地獄の様な人生。

月城 雫

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仮の病名が判明し自我を保てなかった母と心を失くして行ったあたし。

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その間、あたしは1才になり2才になり話す事は出来る様になったが、歩く事だけせず立つのも嫌がって居た。
その頃のあたしはみかちゃんと言う叔母に本格的なオルガンとイスをプレゼントしてもらいオルガンを弾くのが楽しみになっていた。
背が小さすぎてイスにも座れず、左手は使わずメロディーだけだけど、最初は童謡を弾いて遊んでいた。
最終的に母と行ったスーパーで流れていた音楽を家に帰って即興で弾いて遊んでいた。
そのぐらいオルガンを弾くのが好きだった。

その間も色んな病院にかかったが理由は分からなかった。
3才になってやっと立ち上がり、歩き始めたあたしは左足を引こずる様にしか歩けなかった。
立ってるときも左足の踵が上がった状態で左手は肩以上には上がらず、感覚もない所があって、また心配した祖母に連れられ色んな病院に連れて行かれた。
地元の前田病院で結局その時は「分娩麻痺による左半身麻痺」と片付けられた。
でも、その診断のせいであたしの日常は変わった。
家の中では母からの暴力と暴言が始まり、誰にも相談出来ないあたしの心は少しずつ壊れていった。

そのせいなのか?4才の頃からあたしには人には見えない者が見える様になった。
見えだしてすぐ[この事はお母さんに言わないほうがいい。]と思って母や周りの大人には言わなかった。
あたしにはこの世に転生して来なかった兄が2人居るが当時はあたし以外知らなかった。
後、仏壇に手を合わすとかも兄から教わった。

あたしも幼稚園とか保育園には行っていたが、園に入る時は毎日大泣きし祖母や母を困らし他の女の子と遊ぶ事は無く男の子と泥んこになる様なヤンチャな子だった。
だた、いたずらも好きで先生が付けているエプロンの後ろのボタンや紐を引っ張って外して居た。
1回だけ4人の男の子と立ちションし、あたしだけパンツがおしっこで濡れて大泣きした。
その時の先生は「大きくなったらチンチンは生えてくる。」といいあたしを慰めてくれた。
がその言葉をずっと信じていた。

その後、保育園を卒園したあたしは越知小学校に通う事に…
そこであたしは初めていじめと言うモノに会う事に。
いじめは地味で同級生からの全無視。
あたしとすれ違う時は半径1メートル離れて通るなど地味で嫌ないじめだった。
そう仕向けたのは嫉妬した伊東ありさと言う同級生だとすぐに分かったがあたしもその事は無視し続けた。
そして、業を煮やしたありさは今度は立石康政と言う同級生を使い、あたしに小さい虫を踏み潰させた。

その時に「お前、名前が史やきこれぐらいの虫踏めるやろう?」と言われ踏まされた。
その日、機嫌の良さそうな母に相談した。
そしたら、その日の晩、康政の家の寺に母が殴り込みに行き、康政のお父さんに怒りながら説明し2人をあたしに謝らせた。
次の日学校に行ったら康政が[丹羽史に何かしたら母親から報復がある]と触れ回りあたしは1躍有名人になり、あたしを見ては指を刺されヒソヒソ話される様になった。

母のおかげと言えばそうなのだが、その頃のあたしには死ぬより辛い日々だった。
家の中では母からの暴力や暴言から逃げれず、外や学校に出れば好機な目で見られる。
馬鹿にもされた。
だから馬鹿を演じる事も覚えた。
嘘つきには嘘をつき、何か言われれば、そういう風に演じた。

そして、あたしの行き着いた答えが自殺だった。
小2の時に母に手伝って貰おうとしてはっ倒され死ねなかったが、その時[龍]という字が頭に浮かび子供が産める様になるまで生きてられて産まれるのが男の子だったら[龍]って付けよう思った。
でも、その頃から20歳まで頭の中は死ぬ事でいっぱいになっていった。
母や祖母に「学校に行きたくない。」とも言ったが近所の目を気にする母と祖母には「行かんといかん。」と無理やり学校に行かされた。
学校に行くときも川べりを歩きながらここから落ちたら死ねるか?とか車が横を通るたびに今飛び出たら死ねるか?とも考えていた。
死ななかったのは兄達のおかげだと思っている。
感謝は言わないが伝わるのが守護霊と言う者だとも教えて貰った。
死ぬ思いと言えば、小4の時に朝礼台先端で同級生と話て居るといきなり後ろから手が飛んできて朝礼台から落ち顔の左側を強打し擦り傷だらけになって保健室に行ったが保健室の先生に「病院に行った方がいい。」と言われ病院に行ったがガーゼで覆われただけで手当ては終わってその日は家に帰った。
次の日誰が広めたのか?
あたしの怪我を知って、あたしの顔見て馬鹿にしたい子達があたしがその顔で学校に行くたびに
窓と言う窓からあたしを見て笑っていた。
すれ違った子達には指も刺された。
そしてあたしは悟った[この世にあたしの居場所は無い。ここに居ても笑われて馬鹿にされ暴力を受け暴言を吐かれるだけだ。]と思っていた。
母は外面が良く母の家での事を言っても誰も信じてくれなかったから。
学校の事もそう、言っても[そんなもんよ。]と流されるのが分かっていた。
だから、誰にも言えなかった。
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