気揚々としている樹兄さんを僕は見たことがない。
行くぞって今から?
「樹兄さん、行くって何処に?」
僕の質問に答えずに、藍くんは早く制服を着替えなと言うと自分の部屋へと行ってしまった。
そんな樹兄さんが、絢兄と似ていて胸につまっていたモヤモヤが晴れた気がした。
急いで着替え、リビングへと向かうと絢兄が心配そうに僕の顔を見ていた。
そんな絢兄をよそに、樹兄さんは絢兄の肩に手を乗せ。
「俺にまかせておけ」
自信満々にそう言った。
「樹、また藍を独り占めするきなのかよ?俺も行きたい。」
樹兄さんは、にこりと絢兄に笑顔で今日は無理かなと言うと僕の手を引いた。
「藍、俺ができる事があれば言えよ、俺にも藍の心配をさせてくれな。」
なぜだか悲しそうな笑顔を向けた絢兄は、気を付けて行ってこいと言った。
「樹兄さん、どこに行くの?なんで絢兄はダメなの?」
助手席に座った僕が樹兄さんたずねると、ハンドルに頭を付けた樹兄さんの肩が揺れていた。
「俺の親友のルイくんと絢くん……相性が最悪なんだよ、だけど藍くんの悩みを解決するにはルイくんの協力が必要だと思って。」
樹兄さんも絢兄も、僕のために色々と考えてくれてると思うと胸の辺りが、暖かくなる。
「絢くんもさ……藍くんが心配だからこそ暴走しちゃうんだよ、悪気はないから分かってやって。」
僕の兄さん達は本当に優しくて、頼りがいがあって皆に人気があるのが分かる。
同じ兄弟なのに僕は……
「藍くんも凄いからな」
樹兄さんは、僕の心のなかが読めるのかな……
樹兄さんの友達との待ち合わせのファミレスで僕は樹兄さんの親友と絢兄が合わないと言う意味が分かった気がした。
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