男だらけの変態異世界冒険譚

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日常編

2 変態異世界冒険譚、始動!

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 僕はヒビキに冒険者ギルドを紹介してもらった。
 それにしてもホントにあるとは驚いたなぁ。異世界系ラノベのお約束は一通り全部揃っているようだ。
 僕はさくっと冒険者ギルドで登録を終えると、冒険者カードを発行してもらった。
 初回に一度触れるだけで冒険者カードには所有者のあらゆる能力が自動的に数値化して記載される。
 それでは、さっそく僕のステータスを見てみよう。

=============================
ステータス
名前:ミライ
称号:未来なきヒキニート
Lv   :ゴミ
HP  :1
MP  :0
攻撃力:0
防御力:0
知能 :2
器用さ:1
素早さ:1
体力 :1
運  :10
スキル:なし
装備:アナル処女
=============================

「……え? ちょッ⁉︎ な、何これ⁉︎」

 称号が『未来なきヒキニート』って、なんかメチャクチャ冒険者カードにdisられてるんですが……。
 異世界でも僕は将来性皆無なんだろうか……?
 つか、レベルがゴミって何だよッ⁉︎
 いや、まあ……確かにゴミなんだけどね……。
 他にもツッコミたいところは山ほどあるんだけど、一番の謎である装備のところの『アナル処女』って何???
 もう、いろんな意味で絶望的過ぎて泣きたいよぉ~!!!

「へぇ~、これがミライのステータスかぁ。なるほど、壊滅的だな。でも、大丈夫。これからは俺がミライの側にずっといるから♡」

 ヒビキは僕の頭を抱きかかえるようにして髪を愛撫し、涙がこぼれる頰に優しくキスをする。そして、「俺が守るから♡」と呪文のように何度も囁いた。

「ありがとう、ヒビキ♡ こんなどうしようもない僕なんかと一緒にいてくれて……。でも、ヒビキの迷惑になったりしないかな?」
「迷惑だって? とんでもない! 俺はこの世界で最強の冒険者なんだぜ♡」

 そう言うと、ヒビキは僕に自分の冒険者カードを見せてきた。

=============================
ステータス
名前:ヒビキ
称号:世界最強
Lv   :999999999
HP  :999999999
MP  :999999999
攻撃力:999999999
防御力:999999999
知能 :999999999
器用さ:999999999
素早さ:999999999
体力 :999999999
運  :999999999
スキル:この世界に存在する全てのスキルが使用可能
装備:究極の鎧、鋼鉄の肉棒
=============================

「チート過ぎるでしょうがッ!!! なんで僕とこんなにも差があるのッ⁉︎」
「俺はこの世界に来てから3年ぐらい経つからな。最初は俺のステータスも大したことはなかったぞ。と言っても、どのステータスも少なくとも100万はあったが……」

 最初から100万はあったなんて、あまりにも僕と待遇に差があり過ぎる。
 きっと神様からチートをもらったに違いない……。

「はあ~、僕も神様からチートをもらえれば、こんなことには……」
「えッ⁉︎ 神様ってチートくれんの? それなら俺も欲しかったぜ。そうすりゃ、もっと楽にレベル上げ出来たのになぁ」

 ええッ⁉︎ ヒビキは神様からチートをもらったわけじゃなかったのッ⁉︎
 チートなしで3年間のレベル上げだけで9億まで行っちゃったわけ⁉︎
 どんだけ天才なんだよ、この人は……。

「ねえねえ、ヒビキって、元いた世界では何してたの?」
「ああ、俺は大企業の御曹司だったんだけど、会社継ぐのが嫌で家出して起業したんだ。それなりに成功して大金持ちになったんだが、同業だった親父の会社がそのせいで大打撃を受けて倒産したんだ。親父の会社はヤクザが後ろ盾してて、それが原因で俺は親父とは袂を分かったんだけど、連中は心底俺を憎んで報復しに来やがった。結果、俺は銃弾で撃たれて殺された。そんで、この世界にやって来たってわけさ」

 なんだか凄まじい前世だなぁ……。
 ヒキニートだった僕とは違う意味で悲惨な最期を迎えたわけか。
 こんなにも壮絶な話を聞かされた後にはどんな反応をすればいいんだろうか?

「大丈夫、昔のことは綺麗さっぱり水に流したよ。それにこの世界もなかなか楽しいんだぜ。ミライとも会うことができたしなぁ。だから前世にこれっぽっちも未練なんてないんだ」

 ピョンとヒビキは僕の手にしがみつく。そして、つかんだ僕の手をヒビキは自分の股間へと持っていく。そこにはヒビキの男根が熱く息づいていた。

「俺の股間のコイツがな、大きくなってきちまったんだ。ミライを見てると、なんかこうムラムラしてくるんだ」
「そんなムラムラするだなんて……」
「ミライの中に入れたい! 俺はミライに本気で惚れちまったんだ♡」
「入れたい……って? 僕に惚れたって本気なのッ⁉︎」
「俺は本気だ! ミライは俺だけのモノだ♡」
「ヒビキ……」

 セックス経験のない純粋無垢なヒキニートだったけど、僕は好奇心で胸がドキドキしている。
 木の根元に置かれたベンチにヒビキは先に座り、膝の上に僕を座らせる。後ろから抱き締めるような格好で、右手を服の中に差し入れる。

「ふぇ?」

 ヒビキは僕の首筋をチロチロねぶりつつ、右手で乳首を揉み始めた。ちょこんと突き出している乳首をつまみあげ、指先で転がすように愛撫する。左手はすでにパンツの中へと潜り込んでいた。

「あぁん、ホントにする気なのッ⁉︎」

 なんとかしなきゃ、と思っているうちに、誰にも触らせたことのない秘所に到達する。
 お尻にヒビキのオチンチンが当たってる。すごくて硬くて、大きいのぉ♡
 ヒビキは僕をベンチに仰向けに寝かせ、右手で菊門を開き、左手でオチンチンを引っ張りながら舐め始めた。

「んッ、うふぅんッ……」
「ミライ、感じてるんだなぁ♡」
「あッ……僕、分かんなぁい。……あッ、ああん♡」

 僕は喘ぎ声をもらしつつ、ヒビキの頭を無意識に股間へと引きつける。

「何でか分かんないけど、気持ちいいよ♡ ヒビキのことが欲しいッ!!!」
「ああ、言われなくても俺の全てをミライにやるぜぇ~ッ!」

 ヒビキはアナル処女を充分に唾液で濡らし、屹立していた剛棒の頭を菊門に押し込んだ。

「ああああああああああああああああああああああああああああああ~ッ!!!」

 僕は身体を引き裂かれるような激痛を感じて、叫び声をあげた。
 ヒビキは苦しそうに身をよじる僕を押さえつけて、完全に根元までペニスを挿入したまま腰を律動させる。
 一度果てると、5分と置かずに僕を四つん這いにさせて、バックから貫いた。
 僕はポロポロ涙を流し、唇をかんで嗚咽をこらえ、ヒビキの欲棒を受け入れた。
 最初は拷問に等しかった破瓜の痛みが、二度目になると快感に変化していった。

「はッ、はッ、はううッ! ヒビキがもっと欲ちいッ!!!」

 秘められていた僕の欲望が目醒め、小さなヒップがモジモジと動き始める。投げ出されていた両腕をあげ、ヒビキの身体を抱き締める。

「僕、こんなに気持ちいいの生まれて初めてだよッ!!!」
「俺もセックスするのがこんなにも至福のひと時だとは知らなかったぜッ!!!」

 ヒビキが射精すると同時に、僕もオルガスムスを迎えていた。

「どうやら俺はミライに本気で惚れちまったようだ♡ ミライなしじゃ、もう生きられない……」

 ヒビキはぐったりとなった僕の耳もとにそう囁くと、ウエストを両腕で抱き寄せ、息がつけぬほど長くて熱いキスをした。
 ヒビキとの出会いが日陰で生きてきた僕の人生に光を灯し、生きる喜びを生まれて初めて与えてくれた。
 僕の変態異世界冒険譚はここから始まる――。
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