無表情美形が好きだと言ってきたけど、毒で死にかけてます! ~謎に溺愛してくる美形と死にかけの王子、命懸けの逃避行~

あさ田ぱん

文字の大きさ
19 / 36
三章

19.足りなかった※

しおりを挟む
 角度を変えながら深く口付けをする。

 体液の毒の影響なのか、よろけた俺を、ジークは祠の隣の壁に立たせた。

 壁に寄りかかって安堵したのも束の間、ジークは俺のシャツを下履きから引き抜くと、ボタンを外して胸をはだけさせる。そして、あらわになった胸の突起を優しく指で摘まんだ。

「ここ、舐めて良い?」
「……ん…」

   頷くと、あっという間にそこに吸いつかれた。ピリピリと静電気が走るような刺激に、背が弓形にしなる。

「ぁ…ン…っ、あ…ぁん」
「はぁ…エリオ、好きだ。好き…。かわいいし、美味しい…もっと欲しい」

  ジークは執拗に乳首を吸う。手は、胸から、下へ降りていき、遂に陰茎に到達した。既に緩く立ち上がっているそこを、優しく扱かれる。ジークも下履きの前だけを寛げると、俺のものと一緒に重ねて扱き出した。

「あ……。おっき…い…」

 乳首を舐めているジークの隙間から猛々しいものが顔を覗かせている。一緒に握られるとその違いも鮮明になり、それを入れると思うと身体の奥がズキ、と疼いた。

 ジークの体液は人間のものより粘度が高めだ。その先走りがぬるぬると滑って、気持ちがいい。

「はぁ…っ、ジ、ジーク…!ダメっ…イッちゃう…!」
「エリオ…!」

 ジークは胸から顔を上げて、また激しい口付けを再開した。下の刺激に加えて息ができないくらいの激しい口付けに、俺は耐えきれず吐精してしまった。ジークもほぼ同時に大量の精液を吐き出した。

 これが中に入ったらどうなってしまうんだろう…。俺はぶる、と身震いした。

「エリオ…。次はエリオの中で出したい…」
「うん…。ジーク、入れて…?」

 言ってから、ハッとした。さっきの浄化の剣で体内は綺麗になっている。しかし、潤滑油がない…。男は濡れないから、どうしよう…。

 俺が少し顔を曇らせたのをジークは見逃さなかった。

「やっぱりイヤ……?」
「違う…。その、俺は男で濡れないから…、どうしようって…」

 ジークは俺の下履きを脱がせると、奥の乾いた窄まりに触れた。ほら、ね…とジークを見つめると、熱を孕んだ瞳と目が合う。

「…エリオ、後ろを向いて…」

  ジークは俺を後ろ向きに立たせて、壁に手をつかせると、腰を自分の方に引き寄せる。尻をジークの方に突き出すような格好になってしまい、すごく。恥ずかしい…。
 後ろを少しだけ振り返ると、顎を捕まえられて優しく口付けされた。それと同時に、ジークは俺の窄まりに、先ほど出した精液を塗る。ジークの精液は人間のものと違い粘度が高い。それを潤滑油代わりにするつもりのようだ。
 初めは縁に焦らされるように塗られ、そこが綻ぶと、中につぷ…と音を立てて指が入って来た。

「ひ……、ぁ……!」

 精液と指が入ってくると、口付け以上のピリピリとした刺激が身体中に走る。思わず唇を離して、壁に顔を押し付けて耐えた。

「痛い……?」

  ジークは心配そうに、指を一旦抜き後ろから俺を抱きしめた。

「……ち、ちが……っ、違う…。凄く、良くて…その……」

  俺はおずおずと、ジークを横目に見て訴えた。ジークの血は、感覚を麻痺させる効果があるけど、精液は、逆…。身体の中に入れると、ピリピリとした刺激になり、胸の突起も、陰茎も上を向いて立ち上がっている。

「本当だ。指。中に入れると締め付けられる…」

 ジークはもう一度、指を入れると中を探った。クチュクチュと音を立てながら、奥、手前…。そして膨らみを見つけられて、そこを押しつぶされる。

「や…っ、やだ…!そこ…あ、…ンっ!」
「嫌なの?ここも、こんなにとろとろなのに…」

  ジークは意地悪く、先走りで濡れている俺の陰茎を指で撫でた。耳に熱い息をかけられて、堪らず身悶える。

「指だけで、いっちゃうのは、イヤだ。だから…」
「エリオ…ッ!」

 ジークは窄まりに入れていた指を増やし、やや乱暴に広げるように動かした。その刺激も堪らなくて喘いでいると、急に指を引き抜く。

 代わりに窄まりには熱い亀頭が押し付けられた。先走りで酷く滑っているそれは、入り口が狭いのかジークが焦っているのか、窄まりの辺りをぬるぬると滑るばかりで、一向に入ってこない。

 焦らされすぎて、涙が出て来た。

「ジーク…早く、ほしい…」

  堪らなくて泣きながら訴えると、強く腰を掴まれ引き寄せられた。

「エリオ…。俺も早くエリオが欲しい。ずっと、ずっと、足りなかった…」

 後ろから囁かれて、身体が跳ねそうになるのを抑えながら、入れやすいかもしれないと、尻をもう少し突き出して、手を添えて後孔を広げてみる。すると、ぐぷ…と音を立てて、ついに雁首が中に潜り込んできた。

「あ…ぁ、ア…ッ!」
「入った…!エリオ…」

 ジークは俺の腰を掴みながら、自分の腰もぐりぐりと擦り付けた。掻き分けるように、中を剛直が進んでくる。

「~~~~ッ、はぁっ…!」
「エリオ、全部入った。エリオの中、気持ちいい…。めちゃくちゃに動いて、掻き回してもいい…?」

 ジークは背後から乳首をくりくりと摘みながら、腰を緩く動かしている。その動きだけで、身体は震えて、壁に手をついて立っているのがやっとの状態だ。それなのに、これ以上…?

 俺は壁についた腕の下からジークをチラリと見た。美しい、金色の瞳と目が合う。

「ジーク、もっと動いて…。俺の中でイッて…!」
「はぁ……っ!エリオ…」

 めちゃくちゃに動きたい、との言葉通り、ジークは激しい抽送を始める。下から穿つように、かき混ぜるように腰を打ちつけた。
 ジークが中を激しく前後するたびに、全身が痺れて痙攣する。

「あ…!…ん゛ッ!はぁっ!あ…ぁん!」
「いいの?凄くかわいい声…。もっと、聞かせて…」

 長大な陰茎で容赦のなく抜き差しされ、奥を突き上げられ嬌声がとめどなく溢れる。ジークの動きに合わせて、中がきゅんと収縮して絡みつくのがわかった。身体は火照って、何処もかしこも熱い。

「あ、あ…はぁっ!もう…!もう、イく…ッ!も、だめ…っ!」
「エリオ…!一緒に…!」

 一段と激しく奥を突かれて目の前に星が飛んだ。頭が真っ白になったと同時に、熱いものが込み上げて、陰茎から溢れ出す。ジークも同時に俺の中に熱い精液を吐き出した。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜

キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」 平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。 そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。 彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。 「お前だけが、俺の世界に色をくれた」 蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。 甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

隣に住む先輩の愛が重いです。

陽七 葵
BL
 主人公である桐原 智(きりはら さとし)十八歳は、平凡でありながらも大学生活を謳歌しようと意気込んでいた。  しかし、入学して間もなく、智が住んでいるアパートの部屋が雨漏りで水浸しに……。修繕工事に約一ヶ月。その間は、部屋を使えないときた。  途方に暮れていた智に声をかけてきたのは、隣に住む大学の先輩。三笠 琥太郎(みかさ こたろう)二十歳だ。容姿端麗な琥太郎は、大学ではアイドル的存在。特技は料理。それはもう抜群に美味い。しかし、そんな琥太郎には欠点が!  まさかの片付け苦手男子だった。誘われた部屋の中はゴミ屋敷。部屋を提供する代わりに片付けを頼まれる。智は嫌々ながらも、貧乏大学生には他に選択肢はない。致し方なく了承することになった。  しかし、琥太郎の真の目的は“片付け”ではなかった。  そんなことも知らない智は、琥太郎の言動や行動に翻弄される日々を過ごすことに——。  隣人から始まる恋物語。どうぞ宜しくお願いします!!

処理中です...