6 / 10
仄かな硝煙の香り
しおりを挟む
19:33
「現在地まであとどれぐらい?」
「すぐそこだな。そのドアを開ければコッコーの居場所だ」
俺と千郷は十分でコッコーの示した位置に到着していた。地下二階も地下三階と変わらずコンクリートで囲まれていた。
「もし中で待ち伏せしてたら即退却よ」
「わかってる」
入る前に攻撃されないように警戒しながらドアに近づく。
「開けるぞ」
「うん」
ドアノブに手を当て、ゆっくりと押し開ける。隙間ができた瞬間に奇妙な臭いが鼻腔に侵入してきた。
(煙の臭い? 一体なんで……)
「ひっ!」
千郷が小さく悲鳴をあげた。
「どうしたんだ」
千郷が指さした先へ目をやると、誰かが倒れているのが見える。そしてよく見ると額や胸から血を流していた。
駆け寄って近くで見ると、倒れていたのはコッコーで、体温や呼吸の動きは感じられない。足と胸、そして額からどす黒い血が出てきていた。かっと見開かれた目は、驚愕の残滓を浮かべているようにも見える。
「俺たちが来る前に誰かが先にここにたどり着いてコッコーを殺ったんだ」
と言ったが、声が僅かに震えてしまった。馬鹿じゃないの、と厳しいコメントをしていた千郷もこの姿を見ては何も言えないらしい。
「とにかく何か被せておこう」
ひとまず死体の上着を脱がせ、上からかけておくことにした。コッコーは確かに馬鹿だったが、彼なりにゲームをやめさせようとしたのだろう。少し同情するところはあった。
上着を被せるとき、傍にコッコーのものと思わしき端末が転がっていた。その表示は,
〝GAMEOVER〟となっており、背景は血が飛び散っているものだった。
それを見た時、端末が震えた。また掲示板になにか書き込みがあったらしい。
〝コッコー さんが死亡しました。〟
「死亡通知ね」
おそらくプレイヤーの誰かが死ぬたびにこの通知はなされるのだろう。誰がやったかまではわからないが……
「すぐにここを離れましょう。誤解されたらまずいわ」
突然千郷がそう言った。確かにこのまま誰かが来たらコッコーを殺害したのは俺と千郷の二人組で、このゲームに乗っていると勘違いされかねない。それに他の悪意を持ったプレイヤーがここへやってくる可能性も大いにあるのだ。
「そうだな。さっさと行こう」
ドアを開けて廊下に出て身を晒した瞬間、何かが俺の目の前を掠めた。それは短めの角矢で、俺の右側の突き当りの壁に刺さって揺れていた。
「コッコーを殺したのはお前らか?」
声のした方を見ると、サングラスをかけた男―赤城達也が立っていた。手にはボウガンを持っている。ボウガンは連射式であるらしく、既に新たな矢が装填されていた。
赤城はゆっくりと近づいてくる。
「誤解だ。俺たちが来た時には既に誰かに殺されてたんだ」
「へえ、それなら殺害分の百ポイントは貰えないってわけか」
ボウガンの弦がうなり、二発目が俺に向かって発射された。
「うわっわわわ」
慌てて物陰に身を隠す。千郷もすぐ後ろで矢の当たらない場所へ隠れた。
「どうした、出て来いよ」
そう言いながら赤城は近づいてくる。どうやら奴は〝ゲームに乗っている〟人間らしい。皮膚が粟立つ。こんなことなら来なければ良かった。今更ながら後悔し始めていた。
「……どうする?」
千郷が押し殺した声で訊いてくる。
「どうもこうも、逃げるしかないだろ。連射力も命中率も君のスリングショットより上だろうし……」
「そうね、走って逃げましょ」
「おい、どうしたんだ、内緒話か? 仲間に入れてくれよ」
赤城は優位を感じ取っているのか、笑いながら言った。
「逃げろ!」
俺と千郷は次の瞬間脱兎のごとく逃げ出した。出来るだけボウガンが撃ちにくいよう、曲がりくねった道を選んでいく。
「待て! こら!」
俺の脇の数センチ右を矢が通過した。
「応戦してくれ!」
「分かってる!」
千郷が走りながら後ろに向かって弦を引きしぼった。しかしスリングショットで撃ちだされた鉄球は命中しなかったらしい。少しも俺たちを追ってくる足音は遅くなる気配が無かった。
「くそっ」
コンクリートの壁に打ち出された鉄球が激突する音が聞こえた。
ボウガンの死角になった瞬間にまた千郷が撃ったようだが、これも効果が無かったらしい。
「聞いてくれ。この先に罠……というより道を遮断するシャッターがある。そこでこいつを引き離そう。それまで捕まらないようにするんだ」
