地獄の様な人生。

祖母が退院して帰ってきてから｡

祖母が帰ってきてからも凄かった｡
あたしの家は祖母が家長で祖母が言う事は絶対だった｡
あたしが母と喧嘩して帰った時にはガラス以外の外の戸と内側の戸は元に戻っていたが､ガラスだけははめて無い状態だった｡

その喧嘩の3日後の夕方に祖母は退院し家に帰ってきてすぐ､あたしと母に｢ガラスが無いがやけど何をしたが？｣と血相を変えて怒り出した｡
あたしは｢お母さんが酒飲んであたしがおばちゃんのとこから帰ってきたら5時少し過ぎちょってその事を怒りゆと思うたらいきなりその子を殺すぞ｡って言って襲ってきたき､この子を守ろうとしてあたしがお母さんを2回投げ飛ばしたらガラスが割れてしもうた｡｣と言ったら祖母は｢分かった｡史は部屋に行ちょき｡｣とあたしへのお説教は30分で終わった｡
母はそこから2時間説教されていた｡

あたしは聞かないようにしていたが､酒を飲む事も怒られてたんじゃないかと微かに思った｡
母はあたしが小5の時に病院に運ばれてから､ずっとアルコール中毒だった｡

当時は､祖母が付き切りで母の看病していたが無理がたたってか祖母も倒れて祖母も入院で家の事を何もさせてもらえなかったあたしは小5の終わりから小6の初めまで病院から学校に通った｡
その時は､家には猫と犬とうさぎが居たが､おばちゃんが世話してくれていたと後で叔母から聞いた｡

あたしに投げられてからあたしに手をあげる事も､暴言も無くなった｡
そして､祖母からの説教もきつかったんじゃないかと思う｡
でも､酒飲むのは止めなかった｡
1回酒が入ってる容器の中身を酒から水に変えようとしたら祖母に｢そんな事して､バレたら怖いで｡｣と言われ怒られた｡
これは中学の時の話で､まだあたしが母の暴力を受けている時だった｡
だから祖母は止めたんだと思う｡

話は元に戻って､祖母のお説教から母は変わった｡
母は大人しくなった｡
母は祖母への暴言も無くなって関係性も良くなって行ったかのように見えた｡
少なくともあたしには､良くなってたと思っていた｡

その時は､これから2人はお互い優しくなってお互い思いあって行ってくれるかも…とあたしは期待していた｡
でも後々その期待は､母によって裏切られる事になった｡

裏切られたと言うか､あたしが実家を出ると､母も実家を出てきた｡
あたしはこの行為によって､あたしの母はもっともっと心を病んでいって死んでしまったんだと思った｡
そうじゃないと､母が先に逝くなんて無かったと思ったから｡

高知に帰ってきてからずっと｢子供産んだら里子に出せ｡｣と家族から毎日のように言われていてあたしはそれが嫌でしかたなかった｡
あたしだけはこの子を守ろうと必死に｢嫌､里子に出すために産むんやないがやき｡｣と家族に言っていた｡
それでも､｢里子 里子 里子｡｣と言われ心が折れそうになったっがその都度､龍太はお腹を叩いて応援してくれた｡

それは､3月頃に突然児相から最初は電話だった｡
祖母か母が電話で対応したのだが､次の日に児相に行くことになり､行って言われたのが｢左半身が使えない状態で赤ちゃん抱っこしてて落としたどうしますか？｣だった｡
あたしも｢好きでこんな身体で生まれたわけじゃないし赤ちゃんを扱う時は気を付けようとおもっています…｣と言って龍太と一緒に住もうと反対したが､他にも色々言われ説得されこちらが折れる形で生まれてすぐ龍太を預ける事になった｡