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第二章
第55話:管理者だからな
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「そうなんだが……そうじゃないんだな」
どこまで秘密を話すかすごい悩んでたのだが、実際に会って話をするのはやっぱり大事だな。
二人のまっすぐな気持ちに触れて、ようやく決心がついた。
「どういう意味よ? お互い頑張って、成長したら一緒にって話じゃないの?」
「あぁ、そうだ。表向きにはな」
「お、表向き、ですか……?」
「そうだ。でも、その前に改めて約束して欲しい。今から話すことは絶対に誰にも言わないと。ここからはオレの特大の秘密なんだよ」
「特大って……。あなたどれだけいろんな秘密抱えてるのよ。あのコボルトよりってこと? はぁ……まぁでも、大丈夫よ。いろいろ覚悟は出来てるから。実は俺は異邦人なんだとか言われたら、さすがにビビるけどね」
乾いた笑みを浮かべながら三上さんの言葉にオレも笑って返す。
アビスコボルトのことは話してあるが、あれも実は五匹いるってのはまだ話せてない。
「ははは。ないない。さすがにオレが異邦人ってほどの秘密じゃないよ。ただオレの軽……」
と、秘密を打ち明けようとしたその時、ドアの扉がノックされた。
「ひゃっ!? あ、はい。どど、どうぞ!」
タイミングがタイミングだっただけに、森羅さんが変な声をあげて驚いていたが、ドアを開けて対応してくれた。
どうやら店に入ってすぐに注文していたドリンクが届いたようだ。
しかし、打ち明けるのに緊張してオレも注意がおろそかになっていた。
もう少し慎重にならないと。
それぞれ注文したものを受け取ったあと、店員が遠ざかったのを確認して、すぐに話を再開した。
「ごめ~ん。タイミングが悪かったわね。ドリンク届くのぐらい待ってから本題に入ればよかったわ。それで……ただオレの……なに?」
「いや、今のは仕方ない。それで、実はな。オレの……オレの軽トラの荷台には……ダンジョンがあるんだ」
「「………………は?」」
「軽トラの荷台に?」
「ダンジョン? ダンジョンってあのダンジョン?」
「そう。軽トラの荷台に。ダンジョンはダンジョンだ。オレの軽トラの荷台にダンジョンができて……。まぁいろいろあってオレはそこの管理者やってるんだ」
「「………………」」
二人揃って固まってしまった。
美少女と美女が口をそんなあんぐりと開けるのはやめた方がいいと思うぞ?
もちろん、誰のせいかはわかってるので言わないが。
たっぷり数十秒たってから三上さんが復帰した。
「ちょ、ちょっと待って……言葉は理解できるのに、どうしてかな~? 意味が……ぜんっ! ぜん!! わかんないんだけど!!」
「ちょ、ちょっと待て!? 落ち着けって」
「なーにーがー『オレが異邦人ってほどの秘密じゃないよ』よ!?」
「そ、そんなにか? オレが実は異邦人ってなったら、そっちのがびびるだろ?」
否定したのだが、控えめに森羅さんに……。
「えっと……いい勝負かも……」
と言われると、ちょっと自信がなくなってきた。
オレの感覚が麻痺しておかしくなってるのかもしれない……。
「そもそも、さっき軽トラはチラッと見えたけど、ダンジョンゲートなんてなかったじゃない。別の軽トラってこと?」
「いや、見えなくしてるんだ」
「は? 見えなく? もしかしてダンジョンゲートを?」
「そう。ダンジョンゲートを」
「霧島さんが?」
「あぁ、オレが軽トラダンジョンの管理者だからな」
「「…………………………」」
二人揃って今度は目を見開いて沈黙してしまった。
まぁ客観的に見たら、ちょっと……いや、かなりぶっ飛んだ話だ。
すこし落ち着くまで待つことにした。
三分ほど待って、ようやく三上さんが口を開いた。眉間を摘みながら。
ギャル風の見た目なのに、どこかおっさんっぽい仕草だな……とか思ってたら、めっちゃ睨まれた。す、するどい……。
