18 / 36
三章
18.浄化の剣
しおりを挟む
「体の瘴気を浄化できないエリオが、竜王様の新しい番ですって…?」
クリスティーナの表情が、驚きと困惑に染まった。
「確かに、番かどうかは分からないが…、実際に竜の門を開けたエリオ殿なら、番の作った『浄化の剣』を抜けるかも知れない。そうすれば、エリオ殿も、竜王様の瘴気も浄化できる可能性がある…!」
セルジュが少し興奮して竜王様を助けられるかも知れない、と口にすると、ジュリアスは目を輝かせた。
そんな二人にジークは冷たい視線を向ける。
「エリオが剣を抜くのは、自分の身体の毒を取り除くためだ。それ以上の事はしない。やるならお前達で勝手にやれ」
ジークの返答は、ひどく冷たかった。
それを聞いたジュリアスは、先ほどとは打って変わって、低姿勢で懇願する。
「エリオ殿の体を浄化した後でいい。その剣を私に預けて貰えないだろうか?」
「…いいだろう」
俺たちがすることは、剣を渡すだけ…。それでもジュリアスはほっとしたのか眉間の皺が緩んで、薄く微笑んだ。
微笑んだジュリアスとは対照的に、ジークは俺をキツく抱き寄せる。
「……エリオ殿」
セルジュは神妙な顔で、ジークの腕の中の俺を呼んだ。
「竜王様は以前、瘴気に塗れ自身を制御できなくなり地底にお隠れになった。だから、竜の巣内部は更に瘴気が濃くなるはず。…申し訳ないが、クリスティーナはこの通りだ、私達は先に戻らせてもらう」
「謝らないでください。ここまで来ていただいただけで、十分です」
セルジュはジュリアスにも、帰ろう、と声をかけたが、彼は「帰りません」と答えて、俺を見た。
「竜の巣の内部まで行けば、あなた方の足手纏いになる可能性がある。私は、この門の前で待ちます」
「そうですか…」
ジュリアスは門の前から、動きそうに無い。竜の門は結界が張ってある。閉じておけば近くにいてもそこまで問題はないだろうが…。
セルジュはすぐに諦めたようで、黙ってクリスティーナを背負った。
「エリオ、浄化の剣の場所は、ここから更に北へ登った、山の最奥、泉があるところよ」
「分かりました」
「…案内できなくてごめんなさい」
「大丈夫です。それより、クリスティーナ、気をつけて」
セルジュは初代フェリクスの国王になる人物だ。その伴侶である王妃の名前までは記憶していないが、アルバスの王女だったはず。だから、その腹の中にいる子は、俺の先祖にあたる。
腹の子にもしものことがあれば、俺の存在が危うい。元気でいてもらわなければ…。
クリスティーナとセルジュは頭をさげると、アージュと共に山を降りて行った。
セルジュ達を見送った後、ジュリアスを門の外に残して、竜王の番が残したと言う浄化の剣を探しに更に北へ、山を登った。
「見えた、もう少しだ!」
余りにも濃い瘴気に晒されてジークの背中で意識が飛んでいたのか、あっという間に時間が経ち、目的地に近付いていたようだ。風の音に混じって微かに水の音が聞こえる。
泉はどうやら小さな洞窟の中にあるらしい。この濃い瘴気のなか、その周辺は清涼な空気に満ちていた。
「ここからは、竜王様の番が作った神聖な場所だし、竜の巣の内部だから、俺一人でいくよ」
「そんなことはさせられない」
