❖後日談❖ 追放された嫌われ魔法使いは、拾った毛玉を盲愛する

飛鳥えん

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ふしだらな狼と、二匹のネズミ


 翌朝、ユシウスたちの棲む森の手前に荷馬車が到着した。古いがよく手入れをされていて、車輪は新しく交換されたばかりのようだ。中に入ろうとすると森の木や蔦が侵入者の邪魔をするので、馬や乗り物は外で待たせるしかない。
 森の入り口に馬車の到着を感知したレネが「行きましょうか」と言うまで、ユシウスは水車小屋の隅々までせっせと点検し、忘れ物がないか見て回っていた。
 といっても、荷物はそれほどない。書物はレネの頭の中にあるし、魔法をかけた布袋の中に当面の着替えや薬なども詰め込んでいる。
 ふたりが暮らした水車小屋には結界の魔法をかけてある。けれど魔法をかけた本人が遠くに離れると効力は弱まってしまうそうだ。だから、きっとこの家は遠からず、雨風や動物に荒らされ傷んでしまうだろう。
 
 それが分かっていても、ユシウスは早朝、朝日が昇る前から起き出して、井戸からくみ上げた水で一生懸命に床や壁を磨き、竈を綺麗に掃除していた。
 ふらふらと小鹿のような足取りで起き出してきたレネは、壁の柱に凭れて、床に這いつくばって無言で床磨きするユシウスを静かに眺めていた。
「ユシウス」
「……」
レネに呼ばれたというのに無言のままのユシウスは、俯いてごしごしと床をブラシで擦る。
「ユシウス」
もう一度レネが名前を呼ぶと、ようやくユシウスは手を止めて顔を上げた。目の縁に、ほんのちょっとばかり水溜まりができている。
レネは苦笑した。昨夜さんざん泣かされたのはレネの方で、その時は恨み言も吐いたが、今は金色の目に慈愛が滲んでいた。

「結界は確かに遠ざかれば弱まりますが、それは凡庸な魔法使いならの話です。このわたくしほど人並み優れて高貴で才能ある魔法使いの施した結界が、そうやすやすと弱まるものですか」
滔々とした自画自賛は淀みなく流れる川のようだ。
ユシウスは泣きそうになった顔を見られて、恥ずかしそうにぐすっと鼻をすすった。
「結果の魔法を維持するのはレネ様の負担になりませんか? 俺、……俺のことなら別に大丈夫ですよ。ここじゃなくても、レネ様と一緒ならどこでだって幸せだし、大事なのはレネ様の傍に置いてもらうことだから」
「そんな顔をして強がるんじゃありません、泣き虫ですね」
「泣き虫なのはレネ様の方じゃ」
「お黙り」
ピシッと遮られ、ユシウスは肩を竦めて甘えるようにレネを見上げた。
レネはユシウスの尖った耳を両手でくしゃくしゃと撫でまわした。

 かわいい狼のお耳はふさふさ尻尾と同じくらい、レネの大のお気に入りだ。十分に毛並みを堪能すると、今度はユシウスの頬っぺたを軽くつねった。
「わたくしは貴方と棲めるのならどこでだって構わないし、こんな小屋にさしたる未練はないのですけど」
レネらしいあっさりした言い方に、ユシウスは喜んでいいのか寂しがっていいのか迷った。
「ですが、貴方がそこまで大事にしている物なんですから、離れても守ってあげますよ。非凡なわたくしにとってはその程度、造作もないことですからね」
レネは偉そうな態度でふんと鼻を鳴らした。
「だから元気をお出しなさい、ユシウス」
ユシウスはしっぽをぶんぶん暴れさせながらレネの腰に抱き着いた。その瞬間、腰の奥に響いた振動でレネがヒッ、と悲鳴を上げて震えたが構わずぎゅうぎゅう抱き着き、腹に顔を埋める。
「レネ様、レネ様……ありがとうございます。大好きです」
「ッ……分かればいいのです。まったく貴方ときたら、わたくしが世話してやらないと一人で泣き止むことも出来ないんですから。本当に、わたくしがいないと駄目ですね」
「いや、いつも泣き止まないのはレネ様の方……」
「お黙り」


 パレステア王国からの出立。道中はレオニールと妹のミオ、それにミオの主人だった金持ちの商人の娘がひとり、旅の同行人となる予定だった。
レオニールとミオは奴隷小屋にいた時にユシウスが面倒を見ていた。ミオはレオニールと別々に売られ、レオニールはずっと荒んでいたが、運よく再会してからは、ずっと一緒にいる。
ミオは記憶より随分無口で不愛想になっていたが、毛艶が良く健康そうだ。山猫は俊敏で獰猛だから、旅の食糧調達や護身にはちょうど良いだろう。
 もっとも、レネがいる限り人間も獣人も手も足も出ないだろうが。

「忘れ物はありませんか?」
「はい。レネ様こそ……それ、なんですか? 宝石箱?」
レネの白い手の平に乗っているのは真鍮の小箱だ。綺麗な文様が彫ってあって、中央には緑色の宝石が嵌っている。見るからに高価そうだ。
「ええ、そうですよ。見せて差し上げましょうか」
レネが機嫌よく小箱を渡してくる。壊さないようにと慎重にふたを開けた瞬間、ユシウスは「あ!?」と声を発した。驚きのあまり耳がぴんと伸びる。
「これってもしかして……?」
「落とさないでっ! もういい、返しなさい。わたくしの大事なものなんですから粗雑に扱うんじゃありません、中身が損ないでもしたらどうするのですか。まったくもう」
「だってそれ……まさか、ずっと捨てずに持ってたんですか? そんなごみ……」
ごみ、と聴いた瞬間、レネの眦が吊り上がってユシウスを睨んだ。
「ゴミなどではありません! 貴方が少し前にわたくしにくれたのですよ、忘れたのですか?」
 少し前ではない、と思うが。
 ユシウスが幼体の時だから、もう随分前だ。レネの中では「少し前」なのだろうか。寿命の違いを、こんな時に感じて少し切ない。
 
 それにしても、まだ持っているなんて。それもこんな綺麗な宝箱に、大事に入れて保管していたなんて。しかもこうして旅立つ日には、ちゃんと荷物の中に加えてくれる……——ああ、もう。
「わたくしの宝物です。これは厳重に持ち運ばなくては。貴方のような粗忽者に任せたらどうなることやら」
「レネ様!」
小箱を持ったままのレネに抱き着き、首の後ろを押さえて唇に食らいついた。
「ん、ふっ、……なんなのですか、いきなり!」
「レネ様、レネ様、大好きです! 俺も小さくして箱に入れていいよ。そうしたら、どこにでも持ち歩いてくれる?」
「それも最初は考えましたが、……あ」
 レネの声に何かに気付いたような揺らぎが生じたが、ユシウスは衝動のままにレネの上半身を机の上に押し倒し、首筋を甘噛みしていく……その時、木戸が軋みを上げて内側に開いた。