「オーケー」
このまままっすぐ走り続ければシャッターはあるが、この真っすぐな廊下だとボウガンの射線も通りやすい。そこは当たらないように賭けに出るしかない。
直線の廊下を走り始めてすぐに後ろに人の気配がした。
「おい、どこまで逃げるつもりだよ。なあ!」
振り向くと、赤城が真っすぐこちらを狙っていた。その表情は口の端が吊り上がり、笑いと呼ぶには異常すぎるものだった。
次の瞬間、千郷と赤城は同時に鉄の球を、矢を放っていた。球と矢は空中で交差し、お互いの敵へと吸い込まれていく。
「うがっ!」
「いっ!」
千郷の鉄球は赤城の腕をえぐり、赤城の放った矢は千郷の肩に突き刺さった。
「くそがあっ!」
赤城が再び矢を装填してボウガンをこちらに向けた時、既に俺は千郷を引きずって移動し、シャッターを閉める操作を行ったところだった。
シャッターは一瞬で赤城と俺たちの間に落ち、一切の干渉を遮った。シャッターを下ろした後、向こうから何かがぶつかるような音がしたのはおそらく赤城が放った矢がシャッターに跳ね返されたためだろう。
緊張が解けてしまい、思わずその場に座り込んでしまう。
ひとまず危機は去ったわけだが、千郷の肩に刺さったままになっている矢を何とかしなくてはならない。
「大丈夫か」
「大丈夫じゃないのは見てたら分かるでしょ……」
言いながら千郷は苦悶の表情を浮かべる。幸い太い血管を傷つけたわけでは無いらしく、あまり血は出ていなかった。鏃を見てもさほど深く埋まっているわけでも無い。矢を抜いた後でも圧迫すれば止血できるのではないか。
「矢を抜くから痛みはちょっと覚悟しといてくれ」
「分かった」
俺は出来るだけ素早く矢を引き抜いた。ゆっくりとやっていたらそちらの方が痛みを増すような気がしたからなのだが、すぐに
「もっとゆっくり引き抜いても良かったんじゃない」
と俺を睨んだ。
「いや、ゆっくりやった方が痛いだろ……ハンカチで押さえてて」
俺はハンカチを千郷の怪我の上に被せてポケットの中に入っていたゴム二本で縛った。これで気休め程度には止血が出来るだろう。千郷も落ち着いてきたようで、ふうとため息を吐いた。
「なんなのあいつ。いきなり撃ってきて……」
「このゲームに乗ってるんだろ。明らかに俺たちを殺そうとしたし」
「お前たちがコッコーを殺したのかとか聞いてたけど絶対殺したのあいつ本人でしょ。言いがかりをつけてこちらが混乱してる隙に攻撃するつもりだったのよ」
「いや、俺はコッコーを殺したのは赤城じゃないと思う。あの部屋には硝煙の臭いがした。多分コッコーを殺した奴は銃を使ってる」
「銃……ね」
「つまり俺たちや赤城より早くあそこに到着してコッコーを殺した奴がいるんだ」
もしあの部屋にコッコーを殺したプレイヤーよりも早く到着していていれば、俺たちも〝GAMEOVER〟になっていただろう。
「そういえばあの部屋、コッコーの武器が無かったわね。ひょっとして……」
「コッコーを殺した奴が持ち去ったんだろうな」
そのプレイヤーは支給された自分の武器とコッコーの武器を所持しているわけで、どちらかが俺のような一見武器と見えないものでなければすぐに見抜けるだろう。しかし、遭遇しても敵はこちらを殺害できればいいため、出会ったら厄介なことになるのは間違いない。
「で、どうする? 罠のある地帯を目指す?」
「いや、こうなったらひとまず休めるところを探したいな。君の負傷も深くは無いが休みなしで動いても無駄に消耗するだけだし」
千郷は頷いた。腕時計で時刻を確認すると一九時二一分と表示されていた。ゲーム開始から六時間が経過しているが、予想以上に体力の消費は著しい。早く休憩所を探し出して休めるところを探したい。
「でもコッコーのせいでプレイヤーが集まって来てるかも。この階にいたら休憩所は全部埋まるんじゃない?」
「確かに。できるだけそうならないよう早めに見つけないと」
俺たちは立ち上がり、再び歩き始めた。
〈橋野和樹〉
ポイント 0
所有武器 罠操作アプリ
所有アイテム 赤の鍵
現在位置 地下二階西のフロア
〈長崎千郷〉(負傷)
ポイント 0
所有武器 スリングショット
所有アイテム なし
現在位置 地下二階西のフロア
〈コッコー(本名・高井幸夫)死亡 残り12名〉
「現在地まであとどれぐらい?」
「すぐそこだな。そのドアを開ければコッコーの居場所だ」
俺と千郷は十分でコッコーの示した位置に到着していた。地下二階も地下三階と変わらずコンクリートで囲まれていた。
「もし中で待ち伏せしてたら即退却よ」
「わかってる」
入る前に攻撃されないように警戒しながらドアに近づく。
「開けるぞ」
「うん」
ドアノブに手を当て、ゆっくりと押し開ける。隙間ができた瞬間に奇妙な臭いが鼻腔に侵入してきた。
(煙の臭い? 一体なんで……)
「ひっ!」
千郷が小さく悲鳴をあげた。
「どうしたんだ」
千郷が指さした先へ目をやると、誰かが倒れているのが見える。そしてよく見ると額や胸から血を流していた。
駆け寄って近くで見ると、倒れていたのはコッコーで、体温や呼吸の動きは感じられない。足と胸、そして額からどす黒い血が出てきていた。かっと見開かれた目は、驚愕の残滓を浮かべているようにも見える。
「俺たちが来る前に誰かが先にここにたどり着いてコッコーを殺ったんだ」
と言ったが、声が僅かに震えてしまった。馬鹿じゃないの、と厳しいコメントをしていた千郷もこの姿を見ては何も言えないらしい。
「とにかく何か被せておこう」
ひとまず死体の上着を脱がせ、上からかけておくことにした。コッコーは確かに馬鹿だったが、彼なりにゲームをやめさせようとしたのだろう。少し同情するところはあった。
上着を被せるとき、傍にコッコーのものと思わしき端末が転がっていた。その表示は,
〝GAMEOVER〟となっており、背景は血が飛び散っているものだった。
それを見た時、端末が震えた。また掲示板になにか書き込みがあったらしい。
〝コッコー さんが死亡しました。〟
「死亡通知ね」
おそらくプレイヤーの誰かが死ぬたびにこの通知はなされるのだろう。誰がやったかまではわからないが……
「すぐにここを離れましょう。誤解されたらまずいわ」
突然千郷がそう言った。確かにこのまま誰かが来たらコッコーを殺害したのは俺と千郷の二人組で、このゲームに乗っていると勘違いされかねない。それに他の悪意を持ったプレイヤーがここへやってくる可能性も大いにあるのだ。
「そうだな。さっさと行こう」
ドアを開けて廊下に出て身を晒した瞬間、何かが俺の目の前を掠めた。それは短めの角矢で、俺の右側の突き当りの壁に刺さって揺れていた。
「コッコーを殺したのはお前らか?」
声のした方を見ると、サングラスをかけた男―赤城達也が立っていた。手にはボウガンを持っている。ボウガンは連射式であるらしく、既に新たな矢が装填されていた。
赤城はゆっくりと近づいてくる。
「誤解だ。俺たちが来た時には既に誰かに殺されてたんだ」
「へえ、それなら殺害分の百ポイントは貰えないってわけか」
ボウガンの弦がうなり、二発目が俺に向かって発射された。
「うわっわわわ」
慌てて物陰に身を隠す。千郷もすぐ後ろで矢の当たらない場所へ隠れた。
「どうした、出て来いよ」
そう言いながら赤城は近づいてくる。どうやら奴は〝ゲームに乗っている〟人間らしい。皮膚が粟立つ。こんなことなら来なければ良かった。今更ながら後悔し始めていた。
「……どうする?」
千郷が押し殺した声で訊いてくる。
「どうもこうも、逃げるしかないだろ。連射力も命中率も君のスリングショットより上だろうし……」
「そうね、走って逃げましょ」
「おい、どうしたんだ、内緒話か? 仲間に入れてくれよ」
赤城は優位を感じ取っているのか、笑いながら言った。
「逃げろ!」
俺と千郷は次の瞬間脱兎のごとく逃げ出した。出来るだけボウガンが撃ちにくいよう、曲がりくねった道を選んでいく。
「待て! こら!」
俺の脇の数センチ右を矢が通過した。
「応戦してくれ!」
「分かってる!」
千郷が走りながら後ろに向かって弦を引きしぼった。しかしスリングショットで撃ちだされた鉄球は命中しなかったらしい。少しも俺たちを追ってくる足音は遅くなる気配が無かった。
「くそっ」
コンクリートの壁に打ち出された鉄球が激突する音が聞こえた。
ボウガンの死角になった瞬間にまた千郷が撃ったようだが、これも効果が無かったらしい。
「聞いてくれ。この先に罠……というより道を遮断するシャッターがある。そこでこいつを引き離そう。それまで捕まらないようにするんだ」
「オーケー」
