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はじまり
9話 獣人差別
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ーしっぽ亭ー
「ラウラ、何でナートは元気になったんだ?」
「なんか先生と自分の杖を注文しに行ったらしいよ。
それにしても、いつも大人っぽいナートがこんなにウキウキしてるのを見るとやっぱり子供なんだって思うね。」
「はっはっはっ、確かにな。」
「そういえば、ナートが今日夕飯食べに先生が来るって言ってたよ。」
「先生が?じゃあ先生が好きなもん用意しておかなきゃな!」
......
…
「ナート!元気になったな!やっぱ俺の話を聞いたお陰だな。特別に俺の事を兄貴って呼んでもいいぜ!」
「ジア、恩着せがましい発言はやめたほうがいいぞ。かっこ悪い。」
「なっ!かっこ悪い...」
「確かにジアさんとノイテさんのお陰です。
だからと言って兄貴とは呼びませんが。」
「ナートの俺の扱いが酷くなってる!」
ーカラン。カラン。ー
「いらっしゃいませ!お好きな席にどうぞ。」
「ナートはお前か?」
「?…はい。そうですが、何かご用でしょうか?」
「っけ、なんだ子供じゃねぇか。女共が騒いでるからどんなやつかと思えば、ちょっと珍しい黒色してるだけか、この店も古くて汚ねぇし。
ん?よく見ればあの制服...獣人の傭兵共がいるじゃねぇか!人間の姿になってたって、匂うからこんな店じゃ食えねぇな!」
「お客様、他のお客様に迷惑です。お帰りください。」
「(なんだあいつ?久しぶりに露骨に差別受けたわ。この店じゃなかったらぶっ飛ばしてやるのにな!)」
「(本当だね。ナートが珍しく怒ってるな、あいつがナートを殴ったりしたら帰り道に切り裂いてやる。)」
「(ノイテ、それは流石にやり過ぎになっちゃうだろ?ナートが気に病む。洋服だけ裂いて道端に気絶させておこうぜ!女にモテたいみたいだし、モロだしさせておけば女に嫌われるだろ 笑)」
「(それを見た女性が可哀想だ。)」
「俺がわざわざこの店に来てやったんだぜ、帰すのは獣人の方だろ?なぁ坊や?」
何だこの典型的な雑魚キャラは。俺がって誰だよお前。食通の有名人か何か?
「申し訳ありませんが、お客様の事を存じ上げておりません。
うちの店はどのような方でも、他のお客様に迷惑を掛ける方はお帰りいただいてます。」
「このガキ!俺はな、あの王立魔法学院で学んでる天才、イジオタだ!覚えておけ!
お前みたいなガキには教育が必要だな!!」
雑魚キャラのイジオタはゴテゴテの装飾が着いた杖を振り上げた。
「<アグア>!」
「<エヴァポーラ>」
がしかし、イジオタの魔法は効かなかった!
イジオタはナートの顔を水で覆って少し溺れさせてやろうと呪文を唱えたが、デアドにより遥かに強い魔力で蒸発の魔法を掛けられ、魔法は打ち消されてしまった。
「デアドさん!」
「お客さん、店内で魔法を使うのは困ります。
それとうちの息子が何かしましたか?まだ息子は子供ですから代わりに俺が話を聞きましょう。店内じゃ迷惑が掛かるので、裏で話しましょうか?」
「チッ!もういい!!ちゃんと息子を教育しておけ!」
「うちの息子が悪いと?(ギロリ)」
「ひっ!!」
ーカラン!!カラン!!ー
雑魚イジオタは逃げ出した!!
「二人とも、嫌な思いさせて悪かったな。」
「そんな、デアドさんの所為じゃないです。」
「デアドさん...」
「ナート大丈夫だったか?」
「はい大丈夫です。ありがとうございます。
あと、ごめんなさい。お店と常連客の皆さんのこと言われて、つい頭に来て...あいつを挑発する言い方して、怒らしてしまいました。
お店にはお客様もいるのに巻き込んで怪我させるところだったかも。」
「いや、俺もムカついてたから気にすんな!
