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はじまり
16話 討伐隊 前編
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ーテイルズ家ー
傭兵団に邪魔した日、家でのんびりと夕飯を食べていると少し疲れた様子のジアが家を訪れた。
「すみません。休みの日のこんな時間に。」
「いや、気にすんな。
それより態々来たのは、昼間俺らが訪ねて行った事に関してか?」
「はい、拙い事になりました。」
「じゃあ店の方で話しをしよう。」
ジアの様子だとあまり家族の前で話さない方が良さそうな気がして、場所を移した。ラウラとナートに心配を掛けたくないからな。
「はぁ…何となく嫌な予感ってのは当たるもんだな。それで?」
「警備隊が聞き出して発覚した事なんですが、あのイジオタはカンポスの奥の森だけじゃなく、その前日にはソロカバの森、更にインダイアの湖の畔で魔法の練習台として、数え切れない数の魔物を倒しては放置していたみたいです。」
「ったく!あいつは頭が空なのか?」
初めてうちの店を訪れた時も思ったが、なんて考えてが足りない奴なんだ!倒した魔物を放置して置くと他所から魔物を呼んでしまうって事ぐらい常識だろうが!
「それで偵察に行った者達の報告ですが、ソロカバの森にはAランクの魔物キラヌスが親子で、カンポスの奥の森にはマカッコが群れで、インダイアの湖の畔はモルセゴが群れで既に移動して来たみたいです。」
「どれも厄介な魔物ばかりだな。」
キラヌスは親子か…これから冬になる前に子育て中のキラヌスは必要以上に食糧を確保しようとするはず。
しかも子供が近くじゃ凶暴さに拍車がかかるな…
「しかもよりによってゴーラ隊長は1番隊と5番隊を連れてサントスに行ってるんです。
更に4番隊は、先週おきたハリケーンの影響で被害を受けたサルバドへ救援に。
2部隊合わせても30名じゃ人数が足りないです。」
「はぁ…間が悪いな。警備隊の方は力を貸してくれないのか?」
「それが警備隊はもし魔物を1匹でも逃してしまった場合、街を守るのは我々しかいないからと断られました。」
「はぁ、何も警備隊全員が残る必要はねぇだろうが…まぁ、嫌がらせか。今に始まった事じゃねぇか。」
「それでデアド隊長…隊を辞めたのにこんなお願い申し訳ないのですが、力を貸してくれないでしょうか?」
「隊を辞めたって言ったって、俺は皆んなを守る事を辞めた訳じゃねぇよ。だから力を貸すのは当たり前だ!」
「ありがとうございます!!」
……
…
ー翌日早朝 傭兵団会議室ー
2番隊 隊長 ルヴォーと副隊長 トト、3番隊 隊長ジアと副隊長ノイテ、デアド元1番隊隊長、元魔法学院校長レイバンの6人でテーブルを囲み、今日の魔物討伐の計画を話し合っていた。
因みに1番隊は全てにおいて優秀な集まり。2番隊は魔法に優れている者の集まり。3番隊は素早い者の集まりだ。
「王立魔法学院なんて所詮大した事のないお坊ちゃん達の集まりだからこうなるんですよ。」
「本当にすまんのぉ、うちの学院の元生徒がこんな事をしてしまって。」
「ルヴォー隊長言い過ぎです!先生は謝る必要はありません!
もう引退されていらっしゃるし、あれだけ大きな学院ですから、色んな者がいても把握するのは無理な話です!」
ルヴォーは魔法学院の生徒及び卒業生を嫌っている。
魔法学院に獣人は入学出来ない。それが腹立たしくて、魔法学院に関する事になると直ぐに血が昇るのだ。
トトも魔法学院に関してはよく思ってないが、レイバン先生の事は敬愛している。
「トトはいつも儂に優しいの。しかし魔法学院の生徒が、魔物の死体を放置すればどうなるかぐらい分からんとは…この一件が片付いたら直ぐに、現校長に話をしに行かねばならんの。」
「まぁその話は後にして、魔物討伐計画の話をしましょう。」
「まずカンポスの森のマカッコの群れだが、マカッコはリーダーによって統率が取れている上すばしっこいから、俺の所の3番隊が行く事にする。3番隊ならスピード自慢が多いしな!」
「ではインダイアの湖の畔は私の所の2番隊が行こう。飛び回るモルセゴの群れは魔法の方が倒しやすいだろ?」
「そうじゃな、2番隊の魔法部隊なら大丈夫じゃの。」
「それじゃあ俺はソロカバの森のキラヌスだな。何人か貸してくれるのか?」
「勿論です。デアド隊長には2番隊から3人、3番隊から2人同行しますがいいでしょうか?」
「それだけ同行して貰えれば十分だ!」
「儂はなんかあった時の為にここにおる事にするからの。」
警備隊が街を守ると断言していたが、実際警備隊より騎士団レイバン先生が居てくれるだけで心強い。
「先生ありがとうございます!!先生がいるなら安心して討伐に出れます!」
「じゃあ行くとするか!」
「「「「はい!!」」」」
……
…
ーソロカバの森ー
木々が鬱蒼と生い茂る森の少し開けた場所で、キラヌスの5体の親子はイジオタが残した魔物の死体を貪っていた。
キラヌスは見た目は恐竜に似ていて、体長は3m程の高さ、ワニの様な硬い皮膚に大きく開く口、鋭い歯と獲物を切り裂く鋭い爪がある。動きはそんなに速くないが、一撃でも当たれば致命傷を負うだろう。
「報告通り親が2体に子が3体か…まず親を1体引き離そう。
2番隊、隠れて遠くからあいつらに当たらない位置に魔法で攻撃してくれ。3番隊の2人はあいつから見える位置に姿を見せて、追い掛けて来たらここまで引き離さず追わせて、連れてきてくれ。連れてきたら俺がここで攻撃を仕掛ける。」
「「「「「はい!」」」」」
……
…
ーインダイアの湖の畔ー
モルセゴの30匹ほどの群れが木々の上から辺りを警戒している。湖の畔に何体かあったイジオタが倒した魔物は、もう跡形もなく食べられた後の様だった。この辺りは湖の中に魔物が少しいるが、畔にはイジオタが倒してしまったので魔物はほぼ居なくなってしまった。
「今日来れて良かったです。もう餌がないとなると街中に行く可能性もありますしね。」
モルセゴはコウモリの様な見た目で大きさはウサギ程ある。肉食獣であり、毒の牙を持ち、羽で風魔法を使って来るので厄介な魔物だ。
「では皆さんモルセゴ30匹、決して1匹も逃してはいけません。
我々獣人は魔法学院に入れないが、魔法学院の生徒達より実戦で負けるはずはない!あの馬鹿な魔法学院の生徒イジオタの尻拭いなんて、面白いじゃないですか!
次に魔法省のあのいけ好かない魔法学院の卒業生に会ったら、馬鹿にしてやりましょう♪
さぁ打ち合わせ通り、結界チームの3人!風魔法で周辺を風の壁で囲んでください!
後方支援チームの4人、敵が前線チームに向かってきたら守りをお願いします!
前線チームの4人、準備はいいですか?なるべく距離をとったまま仕留めてください!
トト!貴方は最低でも10匹倒しなさい!いいですね?」
いつもルヴォー隊長はトト副隊長に無理難題をふっかける。前に誰かが何でそんな事するのか聞いたら、自分がトト副隊長が出来ると思う事しかさせてない。あいつは何時でも本気を出してない!と言われたらしい。確かにトト副隊長なら10匹ぐらい頑張ればいけそうな気がする。
「ちょっ?!ルヴォー隊長!そんな数無理です!!」
「さぁ皆さん、短時間で勝負決めますよ!!」
「「「「「はい!」」」」」
モルセゴを囲う様にして2番隊は一斉に攻撃を開始した!飛び回るモルセゴを雷の雨や風と氷の刃が次々と落としていった!
モルセゴも牙を向けて向かってくるが、後方支援のチームが鉄壁の守りを見せる。
逃げ出そうとするモルセゴも風の結界から出る事が出来ず、結局羽を落とした。
宣言通り短時間で決着はついたが、辺りは荒れ果てた姿になっていた…。
「皆さん良く出来ました!トトは1匹足りませんでしたね。」
「それはルヴォー隊長がいっぱい倒しちゃったからじゃないですか!」
「では、トトは罰として私とこの荒れはててしまった畔を綺麗にしましょう。
皆さんはモルセゴの残りが居ないか周囲の確認をお願いします。」
「ルヴォー隊長はこの状態になるのを見越して僕に無茶な数の討伐を課せましたね?
そんな事をしなくても言ってくだされば手伝ったのに!」
「何のことですか?私は勝負に負けたからやらせるんですよ?大体貴方は本気を出さな過ぎる!」
「ハイハイ、素直じゃないんだから。」
「くっ…全く通じてない…」
……
…
傭兵団に邪魔した日、家でのんびりと夕飯を食べていると少し疲れた様子のジアが家を訪れた。
「すみません。休みの日のこんな時間に。」
「いや、気にすんな。
それより態々来たのは、昼間俺らが訪ねて行った事に関してか?」
「はい、拙い事になりました。」
「じゃあ店の方で話しをしよう。」
ジアの様子だとあまり家族の前で話さない方が良さそうな気がして、場所を移した。ラウラとナートに心配を掛けたくないからな。
「はぁ…何となく嫌な予感ってのは当たるもんだな。それで?」
「警備隊が聞き出して発覚した事なんですが、あのイジオタはカンポスの奥の森だけじゃなく、その前日にはソロカバの森、更にインダイアの湖の畔で魔法の練習台として、数え切れない数の魔物を倒しては放置していたみたいです。」
「ったく!あいつは頭が空なのか?」
初めてうちの店を訪れた時も思ったが、なんて考えてが足りない奴なんだ!倒した魔物を放置して置くと他所から魔物を呼んでしまうって事ぐらい常識だろうが!
「それで偵察に行った者達の報告ですが、ソロカバの森にはAランクの魔物キラヌスが親子で、カンポスの奥の森にはマカッコが群れで、インダイアの湖の畔はモルセゴが群れで既に移動して来たみたいです。」
「どれも厄介な魔物ばかりだな。」
キラヌスは親子か…これから冬になる前に子育て中のキラヌスは必要以上に食糧を確保しようとするはず。
しかも子供が近くじゃ凶暴さに拍車がかかるな…
「しかもよりによってゴーラ隊長は1番隊と5番隊を連れてサントスに行ってるんです。
更に4番隊は、先週おきたハリケーンの影響で被害を受けたサルバドへ救援に。
2部隊合わせても30名じゃ人数が足りないです。」
「はぁ…間が悪いな。警備隊の方は力を貸してくれないのか?」
「それが警備隊はもし魔物を1匹でも逃してしまった場合、街を守るのは我々しかいないからと断られました。」
「はぁ、何も警備隊全員が残る必要はねぇだろうが…まぁ、嫌がらせか。今に始まった事じゃねぇか。」
「それでデアド隊長…隊を辞めたのにこんなお願い申し訳ないのですが、力を貸してくれないでしょうか?」
「隊を辞めたって言ったって、俺は皆んなを守る事を辞めた訳じゃねぇよ。だから力を貸すのは当たり前だ!」
「ありがとうございます!!」
……
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ー翌日早朝 傭兵団会議室ー
2番隊 隊長 ルヴォーと副隊長 トト、3番隊 隊長ジアと副隊長ノイテ、デアド元1番隊隊長、元魔法学院校長レイバンの6人でテーブルを囲み、今日の魔物討伐の計画を話し合っていた。
因みに1番隊は全てにおいて優秀な集まり。2番隊は魔法に優れている者の集まり。3番隊は素早い者の集まりだ。
「王立魔法学院なんて所詮大した事のないお坊ちゃん達の集まりだからこうなるんですよ。」
「本当にすまんのぉ、うちの学院の元生徒がこんな事をしてしまって。」
「ルヴォー隊長言い過ぎです!先生は謝る必要はありません!
もう引退されていらっしゃるし、あれだけ大きな学院ですから、色んな者がいても把握するのは無理な話です!」
ルヴォーは魔法学院の生徒及び卒業生を嫌っている。
魔法学院に獣人は入学出来ない。それが腹立たしくて、魔法学院に関する事になると直ぐに血が昇るのだ。
トトも魔法学院に関してはよく思ってないが、レイバン先生の事は敬愛している。
「トトはいつも儂に優しいの。しかし魔法学院の生徒が、魔物の死体を放置すればどうなるかぐらい分からんとは…この一件が片付いたら直ぐに、現校長に話をしに行かねばならんの。」
「まぁその話は後にして、魔物討伐計画の話をしましょう。」
「まずカンポスの森のマカッコの群れだが、マカッコはリーダーによって統率が取れている上すばしっこいから、俺の所の3番隊が行く事にする。3番隊ならスピード自慢が多いしな!」
「ではインダイアの湖の畔は私の所の2番隊が行こう。飛び回るモルセゴの群れは魔法の方が倒しやすいだろ?」
「そうじゃな、2番隊の魔法部隊なら大丈夫じゃの。」
「それじゃあ俺はソロカバの森のキラヌスだな。何人か貸してくれるのか?」
「勿論です。デアド隊長には2番隊から3人、3番隊から2人同行しますがいいでしょうか?」
「それだけ同行して貰えれば十分だ!」
「儂はなんかあった時の為にここにおる事にするからの。」
警備隊が街を守ると断言していたが、実際警備隊より騎士団レイバン先生が居てくれるだけで心強い。
「先生ありがとうございます!!先生がいるなら安心して討伐に出れます!」
「じゃあ行くとするか!」
「「「「はい!!」」」」
……
…
ーソロカバの森ー
木々が鬱蒼と生い茂る森の少し開けた場所で、キラヌスの5体の親子はイジオタが残した魔物の死体を貪っていた。
キラヌスは見た目は恐竜に似ていて、体長は3m程の高さ、ワニの様な硬い皮膚に大きく開く口、鋭い歯と獲物を切り裂く鋭い爪がある。動きはそんなに速くないが、一撃でも当たれば致命傷を負うだろう。
「報告通り親が2体に子が3体か…まず親を1体引き離そう。
2番隊、隠れて遠くからあいつらに当たらない位置に魔法で攻撃してくれ。3番隊の2人はあいつから見える位置に姿を見せて、追い掛けて来たらここまで引き離さず追わせて、連れてきてくれ。連れてきたら俺がここで攻撃を仕掛ける。」
「「「「「はい!」」」」」
……
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ーインダイアの湖の畔ー
モルセゴの30匹ほどの群れが木々の上から辺りを警戒している。湖の畔に何体かあったイジオタが倒した魔物は、もう跡形もなく食べられた後の様だった。この辺りは湖の中に魔物が少しいるが、畔にはイジオタが倒してしまったので魔物はほぼ居なくなってしまった。
「今日来れて良かったです。もう餌がないとなると街中に行く可能性もありますしね。」
モルセゴはコウモリの様な見た目で大きさはウサギ程ある。肉食獣であり、毒の牙を持ち、羽で風魔法を使って来るので厄介な魔物だ。
「では皆さんモルセゴ30匹、決して1匹も逃してはいけません。
我々獣人は魔法学院に入れないが、魔法学院の生徒達より実戦で負けるはずはない!あの馬鹿な魔法学院の生徒イジオタの尻拭いなんて、面白いじゃないですか!
次に魔法省のあのいけ好かない魔法学院の卒業生に会ったら、馬鹿にしてやりましょう♪
さぁ打ち合わせ通り、結界チームの3人!風魔法で周辺を風の壁で囲んでください!
後方支援チームの4人、敵が前線チームに向かってきたら守りをお願いします!
前線チームの4人、準備はいいですか?なるべく距離をとったまま仕留めてください!
トト!貴方は最低でも10匹倒しなさい!いいですね?」
いつもルヴォー隊長はトト副隊長に無理難題をふっかける。前に誰かが何でそんな事するのか聞いたら、自分がトト副隊長が出来ると思う事しかさせてない。あいつは何時でも本気を出してない!と言われたらしい。確かにトト副隊長なら10匹ぐらい頑張ればいけそうな気がする。
「ちょっ?!ルヴォー隊長!そんな数無理です!!」
「さぁ皆さん、短時間で勝負決めますよ!!」
「「「「「はい!」」」」」
モルセゴを囲う様にして2番隊は一斉に攻撃を開始した!飛び回るモルセゴを雷の雨や風と氷の刃が次々と落としていった!
モルセゴも牙を向けて向かってくるが、後方支援のチームが鉄壁の守りを見せる。
逃げ出そうとするモルセゴも風の結界から出る事が出来ず、結局羽を落とした。
宣言通り短時間で決着はついたが、辺りは荒れ果てた姿になっていた…。
「皆さん良く出来ました!トトは1匹足りませんでしたね。」
「それはルヴォー隊長がいっぱい倒しちゃったからじゃないですか!」
「では、トトは罰として私とこの荒れはててしまった畔を綺麗にしましょう。
皆さんはモルセゴの残りが居ないか周囲の確認をお願いします。」
「ルヴォー隊長はこの状態になるのを見越して僕に無茶な数の討伐を課せましたね?
そんな事をしなくても言ってくだされば手伝ったのに!」
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