20 / 79
20無属性は特別
しおりを挟む
「色々な書物を読んできたと思う。この間は、書いてある内容と記憶の隔たりを気にしていたけど、今はどんな感じだい?」
「曖昧だった陰陽道について、理解できたよ。やっぱり、ボクの知っている陰陽道とは、違うこともある。それが不思議で怖かったけど、今はね。ボクの知らない呪文や術式が、すごく楽しいんだ」
「さすがはコハクだね。楽しめるのは良い事だよ。私とコハクの陰陽道の知識を共有して、違いを明確にしよう。改めて陰陽道について話をしようか」
コハクはしっかりと頷いた。
この世の万物は、陰と陽の二気、すなわち光闇と木・火・土・金・水の五行で成り立っている。
これが、陰陽道で呪を操る基礎となる。
五行は、それぞれが互いに対立と依存する関係だ。それは、互いに影響し合い変化を促す。そして、循環を繰り返して元に戻る。
術者は、この五行に基づいて呪術を行使する。
術の種類は、攻撃、防御、治癒、召喚に分けられる。
術者の資質や技量が高ければ、高度な術が使える。
「呪者は己の相性の良い属性を極めなければならない。なので、まずは、自身の属性を把握するのが大切だね」
「どうやって、確認するの?」
「秀でていれば生まれながらの呪力で分かるね。そうでなければ、五行の基本的な呪術を同じ条件で唱える。術式の発動時間と呪力の必要量、その効果の全ての結果から判断するのが一般的かな」
「なるほど……。一番結果の良かった呪術で属性だってわかるんだね。光と闇も同じでいいの」
「この二気は稀だからね。持っていれば生まれながらに分かるさ」
「そっか」
「じゃあ、今度、ボクも五行の呪術を使ってみれば、属性がわかるんだね」
「その必要はないよ」
「えっと……、それってシロガネは、もうボクの属性を知っているってこと?」
「そうさ。私と同じでコハクには属性がないよ」
えっ……。
コハクは驚いて上擦った声を出せば、シロガネがしたり顔をした。
シロガネは、あえて遠回しに、曖昧に話しを進めて、コハクの様子を楽しむ癖がある。
ユリは、シロガネのこういう感じを嘘をつくと言ったのではないかと、コハクは思う。
これは、誤魔化すに近い悪戯で、いつもの優しい微笑みではない。少し意地悪な表情は魅惑的だ。
それは、いつもコハクの鼓動をドキドキと速くさせる。そして、恥ずかしい気持ちになって、シロガネを直視出来なくなる。
「コハク、こっち向いておくれ」
柔らかな優しい声で、コハクの心に触れて叩く。この戸惑う心を知られているのだと分かる。だから、恥ずかしさを隠薬為に顔を逸らして、拗ねている風を装う。
「もう、誤魔化すの禁止! ちゃんと説明してぇ」
そんなコハクの姿を、シロガネは満足げな様子である。
「無属性とは、無限だ。属性に囚われることなく呪術を使える。異なる属性や対立する属性を一緒に発動させられる。幾つも、掛け合わせて新たな術式を生み出す。影響し合い、変化させて、一つに出来る。五行の本来の力を存分に発揮することが出来る。すなわち、弱点となる属性がないという事さ」
「それって、すごいよ! あれ? でも、無属性があるなら、全属性もあるんじゃないの……。何が違うんだろう?」
「全属性は、その名の通り、全ての属性が使える。術者としては羨望の属性だね。だけど、全てが対象ならば、それは有限であるということになる。また、一度に一つの属性の呪術しか使えない。そして、全ての属性が弱点となるわけだ」
「でも、戦う相手の属性と対極な属性で戦えば問題ないんじゃないの?」
「そう思うだろうなぁ。格下ならば、それで問題ない。同格ならば、対極の属性と極めた技で何とかなるかな。でも格上の場合は、極めた一つの属性には勝る物はない。例え、格下や同格であっても、色んな条件と要素が揃えば、全属性では勝てない場合もあるさ」
「うーん。全属性を極めれば、問題ないんじゃないの?」
「普通の人間には、それが難しい。時間が足りない。人の一生は短い。そして、呪力も足りないだろうからね」
「それは無属性でも同じじゃないの?」
「同じじゃないさ。有限と無限の違いは大きいよ」
「限りがある、限りがない……。無属性は特別なの?」
「特別だね」
「シロガネとボク以外にもいる……?」
「いないよ」
コハクの瞳が大きくなって体を強張らせた。
震える声、怯える心を、隠さずに問いかける。
「ねぇ、シロガネ……。まるで、有限は人で……、無限は人じゃない……。みたいに、聞こえるよ……」
シロガネは、ゆっくりと目を閉じた。
その無言は肯定である。
「コハクの言う通りだよ。私は特別で無属性だ。属性に囚われることななくて呪力も多い。だけど、コハクが無属性である理由が、私と同じ特別とは限らない」
「だけど、特別は……皆んなと違う……」
「私の事が怖いかい」
一度も聞いたことのない低い声。
コハクの心臓が激しくなる。
記憶があれば、無属性であると、皆んなと違うのだと、知っていたかもしれない。もしくは、シロガネの言う意味を理解して納得したかもしれない。だけど未だに、記憶が戻らないコハクにとって、初めて知ることであった。
不安が溢れて恐怖心が襲う。シロガネを見ることが出来なくなる。
コハクは静かに目を逸らした。
シロガネは自身のことは当然、何者であるか知っている故に、特別なのだと断言できる。
だが、コハクのことは、まだ何も知らない。だとしても、知らなくても憶測は出来る。それは、十中八九当たっているだろう。だからといって、今、特別である理由をコハクに告げることはしない。
特別であるということだけを知っていれば良いからだ。
知るべき時に知る、それが大切なことなのだ。
コハクは渦巻く不安と恐怖心に葛藤する。
何があっても、コハクにとってシロガネは大切な者である。
「脅かしてしまったかな」
先程の雰囲気とは一変してシロガネが戯けた。いつもの様子に、コハクは落ち着きを取り戻す。
「シロガネと一緒なら心配することなんて、何もない。一緒だから、怖くても大丈夫なんだ。一緒が嬉しいんだ」
「ありがとう。私もコハクと一緒で嬉しいんだよ」
全てを預けて信頼する。
二人一緒ならば、何があっても乗り越えられる。
互いに思い合う心は強い絆となる。
「この書物には、私が良く使うそれぞれの属性の呪文が書かれているので、覚えるといいよ」
シロガネがコハクに一冊の分厚い書物を渡した。
「覚えられるかなぁ……」
「すぐ覚えられるよ。コハクの知識は眠っているだけだからね。突っつけば溢れてくるさ。だから、私の使う呪文も、さほど時間を要せずに覚えられるだろうね」
「じゃあ、頑張る」
「明日からは、呪文と並行して呪術のやり方と術式の展開を教えていくつもりだからね」
「お手柔らかにお願いします」
コハクが戯けるていえば、シロガネも戯けた。
「私は先生で、コハクは生徒だ」
コハクは瞳を大きく開いて輝かせる。
「師匠と弟子ってことだね」
「そうだね。とても、いい響きだ」
「あれ? なぜ、そんなに嬉しそうなの?」
コハクが冗談で言ったことを、シロガネがえらく気に入った様子である。
「強い絆が結ばれたからだよ」
「あっ、なるほど。うん、そうだね!」
シロガネが、二人が一緒にいる理由を大切にしている。
何でもない小さな言霊。
その一つ一つの積み重ねが、二人の絆をまた強くしていく。
それが、離れることはない永遠の約束になるまで。
「曖昧だった陰陽道について、理解できたよ。やっぱり、ボクの知っている陰陽道とは、違うこともある。それが不思議で怖かったけど、今はね。ボクの知らない呪文や術式が、すごく楽しいんだ」
「さすがはコハクだね。楽しめるのは良い事だよ。私とコハクの陰陽道の知識を共有して、違いを明確にしよう。改めて陰陽道について話をしようか」
コハクはしっかりと頷いた。
この世の万物は、陰と陽の二気、すなわち光闇と木・火・土・金・水の五行で成り立っている。
これが、陰陽道で呪を操る基礎となる。
五行は、それぞれが互いに対立と依存する関係だ。それは、互いに影響し合い変化を促す。そして、循環を繰り返して元に戻る。
術者は、この五行に基づいて呪術を行使する。
術の種類は、攻撃、防御、治癒、召喚に分けられる。
術者の資質や技量が高ければ、高度な術が使える。
「呪者は己の相性の良い属性を極めなければならない。なので、まずは、自身の属性を把握するのが大切だね」
「どうやって、確認するの?」
「秀でていれば生まれながらの呪力で分かるね。そうでなければ、五行の基本的な呪術を同じ条件で唱える。術式の発動時間と呪力の必要量、その効果の全ての結果から判断するのが一般的かな」
「なるほど……。一番結果の良かった呪術で属性だってわかるんだね。光と闇も同じでいいの」
「この二気は稀だからね。持っていれば生まれながらに分かるさ」
「そっか」
「じゃあ、今度、ボクも五行の呪術を使ってみれば、属性がわかるんだね」
「その必要はないよ」
「えっと……、それってシロガネは、もうボクの属性を知っているってこと?」
「そうさ。私と同じでコハクには属性がないよ」
えっ……。
コハクは驚いて上擦った声を出せば、シロガネがしたり顔をした。
シロガネは、あえて遠回しに、曖昧に話しを進めて、コハクの様子を楽しむ癖がある。
ユリは、シロガネのこういう感じを嘘をつくと言ったのではないかと、コハクは思う。
これは、誤魔化すに近い悪戯で、いつもの優しい微笑みではない。少し意地悪な表情は魅惑的だ。
それは、いつもコハクの鼓動をドキドキと速くさせる。そして、恥ずかしい気持ちになって、シロガネを直視出来なくなる。
「コハク、こっち向いておくれ」
柔らかな優しい声で、コハクの心に触れて叩く。この戸惑う心を知られているのだと分かる。だから、恥ずかしさを隠薬為に顔を逸らして、拗ねている風を装う。
「もう、誤魔化すの禁止! ちゃんと説明してぇ」
そんなコハクの姿を、シロガネは満足げな様子である。
「無属性とは、無限だ。属性に囚われることなく呪術を使える。異なる属性や対立する属性を一緒に発動させられる。幾つも、掛け合わせて新たな術式を生み出す。影響し合い、変化させて、一つに出来る。五行の本来の力を存分に発揮することが出来る。すなわち、弱点となる属性がないという事さ」
「それって、すごいよ! あれ? でも、無属性があるなら、全属性もあるんじゃないの……。何が違うんだろう?」
「全属性は、その名の通り、全ての属性が使える。術者としては羨望の属性だね。だけど、全てが対象ならば、それは有限であるということになる。また、一度に一つの属性の呪術しか使えない。そして、全ての属性が弱点となるわけだ」
「でも、戦う相手の属性と対極な属性で戦えば問題ないんじゃないの?」
「そう思うだろうなぁ。格下ならば、それで問題ない。同格ならば、対極の属性と極めた技で何とかなるかな。でも格上の場合は、極めた一つの属性には勝る物はない。例え、格下や同格であっても、色んな条件と要素が揃えば、全属性では勝てない場合もあるさ」
「うーん。全属性を極めれば、問題ないんじゃないの?」
「普通の人間には、それが難しい。時間が足りない。人の一生は短い。そして、呪力も足りないだろうからね」
「それは無属性でも同じじゃないの?」
「同じじゃないさ。有限と無限の違いは大きいよ」
「限りがある、限りがない……。無属性は特別なの?」
「特別だね」
「シロガネとボク以外にもいる……?」
「いないよ」
コハクの瞳が大きくなって体を強張らせた。
震える声、怯える心を、隠さずに問いかける。
「ねぇ、シロガネ……。まるで、有限は人で……、無限は人じゃない……。みたいに、聞こえるよ……」
シロガネは、ゆっくりと目を閉じた。
その無言は肯定である。
「コハクの言う通りだよ。私は特別で無属性だ。属性に囚われることななくて呪力も多い。だけど、コハクが無属性である理由が、私と同じ特別とは限らない」
「だけど、特別は……皆んなと違う……」
「私の事が怖いかい」
一度も聞いたことのない低い声。
コハクの心臓が激しくなる。
記憶があれば、無属性であると、皆んなと違うのだと、知っていたかもしれない。もしくは、シロガネの言う意味を理解して納得したかもしれない。だけど未だに、記憶が戻らないコハクにとって、初めて知ることであった。
不安が溢れて恐怖心が襲う。シロガネを見ることが出来なくなる。
コハクは静かに目を逸らした。
シロガネは自身のことは当然、何者であるか知っている故に、特別なのだと断言できる。
だが、コハクのことは、まだ何も知らない。だとしても、知らなくても憶測は出来る。それは、十中八九当たっているだろう。だからといって、今、特別である理由をコハクに告げることはしない。
特別であるということだけを知っていれば良いからだ。
知るべき時に知る、それが大切なことなのだ。
コハクは渦巻く不安と恐怖心に葛藤する。
何があっても、コハクにとってシロガネは大切な者である。
「脅かしてしまったかな」
先程の雰囲気とは一変してシロガネが戯けた。いつもの様子に、コハクは落ち着きを取り戻す。
「シロガネと一緒なら心配することなんて、何もない。一緒だから、怖くても大丈夫なんだ。一緒が嬉しいんだ」
「ありがとう。私もコハクと一緒で嬉しいんだよ」
全てを預けて信頼する。
二人一緒ならば、何があっても乗り越えられる。
互いに思い合う心は強い絆となる。
「この書物には、私が良く使うそれぞれの属性の呪文が書かれているので、覚えるといいよ」
シロガネがコハクに一冊の分厚い書物を渡した。
「覚えられるかなぁ……」
「すぐ覚えられるよ。コハクの知識は眠っているだけだからね。突っつけば溢れてくるさ。だから、私の使う呪文も、さほど時間を要せずに覚えられるだろうね」
「じゃあ、頑張る」
「明日からは、呪文と並行して呪術のやり方と術式の展開を教えていくつもりだからね」
「お手柔らかにお願いします」
コハクが戯けるていえば、シロガネも戯けた。
「私は先生で、コハクは生徒だ」
コハクは瞳を大きく開いて輝かせる。
「師匠と弟子ってことだね」
「そうだね。とても、いい響きだ」
「あれ? なぜ、そんなに嬉しそうなの?」
コハクが冗談で言ったことを、シロガネがえらく気に入った様子である。
「強い絆が結ばれたからだよ」
「あっ、なるほど。うん、そうだね!」
シロガネが、二人が一緒にいる理由を大切にしている。
何でもない小さな言霊。
その一つ一つの積み重ねが、二人の絆をまた強くしていく。
それが、離れることはない永遠の約束になるまで。
0
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
『2度目の世界で、あなたと……』 ― 魔法と番が支配する世界で、二度目の人生を ―
なの
BL
Ωとして生まれたリオナは、政略結婚の駒として生き、信じていた結婚相手に裏切られ、孤独の中で命を落とした。
――はずだった。
目を覚ますと、そこは同じ世界、同じ屋敷、同じ朝。
時間だけが巻き戻り、前世の記憶を持つのは自分だけ。
愛を知らないまま死んだ。今度こそ、本物の愛を知り、自ら選び取る人生を生きる。
これは、愛を知らず道具として生きてきたΩが、初めて出会った温もりに触れ、自らの意思で愛を選び直す物語。
「愛を知らず道具として生きてきたΩが転生を機に、
年上αの騎士と本物の愛を掴みます。
全6話+番外編完結済み!サクサク読めます。
娼館で死んだΩですが、竜帝の溺愛皇妃やってます
めがねあざらし
BL
死に場所は、薄暗い娼館の片隅だった。奪われ、弄ばれ、捨てられた運命の果て。けれど目覚めたのは、まだ“すべてが起きる前”の過去だった。
王国の檻に囚われながらも、静かに抗い続けた日々。その中で出会った“彼”が、冷え切った運命に、初めて温もりを灯す。
運命を塗り替えるために歩み始めた、険しくも孤独な道の先。そこで待っていたのは、金の瞳を持つ竜帝——
「お前を、誰にも渡すつもりはない」
溺愛、独占、そしてトラヴィスの宮廷に渦巻く陰謀と政敵たち。死に戻ったΩは、今度こそ自分自身を救うため、皇妃として“未来”を手繰り寄せる。
愛され、試され、それでも生き抜くために——第二章、ここに開幕。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
窓のない部屋の、陽だまりみたいな君
MisakiNonagase
BL
都心の高層ビル、その「内臓」とも言える地下一階のメール室。
そこで働く山﨑智之は、目立たず、期待されず、淡々と郵便物を捌く「透明人間」のような毎日を愛していた。自分は低スペックで、華やかな地上には居場所がない。そう、諦めていた。
そんな彼の静寂を破ったのは、二十二階の住人、若きエース・風巻隼人だった。
完璧なルックス、圧倒的な成果、羨望の眼差しを一身に浴びる彼が、なぜか地下のメール室に足繁く通い始める。
「五分だけ、ここにいさせてくれないか」
一通の郵便物から始まった、五分間だけの秘密の共有。
次第に剥き出しになっていく隼人の孤独と、それを無自覚に包み込んでしまう智之の温度。
住む世界が違う二人が、窓のない部屋で見つけたのは、名前のつかない「救済」だった。
神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる