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42小さな天敵と炎舞
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「アヤメー、シオーン」
今日の特訓の場所にコハクが行くと、すでにアヤメとシオンが来ていた。
「待たせてごめんね」
「いいえ、時間通りでございますわ」
「今日はよろしく」
「よろしくお願い致しますわ」
「よろしくお願い致します」
皆んなが挨拶を済ませれば、アヤメが畏まる。
「コハク様、先日は、お見苦しいところをお見せ致しまして申し訳ございません」
この間の怪我の件について、アヤメが謝罪の弁を述べる。そして、シオンと一緒に頭を下げた。
「ちょっと、待って。何も謝る事なんてないよ。アヤメが元気になって良かった」
「そのような、お優しい言葉、もったないですわ」
アヤメが微笑んだ。
その横でシオンが遠慮がちにコハクに声をかける。
「あのぉ……。コハク様は南の守護、朱雀とお会いされたのですよね」
「昨日の夜なのに、もう知ってるんだ」
「朱雀からこちらに向かう前に、念話を通じて連絡がありましたの」
「火が苦手って本当ですか」
「苦手っていうより、いい思い出がないからって朱雀が言ってた」
「私くしたちの火は大丈夫かしら。それなりの火力ですのよ」
「自分では自覚ないんだ。だから、大丈夫だと思う」
「わかりました。私たちと一緒に火属性の訓練をすることで、火の印象を変えれば良いのです」
シオンが胸を張り堂々と告げる。その勇ましさにアヤメがフフっと笑った。
「あらま、いうわね」
「すみません、すいません。生意気なこといいまして」
いつものように慌てるシオンに、この場が和んだ。
コハクは、シオンから火属性の特性や特徴について簡単な話しを聞いた。
その後、実戦へと移る。
「アイリス、いらっしゃい」
アヤメが声高らかに、術式を発動して愛用の大太刀が現れる。
それを持って地面へと突き刺さように構えた。
「ゲンゲに皆んなの刀を見せてもらった時は遠目だったから。目の前で見ればとても大きくて、すごいや」
アヤメが大太刀を振れば、ブォンっと風が走る。大きな大太刀を持って立つ姿は豪快だ。
だが、軽々と大太刀を振り回す姿は舞うように美しい。
次に、大太刀に呪を付与すれば、大太刀に炎が絡みつく。振る度に、その軌道に炎が流れて、周りには熱波が広がる。
「炎舞踊みたいで、きれいだ」
「お褒めに頂きまして光栄ですわ」
「えぇ、いつ見てもアヤメさんの刀を振るう姿は素敵です」
「あら、シオンったらいい子ね。では、次はアナタがお見せして差し上げて下さいな」
「えっ、あっ、はい!」
シオンが緊張した面持ちで準備を始める。
「では。タリカス参れ」
アヤメと同様に、名を呼べば術式が発動して打刀が現れた。右手で受け取り両手で構えた。一呼吸した後、素早い動きで打刀を上下左右に振れば、橙色の細い軌道を描いた。
「シオンは打刀の動きは、まっすぐで、型に正確な感じがする」
「私は不器用ですから臨機応変が効きません。なので基本に忠実に振うだけです」
「今から私くしたちで模擬戦を行いますので、ご覧下さいませ」
シオンが懐から石のようや丸い玉を出した。
それを下に叩きつけると割れて何かが現れた。
それは粘液の柔らかな塊でフニャフニャしていて、魔の気配がある。
「これは下級魔物……」
「はい。ご存知なのですね」
「スミレが呼び出していたよ」
「この森にも生息している下級魔物です。スミレさんが呼び出した物と種類は異なるかと。これは魔素を吸い込んで溜める特性があります。取り込んだ後は、殻に閉じこもり丸い玉になります。魔素を補給したい他の魔物たちが、殻を割って溢れる魔素を体内に取り込みます」
「なるほど。だから割ると元の魔物に戻るんだね」
シオンがコハクに丁寧に説明をした。
初めて知る魔物の生態にコハクは興味深々だ。
「これをやっつけるの」
こんな小さな魔物を強い式神の二人で戦えば、一溜まりもないのではないだろうか。
「小さいのに……」
「確かに見た目はこのなりですが、なかなか手強くてよ」
アヤメがコハクの憂いに答えた。
「私たちには天敵に等しいのです」
まさか、とコハクは驚きの表情だ。
「では、行きますわよ」
「はい!」
アヤメとシオンが粘液の塊の魔物と対峙する。
二人の殺気を感じたのか。粘着の魔物がその形を大きく変えた。アヤメやシオンたちと同じぐらいだろうか。
シオンが、炎刀の切先を魔物に向けて突っ込んだ。刀が当たりそうな寸前で魔物がフニャリと形を変えた。そして、魔物が弾んで飛んだ。だが、シオンは軌道を読んでいた。刃の向き返した刀で魔物が飛んだ方角へと前に出る。刀の切先が魔物に触れた。シュッと傷が付く。
その動きを何度も繰り返して、魔物に微かな火傷をつけていく。
だが、火に耐性があるのか。または修復の能力があるようで、傷は瞬く間に治っていく。
それでもシオンは攻撃をやめない。
段々と魔物の動きが鈍くなり修復も遅くなっているようだ。
一方、アヤメは大太刀を立てて待機している。
「そろそろ来ます!」
シオンがアヤメに向かって声をかけた。
「了解ですわ」
アヤメは、シオンに応えて大太刀を構えた。
シオンと交戦中の粘着の魔物の様子が再び変わった。空高く弾んで飛んだ。そして宙に浮かんで、その体を体積を大きくしたのだ。
トゲトゲとした鋭い突起物が現れると、勢いよく伸びて、こちらへ向かってくる。
それをアヤメが大太刀で斬って防ぐ。なおも続く攻撃も、ことごとく撃破する。
アヤメと魔物の交戦の隙をついて、シオンが宙に浮かぶ魔物を狙う。走り込み大きく飛んで、打刀の切先を切り込んだ。
何故か魔物はフニャリと形を変えなかった。そのまま刀が奥へと突き刺る。
シオンが、刀から呪術を発動させると、魔物の中にある刀の切先から炎が上がった。
それは魔物に多大な損傷を与えたようで、魔物が苦しみだした。
アヤメへの攻撃が止む。
アヤメが呪文を唱えると大太刀が赤い炎から蒼い炎に変わった。そして魔物に目掛けて飛び上がれば、上から斜め下へ。魔物をズバッと一刀両断した。
蒼い火柱が上がると魔物は消滅した。
「すっ、すごい……」
目の前で起こった出来事はまるで何かの演目をみているようだった。
コハクは二人に向けた大きな拍手をしていた。
アヤメは微笑みながらお辞儀をするように、首を傾げてコハクの喝采に応えた。
シオンは照れた表情で頭に手を添えて頷いた。
「ねぇ、聞いていい」
「はい、どうぞ」
「シオンが最初に切先で損傷を与えていたのは、最後のアヤメの攻撃のため?」
「はいっ」
シオンが今回の戦法についてコハクに説明する。
あの魔物は、水分が多いので火属性には不利である。それに加えて、少々の傷は修復してしまう。普通に斬り込むだけでは、あの柔らかさでは斬れない。そこで、シオンは素早い動きで先端の切先で細かい損傷を負わせた。何故なら、損傷箇所を多くすれば修復が追いつかなくなるからだ。それに傷痕は硬くなる。
次第に魔素が足りなくなって、体を大きくして取り込もうとする。そうなれば傷痕は伸びて、傷痕の部分が硬い膜となって魔物を覆う。
「だから、アヤメの大太刀で斬ることが出来て蒼い炎で蒸発させたんだね」
「その通りでございますわ」
「二人の息がぴったりだった」
「そう言って頂けまして嬉しいです。ありがとうございます」
「ありがとうございます」
アヤメもシオンも嬉しそうだ。
「二人って同じ朱雀の神使いだけど、いつから一緒なの」
「お聞きになりたくて?」
「うん」
「ですってよ、シオン」
「あっ、いやー、そのぉー」
「あっ、シオンが話すのが嫌なら、別に無理に聞きたいわけじゃないからね」
シオンが困っている様子だ。シオンの性格上、アヤメの言う事は必ず聞くだろう。また、断れない性格だろうから、コハクは無理強いをしたくなかった。
クスクスとアヤメが笑っている。
「嫌とかではなくて、恥ずかしいなぁと思うだけでして……。その、アヤメさんはよろしいのでしょうか」
「あら、構わなくてよ」
「しかし、私とアヤメさん……我主について、お話しをする事になりますが」
「コハク様は、それを望んでいらしゃるわ」
アヤメが確認するかのように見つめるので、コハクは瞳を輝かせて頷く。
「聞きたいっ」
さっきまでの無理強いさせたくない気持ちは何処へやらである。
「なら、私くしから話しをしましょうか」
アヤメが話しを始めた。
今日の特訓の場所にコハクが行くと、すでにアヤメとシオンが来ていた。
「待たせてごめんね」
「いいえ、時間通りでございますわ」
「今日はよろしく」
「よろしくお願い致しますわ」
「よろしくお願い致します」
皆んなが挨拶を済ませれば、アヤメが畏まる。
「コハク様、先日は、お見苦しいところをお見せ致しまして申し訳ございません」
この間の怪我の件について、アヤメが謝罪の弁を述べる。そして、シオンと一緒に頭を下げた。
「ちょっと、待って。何も謝る事なんてないよ。アヤメが元気になって良かった」
「そのような、お優しい言葉、もったないですわ」
アヤメが微笑んだ。
その横でシオンが遠慮がちにコハクに声をかける。
「あのぉ……。コハク様は南の守護、朱雀とお会いされたのですよね」
「昨日の夜なのに、もう知ってるんだ」
「朱雀からこちらに向かう前に、念話を通じて連絡がありましたの」
「火が苦手って本当ですか」
「苦手っていうより、いい思い出がないからって朱雀が言ってた」
「私くしたちの火は大丈夫かしら。それなりの火力ですのよ」
「自分では自覚ないんだ。だから、大丈夫だと思う」
「わかりました。私たちと一緒に火属性の訓練をすることで、火の印象を変えれば良いのです」
シオンが胸を張り堂々と告げる。その勇ましさにアヤメがフフっと笑った。
「あらま、いうわね」
「すみません、すいません。生意気なこといいまして」
いつものように慌てるシオンに、この場が和んだ。
コハクは、シオンから火属性の特性や特徴について簡単な話しを聞いた。
その後、実戦へと移る。
「アイリス、いらっしゃい」
アヤメが声高らかに、術式を発動して愛用の大太刀が現れる。
それを持って地面へと突き刺さように構えた。
「ゲンゲに皆んなの刀を見せてもらった時は遠目だったから。目の前で見ればとても大きくて、すごいや」
アヤメが大太刀を振れば、ブォンっと風が走る。大きな大太刀を持って立つ姿は豪快だ。
だが、軽々と大太刀を振り回す姿は舞うように美しい。
次に、大太刀に呪を付与すれば、大太刀に炎が絡みつく。振る度に、その軌道に炎が流れて、周りには熱波が広がる。
「炎舞踊みたいで、きれいだ」
「お褒めに頂きまして光栄ですわ」
「えぇ、いつ見てもアヤメさんの刀を振るう姿は素敵です」
「あら、シオンったらいい子ね。では、次はアナタがお見せして差し上げて下さいな」
「えっ、あっ、はい!」
シオンが緊張した面持ちで準備を始める。
「では。タリカス参れ」
アヤメと同様に、名を呼べば術式が発動して打刀が現れた。右手で受け取り両手で構えた。一呼吸した後、素早い動きで打刀を上下左右に振れば、橙色の細い軌道を描いた。
「シオンは打刀の動きは、まっすぐで、型に正確な感じがする」
「私は不器用ですから臨機応変が効きません。なので基本に忠実に振うだけです」
「今から私くしたちで模擬戦を行いますので、ご覧下さいませ」
シオンが懐から石のようや丸い玉を出した。
それを下に叩きつけると割れて何かが現れた。
それは粘液の柔らかな塊でフニャフニャしていて、魔の気配がある。
「これは下級魔物……」
「はい。ご存知なのですね」
「スミレが呼び出していたよ」
「この森にも生息している下級魔物です。スミレさんが呼び出した物と種類は異なるかと。これは魔素を吸い込んで溜める特性があります。取り込んだ後は、殻に閉じこもり丸い玉になります。魔素を補給したい他の魔物たちが、殻を割って溢れる魔素を体内に取り込みます」
「なるほど。だから割ると元の魔物に戻るんだね」
シオンがコハクに丁寧に説明をした。
初めて知る魔物の生態にコハクは興味深々だ。
「これをやっつけるの」
こんな小さな魔物を強い式神の二人で戦えば、一溜まりもないのではないだろうか。
「小さいのに……」
「確かに見た目はこのなりですが、なかなか手強くてよ」
アヤメがコハクの憂いに答えた。
「私たちには天敵に等しいのです」
まさか、とコハクは驚きの表情だ。
「では、行きますわよ」
「はい!」
アヤメとシオンが粘液の塊の魔物と対峙する。
二人の殺気を感じたのか。粘着の魔物がその形を大きく変えた。アヤメやシオンたちと同じぐらいだろうか。
シオンが、炎刀の切先を魔物に向けて突っ込んだ。刀が当たりそうな寸前で魔物がフニャリと形を変えた。そして、魔物が弾んで飛んだ。だが、シオンは軌道を読んでいた。刃の向き返した刀で魔物が飛んだ方角へと前に出る。刀の切先が魔物に触れた。シュッと傷が付く。
その動きを何度も繰り返して、魔物に微かな火傷をつけていく。
だが、火に耐性があるのか。または修復の能力があるようで、傷は瞬く間に治っていく。
それでもシオンは攻撃をやめない。
段々と魔物の動きが鈍くなり修復も遅くなっているようだ。
一方、アヤメは大太刀を立てて待機している。
「そろそろ来ます!」
シオンがアヤメに向かって声をかけた。
「了解ですわ」
アヤメは、シオンに応えて大太刀を構えた。
シオンと交戦中の粘着の魔物の様子が再び変わった。空高く弾んで飛んだ。そして宙に浮かんで、その体を体積を大きくしたのだ。
トゲトゲとした鋭い突起物が現れると、勢いよく伸びて、こちらへ向かってくる。
それをアヤメが大太刀で斬って防ぐ。なおも続く攻撃も、ことごとく撃破する。
アヤメと魔物の交戦の隙をついて、シオンが宙に浮かぶ魔物を狙う。走り込み大きく飛んで、打刀の切先を切り込んだ。
何故か魔物はフニャリと形を変えなかった。そのまま刀が奥へと突き刺る。
シオンが、刀から呪術を発動させると、魔物の中にある刀の切先から炎が上がった。
それは魔物に多大な損傷を与えたようで、魔物が苦しみだした。
アヤメへの攻撃が止む。
アヤメが呪文を唱えると大太刀が赤い炎から蒼い炎に変わった。そして魔物に目掛けて飛び上がれば、上から斜め下へ。魔物をズバッと一刀両断した。
蒼い火柱が上がると魔物は消滅した。
「すっ、すごい……」
目の前で起こった出来事はまるで何かの演目をみているようだった。
コハクは二人に向けた大きな拍手をしていた。
アヤメは微笑みながらお辞儀をするように、首を傾げてコハクの喝采に応えた。
シオンは照れた表情で頭に手を添えて頷いた。
「ねぇ、聞いていい」
「はい、どうぞ」
「シオンが最初に切先で損傷を与えていたのは、最後のアヤメの攻撃のため?」
「はいっ」
シオンが今回の戦法についてコハクに説明する。
あの魔物は、水分が多いので火属性には不利である。それに加えて、少々の傷は修復してしまう。普通に斬り込むだけでは、あの柔らかさでは斬れない。そこで、シオンは素早い動きで先端の切先で細かい損傷を負わせた。何故なら、損傷箇所を多くすれば修復が追いつかなくなるからだ。それに傷痕は硬くなる。
次第に魔素が足りなくなって、体を大きくして取り込もうとする。そうなれば傷痕は伸びて、傷痕の部分が硬い膜となって魔物を覆う。
「だから、アヤメの大太刀で斬ることが出来て蒼い炎で蒸発させたんだね」
「その通りでございますわ」
「二人の息がぴったりだった」
「そう言って頂けまして嬉しいです。ありがとうございます」
「ありがとうございます」
アヤメもシオンも嬉しそうだ。
「二人って同じ朱雀の神使いだけど、いつから一緒なの」
「お聞きになりたくて?」
「うん」
「ですってよ、シオン」
「あっ、いやー、そのぉー」
「あっ、シオンが話すのが嫌なら、別に無理に聞きたいわけじゃないからね」
シオンが困っている様子だ。シオンの性格上、アヤメの言う事は必ず聞くだろう。また、断れない性格だろうから、コハクは無理強いをしたくなかった。
クスクスとアヤメが笑っている。
「嫌とかではなくて、恥ずかしいなぁと思うだけでして……。その、アヤメさんはよろしいのでしょうか」
「あら、構わなくてよ」
「しかし、私とアヤメさん……我主について、お話しをする事になりますが」
「コハク様は、それを望んでいらしゃるわ」
アヤメが確認するかのように見つめるので、コハクは瞳を輝かせて頷く。
「聞きたいっ」
さっきまでの無理強いさせたくない気持ちは何処へやらである。
「なら、私くしから話しをしましょうか」
アヤメが話しを始めた。
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