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2話 ブランク
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「あのー…このままの状態でいるとなんか誤解されそうだから…」
そう言うとマナは「あ…ごめん」と言い離れた。
「そういえばトシ君は今も小説書いてるの?」
少し気まずかった空気をマナが察して話題をそらそうとしてくれたのは勘が鈍い俺でもわかった。
「いや…今は書いてなくてさ…毎日ニート生活です…」
「トシ君も私と一緒だね」
彼女は笑った。
あの事を言うまでは彼女の笑顔はなんだか作り物のような感じがしたが今は心の奥底から笑っている感じがする。
「まぁこれで俺たち2人はニート生活脱却と言うことで…」
「乾杯!」
お互いのグラスをあわせるとなぜか付き合っていた頃を思い出した。
「懐かしいなぁ、いつもご飯に行くときになぜかわからないけどジュースで乾杯してたよな…それが今ではお酒になるとは…あの頃じゃ想像もしてなかったわ」
また彼女は笑った。
「そう言えば…」と彼女は鞄の中から本をだした。
「これ…返すね」
その本は俺が師匠と読んでいる人が書いた小説だった。
「この本…いつ貸したっけ?」
「トシ君が作家になって賞取れるまで貸すよ!って言ったきりでその後いろいろあって返しそびれたんだよね」
そういえばそんなことを言った気がする…
「トシ君はこの本を書いた先生に弟子入りしたいんだーってことしか頭になくて、そのままの勢いで作家として成果あげてるんだもん、そのときは進学か就職かで悩んで、結局何も成果出せなかった私とは大違いだよ」
「いやいや、マナはちゃんと将来の事考えれてすごいよ、成果はこれから出していけば良いと思うし…」
「そうだね、ありがと」
マナはベンチに指をさして、「座ろ」といい一緒に座った。
「今思えば…まさか師匠と偶然出会えるとは思ってもなかったなぁー」
「そうだ!あの話聞かせてよ、師匠との出会いのやつ!」
少し躊躇ったがしょうがなく話すことにした
作者と出会うために有名人=都会というイメージがあったのでまず俺は都会の本屋さんに行った。
当たり前のことだが作者らしき人物は見当たらなかった。
というか作者は顔出ししていないので作者を探すのはほぼ不可能に近いものだった。
しかし、幸運と言うものは突然やって来るもので、作者の本が並べられている棚の前で立ち読みしていると
サングラスをかけ、マスクをした女性がこちらを見てきた。
「…君はこの本を買わないの?」
「いや…この本の作者のために買いたいんですが生憎購入済みで…家に2冊も置いてあるんですよ…」
「ふぅん」と女性は言い棚にある本を読んだ。
「確かにこの本は皆が買うのには十分の価値がある本だ…しかし、同じ内容であり、特典もついてこないのに君はこの本を2冊買ったと言った…もしかして」
女性は本を棚に戻して俺の方をみた。
「君は…この本の作者のファンなのか…?」
「当たり前ですよ!こんな本と出会えたことが奇跡ですし、この本を書いた作者が書いた小説は全部読破しちゃいましたよ!俺もこんな本が書きたいって思って…もう高三で進路も決めないといけないのにこんな先も見えない夢持って…でも!俺はこの本を書いた作者に弟子入りして…この人を越える作品が書きたいんです!」
「…」
女性は黙り込んでしまった。それも無理はない、初対面の男が急に興奮して話し出すのだから…
空気を悪くしてしまったと思い俺はどうすることも出来ずあたふたしていた。
「あ、あの…すみません…夢なんか語っちゃって…」
女性はうつむいて笑い始めた。
「面白いね君…合格だよ」
「合格って…?」
そう尋ねると女性はサングラスとマスクを外して話し始めた。
「初めまして…今日から君を弟子として迎える師匠です…うーん呼び方も師匠でいっか!」
「…え!?」
「よろしくね!弟子君!」
それが師匠との出会いだった。
事実は小説よりも奇なり、文豪が残したその言葉を使うことが来るとは…
その後学校に行き当時の彼女のマナに報告すると信じてもらえなかったが、連絡先やサインを見せるとすぐに信じた。
「…まさかそんな奇跡が起こるなんてね…」
「なんか外にずっといたから冷めちゃったね…中入ろっか」
そしてマナと一緒に建物の中に戻った。
するとケンと委員長がすぐにやってきて「どうだった?」としつこく迫ってきたので適当にあしらった。
その後1時間もしないうちに同窓会は終わった。
そして家に帰りぐっすり寝た後、3年間封印していた引き出しを開けてUSBメモリをとり、ノートパソコン
にさして小説を書き始めた。
「…だめだ」
