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第3章 定めに抗う者たち
3. 討伐依頼
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ウィルとふたりでここを初めて訪ねたのはもう三か月ほど前になるのか……
なんだかもっと時間が経っているような、あっという間だったような……とにかく濃い三か月だった……
だが今は、感傷に浸っている場合ではない。なんとかして、薬の材料を手に入れないと――
受付で冒険者であることを証明するバッジを見せ、アルゴグの新鮮な胆嚢の情報がないか尋ねる。
「アルゴグ――……あら、あなた方もですのね」
「…俺たちも?」
「今、ギルドではアルゴグ討伐依頼の話題で持ちきりでしょう」
「ええっ!?アルゴグは、かなり珍しいモンスターときいてますが…」
「そうなのです。私はここで10年ほど働いていますが、アルゴグの討伐依頼が来たのは初めてですよ」
俺たち三人は顔を見合わせた。
「すごい偶然だな!ノア!」
「だから言ったでしょ…ノアの強運は半端じゃないって」
「……エトワールを、助けられるかもしれない!」
ダメかもしれない――と感じ始めていたが、希望の光が瞬いた気がした。
「あなたたち、ほんとうに運がいいですよ。ギルドで冒険者を募っての合同討伐が、明日の朝の予定なのです。エントリーされますよね?」
「もちろん!」
俺とウィルは冒険者用の申込用紙に、ジンは同行者用の申込用紙に必要事項を記入する。
――当ギルド、および依頼者は冒険者がいかなる損害(死亡含む)を被ろうとも、一切の責任を負いません――
若干ブラックの匂いを感じたが、気にしないようにして了承の署名をし、提出した。
「剣士と魔法使いと格闘家ですか……」
「格闘家ってなんだよ」
すかさずジンに突っかかるウィル。早い…
ジンは俺とウィルに耳を貸すよう、仕草で伝えてきた。
「ったく…なんだよ」
「真の姿を解放しないと、俺ってあんまり魔法使えないんだよね……」
ジンの真の姿とは、真紅の目を持ち、漆黒の角と翼を生やした魔族だった。
いやな記憶を思い出し、ジンの腹を思いきり殴りつける。
「ぐはっ…いきなり何するのさ!」
「すっげーー…やなこと思い出しただけ」
「あれは……ごめんなさいって何度も謝ってるじゃないか~」
「まじでトラウマなんだけど……はぁ~…今度兄上に、何かいい解消方法がないか聞いておかないと……」
「お願い…それだけは勘弁して!ノアのトラウマが解消されるより先に、俺の存在が消されちゃうから……っ!」
「あの~…冒険者さ~ん?」
「あ…すみませんでした!」
「いえいえ…それで……こちらの三名でパーティを組まれるのでしょうか?」
「ええ、そのつもりですが」
「どなたか、回復魔法を扱えますでしょうか?」
振り返ってふたりの顔を見るが、ふたりとも顔を横に振る。
俺もまだそこまで修行できてない……
なんだかもっと時間が経っているような、あっという間だったような……とにかく濃い三か月だった……
だが今は、感傷に浸っている場合ではない。なんとかして、薬の材料を手に入れないと――
受付で冒険者であることを証明するバッジを見せ、アルゴグの新鮮な胆嚢の情報がないか尋ねる。
「アルゴグ――……あら、あなた方もですのね」
「…俺たちも?」
「今、ギルドではアルゴグ討伐依頼の話題で持ちきりでしょう」
「ええっ!?アルゴグは、かなり珍しいモンスターときいてますが…」
「そうなのです。私はここで10年ほど働いていますが、アルゴグの討伐依頼が来たのは初めてですよ」
俺たち三人は顔を見合わせた。
「すごい偶然だな!ノア!」
「だから言ったでしょ…ノアの強運は半端じゃないって」
「……エトワールを、助けられるかもしれない!」
ダメかもしれない――と感じ始めていたが、希望の光が瞬いた気がした。
「あなたたち、ほんとうに運がいいですよ。ギルドで冒険者を募っての合同討伐が、明日の朝の予定なのです。エントリーされますよね?」
「もちろん!」
俺とウィルは冒険者用の申込用紙に、ジンは同行者用の申込用紙に必要事項を記入する。
――当ギルド、および依頼者は冒険者がいかなる損害(死亡含む)を被ろうとも、一切の責任を負いません――
若干ブラックの匂いを感じたが、気にしないようにして了承の署名をし、提出した。
「剣士と魔法使いと格闘家ですか……」
「格闘家ってなんだよ」
すかさずジンに突っかかるウィル。早い…
ジンは俺とウィルに耳を貸すよう、仕草で伝えてきた。
「ったく…なんだよ」
「真の姿を解放しないと、俺ってあんまり魔法使えないんだよね……」
ジンの真の姿とは、真紅の目を持ち、漆黒の角と翼を生やした魔族だった。
いやな記憶を思い出し、ジンの腹を思いきり殴りつける。
「ぐはっ…いきなり何するのさ!」
「すっげーー…やなこと思い出しただけ」
「あれは……ごめんなさいって何度も謝ってるじゃないか~」
「まじでトラウマなんだけど……はぁ~…今度兄上に、何かいい解消方法がないか聞いておかないと……」
「お願い…それだけは勘弁して!ノアのトラウマが解消されるより先に、俺の存在が消されちゃうから……っ!」
「あの~…冒険者さ~ん?」
「あ…すみませんでした!」
「いえいえ…それで……こちらの三名でパーティを組まれるのでしょうか?」
「ええ、そのつもりですが」
「どなたか、回復魔法を扱えますでしょうか?」
振り返ってふたりの顔を見るが、ふたりとも顔を横に振る。
俺もまだそこまで修行できてない……
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