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3.両親
しおりを挟むそれからまた1週間が過ぎ、お兄様は学園へ戻られた。戻られる前に言われたのは「婚約者殿には気をつけるんだよ」だった。全然よく分からない。
ルイと顔を合わせられた日からほぼ毎日ルイが家に遊びに来るようになった。お兄様が学園に行ってしまわれたので、とても嬉しいけどね。
「サー、今日も可愛いね。今度サーに似合いそうな服をプレゼントするからその服着てくれる?」
「ルイ本当?でも、私お兄様がたくさん服を買ってくださったからもう服は十分なの。だから、アクセサリーの方がいいな~なんて。」
「分かった。楽しみにしててね。」
ルイはいつも私にプレゼントをくれる。そろそろ申し訳ないからやめて欲しいけど、善意しかないから断りにくい…
いつも通り私とルイがお茶をしながら、お喋りをしていると、カカオがやってきた。
「カカオ、どうしたの?そんなに慌てて何かあったの?」
「お嬢様、旦那様方がお帰りになられたので玄関へ」
「本当?じゃあルイも一緒にお出迎えしましょう?」
「そうだね。」
私はルイと手を繋いで玄関に向かった。
「サー、ただいま。いい子にしてたのかしら?」
「はい、お父様、お母様。」
「そう、ならいいわ。」
そう言って両親はぱっぱと部屋に行ってしまわれた。
なんなの?娘がお出迎えしてるのにあの反応。お兄様はあんなに喜んでくれるのに、お父様とお母様はとても冷たいわ。
「サー、大丈夫?僕がいるからね。」
「ルイ~うん。仕方ないわ。私に興味がないのだから。」
私はルイと一緒に元の庭に戻った。
「ねぇ、ルイ。話ときたい事があるの。私たちは政略結婚じゃない?」
「うん、そうだね。」
「だからもし、ルイに好きな人が出来たら必ず私に言ってね?すぐに婚約解消するからね?」
「うーん、そういう事はないと思うけど…じゃあ、お互い好きな人出来たら報告して、愛人ありにするとか?」
「ルイは許して下さるの?」
「今は…ね?」
よし、これでもしルイがヒロインに惚れたとか攻略されたとしても大丈夫!破滅とか私に傷はつくとこなし!でも…少し傷付いたような気がするのはなんでだろう?
「ねぇ、サー。アクセサリーはどんなアクセサリーが欲しい?」
「えっ!?…うーん。それじゃあ、ルイとお揃いが欲しい!友達記念に!」
「本当?じゃあ楽しみにしていてね?」
「えぇ!」
こうして私は自分でルイとのフラグを立ててしまったことに気が付かないで時が過ぎていった。相変わらず、お兄様は私に過保護なため、ほぼ毎日手紙が送られてくる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
おまけ
ルイ(あっ!これならサーにバレないように私のモノだと誰にでも分かるはず!まぁ、サーは鈍いから気付かないだろうけどね。)
そんな事を考えつつルラインはお揃いのブレスレットを買うのでした。
少しサーレイト依存気味なルイ。
サーレイトは本当に大丈夫かな?
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