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エピローグのその先で
お酒の力
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「一颯ってお酒飲めるの?」
明日香は食べ終わったお皿を片付けながら問う。
「まぁ、人並みには?」
「ラッキー、ならちょっと付き合ってよ。母さんお酒飲まないし、なかなか普段一緒に飲める人居ないんだよね」
うきうきと明日香はお酒を取りに行く。
「ビール、チューハイ、ワイン、日本酒、梅酒どれがいい?」
「なんでもあるな、この家。チューハイで」
「了解!」
おつまみのチーズとチューハイそれから自分用の赤ワインを取り出して明日香はバタンと冷蔵庫を閉じた。
「「かんぱーい」」
グラスがチンとなり、晩酌タイムが始まる。
明日香は赤ワインを口に流し込んだ。栓を抜いてからしばらく経っていたせいか、はたまたスーパーで買った安物のせいか、酸化が進みなんとも微妙な味が口の中に広がる。これはさっさと飲み干してしまうに限る。明日香はグイッと一気に飲み干した。
「うわ、すげーな」
そんな明日香に若干引きつつ、一颯もチューハイを飲んで聞いた。
「酒、好きなの?」
「んー、まぁ、彼氏が好きだったからね。所謂ザルってやつで、それに付き合ってたら自然と飲むようになって」
といっても、明日香自体はめちゃくちゃ強い訳では無い。1回で飲むのはワインだとハーフボトル、日本酒だと2合ぐらいまでだ。
「ふーん、ていうか、彼氏いるのに幼馴染とはいえ、男泊めていいの?」
再度彼氏の話題が出たところで、一颯はずっと疑問に思っていたことを吐き出した。
「あーーーー」
明日香は2杯目をグラスにに注ぐ。
「別れた、3ヶ月前に。ちょうど春休み入る直前だったかな?年上で、社会人と学生だったから色々合わないことも多くて、あと少しで社会人だからそれまでの辛抱って思ってたけど、それまで持たなかったわ」
グイッと2杯目も一気に飲み干す。
「そっか」
「そういえば一颯こそ彼女いないの?勝手に泊めることにしちゃったけど、もし居たなら申し訳ない」
「いないよ。ここしばらく」
「そうなの?サッカー部、モテそうなのに」
一颯が大学に入ってからもサッカーを続けていることはゆみさん経由で聞いていた。結構女子からキャーキャー言われていることも。
身内からみても、一颯はイケメンの部類に入ると思う。学校ナンバーワンとまでは行かないが、クラス1ぐらいにはたぶんなれる。
「まぁいた時期が無いわけでもないけど。そんな長続きしなかったし」
最長で3ヶ月。1週間という最短記録を更新してからは、一颯は彼女を作るのを諦めた。
「そっかー。私は長かったよ。高1の冬からだからちょうど6年かな」
話を聞きながらも明日香は3杯目のワインもあっという間に飲み干した。
「へぇー、どんな人?」
「んー、もともとは高校の部活の先輩、クシャって笑う顔が素敵な人、かな」
明日香は懐かしい先輩との日々に思いを馳せた。
明日香は食べ終わったお皿を片付けながら問う。
「まぁ、人並みには?」
「ラッキー、ならちょっと付き合ってよ。母さんお酒飲まないし、なかなか普段一緒に飲める人居ないんだよね」
うきうきと明日香はお酒を取りに行く。
「ビール、チューハイ、ワイン、日本酒、梅酒どれがいい?」
「なんでもあるな、この家。チューハイで」
「了解!」
おつまみのチーズとチューハイそれから自分用の赤ワインを取り出して明日香はバタンと冷蔵庫を閉じた。
「「かんぱーい」」
グラスがチンとなり、晩酌タイムが始まる。
明日香は赤ワインを口に流し込んだ。栓を抜いてからしばらく経っていたせいか、はたまたスーパーで買った安物のせいか、酸化が進みなんとも微妙な味が口の中に広がる。これはさっさと飲み干してしまうに限る。明日香はグイッと一気に飲み干した。
「うわ、すげーな」
そんな明日香に若干引きつつ、一颯もチューハイを飲んで聞いた。
「酒、好きなの?」
「んー、まぁ、彼氏が好きだったからね。所謂ザルってやつで、それに付き合ってたら自然と飲むようになって」
といっても、明日香自体はめちゃくちゃ強い訳では無い。1回で飲むのはワインだとハーフボトル、日本酒だと2合ぐらいまでだ。
「ふーん、ていうか、彼氏いるのに幼馴染とはいえ、男泊めていいの?」
再度彼氏の話題が出たところで、一颯はずっと疑問に思っていたことを吐き出した。
「あーーーー」
明日香は2杯目をグラスにに注ぐ。
「別れた、3ヶ月前に。ちょうど春休み入る直前だったかな?年上で、社会人と学生だったから色々合わないことも多くて、あと少しで社会人だからそれまでの辛抱って思ってたけど、それまで持たなかったわ」
グイッと2杯目も一気に飲み干す。
「そっか」
「そういえば一颯こそ彼女いないの?勝手に泊めることにしちゃったけど、もし居たなら申し訳ない」
「いないよ。ここしばらく」
「そうなの?サッカー部、モテそうなのに」
一颯が大学に入ってからもサッカーを続けていることはゆみさん経由で聞いていた。結構女子からキャーキャー言われていることも。
身内からみても、一颯はイケメンの部類に入ると思う。学校ナンバーワンとまでは行かないが、クラス1ぐらいにはたぶんなれる。
「まぁいた時期が無いわけでもないけど。そんな長続きしなかったし」
最長で3ヶ月。1週間という最短記録を更新してからは、一颯は彼女を作るのを諦めた。
「そっかー。私は長かったよ。高1の冬からだからちょうど6年かな」
話を聞きながらも明日香は3杯目のワインもあっという間に飲み干した。
「へぇー、どんな人?」
「んー、もともとは高校の部活の先輩、クシャって笑う顔が素敵な人、かな」
明日香は懐かしい先輩との日々に思いを馳せた。
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