13 / 27
第十二巻 梅ちゃん、頑張って!
しおりを挟む今は円安の時代。世界中の美食家たちが鮨を楽しむ旅の目的としてこぞって日本を訪ねる時代です。
梅ちゃんのような料理職人の技が冴える鮨を常連客を始め多くのお客様が本当に心地よく味わえる、そのようなお店にしたいと、梅ちゃんは考えているのです。
その為には新鮮なネタになる魚介類は勿論、シャリとなるお米など、日夜名産地と言われる農家さんとのお付き合い、つまり人間関係の構築も必要なのです。
例えば、酢飯は鮨の要と言えます。
梅ちゃんはお客様の入店時間に合わせて羽釜でご飯を炊き上げ、酢を回してしゃもじで素早く切る、という緻密な作業を真心を込めてすることにより、美味しいお鮨をお客様に提供しているのです。
これは梅ちゃんしか出来ない『美味なる芸術品』なのです。
梅ちゃんは煮帆立やこはだなど、神戸の店でありながら江戸前の鮨を味わって欲しいと思ってわざわざ東京の老舗から新鮮な魚介類を空輸して取り寄せているのです。
梅ちゃんが鮨だねを美しく並べた木箱は、にぎりに最適な温度調整の役割も果たしているのです。
割烹武田はこのお鮨に於いても本当に真っ当な実力店になっているのです。
それは梅ちゃんの心いきに通じるものなのです。
割烹武田はからりとよい空気感が漂い、一人一人のお客様に向き合った接客がなされ、時価という価格にあった満足感が得られること。
梅ちゃんの店はカウンターで顔を合わせるスタイルなので、梅ちゃんの手で握る鮨は個性豊かでその味も天下一品なのです。
割烹武田は日本料理の名店仕込みの割烹料理の間に、梅ちゃんの鮨で魅了する二刀流なのです。
そこには梅ちゃんのある思いがあるのです。
梅ちゃんの真心込めた割烹料理と鮨もしっかりと味わって欲しいと、思っているのです。
割烹武田のモットーは『味よし、人よし、雰囲気よし』。
そしてお客様にとってありがたいことはその価格も良質的なのです。
梅ちゃんは鮨を味わうことにより、お客様本来の喜びを感じて欲しいと思っているのです。
常連客の鉄さん、完ちゃん、拓ちゃんたちは通い続けているにはある訳があったのです。
それは梅ちゃん始め、梅ちゃんや女将さんを支えるスタッフさんの心地よい笑顔だったのです。
それは割烹武田に初めて入店した時から始まっているのでした。
割烹武田の隅々まで目配りのきいた清々しい店内に足を踏み入れると『凛』としてつけ場に立つ梅ちゃんがいる。
その梅ちゃんの柔らかな笑顔がお客様を温かく迎えているのです。常連客であろうが、一見さんであろうが、誰であろうが、そのお客様を包み込む笑顔はいつも変わらないのです。
「いらっしゃいませ(笑顔)。」
「毎度ありがとうございます(笑顔)。」
そう、この笑顔なのです。
梅ちゃん、頑張って!
20
あなたにおすすめの小説
【戦国時代小説】 甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助
蔵屋
歴史・時代
わたしは、以前、甲斐国を観光旅行したことがある。
何故、甲斐国なのか?
それは、日本を象徴する富士山があるからだ。
さて、今回のわたしが小説の題材にした『甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助』はこの甲斐国で殆どの戦国乱世の時代を生き抜いた。そして越後の雄•上杉謙信との死闘は武田信玄、山本勘助にとっては人生そのものであったことだろう。
そんな彼らにわたしはスポットライトを当て読者の皆さんに彼らの素顔を知って頂く為に物語として執筆したものである。
なお、この小説の執筆に当たり『甲陽軍鑑』を参考にしていることを申し述べておく。
それでは、わたしが執筆した小説を最後までお楽しみ下さい。
読者の皆さんの人生において、お役に立てれば幸いです。
日露戦争の真実
蔵屋
歴史・時代
私の先祖は日露戦争の奉天の戦いで若くして戦死しました。
日本政府の定めた徴兵制で戦地に行ったのでした。
日露戦争が始まったのは明治37年(1904)2月6日でした。
帝政ロシアは清国の領土だった中国東北部を事実上占領下に置き、さらに朝鮮半島、日本海に勢力を伸ばそうとしていました。
日本はこれに対抗し開戦に至ったのです。
ほぼ同時に、日本連合艦隊はロシア軍の拠点港である旅順に向かい、ロシア軍の旅順艦隊の殲滅を目指すことになりました。
ロシア軍はヨーロッパに配備していたバルチック艦隊を日本に派遣するべく準備を開始したのです。
深い入り江に守られた旅順沿岸に設置された強力な砲台のため日本の連合艦隊は、陸軍に陸上からの旅順艦隊攻撃を要請したのでした。
この物語の始まりです。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
この短歌は私が今年元旦に詠んだ歌である。
作家 蔵屋日唱
世にも奇妙な世界 弥勒の世
蔵屋
キャラ文芸
私は、日本神道の家に生まれ、長年、神さまの教えに触れ、神さまとともに生きてきました。するとどうでしょう。神さまのことがよくわかるようになりました。また、私の家は、真言密教を信仰する家でもありました。しかし、私は日月神示の教えに出会い、私の日本神道と仏教についての考え方は一変しました。何故なら、日月神示の教えこそが、私達人類が暮らしている大宇宙の真理であると隠ししたからです。そして、出口なおという人物の『お筆先』、出口王仁三郎の『霊界物語』、岡田茂吉の『御神書(六冊)』、『旧約聖書』、『新訳聖書』、『イエス・キリストの福音書(四冊)』、『法華経』などを学問として、研究し早いもので、もう26年になります。だからこそ、この『奇妙な世界 弥勒の世』という小説を執筆することが出来るのです。
私が執筆した小説は、思想と言論の自由に基づいています。また、特定の人物、団体、機関を否定し、批判し、攻撃するものではありません。
後宮の偽花妃 国を追われた巫女見習いは宦官になる
gari@七柚カリン
キャラ文芸
旧題:国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
☆4月上旬に書籍発売です。たくさんの応援をありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる