Natsukoi

奥澤緩菜

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二者面談

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それから、菜緒とは、メールを毎日のようにした。他愛もない内容だけど。それでも、俺は、嬉しい。

で、今日は、二者面談。
 俺の都合上、菜緒を最後にした。職権乱用だが。

 「なぁ、菜緒?どした?」
 「…。」
 「この点数。ちゃんと、勉強してんのか?」
 「はい。」
 「しかも、14教科、全て平均点以下って、あり得なくね?」
 「はい。」
 「菜緒?」
 「はい。」

 俺は、菜緒の目を真っ直ぐに見た。

 「最近は、寝てるみたいだな。腫れてないから。」
 「はい。あれから、親と話した?」
 「いえ…。」
 「頑固だなぁ(笑)」
 「…。」
 「他の先生も言っててさ。お前のこと。」
 「…。」
 「授業に集中してない。とか、話を聞いてない。とかな。幾ら今までの成績良くてもさ、こうガタッと落ちすぎると、な。」
 「はい。」
 「でさ、菜緒?」
 「はい。」
 「飯、行かね?」
 「はい?」
 「うん。今日、金曜日だし。」
 「なんか、今までの展開から、それは。。」
 「いいじゃん。」
 「悠翔くんが、わからない。」

 飯、食ってから、菜緒の家に押し掛ける!


菜緒を中学が一緒だった香川美紅にも、2年の時の担任の小堺先生に聞いても、「仲のいい親子。」「ケンカ?聞いたことがない。」「最近、親の話を聞いてない。」とか聞いた。なのに、このうつろな表情!!おかしい。

で、二者面談を最後にした。

 「じゃ、これから、俺のこと知ればいいじゃん。俺も、菜緒のこと、知りたいし。」
 「うん。」
 「職員の駐車場わかるか?」
 「うん。」
 「じゃ、後でな。逃げんなよ。」
 「逃げないって。」

 私は、なんとなぁく嫌な予感がしたけど。悠翔くんが、何か企んでる?気がした。気のせいかな?

で、職員の駐車場に向かったら、既にいたし。


「遅い~。早く乗れ。」
 「でも、制服のままだけど?」
 「大丈夫だよ。ファミレスだから。そこで、いいよな?」
 「うん。」

 車をファミレスへと、走らせる。

 「悠翔くん?」
 「ん?」
 「なんか企んでる?」
 「まさか!単に、菜緒と飯を食いたいだけだよ。」
 「ならいけど(;^_^A」

まぁ、悠翔くんの態度は、普通だったし私の気のせいか。

「どんどん食えば、自然とやなことも忘れるだろ?」
 「や、ないけど。」
 「勉強、みてやろか?わからんなら。」
 「考えとく。」
 「遠慮すんなよ。掃除してくれれば、ただで家庭教師してやる。」

で、食べ終わって、菜緒の家に向かう。


「な、なに?」
 「えっ?別に。」
 「なんか見られてると、緊張する。」
 「そう?悠翔くん、車運転する時は、眼鏡じゃないの?いつも、学校だと掛けてるし。」
 「俺、両方だよ。気分で変えてる。だから、今日は、コンタクト。いい男に見える?」
 「さぁ?」
 「付き合って損はないよ。公務員だから、生活安定してるもん。」
 「う、うん。あの部屋がねぇ。」
 「…。」

で、菜緒の家に着く。

 「さて、ガレージに停めるか。」
 「えっ?な、なんで?!」
 「なんで、そんな驚く?」
 「や、別に…。」
 「お父さん帰ってくれば、わかるだろ?」
 「…。」
 「じゃ、玄関開けて。」

ガチャッ…


パチッ…

「ただいま。」
 「お邪魔します。」

 悠翔くん、どんどん先に行く。

 「悠翔くん?」
 「ん~?」
 「何してるの~?」
 「べっつに~。」

 部屋の中、寒すぎね?

 「なぁ、菜緒の部屋は?」
 「こっちだけど。」

 私は、悠翔くんを2階に連れて行った。

 「ふぅん。」

 菜緒の部屋、温かいな。この違和感は、なんだろ?

 「こっちは?」

ガチャッ…

「あっ、そっちダメ!!」
 「なんで?」
 「パパ達の寝室。」

 寒すぎるな。それに、埃臭い。

おかしい…

俺は、下に降りて行った。


「ゆ、悠翔くん?コーヒー飲む?」
 「飲む。なぁ、菜緒?」
 「ん?」
 「いや、なんでもない。いつも、こんなに帰りが遅いのか?」
 「う、うん。」

 「はい。コーヒー。」
 「ありがとう。菜緒。」

 菜緒は、俺の隣に座った。

 俺は、コーヒーを飲んで切り出した。
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