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大恋愛からの破局、そして新しい恋へ
Y先生
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え、別れる?私は全くもって信じられなかった。Kちゃんはいつもなんだかんだ言って優しかった。そして、私のことを愛していたことがわかっていたので別れることになるとは思っていなかったのだ。
もう好きじゃないのか聞いたら
好きじゃない。でも、嫌いでもないからその間だと彼は言った。
今考えれば彼なりの優しさだったのだ。
今距離を置けばまた好きになれると伝えたかったのだろう。
でも、私にはもう彼の心を動かすこともできない存在になってしまったのだと悪い方にしか捉えられなかった。
別れを受け入れるまでには本当に時間がかかった。
Kちゃんは私が何をしても何を言っても戻ってはくれなかった。
それがわかった時の絶望は言葉にできない。
男女の付き合いは、片方が別れたいと言ったらそれまでなんだよ。
彼に言われた。
とにかく私達は終わったんだ。
その時私は幼稚園で1年間働いて自分の肌に合っていなかったため辞め、実家近くの無認可保育園で保育士の資格取得を目指しながら働いていた。(短大では幼稚園教諭しか取れないコースだったからだ)
その保育園は0歳から就学前までのお子さんを30人ほど預かっており、基本的に私とY先生の2人で切り盛りしていた。
Y先生は美人でかっこよくてめっちゃモテた。その年度の春に海外留学目指して退職をする。おまけにボランティアで来ていた超絶イケメンのS先生と結婚もするらしい。
男なんて捨てるほどいるんだから、そんなに落ち込むなって~!
そう言って笑うとかわいい八重歯がキラッと光った。
美人の笑顔にこの上なく癒される。
そんなこと言ったって、人生の1番大事な時期を捧げた相手ですよ~
ショックでかすぎです!!
そう言って机にうなだれる私の肩をポンポン!と叩き、Y先生は言った。
そんなやつのこと、忘れよう!!
今日も行こうぜ!よ・る・の・ま・ち!!
Y先生と私はめちゃめちゃ仲が良かった。
職場でも四六時中2人きりで一緒にいるのに、退勤後もよく遊びに出掛けていた。
高校では一匹狼だったY先生は狭く深い交友関係だったようで、
あたし、同じクラスに◯◯がいても、絶対友達にならなかった
とよく言っていた。
え~あたしは多分話し掛けてましたよ!そういう人、好きですから!
といつも返した。
Y先生はセンスも良く、かっこいいけど、どこかセクシーで、おしゃれな服を着ていた。
◯◯も、細身なんだから、こういう服の方が似合うって!これ買え!
と私に似合いそうな服を選んでくれていた。
運動ばかりでセンスのセの字も知らなかった私におしゃれを教えてくれたのはY先生だった。
Y先生が選んでくれた服を着るとおしゃれな感じがする。
この服に似合いそうなメイクは、、といろいろ試行錯誤して、それっぽいメイクをすると、だいぶ23歳の夜に遊んでそうな人になってきた笑
Kちゃんが着て欲しいと言っていた服にだいぶ近かったので、Kちゃんもこっちの服の方が似合うとわかっていたことにも気づいた。後の祭りだが。
その日も2人で電車に乗ってちょっとした街中に出て行き、居酒屋で酒を飲みながらバカ話をして大笑いしていた。
しかし、その日の夜はいつもと違った。
Y先生と居酒屋を出ると、
あたし、行ってみたかったBARがあるんだよねー!付き合ってよ!
BARですか!おしゃれっすね!行きましょ!
そう言って、繁華街の中にあるディープなBARに連れて行かれた。
中に入ると外人さんが数名いた。
2人でまたいつもの話で盛り上がっていると外人さんが英語で話し掛けてきた。
Y先生は英語で話し、私にも内容を教えてくれて、外人さんとも盛り上がった。
しばらくすると、外人さんが、クラブに行こうと言い出した。
Y先生に
クラブですか?!え、行ったことないですけど、大丈夫ですかね??
あたしも初めてだけど大丈夫っしょ!行ってみよ!