俺はジークという別の竜が、内部まで入るのは良くない、一人で行くべきだと主張したのだが、ジークは一切引かなかった。
もし剣が抜けなかったら、もう一度一人で行く事を条件に、俺とジークは一緒に洞窟の中へ入った。ジークに支えられながら、中を歩いていく。
少し行くと、奥に小さな、石造りの祠が見えた。祠の手前には、泉があり、水が湧き出ている。
「あの祠に収められているんだと思う」
泉に入らなければ、祠には辿り着けない。中を覗くと水は澄んでいて底が見えた。それほど、深くはないようだ。
俺が様子を見ているうちに、ジークは先に泉へ入ってしまった。水位は太腿辺りまでで、それほど深くないこと、水を飲み、体に影響がない事を確認している。
「エリオ」
ジークは手を差し出して、慎重に俺を泉に入れた。体を支えられたまま、祠の手前まで進む。
祠は壁に嵌るように設置されており、扉を開けると、中心の底が抜けて水面に浸っていた。
番が聖神力をこめたという剣は、祠の底が抜けた部分、泉の水面に刺さるように浮いている。
その剣は、柄以外黄金で出来ていた。金は瘴気を浄化する神の恵みだ…。さらに番が聖神力を込めたとなれば、竜も薙ぎ払えるというのも頷ける。
ーーこれが浄化の剣だ。間違いない。
ジークは手を伸ばして、水面にある剣を抜こうとした。
「…っ」
浮いているだけに見えるが、力を入れても抜けないようで顔を顰めた。やはり、番でなければ抜けないらしい。
俺は水の中に手を入れ、柄を握った。ジークを見上げると、不安げな瞳と視線が合う。
「大丈夫だよ…」
何が、大丈夫なんだか俺にも分からないけれど、ジークを不安にさせたくなかった。ジークが頷いたのを確認してから、俺はもう一度力を込めて水面に刺さっている剣を引っ張った。
剣は思ったよりも、するりと抜けてしまった。
立派な長剣だが、不思議と重くはない。思いの外、剣が軽かったのと力を入れすぎていたのか、勢いで後ろによろけた俺をジークは抱きしめるように支える。
「…抜けた…!」
「エリオ!」
ジークは泉に入ったまま、俺をきつく抱きしめた。その悲痛な声に、ジークが何を不安に思っているのか、俺はなんとなく分かった。
ジークは水に浸かったまま、向きをかえると、もう一度俺を抱き締めた。
「…ジーク…。俺は竜王様の番ではないよ?だから、竜王様と番になったりしない」
「…なぜ、言い切れる?」
やっぱり、それを不安に思っていたらしい。俺はジークを安心させるようにその頬を撫でた。
「俺は竜王様の元番、クリスティーナの子孫なんだよ。ここは百五十年ほど前の世界で、この世界の番だったクリスティーナが力を失ったから、それが子孫の俺に引き継がれてるんだと思う。今、クリスティーナの子はまだ腹の中で生まれていないから、この時代に彼女の子孫は俺しかいない」
クリスティーナが番としての力を失ったことで、その血を引くものに役目が引き継がれたとしたら、俺が竜の門を開けられることにも、番はいつもアルバスの王族に生まれるということにも、合点がいく。
それが俺が立てた仮説だ。
けれど、その説が正しいとしたら、俺自身に浄化の力があっても良いはずだが、なぜ、門を開けられるだけなのだろうか…?