「おい、遅くて待ちくたびれっ、ておい! 嘘だろ、おまっ……ユシウス! なんなんだよクソ!」
 レオニールが悲鳴にも似た声で、ユシウスに向かって叫んだ。

 覆い被さっていたユシウスが邪魔者を追い払うように唸った。
「レオニール、戸を閉めろ。まだ支度中だ」
 唖然としていたレオニールが負けじと歯を見き出しシャー、と威嚇した。
「なんの支度だ、嘘吐くな発情狼。……おま、これだから狼ってやつは……ミアの前で妙な真似するなよ、山猫は奥手で慎み深いんだからな!」
 吐き捨てると、黒い尻尾を盛大に膨らませながらバンっと戸を閉めた。
「あの山猫は一体何をあんなに毛を逆立てているのです?」
 心底不思議そうに、レネが机に仰向けになったままユシウスを見上げて問うた。本当に分かっていないその様子に、ユシウスはちょっと笑ってから、一つ息を吐いて、レネの鼻の頭に口づけを落とした。
「さあ? 猫は気が短いから。狼みたいに気長に忍耐強くないんですよ」
「ぎゃんぎゃん喚かれては煩いですから、もう行きましょう。……ああ、そういえば、彼にも最後に『会わせて』差し上げましょうか」
 レネは良いことを思いついたように、ユシウスの手を借りて身を起こすと、置きっぱなしにしてあった例のネズミ籠をひょいと掴んだ。

レオニールは案の定、苦虫を噛み潰したような顔で後じさった。
「俺、別にそいつらに会いたくないんですけど、魔法使い様」
「ユシウスは大して喜ばなかったので、欲しいなら貴方にあげましょうか。煮るなり焼くなり……」
「俺の話聞いてました? というかそれ、どっちの意味で言ってます? どっちの意味でも要りませんって! というか、あんまこっち向けないでくれよ。目が合うと背筋がぞわってなるからぁ!」

「貴方もですか……おかしな生き物ですね。復讐は甘い蜜の味と言うではありませんか……はあ、つまらない」
レオニールは薄目を開けてネズミ籠を指差した。
「どうするんですか、その……そいつらを」

「ユシウスも貴方も要らないいと言うのですから、持って行っても仕方無いでしょう。余計な荷物になるだけです。自由にして差し上げましょう……わたくしはなんて心が広いのでしょうね」
「自由に、って……」
レオニールはユシウスと目を見かわした。ユシウスはおずおずとレネに訊ねた。
「レネ様、自由にするっておいうのは……自由にしてあげるって意味ですよね」
 言い終えた直後に後悔した。間違えた。物凄く馬鹿な訊き方をしてしまった。

「……なんですって?」
案の定、レネは呆れた様子で言いながら振り返った。手に持った籠からは相変わらず、キイキイという哀れな鳴き声が聞こえていた。
「えっと、命を助けてあげるってことで合ってますよね? 一応確認ですけど」
「ですからそう言ったでしょう。貴方がわたくしにそう頼んだのですから」
「そっか……そうですよね」
「わたくしは嘘は吐きませんよ。わたくしの家族の頼みに免じて、この者達は許してあげます。命も助けて、自由にしてあげます。わたくしは寛大で優しいでしょう? 貴方の頼みだから特別に聞いてあげるのですよ、ユシウス」
 にこり。少し照れたようにはにかむレネに、ユシウスはほっと息を吐いた。
「わたくしの優しさが嬉しいでしょう?」
「はい、レネ様。俺のためにありがとうございます」

 レオニールは気味が悪いものを見る目つきで、ユシウスとレネの顔を交互に見やった。

 ラミアやゼレニクに恨みや同情はないが、一生ネズミのままなんてさすがに寝覚めが悪い。自分はこれ以上ないほど幸せだから、過去のことなんていくらでも水に流せる。奴隷にならなければレネと会えなかったというなら、生まれ変わっても何度だって奴隷になる。
 だから、これでよかったのだ。
「レネ様はいつも優しいです。よかった。それじゃあ、適当に森の外で人間に戻してから、俺たちは先に進みま」
 最後まで言い切る前に、ガシャン、とレネの手元で音がした。
 掛け金でとまっていた入り口が外れて、籠の戸が開いていた……レネが開けたのだ。
「レネ様?」
 呆然とするユシウスの視線の先で、レネが無造作に籠を逆さにひっくり返した。

 キー、と甲高い悲鳴とともに、太ったドブネズミがどすんと地面に落下し、その上に、今度は金茶色の小ネズミが落ちてきた。小ネズミは落下した太っちょネズミの腹の上でぼよんと跳ね返り、少し離れた地面に転がった。
「れ、レネ様?」