暑さのせいもあるのかもしれないが…その前に3年間もぐうたらしていたせいで小説を書こうにも何にも案が思い付かなかった。
「これが…ブランク…」
そう言うとマナは「あ…ごめん」と言い離れた。
「そういえばトシ君は今も小説書いてるの?」
少し気まずかった空気をマナが察して話題をそらそうとしてくれたのは勘が鈍い俺でもわかった。
「いや…今は書いてなくてさ…毎日ニート生活です…」
「トシ君も私と一緒だね」
彼女は笑った。
あの事を言うまでは彼女の笑顔はなんだか作り物のような感じがしたが今は心の奥底から笑っている感じがする。
「まぁこれで俺たち2人はニート生活脱却と言うことで…」
「乾杯!」
お互いのグラスをあわせるとなぜか付き合っていた頃を思い出した。
「懐かしいなぁ、いつもご飯に行くときになぜかわからないけどジュースで乾杯してたよな…それが今ではお酒になるとは…あの頃じゃ想像もしてなかったわ」
また彼女は笑った。
「そう言えば…」と彼女は鞄の中から本をだした。
「これ…返すね」
その本は俺が師匠と読んでいる人が書いた小説だった。
「この本…いつ貸したっけ?」
「トシ君が作家になって賞取れるまで貸すよ!って言ったきりでその後いろいろあって返しそびれたんだよね」
そういえばそんなことを言った気がする…
「トシ君はこの本を書いた先生に弟子入りしたいんだーってことしか頭になくて、そのままの勢いで作家として成果あげてるんだもん、そのときは進学か就職かで悩んで、結局何も成果出せなかった私とは大違いだよ」
「いやいや、マナはちゃんと将来の事考えれてすごいよ、成果はこれから出していけば良いと思うし…」
「そうだね、ありがと」
マナはベンチに指をさして、「座ろ」といい一緒に座った。
「今思えば…まさか師匠と偶然出会えるとは思ってもなかったなぁー」
「そうだ!あの話聞かせてよ、師匠との出会いのやつ!」
少し躊躇ったがしょうがなく話すことにした
作者と出会うために有名人=都会というイメージがあったのでまず俺は都会の本屋さんに行った。
当たり前のことだが作者らしき人物は見当たらなかった。
というか作者は顔出ししていないので作者を探すのはほぼ不可能に近いものだった。
しかし、幸運と言うものは突然やって来るもので、作者の本が並べられている棚の前で立ち読みしていると
サングラスをかけ、マスクをした女性がこちらを見てきた。
「…君はこの本を買わないの?」
「いや…この本の作者のために買いたいんですが生憎購入済みで…家に2冊も置いてあるんですよ…」
「ふぅん」と女性は言い棚にある本を読んだ。
「確かにこの本は皆が買うのには十分の価値がある本だ…しかし、同じ内容であり、特典もついてこないのに君はこの本を2冊買ったと言った…もしかして」
女性は本を棚に戻して俺の方をみた。
「君は…この本の作者のファンなのか…?」
「当たり前ですよ!こんな本と出会えたことが奇跡ですし、この本を書いた作者が書いた小説は全部読破しちゃいましたよ!俺もこんな本が書きたいって思って…もう高三で進路も決めないといけないのにこんな先も見えない夢持って…でも!俺はこの本を書いた作者に弟子入りして…この人を越える作品が書きたいんです!」
「…」
女性は黙り込んでしまった。それも無理はない、初対面の男が急に興奮して話し出すのだから…
空気を悪くしてしまったと思い俺はどうすることも出来ずあたふたしていた。
「あ、あの…すみません…夢なんか語っちゃって…」
女性はうつむいて笑い始めた。
「面白いね君…合格だよ」
「合格って…?」
そう尋ねると女性はサングラスとマスクを外して話し始めた。
「初めまして…今日から君を弟子として迎える師匠です…うーん呼び方も師匠でいっか!」
「…え!?」
「よろしくね!弟子君!」
それが師匠との出会いだった。
事実は小説よりも奇なり、文豪が残したその言葉を使うことが来るとは…
その後学校に行き当時の彼女のマナに報告すると信じてもらえなかったが、連絡先やサインを見せるとすぐに信じた。
「…まさかそんな奇跡が起こるなんてね…」
「なんか外にずっといたから冷めちゃったね…中入ろっか」
そしてマナと一緒に建物の中に戻った。
するとケンと委員長がすぐにやってきて「どうだった?」としつこく迫ってきたので適当にあしらった。
その後1時間もしないうちに同窓会は終わった。
そして家に帰りぐっすり寝た後、3年間封印していた引き出しを開けてUSBメモリをとり、ノートパソコン
にさして小説を書き始めた。
「…だめだ」
暑さのせいもあるのかもしれないが…その前に3年間もぐうたらしていたせいで小説を書こうにも何にも案が思い付かなかった。
「これが…ブランク…」
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