夕日が沈む海辺で一緒にディナーを ある独身女性の妄想

蔵屋

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第三巻 

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  翌日の夕刻、文哉は浜辺のレストランにいた。そのレストランはフランス料理店の専門店である。
 暫くしてみなみがやって来た。みなみの姿は学生時代と変わらない。
 みなみはいつも素敵な笑顔である。
 「ごめんなさい。少し遅れたわ。」
 「いいんだよ。こうやって来てくれたんだから。」
 「そうよね。何か注文したの?」
 「まただよ。このレストランのお勧めはフランス料理のフルコースなんだよ。僕はいつもこの料理を食べるんだ。君は何にする?」
 「じゃあ、わたしも同じ料理で。」
 「分かった。」
 暫くしてウェイトレスがやって来た。
 「注文はお決まりでしょうか?」
 「はい。フルコースを二人分。」
 「畏まりました。お飲み物は如何いたしましょうか?」
 「赤ワインをボトルでお願いします。」
 「畏まりました。」
 そう言うとウェイトレスは厨房へ向かった。
 「随分、お久しぶりね。」
 みなみが切り出した。
 「ごめん。突然君の側から消えて。しかもなにも言わずに一方的に姿を消して。本当にごめんなさい。」
 「ううん。そんなこと気にしてないわ。心配しないでよ。それより文哉が元気そうで安心したわ。良かったわ。」
 「そうなんだ。俺のこと、心配してくれてたんだ。みなみ、ありがとう。」
 「で、今はあの会社に勤務してるんだ。」
 「うん、そうだよ。まさか、みなみとあんな形で偶然会えるなんて。神さまのイタズラなのかなぁ、なんちゃって。」
 「そんなことないわよ。わたしはこの世に偶然はないと思っているんだ。この世の中の出来事はすべて必然なんだと思ってるんだ。」
 「そうなのか。すべて必然なんだと。なるほどなぁ、偶然でなく必然なんだ、」
 「そうよ。わたしが今の家に生まれたのやも必然なのよ。こうして文哉と一緒にディナーをたべることが出来るのもみんな必然なのよ。」
 「なるほど。みなみの言うことよく分かるよ。」
 ウェイトレス達が料理を運んで来た。
 文哉とみなみのテーブルの上に料理を並べて置いた。

 ウエイトレスは文哉から予め注文を受けていたロマネコンティの赤ワインのボトルを1本持って来た。
すでに二人のテーブルの上には、コース料理用のナイフ(大•小)、フオーク(大•小)、スプーン(大•小)、ナプキン、コーヒーカップ&ソーサーが置かれている。
 ウエイトレスが調理された料理をテーブルに運んでくる。食べ終えたら次の料理を運んでくる。次から次へと運んで来る。二人が食べている料理をご紹介しよう。

【前菜2品】
・華やかに仕上げたパリジャンに鰹節の香りタプナードトリュフといくら

【魚料理】
・生姜バター香る舌平目のリソレ人参とコリアンダーを合わせた一品

【オマール海老】
・ヨーロッパ産ブルーオマールに黄色と緑の彩り燻製ビネグレット

【肉料理】
・仔鳩をカカオ風味の岩塩で焼き上げてセロリのニョッキと共に食べる一品

【デザート】
・胡麻の一皿 柔らかな白胡麻と刺激的な黒胡麻の共演生姜のソルベ 酸味のアクセント
【カフェとショコラ】
 
 文哉とみなみの思い出のこのレストランは
「クラシカルモダン」をテーマにデザインされたレストラン浜辺の店内は、メインダイニングとしての重厚感と、洗練された現代的な雰囲気が調和する空間である。
シェフには、フランス・シャンパーニュ地方を代表するレストラン「レ クレイエール」でシェフを務めたティエリー氏を招聘していた。彼は素材を厳選し、伝統を踏まえながらも新たな感性を取り入れて作り上げる料理は驚きと発見の連続なのだ。
文哉とみなみは心地良い空間と最上の料理とが生み出す贅沢なひとときを昔の思い出話しに花を添え楽しそうに談笑している。
二人は美味しそうにフレンチを食べている。

 文哉とみなみは、この再会から素敵な
恋へと発展することになるのだ。
 今度の文哉とみなみの恋は大人の恋なのだ。
 文哉とみなみは、再会を祝しフレンチを食べ、また、高級ワインを飲みながらいつまでも談笑している。


 
 

 
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