くすくすと、レネが笑った。不要になった籠をぽいっと後ろへ放り捨てる。

「冬眠までにはまだだいぶ時間がありますから、森の中には十分に木の実や虫もいることでしょう。それまで生き残れたらの話ですが」
 森には鷹も蛇も、狐だっていますからねぇ、と言い添える。
「さあ、いつまで突っ立っているのです? おいで、ユシウス。そこの山猫も、さっさと来ないと置いていきますよ」
「……」
 レネはすたすたと森に向かって歩き始めてしまった。
 二匹のネズミはしばらく怯えたように辺りをきょろきょろ見回していたが、その時ちょうど頭上を飛んでいた鷹がひゅうと旋回して舞い降りてきたため、「キィ――!」と鳴いてばらばらの方向へ逃げ出した。
 鷹は大きな獲物に先に目を付けたのか、黒いドブネズミを追いかけて高度を落としていく。
 レオニールとユシウスが息を呑んで見守る中、鷹とネズミはほぼ同時に森の藪の中に突っ込んでいった。
 がさがさと羽ばたきの音、そして草木が折れる音が響いた。
 
 「い、行こう、ユシウス。ほら、見てないでもう行こうぜ」
 「……ああ」
 行こうと言いながらも、突っ立ったままのレオニールの腕を掴んで引っ張る。
 ふたりとも無言で、なるべく藪の方を見ないようにしてレネの後を追いかけた。
 レネの歩く道はどんなに縦横微塵に茂った木や蔦も避けていく。動物たちも気配を殺してレネから遠ざかる。
 今まで、ユシウスはそれをレネに経緯を払っているからだと思っていた。だけど本当は違うのかもしれない。
「レオ、お前がレネ様に二人のことを話したんだって?」
 う、とレオニールが呻いた。きまり悪そうに頭をガシガシと掻いてから答える。
「まさかこうなると思わなかったんだよ……首輪を解呪して欲しい奴らの情報を圧延て仲介してるうちにお前と俺の昔話になってさ、ついぺらぺら口走っちまって」
「話して楽しいものでもないだろ、あんな生活のことなんて」
「そうだけど、あの人は聞きたがったからさ……で、ゼレニクの野郎や、ラミアがお前を虐めて憂さ晴らししてたのを話した後だよ、まさかあいつが解呪を依頼してくるなんて思わなくて。まあ、この国にいたら可能性はあるよな」
「レネ様に告げ口したのか? 馬鹿だな、黙っとけいいのに」
「いう前に向こうが気付いたんだよ!俺に気付いて、あの毛玉はどうしてるかって。あの人の前で、お前のこと散々馬鹿にして、挙句に『とっくに野垂れ死んだ?』だってさ。もう俺ビビったよ。どんどん隣にいるあの人の気配が黒くなってくんだ……で、気付いたら「ああ」なっちまってた」
 レオニールは投げやりに言って上空を仰いだ。さっき見た鷹と同じか分からないが、大きな鳥がぐるぐる旋回していた。
「ラミアがお前のこと『汚い毛玉』って呼んだのが引き金だったよ。『あの子の名前はユシウスです』ってあの人が言った。ラミアの奴口をあんぐり開けてる間に、ああなっちまった。あの人、せっかくだからゼレニクの野郎も探し出して、一緒にお前への土産にしようって言い出してさ……お前が喜ぶだろうって、うきうきしてたよ」
悪夢を思い出したように、レオニールはげんなりと肩を落とした。
「そうか。お前も災難だったな」
ラミアとゼレニクも。レネに会わなければ、穏便に国の外に出られただろうに。
「この話はもう止そう。道中のことだけ考えてるんだ。お前も妹のことだけ考えてればいい」
「ああ……そうだな、こういうのはずっと気にしてても良いことないしな」
 レオニールはうんうんと頷き、吹っ切れたようにパッと顔を上げた。獣人同士、割り切り方が似ているのでお互いに楽だ。
 