竜王の番は前世で竜王を助けた聖痕を持つと聞いたが、俺は痕なしで生まれている。きっと前世で竜王を助けていないのだろう。番になるには血すじだけでは、不完全なのかもしれない。
「それで?」
「番じゃないから、浄化できていない。それが証拠。けど…」
「けど…?」
ジークは眉を寄せて、瞳を潤ませている。俺も、涙が溢れそうだった。けれど…。
「ジーク、俺に、ジークの体液を注いでくれよ。本当にジークの毒を浄化できないのか、ちゃんと確認したい…。万が一…」
薄々、できない事はわかっている。だって、さっき自分で言った通り、瘴気はこの胸にひろがったままなのだ。
「もし…できなかったとしても、今ならこの、浄化の剣があるから…」
体の毒を取り除き、本当に瘴気以外に痣がないかも確認したい。
俺が言い終わるより前に、ジークは俺に、噛み付くように口付けた。
「エリオ、好きだ……」
「ジーク、俺も好きだよ。ジークがほしい…。それで先に、この剣で体の毒を消せる?麻痺を治して、ちゃんと、ジークを感じたいんだ…」
「エリオ…!」
ジークは俺の手から剣をとり上げると、濡れた服のボタンを慎重に外し、胸をはだけさせた。
「エリオ…胸に、剣を刺すよ。瘴気と俺の毒を抜く。痛かったら言って…」
俺が頷くと、ジークは剣先を胸に当てた。浄化の剣が胸に刺さると、剣の柄に竜の紋章が浮かび上がる。抜いたときはただの柄だったのに…。浄化の力が反応すると紋章が浮かび上がる仕組みのようだ。そして刺されても瘴気だけに反応するようで不思議と痛くない。
胸に刺した傷口からは、ドロドロとしたものが溢れて滝の水に落ちた。瘴気だ…。流れ落ちた瘴気はやがて流されて跡形もなく消えてしまった。剣を抜くと、傷口も消滅している。
毒が身体から取り除かれると、胸の痣はどんどん薄くなっていく。
「毒は出たと思う…。ジークの体温が分かる…」
「エリオ…。もっと、知ってほしい。俺を……」
ジークは頬を染めると、浄化の剣を腰のベルトに引っ掛け、俺を抱きしめた。
「ジーク、ここで…?」
「うん…」
自分で言い出しておいて、不安になった。
流石に、場所は変えないと、まずい気がするが、ジークは止めるつもりが無いようだ。俺を抱きしめる腕の力が強く、外せそうに無い。
「で、でも…。ここは…。やっぱり屋敷に帰ってから…」
「大丈夫…。ここは、他に気配がない」
番が込めたという聖神力により、この中は安全だと言うこと…?
疑問は、ジークの口付けで塞がれてしまった。ジークは俺を水の中に立たせて、貪るように口付ける。今まで体液を気にして、触れるだけだったのが嘘のような、濃厚な口付けだった。ぬるりと、暖かい舌が入って来て口内を舐め回される。
「ん……はぁ…っ…」
「エリオ…。ずっと、こうしたかった…!」
クリスティーナの表情が、驚きと困惑に染まった。
「確かに、番かどうかは分からないが…、実際に竜の門を開けたエリオ殿なら、番の作った『浄化の剣』を抜けるかも知れない。そうすれば、エリオ殿も、竜王様の瘴気も浄化できる可能性がある…!」
セルジュが少し興奮して竜王様を助けられるかも知れない、と口にすると、ジュリアスは目を輝かせた。
そんな二人にジークは冷たい視線を向ける。
「エリオが剣を抜くのは、自分の身体の毒を取り除くためだ。それ以上の事はしない。やるならお前達で勝手にやれ」
ジークの返答は、ひどく冷たかった。
それを聞いたジュリアスは、先ほどとは打って変わって、低姿勢で懇願する。
「エリオ殿の体を浄化した後でいい。その剣を私に預けて貰えないだろうか?」
「…いいだろう」
俺たちがすることは、剣を渡すだけ…。それでもジュリアスはほっとしたのか眉間の皺が緩んで、薄く微笑んだ。
微笑んだジュリアスとは対照的に、ジークは俺をキツく抱き寄せる。
「……エリオ殿」
セルジュは神妙な顔で、ジークの腕の中の俺を呼んだ。
「竜王様は以前、瘴気に塗れ自身を制御できなくなり地底にお隠れになった。だから、竜の巣内部は更に瘴気が濃くなるはず。…申し訳ないが、クリスティーナはこの通りだ、私達は先に戻らせてもらう」
「謝らないでください。ここまで来ていただいただけで、十分です」
セルジュはジュリアスにも、帰ろう、と声をかけたが、彼は「帰りません」と答えて、俺を見た。
「竜の巣の内部まで行けば、あなた方の足手纏いになる可能性がある。私は、この門の前で待ちます」
「そうですか…」
ジュリアスは門の前から、動きそうに無い。竜の門は結界が張ってある。閉じておけば近くにいてもそこまで問題はないだろうが…。