このまままっすぐ走り続ければシャッターはあるが、この真っすぐな廊下だとボウガンの射線も通りやすい。そこは当たらないように賭けに出るしかない。
直線の廊下を走り始めてすぐに後ろに人の気配がした。
「おい、どこまで逃げるつもりだよ。なあ!」
振り向くと、赤城が真っすぐこちらを狙っていた。その表情は口の端が吊り上がり、笑いと呼ぶには異常すぎるものだった。
次の瞬間、千郷と赤城は同時に鉄の球を、矢を放っていた。球と矢は空中で交差し、お互いの敵へと吸い込まれていく。
「うがっ!」
「いっ!」
千郷の鉄球は赤城の腕をえぐり、赤城の放った矢は千郷の肩に突き刺さった。
「くそがあっ!」
赤城が再び矢を装填してボウガンをこちらに向けた時、既に俺は千郷を引きずって移動し、シャッターを閉める操作を行ったところだった。
シャッターは一瞬で赤城と俺たちの間に落ち、一切の干渉を遮った。シャッターを下ろした後、向こうから何かがぶつかるような音がしたのはおそらく赤城が放った矢がシャッターに跳ね返されたためだろう。
緊張が解けてしまい、思わずその場に座り込んでしまう。
ひとまず危機は去ったわけだが、千郷の肩に刺さったままになっている矢を何とかしなくてはならない。
「大丈夫か」
「大丈夫じゃないのは見てたら分かるでしょ……」
言いながら千郷は苦悶の表情を浮かべる。幸い太い血管を傷つけたわけでは無いらしく、あまり血は出ていなかった。鏃を見てもさほど深く埋まっているわけでも無い。矢を抜いた後でも圧迫すれば止血できるのではないか。
「矢を抜くから痛みはちょっと覚悟しといてくれ」
「分かった」
俺は出来るだけ素早く矢を引き抜いた。ゆっくりとやっていたらそちらの方が痛みを増すような気がしたからなのだが、すぐに
「もっとゆっくり引き抜いても良かったんじゃない」
と俺を睨んだ。
「いや、ゆっくりやった方が痛いだろ……ハンカチで押さえてて」
俺はハンカチを千郷の怪我の上に被せてポケットの中に入っていたゴム二本で縛った。これで気休め程度には止血が出来るだろう。千郷も落ち着いてきたようで、ふうとため息を吐いた。
「なんなのあいつ。いきなり撃ってきて……」
「このゲームに乗ってるんだろ。明らかに俺たちを殺そうとしたし」
「お前たちがコッコーを殺したのかとか聞いてたけど絶対殺したのあいつ本人でしょ。言いがかりをつけてこちらが混乱してる隙に攻撃するつもりだったのよ」
「いや、俺はコッコーを殺したのは赤城じゃないと思う。あの部屋には硝煙の臭いがした。多分コッコーを殺した奴は銃を使ってる」
「銃……ね」
「つまり俺たちや赤城より早くあそこに到着してコッコーを殺した奴がいるんだ」
もしあの部屋にコッコーを殺したプレイヤーよりも早く到着していていれば、俺たちも〝GAMEOVER〟になっていただろう。
「そういえばあの部屋、コッコーの武器が無かったわね。ひょっとして……」
「コッコーを殺した奴が持ち去ったんだろうな」
そのプレイヤーは支給された自分の武器とコッコーの武器を所持しているわけで、どちらかが俺のような一見武器と見えないものでなければすぐに見抜けるだろう。しかし、遭遇しても敵はこちらを殺害できればいいため、出会ったら厄介なことになるのは間違いない。
「で、どうする? 罠のある地帯を目指す?」
「いや、こうなったらひとまず休めるところを探したいな。君の負傷も深くは無いが休みなしで動いても無駄に消耗するだけだし」
千郷は頷いた。腕時計で時刻を確認すると一九時二一分と表示されていた。ゲーム開始から六時間が経過しているが、予想以上に体力の消費は著しい。早く休憩所を探し出して休めるところを探したい。
「でもコッコーのせいでプレイヤーが集まって来てるかも。この階にいたら休憩所は全部埋まるんじゃない?」
「確かに。できるだけそうならないよう早めに見つけないと」
俺たちは立ち上がり、再び歩き始めた。
〈橋野和樹〉
ポイント 0
所有武器 罠操作アプリ
所有アイテム 赤の鍵
現在位置 地下二階西のフロア
〈長崎千郷〉(負傷)
ポイント 0
所有武器 スリングショット
所有アイテム なし
現在位置 地下二階西のフロア
〈コッコー(本名・高井幸夫)死亡 残り12名〉
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる