ハンカチーフから始まる恋

月城 雫

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ここはクラブ トラベ-ト。
営業時間は夜の21時~2時の5時間。
あたしはここで働くホステス綾音 本名 永峰 春。
よく言われる夜の蝶です。

あたしはここで本名の春から芸名綾音に変わる。
そして綾音のあたしは今日もお客様をお迎えして精神誠意 接客するのだった。

今日最初のお客様は奏君。
店の近くのホストクラブでNo.1ホストを張っていると聞いた。
ここには癒やしを求めに来てる。とも言っていた。
「奏君いらしゃいませ。今日は早いね。」
いつもならもう少し遅い時間に来るから聞いたら
「今日は遅番で店には0時に行けばいいし綾音さんに会いたくて早めに来たんだぁ。」
「まぁ‼ありがとう。」
あたしは満面の笑みを浮かべて喜んだ。
「綾音さんにそんなに喜んで貰えたなら良かった。」
そう言って笑ってくれる奏君を見てあたしも嬉しくなった。
それからもあたしと奏君はおしゃべりしながら楽しく飲んで300万その場でポンっと置いて「また癒やされに来るね。」そう言って店を後にして行った。
あたしは心の中で(頑張れ‼)と拳を上げエールを送った。

さて次のお客様来るまで休憩室で雑談に混じろうかな。

休憩室に行くと日陽里 凜華 アリス がいた。
「日陽里 凜華 アリスおはよ。」
「綾音 おはよ‼」
「今日も綾音は忙しくなりそうだね。」
と日陽里。
「そんな事ないと思うよ。」
あたしは営業LINEはしない。
でもお礼のLINEは必ずすると言うスタンスでやってきてる。
あたしがお客さんの立場だったら来て来てLINEばかりして来られたら行きたくなくなるから。
だからその日その日で忙しかったり忙しくなかったりする。
「3人こそ忙しくなるんじゃない?今月は抜かれるかもね…」と言うあたしに
「それはない。」と凜華。
「うちも綾音には勝てる気がしない。」
とありす。
「そんな事ないよ。日陽里も凜華もアリスも頑張ってるのあたしは知ってるもん。」
とあたしは負けじと言った。
「そんな事言って綾音 店に新人で入って半年でNo.1になって2年ずっとNo.1じゃん。」
と日陽里が言うのに合わせてうなずく2人…
「それはお客様に恵まれたからであってあたしの実力じゃないよ。」
ってあたしが言うと一声にブーイングの嵐。
困ったあたしは笑うことしか出来なかった。

その時「おはようございます。」とゆりあがニコニコしながら入ってきた。
「おはよう。」
「おはよう。ゆりあちゃん今日も元気だね。」
「おはよう~ゆりあちゃん」
「おはよう~ゆりあちゃん元気あっていい‼」
とあたしも言いながらグッと親指をゆりあちゃんに向けて立てた。

ゆりあちゃんはあたしに向かって笑顔でウインクで返してくれた。

後に続きかほちゃんとりさちゃんも入ってきた。
かほちゃんは何も言わず自分のロッカーに向かっていった。
いつものことだがちょっとピリ付いている。

それを払拭するように明るい声で「おっはようございまーす。」
とりさちゃんが挨拶をみんなにした。
みんな一声に「りさちゃんおはよう‼」
とまたわいわい声を弾ませて話しだした。

その楽しげな声を聞きながらあたしは次のお客さんのための準備を始めた。
次のお客さんは大田潤也さん。
大田潤也さんから今日の夕方頃『今日夜行くからね。』と陽気なLINEが来た。
大田潤也さんは今日で3回目のお客さんで一回目は接待で来ていた。
その時にあたしの事を「気に入った‼」と言ってくれたお客さん。

準備し始めてから30分して「綾音さんお客さんです。」とボーイの亮矢が呼びに来た。
あたしはすかさず「亮矢君 大田さん?」って聞いた。
そしたら「はい。」との返事。
あたしは「分かった。ありがとう。」と笑顔でいい
他のみんなにも「じゃあ行ってきます。」と言ってホールに向かった。
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