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09穏やかな、日々
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森は太陽の陽射しを浴びて、草木が生い茂り緑で溢れかえっていた。
暖かなで心地よい風と一緒に虫が飛ぶ。青い空と白い雲の間を鳥が羽ばたく。
小さな動物たちが可愛らしい姿を見せた。
ある日の森の中に、コハクとシロガネがいた。
結界の先の森の中を散策している。
薬になる草や花を摘んだり、呪術に必要な材料を採取する為だった。
シロガネは、退魔士の他にも薬師の仕事もしていた。
野原や森の隅だけで遊んでいるコハクにとって、森の中、奥に向かって入っていくのは初めてだったを
まだまだ、奥には程遠いので魔物に出会うことも、そうそうないだろう。
もしも、魔物と出会ってもシロガネがいるので安心だ。
そもそも、シロガネの呪力に恐れて、大概の魔物は近づかないし、無闇に襲って来ない。
しかし、恐れゆえに襲いかか場合もある。
戦いこそが、魔物の本能だからだ。
そんな魔物をコハクひとりでは、相手に出来ないのは明白である。
だからこそ、今はまだ、難しくても、いつかの時に備えて、森を知って魔物の気配に慣れるのが今回の目的であった。
「けっこう森の中まで来たけど、まだ魔素を感じないね」
「ついこの間、大きな浄化が行われたからね。まだ、その力が影響が少し残っているみたいだから、皆、奥に引っ込んでいるのだろうね」
「シロガネが浄化したの?」
「違うよ」
「じゃあ、誰がこの森を浄化したの?」
「さぁね、誰なのか、何者なんだろうね」
「シロガネでも、わからないの?」
「わからないよ」
「でも、シロガネって、何でも知っているようだから……」
「知っている事と、わかる事は違うからね。状況や物事を把握して、知識や経験から推測して動く。その時に、自分にとって都合の良い方へと駒が進むように、立ち振る舞っているから、そう見えているだけだよ。それにね、人の心ひとつで、思い通りには行かなくなるものさ」
「すごく、難しいことをしているね」
「そんなこともないんだけどね」
そんな話しをしながら、二人は森の中の散策を楽しんだ。
コハクにとって、シロガネと一緒に何かをすることが、何よりも楽しかった。
ある日の二人は、台所にいた。
いい匂いに、二人は包まれている。
ジャムや果物のシロップ漬け、野菜や魚の甘酢漬けに、肉の味噌漬け、などなど保存食を作っていた。
または、下処理をした魚や肉、蒸した野菜を冷凍庫で凍らせていた。
「シロガネってまめだよね」
「そうかい」
「だって、光の道があるから、すぐに買い物に行けるし、冷蔵に冷凍庫もあるのに、ひと手間加えたり手作りするところ」
「好みの味に出来るし、時間がある時に用意していれば、忙しくてもすぐに作れるからね」
「そうだね」
「最近は、コハクが手伝ってくれるから、すぐに出来るから助かっているよ」
「うん、いっぱい手伝って覚えなきゃ」
「料理の方も手伝ってくれるようになって、少しずつ出来るようになったね」
「朝ご飯の用意は、バッチリだよ」
コハクの得意げな表情に、シロガネは可笑しくなる。
「卵焼きはどうかな?」
「あれは、まだ……、練習中」
「そうだね、頑張って」
シロガネが、笑うのを我慢しているので、面白くないと、コハクは拗ねた。
美味しい音と匂いは、幸せな時間を作る。
ある日の午後、二人はシロガネの仕事部屋にいた。
シロガネは、机に向かって書類などの書き物をしている。
コハクは、本棚にある古めかし雑学的な書物を手に取って読んでいた。
今ある事柄とは少し違ったり、全然違ったり、知っていること知らないこと等、色々と書かれていた。
知らないことでも知っている感覚になったりするのは、思い出せない記憶のせいだ。
それでも、新しいことを知る喜びの方が勝った。
コハクは、夢中で本を読んで過ごした。
その様子をシロガネが、そっと盗み見て愉しんだ。
二人の間に静かな時が過ぎていく。
言葉が無くても、呼吸と心音が思いを奏でて伝い合う。
二人だけの穏やかな日々が流れる。
それは心地よくて暖かくて、まるで悠久から連なる調べのようだ。
しかしシロガネは、このままの状態で良いのだろうかと悩みだした。
それは、コハクの話し相手がシロガネしかいないこと。
それに、外に遊びに行っても相手がいない。
そして、シロガネが仕事に行けば、ひとりっきりである。
コハクは記憶喪失だ。
記憶を取り戻すための何か、キッカケは必要ではないだろうか。
同じ毎日の繰り返しだけでは、そのキッカケを得る機会がない。
「コハク、ひとりで寂しくないかい?」
「ひとりじゃないよ。シロガネがいるから、寂しくなんてないよ」
「だけど、話し相手は私しかいない。遊ぶにもひとりだ。しかも、私は仕事でいない時もあって、ひとりの時が多いだろう。年相応の経験が必要じゃないだろうか」
すると、コハクが少し眉をひそめた。
ふーんと息を吐いて拗ねた風を装う。
「年相応かぁ……。いくつか、わからないのに?」
それを受けてシロガネは息を呑んだ。
「そういえば……そんな事を言ったな」
シロガネはバツが悪そうに、困惑な表情した。
「大丈夫だよ」
「だが、誰かと一緒に経験して学べる事もある」
「そうかもしれないね。でも、この間、森の結界を広げてくれたから、散策するのが楽しいんだ。またまだ、知らないことがたくさんあって、新しい発見もあるよ」
「それは、良かった」
以前、コハクと二人で森の散策をした時に、シロガネは進んだ分だけ結界を広げていた。
コハクが自由に動ける場所を増やした。
「それからシロガネの話しは、すっごく為になる事ばかりだからね。それから、仕事に行っている時は、覚えた家事を頑張れる良い機会だよ」
「コハク……」
「ボクは、きっと、こんなにも、のんびりと自由に過ごした事がない気がするんだ」
コハクが微笑みながら、はっきりと答えた。
それは記憶がなくても、今まで自由に外で出たり、遊んだりしたことが無かったと、感覚的に分かった。
もしも記憶が戻ってしまったら、こんな風に過ごせるのだろうか。
そう思うと、この時間はコハクにとって、かけがえのない貴重な大切な物であった。
それに……。
誰かと一緒じゃなくて、シロガネと一緒がいいんだ。
その気持ちをシロガネに伝えたい。
だけど、それを伝えてしまうのは、少々重たい気がした。
こんな事を思うなんて、記憶がなくて、シロガネが優しいから、依存してしまっているのではないだろうか。
それは、きっと、シロガネの負担となって迷惑になってしまう。
そんなことをコハクは思って、そっと心の内に閉じ込めようとした。
「私もコハクと一緒に何かをするのが楽しんだよ」
コハクが、隠そうとした気持ちをシロガネが言葉にして伝えてくれた。
コハクの心を察したのか、そんなことはわからない。
そうだとしても、そうじゃなくても、同じなのだと言ってくれた。
だから、コハクは素直になれる。
「ボクも、シロガネと一緒がいいんだ」
穏やかな日々が二人を包む。
暖かなで心地よい風と一緒に虫が飛ぶ。青い空と白い雲の間を鳥が羽ばたく。
小さな動物たちが可愛らしい姿を見せた。
ある日の森の中に、コハクとシロガネがいた。
結界の先の森の中を散策している。
薬になる草や花を摘んだり、呪術に必要な材料を採取する為だった。
シロガネは、退魔士の他にも薬師の仕事もしていた。
野原や森の隅だけで遊んでいるコハクにとって、森の中、奥に向かって入っていくのは初めてだったを
まだまだ、奥には程遠いので魔物に出会うことも、そうそうないだろう。
もしも、魔物と出会ってもシロガネがいるので安心だ。
そもそも、シロガネの呪力に恐れて、大概の魔物は近づかないし、無闇に襲って来ない。
しかし、恐れゆえに襲いかか場合もある。
戦いこそが、魔物の本能だからだ。
そんな魔物をコハクひとりでは、相手に出来ないのは明白である。
だからこそ、今はまだ、難しくても、いつかの時に備えて、森を知って魔物の気配に慣れるのが今回の目的であった。
「けっこう森の中まで来たけど、まだ魔素を感じないね」
「ついこの間、大きな浄化が行われたからね。まだ、その力が影響が少し残っているみたいだから、皆、奥に引っ込んでいるのだろうね」
「シロガネが浄化したの?」
「違うよ」
「じゃあ、誰がこの森を浄化したの?」
「さぁね、誰なのか、何者なんだろうね」
「シロガネでも、わからないの?」
「わからないよ」
「でも、シロガネって、何でも知っているようだから……」
「知っている事と、わかる事は違うからね。状況や物事を把握して、知識や経験から推測して動く。その時に、自分にとって都合の良い方へと駒が進むように、立ち振る舞っているから、そう見えているだけだよ。それにね、人の心ひとつで、思い通りには行かなくなるものさ」
「すごく、難しいことをしているね」
「そんなこともないんだけどね」
そんな話しをしながら、二人は森の中の散策を楽しんだ。
コハクにとって、シロガネと一緒に何かをすることが、何よりも楽しかった。
ある日の二人は、台所にいた。
いい匂いに、二人は包まれている。
ジャムや果物のシロップ漬け、野菜や魚の甘酢漬けに、肉の味噌漬け、などなど保存食を作っていた。
または、下処理をした魚や肉、蒸した野菜を冷凍庫で凍らせていた。
「シロガネってまめだよね」
「そうかい」
「だって、光の道があるから、すぐに買い物に行けるし、冷蔵に冷凍庫もあるのに、ひと手間加えたり手作りするところ」
「好みの味に出来るし、時間がある時に用意していれば、忙しくてもすぐに作れるからね」
「そうだね」
「最近は、コハクが手伝ってくれるから、すぐに出来るから助かっているよ」
「うん、いっぱい手伝って覚えなきゃ」
「料理の方も手伝ってくれるようになって、少しずつ出来るようになったね」
「朝ご飯の用意は、バッチリだよ」
コハクの得意げな表情に、シロガネは可笑しくなる。
「卵焼きはどうかな?」
「あれは、まだ……、練習中」
「そうだね、頑張って」
シロガネが、笑うのを我慢しているので、面白くないと、コハクは拗ねた。
美味しい音と匂いは、幸せな時間を作る。
ある日の午後、二人はシロガネの仕事部屋にいた。
シロガネは、机に向かって書類などの書き物をしている。
コハクは、本棚にある古めかし雑学的な書物を手に取って読んでいた。
今ある事柄とは少し違ったり、全然違ったり、知っていること知らないこと等、色々と書かれていた。
知らないことでも知っている感覚になったりするのは、思い出せない記憶のせいだ。
それでも、新しいことを知る喜びの方が勝った。
コハクは、夢中で本を読んで過ごした。
その様子をシロガネが、そっと盗み見て愉しんだ。
二人の間に静かな時が過ぎていく。
言葉が無くても、呼吸と心音が思いを奏でて伝い合う。
二人だけの穏やかな日々が流れる。
それは心地よくて暖かくて、まるで悠久から連なる調べのようだ。
しかしシロガネは、このままの状態で良いのだろうかと悩みだした。
それは、コハクの話し相手がシロガネしかいないこと。
それに、外に遊びに行っても相手がいない。
そして、シロガネが仕事に行けば、ひとりっきりである。
コハクは記憶喪失だ。
記憶を取り戻すための何か、キッカケは必要ではないだろうか。
同じ毎日の繰り返しだけでは、そのキッカケを得る機会がない。
「コハク、ひとりで寂しくないかい?」
「ひとりじゃないよ。シロガネがいるから、寂しくなんてないよ」
「だけど、話し相手は私しかいない。遊ぶにもひとりだ。しかも、私は仕事でいない時もあって、ひとりの時が多いだろう。年相応の経験が必要じゃないだろうか」
すると、コハクが少し眉をひそめた。
ふーんと息を吐いて拗ねた風を装う。
「年相応かぁ……。いくつか、わからないのに?」
それを受けてシロガネは息を呑んだ。
「そういえば……そんな事を言ったな」
シロガネはバツが悪そうに、困惑な表情した。
「大丈夫だよ」
「だが、誰かと一緒に経験して学べる事もある」
「そうかもしれないね。でも、この間、森の結界を広げてくれたから、散策するのが楽しいんだ。またまだ、知らないことがたくさんあって、新しい発見もあるよ」
「それは、良かった」
以前、コハクと二人で森の散策をした時に、シロガネは進んだ分だけ結界を広げていた。
コハクが自由に動ける場所を増やした。
「それからシロガネの話しは、すっごく為になる事ばかりだからね。それから、仕事に行っている時は、覚えた家事を頑張れる良い機会だよ」
「コハク……」
「ボクは、きっと、こんなにも、のんびりと自由に過ごした事がない気がするんだ」
コハクが微笑みながら、はっきりと答えた。
それは記憶がなくても、今まで自由に外で出たり、遊んだりしたことが無かったと、感覚的に分かった。
もしも記憶が戻ってしまったら、こんな風に過ごせるのだろうか。
そう思うと、この時間はコハクにとって、かけがえのない貴重な大切な物であった。
それに……。
誰かと一緒じゃなくて、シロガネと一緒がいいんだ。
その気持ちをシロガネに伝えたい。
だけど、それを伝えてしまうのは、少々重たい気がした。
こんな事を思うなんて、記憶がなくて、シロガネが優しいから、依存してしまっているのではないだろうか。
それは、きっと、シロガネの負担となって迷惑になってしまう。
そんなことをコハクは思って、そっと心の内に閉じ込めようとした。
「私もコハクと一緒に何かをするのが楽しんだよ」
コハクが、隠そうとした気持ちをシロガネが言葉にして伝えてくれた。
コハクの心を察したのか、そんなことはわからない。
そうだとしても、そうじゃなくても、同じなのだと言ってくれた。
だから、コハクは素直になれる。
「ボクも、シロガネと一緒がいいんだ」
穏やかな日々が二人を包む。
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