セルジュはすぐに諦めたようで、黙ってクリスティーナを背負った。
「エリオ、浄化の剣の場所は、ここから更に北へ登った、山の最奥、泉があるところよ」
「分かりました」
「…案内できなくてごめんなさい」
「大丈夫です。それより、クリスティーナ、気をつけて」
セルジュは初代フェリクスの国王になる人物だ。その伴侶である王妃の名前までは記憶していないが、アルバスの王女だったはず。だから、その腹の中にいる子は、俺の先祖にあたる。
腹の子にもしものことがあれば、俺の存在が危うい。元気でいてもらわなければ…。
クリスティーナとセルジュは頭をさげると、アージュと共に山を降りて行った。
セルジュ達を見送った後、ジュリアスを門の外に残して、竜王の番が残したと言う浄化の剣を探しに更に北へ、山を登った。
「見えた、もう少しだ!」
余りにも濃い瘴気に晒されてジークの背中で意識が飛んでいたのか、あっという間に時間が経ち、目的地に近付いていたようだ。風の音に混じって微かに水の音が聞こえる。
泉はどうやら小さな洞窟の中にあるらしい。この濃い瘴気のなか、その周辺は清涼な空気に満ちていた。
「ここからは、竜王様の番が作った神聖な場所だし、竜の巣の内部だから、俺一人でいくよ」
「そんなことはさせられない」
俺はジークという別の竜が、内部まで入るのは良くない、一人で行くべきだと主張したのだが、ジークは一切引かなかった。
もし剣が抜けなかったら、もう一度一人で行く事を条件に、俺とジークは一緒に洞窟の中へ入った。ジークに支えられながら、中を歩いていく。
少し行くと、奥に小さな、石造りの祠が見えた。祠の手前には、泉があり、水が湧き出ている。
「あの祠に収められているんだと思う」
泉に入らなければ、祠には辿り着けない。中を覗くと水は澄んでいて底が見えた。それほど、深くはないようだ。
俺が様子を見ているうちに、ジークは先に泉へ入ってしまった。水位は太腿辺りまでで、それほど深くないこと、水を飲み、体に影響がない事を確認している。
「エリオ」
ジークは手を差し出して、慎重に俺を泉に入れた。体を支えられたまま、祠の手前まで進む。
祠は壁に嵌るように設置されており、扉を開けると、中心の底が抜けて水面に浸っていた。
番が聖神力をこめたという剣は、祠の底が抜けた部分、泉の水面に刺さるように浮いている。
その剣は、柄以外黄金で出来ていた。金は瘴気を浄化する神の恵みだ…。さらに番が聖神力を込めたとなれば、竜も薙ぎ払えるというのも頷ける。
ーーこれが浄化の剣だ。間違いない。
ジークは手を伸ばして、水面にある剣を抜こうとした。
「…っ」
浮いているだけに見えるが、力を入れても抜けないようで顔を顰めた。やはり、番でなければ抜けないらしい。
俺は水の中に手を入れ、柄を握った。ジークを見上げると、不安げな瞳と視線が合う。
「大丈夫だよ…」
何が、大丈夫なんだか俺にも分からないけれど、ジークを不安にさせたくなかった。ジークが頷いたのを確認してから、俺はもう一度力を込めて水面に刺さっている剣を引っ張った。
剣は思ったよりも、するりと抜けてしまった。
立派な長剣だが、不思議と重くはない。思いの外、剣が軽かったのと力を入れすぎていたのか、勢いで後ろによろけた俺をジークは抱きしめるように支える。
「…抜けた…!」
「エリオ!」
ジークは泉に入ったまま、俺をきつく抱きしめた。その悲痛な声に、ジークが何を不安に思っているのか、俺はなんとなく分かった。
ジークは水に浸かったまま、向きをかえると、もう一度俺を抱き締めた。
「…ジーク…。俺は竜王様の番ではないよ?だから、竜王様と番になったりしない」
「…なぜ、言い切れる?」
やっぱり、それを不安に思っていたらしい。俺はジークを安心させるようにその頬を撫でた。
「俺は竜王様の元番、クリスティーナの子孫なんだよ。ここは百五十年ほど前の世界で、この世界の番だったクリスティーナが力を失ったから、それが子孫の俺に引き継がれてるんだと思う。今、クリスティーナの子はまだ腹の中で生まれていないから、この時代に彼女の子孫は俺しかいない」
クリスティーナが番としての力を失ったことで、その血を引くものに役目が引き継がれたとしたら、俺が竜の門を開けられることにも、番はいつもアルバスの王族に生まれるということにも、合点がいく。
それが俺が立てた仮説だ。
けれど、その説が正しいとしたら、俺自身に浄化の力があっても良いはずだが、なぜ、門を開けられるだけなのだろうか…?
