いつもは寄らないコンビニで

沼津平成@25周年カップ参加中

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タイムプラス同好会③ 昔なつかしのラムネ瓶 /宏子

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 高校5年生は二十歳ってことだ。
 二十歳。それは重大なことだよー、いろんな意味で。
 進路とか。
 あとは――、恋とか?

 さて、そんないろいろな転機が訪れるのがこの高校五年生だとうちは考える。
 20 Years Old。
 さっきからいっつもこの言葉ばっかり声に出してしまっている。
 どうしたんだろう、うち。
 
 そんなことを思いながらいつもの焼き鳥屋を出てタイムプラスに入る。21時とか22時とかで、タイムプラス同好会? っていうのがあるらしいから、ちょっと参加してみようかななんて思ったのだ。

 タイムプラス同好会ー、と歌うように声に出してみても、気分はまだまだ晴れないままだ。
 やっぱり、こういうときには花火がいちばん。
 だけど、花火は最近は公園でもだめになった。
 だったら、せめてお祭り気分を味わいたいな。
 
 なんて、路地裏を歩いていたら。
 あったよ、ちょうど。お目当ての店が。

 公園の時計台の下に、男がひとりいる。同好会の会員だろうか?
 わからないけど、そいつに目配せをしてから、うちはコンビニに入った。
 
 時間が増える時間が増える。
 つまり、お祭り気分の時間が増える?

 そんな感じで探索していたら、ふと目についたのが、

「昔なつかしの、HOTAラムネ!」

 ほたラムネ、と声に出して、記憶を駆けめぐったのは、もう十年以上前のお祭りだった。
 あのときも、飲んだな、ビー玉ラムネ。
 くうー、刺激までよみがえってくるようだ。
 
 それともう一つ思い出したことがある。

「サイダーに酒のつまみを合わせるとものすごく苦いんだぞ」

 小学校のころまことしやかに伝えられてきた伝説。
 ふっとレジに並ぶまでの間に商品を探すと、チーズタラコスティック6本入りが目に付いた。
 試してみようかな、伝説。
 時計台の下に、楕円形のベンチがあった。
 うちはそこに腰掛けて、伝説とやらを試すことにしたんだ――。
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