24 / 79
24スイセンと訓練
しおりを挟む
現在、コハクはスイセンと訓練中である。
スイセンは、シロガネから託された使命を果たす為に、俄然やる気に満ち溢れていた。
切れ長の目に整った顔立ちは男前である。世に格好良いと言われる類いだろう。
その顔が、いつも以上に澄ましているようでコハクには、無愛想で険しい顔に見えた。
難しい顔をしないで笑えばいいのにと、コハクは思う。
その思いが、記憶の奥に眠る誰かの姿とスイセンを無意識に重ねてしまっているからなのだとは、まだ気づいていない。
スイセンが左手で何かを掴む素振りをした。
「来れ、ナルシス」
すると術式が発動すれば、スイセンの左手の中に太刀が現れた。その太刀を掴んだ。
次に、右手の中指と人差し指を重ねた宙を切れば、地面から低木が生える。メキメキと伸びていけば、あっという間に大樹となった。
そして、太刀に呪文を唱えて水の呪を付与した。
キリっと真剣な眼差しで大樹を見つめた。
左手で太刀を構えて、右手で柄を掴んでいる。その立ち姿は戦いなれた者の姿だ。
カチッと鳴った。
竿から太刀を出す音が、勢いよく流れるように響けば、太刀が現れる。
下から上へ振り上げた。
水の刃が飛び出して大樹を切り倒した。
「すごい……」
スイセンは涼し気な顔をして、太刀を振るって竿に刀を納めた。
「刀での簡単な初歩の術式をお見せしました」
「刀を呼んだ。名前つけている!」
「えぇ、皇から頂いた大切な刀。名付けて使えば、それは力になると教えられました」
「名は言霊。愛着は力の源。名前はシロガネが付けたの?」
「その通りです。正しく、我主より賜った素晴らしき刀と名です」
スイセンの誇らしげな表情から、シロガネに対する敬愛が伝わる。
「スイセンは水属性なのに、木が生えたのは青龍の属性が仕えるってことなんだよね」
「ええ、神使いは神の加護を受けています。故に、己の属性と神の属性の二つが使えます。ですが、使えるという程度ですよ」
「そんなわけないよ。一瞬で、大きな木が現れたんだ」
誉めちぎるコハクに、スイセンは満更でもない様子だ。
「ボクも出来るかな」
「大樹を生やすなど造作もありませんので、すぐに出来ますよ。それよりも、身を守る為の身のこなしを考えなければいけませんね」
「スイセンみたいに、上手く刀を使えるかな」
「コハク殿は皇と同じく、基本的に呪術で戦うでしょう。しかし、いざという時の為に身を守る武器があるに越したことはありません。私は元々、太刀を使って戦っていただけですからね。コハク殿が私と同じ刀である必要はありませんよ。使い慣れた物がよろしいかと思いますが……」
刀の代わりとなり、コハクが使える何か良い武器がないだろうか。
スイセンは顎に手をやり思案している。
その姿を見つめながら、コハクも考えてみる。脳裏にぼんやりと浮かぶ物に、ハッと何かに気づく表情をした。
すぐさまコハクは、懐から小さな袋を取り出した。すると、小さな袋から入っているはずのない大きさの飛去来器を取り出した。
「ねぇ、コレはどうかな」
それは真ん中で固定されて三又になっている。
「それは、何かの骨。角ですか?」
「鹿の角だよ。シロガネに作ってもらったの。これは、ボクの大切なお守りなんだ。名はカセギ」
「さすがは皇ですね。良い名に、良い出来栄えです。それを扱えるのですね」
「うん、毎日練習したよ。見てて!」
コハクが空に向かって投げると、遠くに飛んで行く。そして、綺麗な楕円形を描いてコハクの元に戻って来た。
それを、パシっと掴んだ。
コハクは、得意気な表情でスイセンを見る。
「上手いものです。よろしい、それを使いましょう」
飛去来器に水を付与して投げるには、剣と違って柄の部分が無いので難しい。
そこでコハクは、呪文を唱えつつ飛去来器を飛ばす体制に入って、呪文を終えると同時に投げた。
上手く水を付与された飛去来器が、目標の高木の枝を鋭く刈りとった。その瞬間に水の付与はなくなり、コハクの元に戻って来た時には、いつもの角の飛去来器であった。
これを見ていたスイセンは、小さく息を呑んだ。
コハクは、スイセンと同じ呪文を唱え無かった。投げた瞬間に水の付与をして、戻ってくる時は解除される呪文を唱えたのだ。
しかも術式で生やしたのは、草花ではなく高木であった。
手本を見せて説明しただけで、これだけの応用が出来る。
コハクの才にスイセンは慄く。知識を得てシロガネから呪術を学んだばかりの記憶がない唯の少年が出来ることではない。
上手く出来た事をコハクが無邪気な様子で喜んでいる。
その姿を感慨深気に見つめていたスイセンとコハクの目が合った。
コハクには、スイセンが澄ましているように見えた。
そして、スイセンは自身の心の機微を隠す為に、一言物申す。
「これぐらい出来ないと話しになりませんよ」
その心は、今はまだ褒めはしないであった。
スイセンの思いなど知らないコハクからすれば、つれない言い方に聞こえてムッとなる。
シロガネならば、いっぱい褒めてくれるのに、などと思ったからだ。
そんなコハクを置いてきぼりにして、スイセンは次の段階に進もうとする。
「それでは、難易度を上げましょう。どこまで、ついて来れるでしょうかね」
スイセンがフッと不敵に笑うので、コハクは無気になった。
「スイセンが、すっごくびっくりするぐらい上手く出来るようになるからね」
「そうこなくては、では始めましょう」
「うん」
「うんではなく、はいですよ」
「えっ、あっ、はいっ」
スイセンがコハクの返事を確認して、満足そうだ。
コハクは、負け時と気合いを入れる。
それからの訓練は厳しいものだった。
コハクは、スイセンから課せられる課題を一生懸命に、こなしていく。
次々とコハクが課題を達成するので、スイセンは速さに質に効率を求めた。
課題の量を増やして、何度も何度もコハクに繰り返させる。
集中力が途切れると、コハクは失敗した。
「真剣勝負において、一瞬の気の緩みは命とりです。呪術の戦いでは、相手の属性や性質を判断して、効果的な呪文を唱えるのが大切なのですよ」
そんなこと、コハクも百も承知だ。
書物を読んで、シロガネからも話しを聞いた。スイセンと特訓する前に、シロガネとも練習をした。
だけど、こんなに長時間ではなかった。
「そんなの全部知っているよ。だけど、こんなに長くするなんて……」
「皇の隣りに立つ気合いはないのですか。これぐらいで弱音を吐くようでは認められませんね」
シロガネの側にいる事を否定されて、コハクは哀しくなる。
確かにスイセンは、コハクと同じ呪術を使って、剣技を重ねているにもかかわらず疲れた様子がない。
泣きたくなる心を隠して我慢すれば、悔しさが溢れた。それは力となって、コハクは踏ん張れた。
それから更に、時間が経過した。
今、コハクはスイセンを睨みながら向き合っていた。
いつもの屈託のない笑顔は消えて、一人前の戦士の表情と言っても良いだろう。
はぁはぁと息は荒く、苦しそうだ。体は重くて、悲鳴をあげていた。
もう、コハクの体力も気力もすっからかんだ。とうとう、その場にヘタリと座り込んだ。
「……もう、ダメ……」
コハクは、動けなくなって地面を見つめた。
そんなコハクをスイセンは静かに見つめる。
初歩の呪術は、難なく術式を展開するのは当然だろうとスイセンは思っていた。
思っていた以上の出来栄えに欲を出した。
気がつけば、コハクの体力が尽きて倒れるまで呪を唱えさせて、術式を展開させていた。
それは、呪力の制御と操作が出来るようになった事で、呪力が尽きなかったからだ。
心と体が伴ってこそ、呪力は強まり、呪術の質が良くなる。少年であるコハクが、スイセンたちと同じ体力を持つこと敵わない。ならば、精神を鍛えて補おうと考えた。
それは限界までのはずだったが、熱が入り過ぎて、限界を超えてしまった。
今の状況は流石にやり過ぎである。
これではまるで、虐めているみたいだとスイセンは反省した。
そんなスイセンの気持ちは知らないコハクは、優しいシロガネを思い浮かべていた。
二人を比べてしまう。
辛い気持ちは、愚痴になる。
「シロガネは、……こんなに厳しくないよ」
「それを甘いというのですよ」
「シロガネに、……スイセンが意地悪だっていうからあ」
「どうぞ、ご自由に」
「スイセンの鬼っ」
「私は龍で、しかも青龍の神使いです」
なんと、あのスイセンが、こんなふざけた返しをするなんて。
「そんな意味じゃないからね!」
「存じています」
「もう、スイセンなんて嫌いだぁー」
体力も気力も失なって、やる気など消えてしまった。コハクは、とうとう泣きべそをかく。駄々を捏ねて、泣き言の言葉しか出てこない。
スイセンが、澄ました顔のまま全く動じない様子に、悔しさと腹立たしさが沸き立つ。
一方、スイセンは労わる言葉をかけ損なって、引くに引けない状況だった。
スイセンは、シロガネから託された使命を果たす為に、俄然やる気に満ち溢れていた。
切れ長の目に整った顔立ちは男前である。世に格好良いと言われる類いだろう。
その顔が、いつも以上に澄ましているようでコハクには、無愛想で険しい顔に見えた。
難しい顔をしないで笑えばいいのにと、コハクは思う。
その思いが、記憶の奥に眠る誰かの姿とスイセンを無意識に重ねてしまっているからなのだとは、まだ気づいていない。
スイセンが左手で何かを掴む素振りをした。
「来れ、ナルシス」
すると術式が発動すれば、スイセンの左手の中に太刀が現れた。その太刀を掴んだ。
次に、右手の中指と人差し指を重ねた宙を切れば、地面から低木が生える。メキメキと伸びていけば、あっという間に大樹となった。
そして、太刀に呪文を唱えて水の呪を付与した。
キリっと真剣な眼差しで大樹を見つめた。
左手で太刀を構えて、右手で柄を掴んでいる。その立ち姿は戦いなれた者の姿だ。
カチッと鳴った。
竿から太刀を出す音が、勢いよく流れるように響けば、太刀が現れる。
下から上へ振り上げた。
水の刃が飛び出して大樹を切り倒した。
「すごい……」
スイセンは涼し気な顔をして、太刀を振るって竿に刀を納めた。
「刀での簡単な初歩の術式をお見せしました」
「刀を呼んだ。名前つけている!」
「えぇ、皇から頂いた大切な刀。名付けて使えば、それは力になると教えられました」
「名は言霊。愛着は力の源。名前はシロガネが付けたの?」
「その通りです。正しく、我主より賜った素晴らしき刀と名です」
スイセンの誇らしげな表情から、シロガネに対する敬愛が伝わる。
「スイセンは水属性なのに、木が生えたのは青龍の属性が仕えるってことなんだよね」
「ええ、神使いは神の加護を受けています。故に、己の属性と神の属性の二つが使えます。ですが、使えるという程度ですよ」
「そんなわけないよ。一瞬で、大きな木が現れたんだ」
誉めちぎるコハクに、スイセンは満更でもない様子だ。
「ボクも出来るかな」
「大樹を生やすなど造作もありませんので、すぐに出来ますよ。それよりも、身を守る為の身のこなしを考えなければいけませんね」
「スイセンみたいに、上手く刀を使えるかな」
「コハク殿は皇と同じく、基本的に呪術で戦うでしょう。しかし、いざという時の為に身を守る武器があるに越したことはありません。私は元々、太刀を使って戦っていただけですからね。コハク殿が私と同じ刀である必要はありませんよ。使い慣れた物がよろしいかと思いますが……」
刀の代わりとなり、コハクが使える何か良い武器がないだろうか。
スイセンは顎に手をやり思案している。
その姿を見つめながら、コハクも考えてみる。脳裏にぼんやりと浮かぶ物に、ハッと何かに気づく表情をした。
すぐさまコハクは、懐から小さな袋を取り出した。すると、小さな袋から入っているはずのない大きさの飛去来器を取り出した。
「ねぇ、コレはどうかな」
それは真ん中で固定されて三又になっている。
「それは、何かの骨。角ですか?」
「鹿の角だよ。シロガネに作ってもらったの。これは、ボクの大切なお守りなんだ。名はカセギ」
「さすがは皇ですね。良い名に、良い出来栄えです。それを扱えるのですね」
「うん、毎日練習したよ。見てて!」
コハクが空に向かって投げると、遠くに飛んで行く。そして、綺麗な楕円形を描いてコハクの元に戻って来た。
それを、パシっと掴んだ。
コハクは、得意気な表情でスイセンを見る。
「上手いものです。よろしい、それを使いましょう」
飛去来器に水を付与して投げるには、剣と違って柄の部分が無いので難しい。
そこでコハクは、呪文を唱えつつ飛去来器を飛ばす体制に入って、呪文を終えると同時に投げた。
上手く水を付与された飛去来器が、目標の高木の枝を鋭く刈りとった。その瞬間に水の付与はなくなり、コハクの元に戻って来た時には、いつもの角の飛去来器であった。
これを見ていたスイセンは、小さく息を呑んだ。
コハクは、スイセンと同じ呪文を唱え無かった。投げた瞬間に水の付与をして、戻ってくる時は解除される呪文を唱えたのだ。
しかも術式で生やしたのは、草花ではなく高木であった。
手本を見せて説明しただけで、これだけの応用が出来る。
コハクの才にスイセンは慄く。知識を得てシロガネから呪術を学んだばかりの記憶がない唯の少年が出来ることではない。
上手く出来た事をコハクが無邪気な様子で喜んでいる。
その姿を感慨深気に見つめていたスイセンとコハクの目が合った。
コハクには、スイセンが澄ましているように見えた。
そして、スイセンは自身の心の機微を隠す為に、一言物申す。
「これぐらい出来ないと話しになりませんよ」
その心は、今はまだ褒めはしないであった。
スイセンの思いなど知らないコハクからすれば、つれない言い方に聞こえてムッとなる。
シロガネならば、いっぱい褒めてくれるのに、などと思ったからだ。
そんなコハクを置いてきぼりにして、スイセンは次の段階に進もうとする。
「それでは、難易度を上げましょう。どこまで、ついて来れるでしょうかね」
スイセンがフッと不敵に笑うので、コハクは無気になった。
「スイセンが、すっごくびっくりするぐらい上手く出来るようになるからね」
「そうこなくては、では始めましょう」
「うん」
「うんではなく、はいですよ」
「えっ、あっ、はいっ」
スイセンがコハクの返事を確認して、満足そうだ。
コハクは、負け時と気合いを入れる。
それからの訓練は厳しいものだった。
コハクは、スイセンから課せられる課題を一生懸命に、こなしていく。
次々とコハクが課題を達成するので、スイセンは速さに質に効率を求めた。
課題の量を増やして、何度も何度もコハクに繰り返させる。
集中力が途切れると、コハクは失敗した。
「真剣勝負において、一瞬の気の緩みは命とりです。呪術の戦いでは、相手の属性や性質を判断して、効果的な呪文を唱えるのが大切なのですよ」
そんなこと、コハクも百も承知だ。
書物を読んで、シロガネからも話しを聞いた。スイセンと特訓する前に、シロガネとも練習をした。
だけど、こんなに長時間ではなかった。
「そんなの全部知っているよ。だけど、こんなに長くするなんて……」
「皇の隣りに立つ気合いはないのですか。これぐらいで弱音を吐くようでは認められませんね」
シロガネの側にいる事を否定されて、コハクは哀しくなる。
確かにスイセンは、コハクと同じ呪術を使って、剣技を重ねているにもかかわらず疲れた様子がない。
泣きたくなる心を隠して我慢すれば、悔しさが溢れた。それは力となって、コハクは踏ん張れた。
それから更に、時間が経過した。
今、コハクはスイセンを睨みながら向き合っていた。
いつもの屈託のない笑顔は消えて、一人前の戦士の表情と言っても良いだろう。
はぁはぁと息は荒く、苦しそうだ。体は重くて、悲鳴をあげていた。
もう、コハクの体力も気力もすっからかんだ。とうとう、その場にヘタリと座り込んだ。
「……もう、ダメ……」
コハクは、動けなくなって地面を見つめた。
そんなコハクをスイセンは静かに見つめる。
初歩の呪術は、難なく術式を展開するのは当然だろうとスイセンは思っていた。
思っていた以上の出来栄えに欲を出した。
気がつけば、コハクの体力が尽きて倒れるまで呪を唱えさせて、術式を展開させていた。
それは、呪力の制御と操作が出来るようになった事で、呪力が尽きなかったからだ。
心と体が伴ってこそ、呪力は強まり、呪術の質が良くなる。少年であるコハクが、スイセンたちと同じ体力を持つこと敵わない。ならば、精神を鍛えて補おうと考えた。
それは限界までのはずだったが、熱が入り過ぎて、限界を超えてしまった。
今の状況は流石にやり過ぎである。
これではまるで、虐めているみたいだとスイセンは反省した。
そんなスイセンの気持ちは知らないコハクは、優しいシロガネを思い浮かべていた。
二人を比べてしまう。
辛い気持ちは、愚痴になる。
「シロガネは、……こんなに厳しくないよ」
「それを甘いというのですよ」
「シロガネに、……スイセンが意地悪だっていうからあ」
「どうぞ、ご自由に」
「スイセンの鬼っ」
「私は龍で、しかも青龍の神使いです」
なんと、あのスイセンが、こんなふざけた返しをするなんて。
「そんな意味じゃないからね!」
「存じています」
「もう、スイセンなんて嫌いだぁー」
体力も気力も失なって、やる気など消えてしまった。コハクは、とうとう泣きべそをかく。駄々を捏ねて、泣き言の言葉しか出てこない。
スイセンが、澄ました顔のまま全く動じない様子に、悔しさと腹立たしさが沸き立つ。
一方、スイセンは労わる言葉をかけ損なって、引くに引けない状況だった。
0
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
『2度目の世界で、あなたと……』 ― 魔法と番が支配する世界で、二度目の人生を ―
なの
BL
Ωとして生まれたリオナは、政略結婚の駒として生き、信じていた結婚相手に裏切られ、孤独の中で命を落とした。
――はずだった。
目を覚ますと、そこは同じ世界、同じ屋敷、同じ朝。
時間だけが巻き戻り、前世の記憶を持つのは自分だけ。
愛を知らないまま死んだ。今度こそ、本物の愛を知り、自ら選び取る人生を生きる。
これは、愛を知らず道具として生きてきたΩが、初めて出会った温もりに触れ、自らの意思で愛を選び直す物語。
「愛を知らず道具として生きてきたΩが転生を機に、
年上αの騎士と本物の愛を掴みます。
全6話+番外編完結済み!サクサク読めます。
娼館で死んだΩですが、竜帝の溺愛皇妃やってます
めがねあざらし
BL
死に場所は、薄暗い娼館の片隅だった。奪われ、弄ばれ、捨てられた運命の果て。けれど目覚めたのは、まだ“すべてが起きる前”の過去だった。
王国の檻に囚われながらも、静かに抗い続けた日々。その中で出会った“彼”が、冷え切った運命に、初めて温もりを灯す。
運命を塗り替えるために歩み始めた、険しくも孤独な道の先。そこで待っていたのは、金の瞳を持つ竜帝——
「お前を、誰にも渡すつもりはない」
溺愛、独占、そしてトラヴィスの宮廷に渦巻く陰謀と政敵たち。死に戻ったΩは、今度こそ自分自身を救うため、皇妃として“未来”を手繰り寄せる。
愛され、試され、それでも生き抜くために——第二章、ここに開幕。
窓のない部屋の、陽だまりみたいな君
MisakiNonagase
BL
都心の高層ビル、その「内臓」とも言える地下一階のメール室。
そこで働く山﨑智之は、目立たず、期待されず、淡々と郵便物を捌く「透明人間」のような毎日を愛していた。自分は低スペックで、華やかな地上には居場所がない。そう、諦めていた。
そんな彼の静寂を破ったのは、二十二階の住人、若きエース・風巻隼人だった。
完璧なルックス、圧倒的な成果、羨望の眼差しを一身に浴びる彼が、なぜか地下のメール室に足繁く通い始める。
「五分だけ、ここにいさせてくれないか」
一通の郵便物から始まった、五分間だけの秘密の共有。
次第に剥き出しになっていく隼人の孤独と、それを無自覚に包み込んでしまう智之の温度。
住む世界が違う二人が、窓のない部屋で見つけたのは、名前のつかない「救済」だった。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる