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第五章 問題は尽きないようです
出陣準備
しおりを挟む「私も同行しますからね」
話を聞いたスイは説教の代わりに、想像外の宣言をした。
「え?戦いになるかもしれないんだよ」
「ええそうですね。
戦いになったところで遅れをとるような事はありませんよ」
ニッコリと久々のスイスマイル……おおぅ、背筋が凍る。
確かに、ドラゴンの力と重力の子の力を併せると、規格外な事になるよなぁ。
「それにウチ様は成長が止まってらっしゃいますから…」
「止まっては無いよ!」
「……失礼致しました。
そのお小さい身体に合わせて、歩幅も他の方々より狭いですから、急ぎ移動する時には、恐れながら私がお運びさせていただきましょう」
……チビで足が短いから置いていかれないように、抱えて運ぶってか?
チキショー!これでも2センチ近くは伸びたんだぞ、15年で………。
まぁ結果はご推察の通り、二つ返事でOKが出た。
頼もしいんだけどね!
モヤっとするんだよ!
*****
夜にはマキさんから連絡が入った。
『自分は現地には行かない事にしたよ』
「まあ、お年がお年ですからね」
『うわっ、ジジイ扱い!』
「いや、扱いも何も、実際大層なジジイ……」
『うっわー、自分がちょっと永遠の少年だからって、草だわ』
「まぁ大船に乗ったつもりでドーンと構えてて」
『大船……タイタ◯ック?』
「いや、沈まないから!」
『かちかち山?』
「泥舟じゃないから!」
魔物の人達を助け出す手段ができた事で、沈みがち……いや、怒りに沸いていた牧さんも、随分落ち着いてきたようだ。
『まあ無事に戻って来いよ、アキを未亡人にしない為にも!』
「いやいや、アキちゃんと関係無いし!
未亡人ってなんでやねん!」
ヒデーと笑いながら通話を終了させた。
*****
出立までの五日間はドタバタと過ぎた。
トキ商事は総力を挙げて、兵站の準備だ。
水、食べ物、野営用品やらなんやかや取り揃えて、僕も武器屋で予備の武器を揃えるのを手伝った。
基本武器や防具は各々が専用の物を持って入るけれど、何があるかはわからないので、各種の武器や装備品を準備する。
医療品関係はフジ家で集める。
そして僕にしかできない準備は、バージョンアップの確認だ。
夜に栄養補給?に来る妖精達と何ができるようになったかなど、じっくり話し合った。
そうして全ての準備が整って、北方の国へ向かって出発する日を迎えた。
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