悪役令嬢のお父様

春巻 名取

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根本的な話

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土下座する国王を目にした者の反応は様々だった。
マリエッタは狼狽え、ナタリアは変わらずブラダマンに熱い視線を送っている。
兵士は響めき、宰相は良くやったと鷹揚に頷いている。
王子は気絶しており、ブラダマンは一つ溜め息を吐いていた。

「国王がそう簡単に頭を下げるんじゃない。」

そう言い放つとブラダマンはまるで何事も無かった様にディルムを立ち上がらせる。
その表情は穏やかで先程まで場の空気を滅茶苦茶にしていた人物には到底思えなかった。

「ブ、ブラダマン…」

「さて、落ち着いた所で話をしようか。」

瞬間、その穏やかな表情が反転し顔は笑っているが怒りのオーラが漂っていた。
















「成る程ね。」

落ち着いたブラダマンは国王の執務室で優雅に紅茶を飲んでいた。
隣には愛娘と愛妻。向かい合って座っているのは友人であり国王のディルムである。
国王が聞いた報告、愛娘のマリエッタの聴取、ナタリアが王城に放った影の報告をまとめてブラダマンは溜め息を吐く。

馬鹿馬鹿しい。

その一言に尽きた。
全てヴェルディ男爵令嬢とサージェ王子の恋愛ごっこが原因である。
切っ掛けはヴェルディ男爵令嬢がサージェ王子に一目惚れした事が始まりである。
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