たしばし歩くと、森の出口が見えてきた。森と外の際に立ったレネが、ユシウスに向かっておいでと手招きしている。駆け寄ると、レネは目を優しく細めてユシウスの頭に付いた葉っぱを手で払った。
「そんな情けない顔をしなくても、貴方が安心できる家をわたくしが作ってあげます。大丈夫ですよ、ユシウス」
「レネ様……」
情けない顔なのは、たぶんさっき見た光景が頭の隅にまだ残っているからだが……レネはといえば、すっかり忘れ去ったように、何事もない顔をしていた。
「そこでずっと一緒に暮らしましょう。何十年も何百年も離れることなく死ぬまでずっと。貴方は永遠にわたくしのものなんですから」
琥珀色の瞳がとろりと溶けた。滴るように甘い。その奥に毒があったとしても、ユシウスには抗う術も恐れる謂れもなかった。レネから向けられる愛情の深みに、うっとりと身をゆだねるだけだ。
……そういえば。
森の奥を振り返る。この森には沼地があった。一歩でも足を踏み込んだら容易に抜け出せない。藻掻けば藻掻くほど、どんどん沈んでいって、最後には頭のてっぺんまで泥の中。
(レネ様に少し似てる……いや、怒られるな。さすがに)
「どうかしました。ユシウス、返事は? わたくしと永遠に一緒にいたくないのですか?」

レネの瞳の奥が怪しく光る。待たせてはいけない。望んだ答えをすぐに差し出さないと、高貴な魔法使いは不安に駆られて、気を荒立たせてしまうから。

ユシウスは笑って、レネの頬に触れて軽く唇を押し当てた。
「はい、レネ様。ずっと傍にいます。どんな場所でもずっと。レネ様がいてくれたら、そこが俺の『家』だから」
何十年も何百年もは無理かもしれない。
だけど死んでも、肉が腐って骨になっても、きっと自分はレネの傍にいたがるだろう。
レネがもし許してくれるなら、その時が来たら、傍に葬ってくれたら嬉しい。花壇の横とか軒下とか、場所なんてどこでもいいから、とにかく傍に。

レネがくすぐったそうに目を眇めた。

後ろにいたレオニールがシャア、と威嚇した。
「だ、か、ら、そうやってすぐいちゃつくんじゃない、馬鹿狼! さっさと馬車の荷台に乗れってんだ」
レネがじろりと睨むと、レオニールは途端に亀のように首を引っ込め、とぼとぼと真横を通り過ぎていった。

ユシウスが先に荷台に乗り、レネに向かって手を伸ばした。
「レネ様、手をどうぞ」
「ええ……」
一瞬だけ、レネが何かを気にするように視線を森に向けた。
「レネ様?」
「……いいえ。まあ、なんとかなるでしょう」
独り言のようだった。ユシウスが意味を掴みあぐねて首を傾げると、レネは「何でもありませんよ」と言った。

御者台に乗り込んだレオニールが二人に向かって「出発するぞ」と声を掛け、荷馬車が動き出した。

広い平野へ向かって、ゴトゴトと車輪が動き出す。
春の日差しが柔らかい。草木に混じって花の蜜の匂いもした。空は青く澄んで、千切れた綿のような細い雲がたなびいている。
ユシウスは目に映る何もかもが鮮やかに見えた。ふと肩に重みを感じると、レネは外の景色になんぞ興味がないとばかりに、ユシウスに凭れて居眠りし始めた。
ユシウスは小さく微笑んで、自分もレネの銀色の旋毛に頬をくっつけて目を閉じた。
ユシウスの世界のすべてがそこにあり、満ち足りた幸福だけが身体を包んでいた。

二匹のネズミがどうなったのか、もう誰も気にしていなかった。

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