Y先生がいればなんだか大丈夫な気もして、酔いに任せて初めてのクラブに行ってみた。
もう好きじゃないのか聞いたら
好きじゃない。でも、嫌いでもないからその間だと彼は言った。
今考えれば彼なりの優しさだったのだ。
今距離を置けばまた好きになれると伝えたかったのだろう。
でも、私にはもう彼の心を動かすこともできない存在になってしまったのだと悪い方にしか捉えられなかった。
別れを受け入れるまでには本当に時間がかかった。
Kちゃんは私が何をしても何を言っても戻ってはくれなかった。
それがわかった時の絶望は言葉にできない。
男女の付き合いは、片方が別れたいと言ったらそれまでなんだよ。
彼に言われた。
とにかく私達は終わったんだ。
その時私は幼稚園で1年間働いて自分の肌に合っていなかったため辞め、実家近くの無認可保育園で保育士の資格取得を目指しながら働いていた。(短大では幼稚園教諭しか取れないコースだったからだ)
その保育園は0歳から就学前までのお子さんを30人ほど預かっており、基本的に私とY先生の2人で切り盛りしていた。
Y先生は美人でかっこよくてめっちゃモテた。その年度の春に海外留学目指して退職をする。おまけにボランティアで来ていた超絶イケメンのS先生と結婚もするらしい。
男なんて捨てるほどいるんだから、そんなに落ち込むなって~!
そう言って笑うとかわいい八重歯がキラッと光った。
美人の笑顔にこの上なく癒される。
そんなこと言ったって、人生の1番大事な時期を捧げた相手ですよ~
ショックでかすぎです!!
そう言って机にうなだれる私の肩をポンポン!と叩き、Y先生は言った。
そんなやつのこと、忘れよう!!
今日も行こうぜ!よ・る・の・ま・ち!!
Y先生と私はめちゃめちゃ仲が良かった。
職場でも四六時中2人きりで一緒にいるのに、退勤後もよく遊びに出掛けていた。
高校では一匹狼だったY先生は狭く深い交友関係だったようで、
あたし、同じクラスに◯◯がいても、絶対友達にならなかった
とよく言っていた。
え~あたしは多分話し掛けてましたよ!そういう人、好きですから!
といつも返した。
Y先生はセンスも良く、かっこいいけど、どこかセクシーで、おしゃれな服を着ていた。
◯◯も、細身なんだから、こういう服の方が似合うって!これ買え!
と私に似合いそうな服を選んでくれていた。
運動ばかりでセンスのセの字も知らなかった私におしゃれを教えてくれたのはY先生だった。
Y先生が選んでくれた服を着るとおしゃれな感じがする。
この服に似合いそうなメイクは、、といろいろ試行錯誤して、それっぽいメイクをすると、だいぶ23歳の夜に遊んでそうな人になってきた笑
Kちゃんが着て欲しいと言っていた服にだいぶ近かったので、Kちゃんもこっちの服の方が似合うとわかっていたことにも気づいた。後の祭りだが。
その日も2人で電車に乗ってちょっとした街中に出て行き、居酒屋で酒を飲みながらバカ話をして大笑いしていた。
しかし、その日の夜はいつもと違った。
Y先生と居酒屋を出ると、
あたし、行ってみたかったBARがあるんだよねー!付き合ってよ!
BARですか!おしゃれっすね!行きましょ!
そう言って、繁華街の中にあるディープなBARに連れて行かれた。
中に入ると外人さんが数名いた。
2人でまたいつもの話で盛り上がっていると外人さんが英語で話し掛けてきた。
Y先生は英語で話し、私にも内容を教えてくれて、外人さんとも盛り上がった。
しばらくすると、外人さんが、クラブに行こうと言い出した。
Y先生に
クラブですか?!え、行ったことないですけど、大丈夫ですかね??
あたしも初めてだけど大丈夫っしょ!行ってみよ!
Y先生がいればなんだか大丈夫な気もして、酔いに任せて初めてのクラブに行ってみた。
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