地獄の様な人生。

月城 雫

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帰省してから。

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1月の末あたしは母と一緒に帰省した。
帰省してから母と祖母に毎日のように、「子供は里子に出しや。」「子供は里子に出した方が史のためやき。」
と言われ続け、あたしは「里子に出すのは嫌。」と言って拒否ってた。母は日に日に酒に溺れるようになって行ってあたしへの暴言も増して行った。

高知に帰ってきてからも橋本富太郎から何回か電話はあったが、最後の電話で「俺の子やない。」と言われ、「そんな事あるわけないやん。おんしゃあ死ね。」と言い電話をぶち切り、絶望しかけたその瞬間龍太がお腹を叩いて(僕がおるやろ?大丈夫。)と言われた気がしてあたしは冷静を取り戻した。

あたしは安定期に入っていたため、自転車や歩きで散歩したりした。
妊娠7ヶ月の時、あたしは散歩中に越知の郵便局前で転んで車に引かれそうになったが、あたしは小さい頃から転け慣れてたから転けた時にお腹を打つ事は無く、車を避けた時もお腹をかばいながら、避けた。
本当にびっくりしたのがその後で、車を運転していたのが友達の親で、最初は車の中から怒られたが、窓を開けて倒れているのがあたしだと気付くと車から出て来て心配して倒れてるあたしを起こしてくれた。
その時、あたしは厚底の靴を履いていた。
それが転けてしまった原因だと思い、心の中で龍太に(ごめんね、怖い思いしたね。)と話した。

あたしはその1ヶ月後、もう1回転けたのだがそこは前田病院だった。
祖母が入院したのでお見舞いに行った時に受付の前で転けた。
その時も、お腹をかばっていた。
その時履いてたのも厚底の靴だった。
祖母に話すと「気を付けないかんやろ?そんな靴履くき転けるがよ。おまんは昔から転けやすいのにそんな身体でそんな靴履いたら転けるの分からんかえ。」と怒られた。

反省はしたのだが、当時はその靴しかもってなかったためその靴を履き続けるしか無かった。

祖母の入院は2ヶ月続いて、母の暴言は毎日続いた。
聞きたくなかったあたしは叔母の家に行ったりして母とあんまり2人きりにならないように努力した。
祖母の入院中にあたしは20歳になった。

ある日、叔母の家に行って帰ると、母に「どこに行っちょった。」と言われたので「叔母ちゃんち。」と言うと「嘘つけ、その子殺しちゃお。」とどっから持ってきたのか手に木材を持って襲ってきた。
あたしはとっさにお腹をかばい左手に怪我をしたが、母は殴れなかった代わりにあたしの髪の毛を引っ張ってあたしを引こずろうとしたが、あたしはその時、ブチンと言う音がした気がして切れてた。
そして、母の髪の毛を掴み、母があたしに「痛いき離してや。」と言ってきたからあたしも母に「痛い、手を離せ、くそばばぁ。」と怒って、母があたしの髪から手を離した瞬間母の髪を掴んでた右手から左手に手を変え、すかさず母の腰の部分のパンツの裾を右手に持って、お腹に居た龍太に「今からお母さんちょっとお腹に力入れるからお腹にしがみついててね。」と言って、龍太からポンとお腹を叩いて返事が来たので母を投げ飛ばした。
1回目は玄関と部屋の間の窓を割ったが、投げ飛ばしたのにまだ動こうとしたのでもう一度投げた。
そしたら、玄関のガラスも割れて、母は何が起きたのか分からない感じでじっとしてた。
そして、あたしは母から逃げようと近くの仲良くしてくれてた人の家に行こうとしたが、その人達が家に居なくてあたしは叔母の家に行こうと家に1回帰り、自転車の鍵を取りスリッパを履き、自転車で叔母の家に行った。
その時に龍太に(さっきはごめんね。もう大丈夫やと思う。)と龍太に言うと(そうやね。)と言ってるみたいにポンとお腹を叩いて教えてくれた。
あたしはスリッパ履くまで裸足だったけど、怪我は一切しなかった。
そしてあたしはその日、叔母に経緯を話その日は叔母の家に泊まったと思う。

やった事がやった事だったからそこのとこはあんまり覚えてない。
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