失礼しましたと心のなかで謝っておく。
「ふぅ……そ・れ・で・今の話って本当の話なのよね?」
「もちろんだ。あとで見せる……というか、招待するよ」
「はぁ……そうだった。ダンジョンがあるだけじゃなく、その管理までしてるんだったわね……」
どれだけぶっ飛んでるのよ……と、ぶつぶつと続ける。
「えっと……その……ダンジョンの管理という話ですが、それはどういったことをされてるんですか?」
「そうよ。管理って、そもそも何が出来るの? 魔物とか大丈夫なのよね?」
「大丈夫だ。魔物の配置をしたりすることもオレの権限で出来るからな」
「は、配置まで出来るのね……。はぁ……霧島さんはどこか普通とは違うとは思ってたし、今日スキルか何かの秘密を打ち明けられてもいいようにと覚悟はしてきたんだけど、想像の上空一千メートルぐらい上を飛び越えてきたわね。ちょっと頭が痛くなってきたわ」
「悪いな。オレも一人でこの秘密抱えて結構悩んだりしたんだよ」
「そりゃ、そんな秘密抱えてたら悩むでしょうよ……」
まぁ途中から楽しくなって、有効活用する方向に思いっきり舵を切ったけど。
「話を聞いて、パーティの件、もし考え直すならそれも仕方ないと思ってる。二人を巻き込むことになるから、あとでしっかり考えて判断してもらって構わない」
「大丈夫よ。実力もあって、スキルにも恵まれ、人格的にも信用できると思ってパーティに誘ったの。私、人を見る目だけは自信あるんだから」
「わ、わたしも考え直したりしません!」
真正面から言われると、ちょっと恥ずかしいが、こんな風に言われたのは初めてだ。
正直、素直に嬉しい。
「そ、そうか。ありがとな。それでまだ秘密のさわりしか話してないんだが……」
「「え…………………………」」
それから一時間かけて、オレの抱えている秘密を話していった。
どこまで秘密を話すかすごい悩んでたのだが、実際に会って話をするのはやっぱり大事だな。
二人のまっすぐな気持ちに触れて、ようやく決心がついた。
「どういう意味よ? お互い頑張って、成長したら一緒にって話じゃないの?」
「あぁ、そうだ。表向きにはな」
「お、表向き、ですか……?」
「そうだ。でも、その前に改めて約束して欲しい。今から話すことは絶対に誰にも言わないと。ここからはオレの特大の秘密なんだよ」
「特大って……。あなたどれだけいろんな秘密抱えてるのよ。あのコボルトよりってこと? はぁ……まぁでも、大丈夫よ。いろいろ覚悟は出来てるから。実は俺は異邦人なんだとか言われたら、さすがにビビるけどね」
乾いた笑みを浮かべながら三上さんの言葉にオレも笑って返す。
アビスコボルトのことは話してあるが、あれも実は五匹いるってのはまだ話せてない。
「ははは。ないない。さすがにオレが異邦人ってほどの秘密じゃないよ。ただオレの軽……」
と、秘密を打ち明けようとしたその時、ドアの扉がノックされた。
「ひゃっ!? あ、はい。どど、どうぞ!」
タイミングがタイミングだっただけに、森羅さんが変な声をあげて驚いていたが、ドアを開けて対応してくれた。
どうやら店に入ってすぐに注文していたドリンクが届いたようだ。
しかし、打ち明けるのに緊張してオレも注意がおろそかになっていた。
もう少し慎重にならないと。
それぞれ注文したものを受け取ったあと、店員が遠ざかったのを確認して、すぐに話を再開した。
「ごめ~ん。タイミングが悪かったわね。ドリンク届くのぐらい待ってから本題に入ればよかったわ。それで……ただオレの……なに?」
「いや、今のは仕方ない。それで、実はな。オレの……オレの軽トラの荷台には……ダンジョンがあるんだ」
「「………………は?」」
「軽トラの荷台に?」
「ダンジョン? ダンジョンってあのダンジョン?」
「そう。軽トラの荷台に。ダンジョンはダンジョンだ。オレの軽トラの荷台にダンジョンができて……。まぁいろいろあってオレはそこの管理者やってるんだ」
「「………………」」
二人揃って固まってしまった。
美少女と美女が口をそんなあんぐりと開けるのはやめた方がいいと思うぞ?
もちろん、誰のせいかはわかってるので言わないが。
たっぷり数十秒たってから三上さんが復帰した。
「ちょ、ちょっと待って……言葉は理解できるのに、どうしてかな~? 意味が……ぜんっ! ぜん!! わかんないんだけど!!」
「ちょ、ちょっと待て!? 落ち着けって」
「なーにーがー『オレが異邦人ってほどの秘密じゃないよ』よ!?」
「そ、そんなにか? オレが実は異邦人ってなったら、そっちのがびびるだろ?」
否定したのだが、控えめに森羅さんに……。
「えっと……いい勝負かも……」
と言われると、ちょっと自信がなくなってきた。
オレの感覚が麻痺しておかしくなってるのかもしれない……。
「そもそも、さっき軽トラはチラッと見えたけど、ダンジョンゲートなんてなかったじゃない。別の軽トラってこと?」
「いや、見えなくしてるんだ」
「は? 見えなく? もしかしてダンジョンゲートを?」
「そう。ダンジョンゲートを」
「霧島さんが?」
「あぁ、オレが軽トラダンジョンの管理者だからな」
「「…………………………」」
二人揃って今度は目を見開いて沈黙してしまった。
まぁ客観的に見たら、ちょっと……いや、かなりぶっ飛んだ話だ。
すこし落ち着くまで待つことにした。
三分ほど待って、ようやく三上さんが口を開いた。眉間を摘みながら。
ギャル風の見た目なのに、どこかおっさんっぽい仕草だな……とか思ってたら、めっちゃ睨まれた。す、するどい……。
失礼しましたと心のなかで謝っておく。
「ふぅ……そ・れ・で・今の話って本当の話なのよね?」
「もちろんだ。あとで見せる……というか、招待するよ」
「はぁ……そうだった。ダンジョンがあるだけじゃなく、その管理までしてるんだったわね……」
どれだけぶっ飛んでるのよ……と、ぶつぶつと続ける。
「えっと……その……ダンジョンの管理という話ですが、それはどういったことをされてるんですか?」
「そうよ。管理って、そもそも何が出来るの? 魔物とか大丈夫なのよね?」
「大丈夫だ。魔物の配置をしたりすることもオレの権限で出来るからな」
「は、配置まで出来るのね……。はぁ……霧島さんはどこか普通とは違うとは思ってたし、今日スキルか何かの秘密を打ち明けられてもいいようにと覚悟はしてきたんだけど、想像の上空一千メートルぐらい上を飛び越えてきたわね。ちょっと頭が痛くなってきたわ」
「悪いな。オレも一人でこの秘密抱えて結構悩んだりしたんだよ」
「そりゃ、そんな秘密抱えてたら悩むでしょうよ……」
まぁ途中から楽しくなって、有効活用する方向に思いっきり舵を切ったけど。
「話を聞いて、パーティの件、もし考え直すならそれも仕方ないと思ってる。二人を巻き込むことになるから、あとでしっかり考えて判断してもらって構わない」
「大丈夫よ。実力もあって、スキルにも恵まれ、人格的にも信用できると思ってパーティに誘ったの。私、人を見る目だけは自信あるんだから」
「わ、わたしも考え直したりしません!」
真正面から言われると、ちょっと恥ずかしいが、こんな風に言われたのは初めてだ。
正直、素直に嬉しい。
「そ、そうか。ありがとな。それでまだ秘密のさわりしか話してないんだが……」
「「え…………………………」」
それから一時間かけて、オレの抱えている秘密を話していった。
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