転生したら王道乙女ゲームのモブ!?

萌凛珠

文字の大きさ
5 / 6

5.出会う

しおりを挟む

教室に着いたあと、クラスで自己紹介をした。同い年の攻略対象は全員同じクラスだ。確かにカッコイイけど、ルイが1番だと思ってしまうのは身内だからなのかな?

今日はとりあえず自己紹介と先生紹介で終わった。ルイと一緒に寮に行く。

説明し忘れていたけど、ここは全寮制で貴族の位によって部屋の場所が変わる。さすがに男女は別棟だ。寮は一人部屋なので少し寂しい。そして、私が一番気にしているのは友人である。今までお兄様とルイのせいであまり同い年の子達とお茶会をした事がない。だから学園で作るしかないのだ。ルイは「私がずっと一緒にいるだけじゃダメなの?」って言うから…ね?

そんな事を考えながら私の部屋に着いた。部屋を見て回る。

うーん。広すぎない?家の部屋並に広いんだけど。メイド用の部屋までついてるし。まぁ、カカオが困らないのはいい事だけど。

部屋を全部見回り終わると、ルイが部屋に遊びに来た。


「サー。ここの食堂のご飯、美味しいんだって。一緒に食べに行こう?」
「えっ!うん!行きましょう!」

食堂に着いて、ご飯を食べているとちょっと身分が高そうな女の子たちが近づいてきた。

「ねぇ、スプリングさん。隣にいらっしゃる殿方はどなた?」
「えっ!…えっと…こ「婚約者だよ」」

私が照れてる間にルイが答える。そうすると彼女たちは納得したのかどこかへ行ってしまった。

「ルイ、あれはなんだったのでしょうか?」
「さぁ?サーに嫉妬したんじゃない?」
「あー、私の婚約者がカッコよすぎてですかね?」
「サー。それ、不意打ちにされるとやばいかも…」
「?」

なぜかルイは顔を手で隠して俯いて嘆いている。どうしたんだろ?

「ルイ、私の前で顔を俯くのはダメって仲良くなった時から言っているのに何で俯いているの?」
「それは君が悪い。」
「どうして?」

そんな会話がずっと続けているとお兄様がやってきた。

「2人とも、仲良くお話をするのはいいけど、顔が近すぎるよ。」
「へ?」

お兄様に言われてよく見ると、おでこがぶつかりそうなくらいルイと近いことに気付く。

「っ!ごめんなさい、ルイ。」
「大丈夫だよ。…ちっ」
「2人とも婚約者だけど、距離感には気をつけなよ。」
「分かりました、お兄様。」

お兄様にルイとの距離感を指摘されて離れると少し寂しい気持ちになった。最近ルイの行動一つ一つに反応してしまう。その事が頭でずっとぐるぐるしている。

「サー、私は理科の先生だからこれからサーに会える機会が増えるんだよ。」
「本当?嬉しい!お兄様と学園で一緒なだけではないのね!」
「…ちっ」
「ルイ?どうしたの?」
「サー。ずっと一緒にいてくれる?」
「?急にどうかしたの?」
「…ううん、何でもない。」

それからお兄様が帰るまでルイは一言も話さなかった。最近ルイの様子がおかしいから何かあったのかしら?


お兄様と別れてからルイに聞いてみた。

「ルイ、最近様子が変よ?大丈夫?」
「…サー。今から言うことを引かずに聞いてくれる?」
「?ええ、もちろん。」

時間が少し経って、ルイの口が開き始めた。

「私は…サーと初めて仲良くなれた日からサーの事が異性として好きなんだ。サーは気づかなかつたけど、ブレスレットもサーを誰にも取られたくないから、恋人同士のような私たちのお互いの瞳の色にしたり、君の兄上に取られたくないから少し君の近くに寄ったり、あまり他の男が近づかないようにしていたんだ。こんなことを言ってもサーは許してくれる?」


このことをきっかけに私とルイは少し距離が遠くなってしまった。私のせいだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

前世は有名コーヒーチェーン店で働いてたので、異世界で再現してみようという話

くじら
恋愛
王立学園の薬学科には、いつも白衣を着て調合室でコーヒーを淹れている女学生がいる。 彼女の淹れるコーヒー(という回復薬)を求めて、今日も学生がやってくる。

お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!

奏音 美都
恋愛
 まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。 「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」  国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?  国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。 「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」  え……私、貴方の妹になるんですけど?  どこから突っ込んでいいのか分かんない。

転生したら乙女ゲームのヒロインの幼馴染で溺愛されてるんだけど…(短編版)

凪ルナ
恋愛
 転生したら乙女ゲームの世界でした。 って、何、そのあるある。  しかも生まれ変わったら美少女って本当に、何、そのあるあるな設定。 美形に転生とか面倒事な予感しかしないよね。  そして、何故か私、三咲はな(みさきはな)は乙女ゲームヒロイン、真中千夏(まなかちなつ)の幼馴染になってました。  (いやいや、何で、そうなるんだよ。私は地味に生きていきたいんだよ!だから、千夏、頼むから攻略対象者引き連れて私のところに来ないで!)  と、主人公が、内心荒ぶりながらも、乙女ゲームヒロイン千夏から溺愛され、そして、攻略対象者となんだかんだで関わっちゃう話、になる予定。 ーーーーー  とりあえず短編で、高校生になってからの話だけ書いてみましたが、小学生くらいからの長編を、短編の評価、まあ、つまりはウケ次第で書いてみようかなっと考え中…  長編を書くなら、主人公のはなちゃんと千夏の出会いくらいから、はなちゃんと千夏の幼馴染(攻略対象者)との出会い、そして、はなちゃんのお兄ちゃん(イケメンだけどシスコンなので残念)とはなちゃんのイチャイチャ(これ需要あるのかな…)とか、中学生になって、はなちゃんがモテ始めて、千夏、攻略対象者な幼馴染、お兄ちゃんが焦って…とかを書きたいな、と思ってます。  もし、読んでみたい!と、思ってくれた方がいるなら、よかったら、感想とか書いてもらって、そこに書いてくれたら…壁|ω・`)チラッ

逆ハーレムを完成させた男爵令嬢は死ぬまで皆に可愛がられる(※ただし本人が幸せかは不明である)

ラララキヲ
恋愛
 平民生まれだが父が男爵だったので母親が死んでから男爵家に迎え入れられたメロディーは、男爵令嬢として貴族の通う学園へと入学した。  そこでメロディーは第一王子とその側近候補の令息三人と出会う。4人には婚約者が居たが、4人全員がメロディーを可愛がってくれて、メロディーもそれを喜んだ。  メロディーは4人の男性を同時に愛した。そしてその4人の男性からも同じ様に愛された。  しかし相手には婚約者が居る。この関係は卒業までだと悲しむメロディーに男たちは寄り添い「大丈夫だ」と言ってくれる。  そして学園の卒業式。  第一王子たちは自分の婚約者に婚約破棄を突き付ける。  そしてメロディーは愛する4人の男たちに愛されて……── ※話全体通して『ざまぁ』の話です(笑) ※乙女ゲームの様な世界観ですが転生者はいません。 ※性行為を仄めかす表現があります(が、行為そのものの表現はありません) ※バイセクシャルが居るので醸(カモ)されるのも嫌な方は注意。  ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾もあるかも。 ◇なろうにも上げてます。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

処理中です...