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エピローグのその先で
それぞれの休日
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引越しの日から3日。
明日香は変わらずグダグダとベッドの上で惰眠を貪っていた。
あの日、引越し業者が帰ったあと、明日香は自分の荷物を纏めてさっさと帰った。
“恋人”にならなくても、昔みたいに幼馴染に戻れるかもしれない。男女なんて気にしない、気楽な関係に、家族のような関係に戻れるかもしれないと明日香は思った。
でも、「素敵な彼女さんですね」と言われ、思い知った。
年頃の男女が一緒にいることはそういう風に見られるものなのだと。
あいつは今度お礼をするとか何とか行っていたが、残り少ない春休み。
お出かけするよりはダラダラと好きなことだけしていたい。
元来、明日香の性質はナマケモノで引きこもりだ。
1度動き始めたらフットワークは軽く、テキパキと色々こなすが、スイッチをオフにすると永遠に動かない。
働き始めてしまったらこんなに長くスイッチを切っていられることもないだろう。
明後日には明日香の引越しがあり、それが終われば1週間もしないうちに入社式だ。
引越しの準備は幸いにももう終わっている。
ぐぅーっと明日香はベッドの上で伸びをした。
「たっか」
インスタで女子大生に人気のお店を調べていた一颯は、あまりの高さに呟いた。
小さな可愛らしいケーキと紅茶のセットに1500円。同じお店でランチまで付けたらあっという間に4000円を超える。
「東京物価高すぎだろ」
一颯はボヤく。
ポンコツを極めていた引越し前日と当日。
あの日何とかなったのは全部明日香のおかげだった。
なにかお礼をと思っても、今の明日香の好みは分からない。
明日香が好きそうと思ってあげたアクセサリーが昔の好みで一度も使われてなかったことがわかった時点で、プレゼントは候補から外した。
そうなると美味しいランチやデザートが第1候補になる。
引越しできたばかりで東京のお店なんて知らなかった一颯は、とりあえずインスタで流行っているお店を探していた。
「こんなに沢山あるとか、無理ゲーだろ」
次から次への色んなお店が出てくる。
地元ならオシャレで女子ウケするお店なんて数店舗から選ぶだけで良かった。
はぁーっと一颯は大きなため息をついてベッドに寝っ転がった。
明日香は変わらずグダグダとベッドの上で惰眠を貪っていた。
あの日、引越し業者が帰ったあと、明日香は自分の荷物を纏めてさっさと帰った。
“恋人”にならなくても、昔みたいに幼馴染に戻れるかもしれない。男女なんて気にしない、気楽な関係に、家族のような関係に戻れるかもしれないと明日香は思った。
でも、「素敵な彼女さんですね」と言われ、思い知った。
年頃の男女が一緒にいることはそういう風に見られるものなのだと。
あいつは今度お礼をするとか何とか行っていたが、残り少ない春休み。
お出かけするよりはダラダラと好きなことだけしていたい。
元来、明日香の性質はナマケモノで引きこもりだ。
1度動き始めたらフットワークは軽く、テキパキと色々こなすが、スイッチをオフにすると永遠に動かない。
働き始めてしまったらこんなに長くスイッチを切っていられることもないだろう。
明後日には明日香の引越しがあり、それが終われば1週間もしないうちに入社式だ。
引越しの準備は幸いにももう終わっている。
ぐぅーっと明日香はベッドの上で伸びをした。
「たっか」
インスタで女子大生に人気のお店を調べていた一颯は、あまりの高さに呟いた。
小さな可愛らしいケーキと紅茶のセットに1500円。同じお店でランチまで付けたらあっという間に4000円を超える。
「東京物価高すぎだろ」
一颯はボヤく。
ポンコツを極めていた引越し前日と当日。
あの日何とかなったのは全部明日香のおかげだった。
なにかお礼をと思っても、今の明日香の好みは分からない。
明日香が好きそうと思ってあげたアクセサリーが昔の好みで一度も使われてなかったことがわかった時点で、プレゼントは候補から外した。
そうなると美味しいランチやデザートが第1候補になる。
引越しできたばかりで東京のお店なんて知らなかった一颯は、とりあえずインスタで流行っているお店を探していた。
「こんなに沢山あるとか、無理ゲーだろ」
次から次への色んなお店が出てくる。
地元ならオシャレで女子ウケするお店なんて数店舗から選ぶだけで良かった。
はぁーっと一颯は大きなため息をついてベッドに寝っ転がった。
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