地獄の様な人生。

妊娠が分かって決心した事｡

妊娠検査薬を見たあたしは少しの間戸惑った｡
こんなあたしがお母さんになるなんて想像出来なかったから｡
でも､みんなからおめでとうと言われあたしは(ハッ‼)とし産むことを決めた｡
その日からあたしはみんなで飲んでたお酒と煙草をやめた｡
次の日には､初めての産婦人科にも行った｡
そしてエコーを見てギョッ‼とした｡
もう身体がほとんど出来ていたから先生に聞いたら｢妊娠約6ヶ月ですね｡今まで何してたんですか？｣と言われたが､あたしは高校の時に生理が7ヶ月止まった事があったから妊娠に気付けなかった｡
あたしは｢高校の時に生理が7ヶ月止まった事があったので気付きませんでした｡｣と正直に話すと先生が｢堕ろしますか？産みますか？堕ろすなら早い方がいいですよ｡｣と確実に堕ろす方を勧められたあたしはカチンと来て｢産みます｡先生どうして堕ろす事を勧めるんですか‼｣と言って怒った｡
そしたら先生は｢まだ若いし､相手も居るでしょうし2人で決めた方がいいと思ったんですが…｣
と先生は言ったがあたしの想いは揺るがなかった｡
エコー越しとは言え自分の身体の中に育っている子供を殺すなんて考えられなかったから､あたしはその時まだ19歳だった｡
その日､あたしは､太陽の家に帰ってからお腹の子に(龍太)と名前を決めてその日から呼ぶようにした｡
そう､小学生の時に見た字子供の名前に(龍)の文字を入れた｡
でも､その時は､まだ男の子と言う確証は無かった｡
6ヶ月なら分かるはずなんだけどエコーで下を隠していたため分からなかった…
あたしはその時からお腹にいる龍太に｢ごめんね｡｣と何回の何日も言った｡
母親としてあたしの中に居てくれてる事に気付いてあげられなかった事への詫びを毎日していた｡

そう言えば､妊娠が分かる前に､正月休みで高知に帰省していて家族と温泉にも行ったのだがあたしも含め誰もあたしが妊娠している事に気付かなかった｡
その時､成人式もあったんだけど､妊娠を知らなかったあたしは､振り袖を着て参加した｡

高知から大分に帰ってすぐに妊娠が分かった｡
そして､すぐに妊娠した事を当時付き合っていた彼氏(橋本 富太郎)にも言ったがその時は喜んでいた｡
あたしは自分の行動に注意しながら生活した｡
母にも伝え､両家の話し合いになった｡

母はなぜか着物を着て来た｡
話し合いの前に相手の母親から｢あんたがうちの息子を誘惑したんじゃろ？ほんで堕ろせんなるまで話さず責任取れ？｣とか｢売女｣とか罵倒され母は殴りたい気持ちを抑えて話し合いをしたが､相手の母親の圧が凄すぎて話し合いにならなかった｡
あたしも｢富太郎さんにゴムを着ける様にとお願いしたんですが､着けてくれず中出しを何回もされました｡そして出来たので､あたしだけが悪いわけじゃないんです｡｣と伝えたが聞き入れられる事は無かった｡

それからあたしは､子供を産むために高知の越知に帰省した｡