それより他の客を第一に考えてて偉いぞ!」
ーカランカランー
「いらっしゃいませ...先生!!」
「いらっしゃい、先生。」
「なんじゃ、珍しくデアドが厨房から出てきておるの。わしの出迎えか?」
「いえ、ちょっとありまして。
それにしても、今日はどうしたんですか?先生が来るなんて珍しいじゃないですか?」
「ちょっとお前さんと話があっての。後で時間をくれるかの。」
「えぇ勿論。しかし話って悪い話ですか?」
「いや、大した事ない話じゃが一応の…」
「先生!こっちで一緒に座ってくださいよ!」
「おー、ジアにノイテも来ておったか。どれ、お邪魔するかの。」
「先生、今さっきこの店に魔法学院の生徒だった天才イジオタとか言うのが来て、ナートに絡んで俺たち獣人を馬鹿にして来たですよ!
まぁ魔法でナートに何かしようとした時、デアドさんに魔法打ち消されてましたけどね。どこが天才なんだろ?
でも魔法学院の教育どうなってるんですか!」
「ジア、先生に今言ってもしょうがないだろ。先生は魔法学院から引退されてるんだ。」
「いやいや、耳が痛いの。学院は王都の中にあるからの貴族も多いし、生徒に獣人もおらんからな、差別主義が残っておる。
前々から今の校長に獣人を入学させるよう申しておるんじゃが、どうも上手く行かんようだな。」
「戦争が終わってだいぶ経つけど、ここですら今だに獣の姿で街は歩けないですし、仕方がないですよ。」
「セルト様が居たら伯爵に復活して、獣人差別もだいぶ違っただろうな...」
「ジア、今日の君は言葉が過ぎるぞ。」
「悪かった...」
「なんかあったのか?」
「さてはジアくん、また振られたね?」
「ラウラさんいつの間に!しかもなんで知ってるんですか?!」
「やっぱりそうなのかい?感さ、感。」
「なんだいつもの事か。」
「いつもの事って言うな!!俺は傷ついてるんだよ!」
「先生いらっしゃいませ!いつもナートがお世話になってます。
今日はいつもお世話になってる分サービスしますよ!何にします?」
「そうじゃな...じゃあ、目出てる鯛とザワザワ貝の蒸し焼きとウヴァ酒を貰おうかの。
しかし、わしも引退しいて暇を持て余しておるからの、ナートに教えるのが楽しみの一つなのじゃよ。
そういえばお主らもナートもちょっとずつ家族らしくなっておるの。いい事じゃ。」
「ありがとうございます。それじゃあ少し待っててくださいね。」
「あんたー!先生いつもので!」
......
...
「先生、それでお話って何でしょう?」
「おーすまんの。いや何、大した事はないんじゃが、明日の朝からナートも一緒に鍛錬する事になった。あとお前さんが騎士だった事話してしてしまっての...まずかったかの?」
「あ"ーまぁ大丈夫です。別に隠すつもりは無いので、ただ話すきっかけがなかったというか。」
「そんな感じじゃ、あの事も話しとらんのじゃろ?」
「そうですね...あいつが差別する事は無いのは見ててわかってるんですが、もし嫌だと思われたら俺立ち直れない気がして...」
「随分と息子好きになったの...本当の親はよく息子や娘に嫌われるのを怖がるんじゃが、お前達も変わらんの。」
「当たり前じゃ無いですか!ナートはもう俺たちの息子ですから!」
「わ、わるかったの...そうじゃ!今日ナートはブレスレット型の杖をカトレアの所で注文したんじゃ!」
「ナートは落ち込んでたのが嘘のように、元気になってましたよ!
カトレアの所なら安心ですね。いくら掛かりました?」
「いやそれがの、一角ウサギの角が特殊な黒い角だったからの、余った材料を渡す事でタダになったのじゃ。」
「黒い角ですか!それは珍しいですね。」
「魔法の拡大率が高い、いい質だったぞ。」
「出来上がるのが楽しみですね。
それにナートと一緒に剣を鍛錬するなんて、親子らしくて楽しみです!!
先生、俺たちが家族になりやすいよう気にかけてくれての提案ですね!ありがとうございます!!」
「え?いや、喜んでくれて嬉しいの。(本当は微塵も考えてなかったが言えん!)」
「明日は気合入れて頑張りますよ!」
......
…
「ラウラ、何でナートは元気になったんだ?」
「なんか先生と自分の杖を注文しに行ったらしいよ。
それにしても、いつも大人っぽいナートがこんなにウキウキしてるのを見るとやっぱり子供なんだって思うね。」
「はっはっはっ、確かにな。」
「そういえば、ナートが今日夕飯食べに先生が来るって言ってたよ。」
「先生が?じゃあ先生が好きなもん用意しておかなきゃな!」
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「ジア、恩着せがましい発言はやめたほうがいいぞ。かっこ悪い。」
「なっ!かっこ悪い...」
「確かにジアさんとノイテさんのお陰です。
だからと言って兄貴とは呼びませんが。」
「ナートの俺の扱いが酷くなってる!」
ーカラン。カラン。ー
「いらっしゃいませ!お好きな席にどうぞ。」
「ナートはお前か?」
「?…はい。そうですが、何かご用でしょうか?」
「っけ、なんだ子供じゃねぇか。女共が騒いでるからどんなやつかと思えば、ちょっと珍しい黒色してるだけか、この店も古くて汚ねぇし。
ん?よく見ればあの制服...獣人の傭兵共がいるじゃねぇか!人間の姿になってたって、匂うからこんな店じゃ食えねぇな!」
「お客様、他のお客様に迷惑です。お帰りください。」
「(なんだあいつ?久しぶりに露骨に差別受けたわ。この店じゃなかったらぶっ飛ばしてやるのにな!)」
「(本当だね。ナートが珍しく怒ってるな、あいつがナートを殴ったりしたら帰り道に切り裂いてやる。)」
「(ノイテ、それは流石にやり過ぎになっちゃうだろ?ナートが気に病む。洋服だけ裂いて道端に気絶させておこうぜ!女にモテたいみたいだし、モロだしさせておけば女に嫌われるだろ 笑)」
「(それを見た女性が可哀想だ。)」
「俺がわざわざこの店に来てやったんだぜ、帰すのは獣人の方だろ?なぁ坊や?」
何だこの典型的な雑魚キャラは。俺がって誰だよお前。食通の有名人か何か?
「申し訳ありませんが、お客様の事を存じ上げておりません。
うちの店はどのような方でも、他のお客様に迷惑を掛ける方はお帰りいただいてます。」
「このガキ!俺はな、あの王立魔法学院で学んでる天才、イジオタだ!覚えておけ!
お前みたいなガキには教育が必要だな!!」
雑魚キャラのイジオタはゴテゴテの装飾が着いた杖を振り上げた。
「<アグア>!」
「<エヴァポーラ>」
がしかし、イジオタの魔法は効かなかった!
イジオタはナートの顔を水で覆って少し溺れさせてやろうと呪文を唱えたが、デアドにより遥かに強い魔力で蒸発の魔法を掛けられ、魔法は打ち消されてしまった。
「デアドさん!」
「お客さん、店内で魔法を使うのは困ります。
それとうちの息子が何かしましたか?まだ息子は子供ですから代わりに俺が話を聞きましょう。店内じゃ迷惑が掛かるので、裏で話しましょうか?」
「チッ!もういい!!ちゃんと息子を教育しておけ!」
「うちの息子が悪いと?(ギロリ)」
「ひっ!!」
ーカラン!!カラン!!ー
雑魚イジオタは逃げ出した!!
「二人とも、嫌な思いさせて悪かったな。」
「そんな、デアドさんの所為じゃないです。」
「デアドさん...」
「ナート大丈夫だったか?」
「はい大丈夫です。ありがとうございます。
あと、ごめんなさい。お店と常連客の皆さんのこと言われて、つい頭に来て...あいつを挑発する言い方して、怒らしてしまいました。
お店にはお客様もいるのに巻き込んで怪我させるところだったかも。」
「いや、俺もムカついてたから気にすんな!
それより他の客を第一に考えてて偉いぞ!」
ーカランカランー
「いらっしゃいませ...先生!!」
「いらっしゃい、先生。」
「なんじゃ、珍しくデアドが厨房から出てきておるの。わしの出迎えか?」
「いえ、ちょっとありまして。
それにしても、今日はどうしたんですか?先生が来るなんて珍しいじゃないですか?」
「ちょっとお前さんと話があっての。後で時間をくれるかの。」
「えぇ勿論。しかし話って悪い話ですか?」
「いや、大した事ない話じゃが一応の…」
「先生!こっちで一緒に座ってくださいよ!」
「おー、ジアにノイテも来ておったか。どれ、お邪魔するかの。」
「先生、今さっきこの店に魔法学院の生徒だった天才イジオタとか言うのが来て、ナートに絡んで俺たち獣人を馬鹿にして来たですよ!
まぁ魔法でナートに何かしようとした時、デアドさんに魔法打ち消されてましたけどね。どこが天才なんだろ?
でも魔法学院の教育どうなってるんですか!」
「ジア、先生に今言ってもしょうがないだろ。先生は魔法学院から引退されてるんだ。」
「いやいや、耳が痛いの。学院は王都の中にあるからの貴族も多いし、生徒に獣人もおらんからな、差別主義が残っておる。
前々から今の校長に獣人を入学させるよう申しておるんじゃが、どうも上手く行かんようだな。」
「戦争が終わってだいぶ経つけど、ここですら今だに獣の姿で街は歩けないですし、仕方がないですよ。」
「セルト様が居たら伯爵に復活して、獣人差別もだいぶ違っただろうな...」
「ジア、今日の君は言葉が過ぎるぞ。」
「悪かった...」
「なんかあったのか?」
「さてはジアくん、また振られたね?」
「ラウラさんいつの間に!しかもなんで知ってるんですか?!」
「やっぱりそうなのかい?感さ、感。」
「なんだいつもの事か。」
「いつもの事って言うな!!俺は傷ついてるんだよ!」
「先生いらっしゃいませ!いつもナートがお世話になってます。
今日はいつもお世話になってる分サービスしますよ!何にします?」
「そうじゃな...じゃあ、目出てる鯛とザワザワ貝の蒸し焼きとウヴァ酒を貰おうかの。
しかし、わしも引退しいて暇を持て余しておるからの、ナートに教えるのが楽しみの一つなのじゃよ。
そういえばお主らもナートもちょっとずつ家族らしくなっておるの。いい事じゃ。」
「ありがとうございます。それじゃあ少し待っててくださいね。」
「あんたー!先生いつもので!」
......
...
「先生、それでお話って何でしょう?」
「おーすまんの。いや何、大した事はないんじゃが、明日の朝からナートも一緒に鍛錬する事になった。あとお前さんが騎士だった事話してしてしまっての...まずかったかの?」
「あ"ーまぁ大丈夫です。別に隠すつもりは無いので、ただ話すきっかけがなかったというか。」
「そんな感じじゃ、あの事も話しとらんのじゃろ?」
「そうですね...あいつが差別する事は無いのは見ててわかってるんですが、もし嫌だと思われたら俺立ち直れない気がして...」
「随分と息子好きになったの...本当の親はよく息子や娘に嫌われるのを怖がるんじゃが、お前達も変わらんの。」
「当たり前じゃ無いですか!ナートはもう俺たちの息子ですから!」
「わ、わるかったの...そうじゃ!今日ナートはブレスレット型の杖をカトレアの所で注文したんじゃ!」
「ナートは落ち込んでたのが嘘のように、元気になってましたよ!
カトレアの所なら安心ですね。いくら掛かりました?」
「いやそれがの、一角ウサギの角が特殊な黒い角だったからの、余った材料を渡す事でタダになったのじゃ。」
「黒い角ですか!それは珍しいですね。」
「魔法の拡大率が高い、いい質だったぞ。」
「出来上がるのが楽しみですね。
それにナートと一緒に剣を鍛錬するなんて、親子らしくて楽しみです!!
先生、俺たちが家族になりやすいよう気にかけてくれての提案ですね!ありがとうございます!!」
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