竜王の番は前世で竜王を助けた聖痕を持つと聞いたが、俺は痕なしで生まれている。きっと前世で竜王を助けていないのだろう。番になるには血すじだけでは、不完全なのかもしれない。
「それで?」
「番じゃないから、浄化できていない。それが証拠。けど…」
「けど…?」
ジークは眉を寄せて、瞳を潤ませている。俺も、涙が溢れそうだった。けれど…。
「ジーク、俺に、ジークの体液を注いでくれよ。本当にジークの毒を浄化できないのか、ちゃんと確認したい…。万が一…」
薄々、できない事はわかっている。だって、さっき自分で言った通り、瘴気はこの胸にひろがったままなのだ。
「もし…できなかったとしても、今ならこの、浄化の剣があるから…」
体の毒を取り除き、本当に瘴気以外に痣がないかも確認したい。
俺が言い終わるより前に、ジークは俺に、噛み付くように口付けた。
「エリオ、好きだ……」
「ジーク、俺も好きだよ。ジークがほしい…。それで先に、この剣で体の毒を消せる?麻痺を治して、ちゃんと、ジークを感じたいんだ…」
「エリオ…!」
ジークは俺の手から剣をとり上げると、濡れた服のボタンを慎重に外し、胸をはだけさせた。
「エリオ…胸に、剣を刺すよ。瘴気と俺の毒を抜く。痛かったら言って…」
俺が頷くと、ジークは剣先を胸に当てた。浄化の剣が胸に刺さると、剣の柄に竜の紋章が浮かび上がる。抜いたときはただの柄だったのに…。浄化の力が反応すると紋章が浮かび上がる仕組みのようだ。そして刺されても瘴気だけに反応するようで不思議と痛くない。
胸に刺した傷口からは、ドロドロとしたものが溢れて滝の水に落ちた。瘴気だ…。流れ落ちた瘴気はやがて流されて跡形もなく消えてしまった。剣を抜くと、傷口も消滅している。
毒が身体から取り除かれると、胸の痣はどんどん薄くなっていく。
「毒は出たと思う…。ジークの体温が分かる…」
「エリオ…。もっと、知ってほしい。俺を……」
ジークは頬を染めると、浄化の剣を腰のベルトに引っ掛け、俺を抱きしめた。
「ジーク、ここで…?」
「うん…」
自分で言い出しておいて、不安になった。
流石に、場所は変えないと、まずい気がするが、ジークは止めるつもりが無いようだ。俺を抱きしめる腕の力が強く、外せそうに無い。
「で、でも…。ここは…。やっぱり屋敷に帰ってから…」
「大丈夫…。ここは、他に気配がない」
番が込めたという聖神力により、この中は安全だと言うこと…?
疑問は、ジークの口付けで塞がれてしまった。ジークは俺を水の中に立たせて、貪るように口付ける。今まで体液を気にして、触れるだけだったのが嘘のような、濃厚な口付けだった。ぬるりと、暖かい舌が入って来て口内を舐め回される。
「ん……はぁ…っ…」
「エリオ…。ずっと、こうしたかった…!」
19
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。
それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。
家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。
そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。
ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。
誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。
「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。
これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる