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75新たな目覚め
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シロガネが目覚めない限り、水晶は壊せない。
シロガネが生きている限り、水晶はなくならない。
シロガネが死んでしまうと、水晶は消えてしまう。
シロガネの中の黒烏と白桜は、依代を失ってしまえば、黒烏と白桜が一つになった根源が現れるはずだ。
その思考に行き着いたコハクは、胸元に揺れるペンダントを握りしめた。
曇っていたコハクの表情が、徐々に明るくなっていく。
「そっか、これでいいんだ。でも、これは、絶対に皆んなに怒られちゃうな。でも、これしか方法はないんだ」
コハクは、意を決した表情で呪を唱える。
黒烏の時と同じ転送の術式が展開された。コハクとシロガネの呪力が繋がる。
「汝の力は絆ぐ縁となりて、我は求む、我は欲する。その力を与え給え」
シロガネからコハクに、呪力が流れていく。
水晶を優しく撫でながらシロガネの呪力を奪う。
「一緒にいるって約束したのに、勝手にいなくなるなんて酷いよ。ボクが探しに来なかったら、見つけられなかったら、ずっと離れ離れだったんだよ。だけど、ボクは、ちゃんと迎えに来たよ。今から、ボクは、シロガネを殺すね」
水晶が光って、パリパリっと音がする。
ヒビが入っていく、パリンと破れた。
粉々になった水晶がキラキラと輝いて降り落ちるは、雪のようだ。
呪術で宙に浮くシロガネの体から、金色の焔に包まれた根源が現れた。それは、綺麗な金の線で、黒烏の黒と白桜の白の二つに別れている。
コハクは、それを結界に閉じた。
そして、ユリの蘇生の呪術を解放する為に、シロガネの首に月の雫を付けた。
コハクは、シロガネから奪った呪力を使って、呪を唱えて術式を発動させた。
シロガネを殺して生き返らせるなんて、本当は怖くて仕方がない。それでも、シロガネの式神たちの思いと、ユリから託された術なら、必ず上手くいくと信じる。
コハクは祈る思いで見つめる。
眩しい光がシロガネを覆った。
シロガネの瞳が開いて、そっと微笑んだ。
「ごめんよ、コハク。待たせたね、ありがとう」
シロガネの声が聞こえた。
コハクは破顔して涙を流した。
「おかえりなさい、シロガネ」
二人は互いの存在を確かめるように抱きしめ合った。
「コハクなら出来るって信じていたよ」
「迎えにおいでって言ったからね。あれが最善だったって、今ならわかるよ。だけど、こんなに大変だなんて。すごく辛かったんだからね」
「ごめんよ、コハクは偉いな」
「いっぱい褒めてね」
「褒めてあげるよ。でも、これで終わりじゃないんだろう」
「うん」
残るは、黒烏と白桜の根源を封印する事である。
「カセギ」
コハクの手には、飛去来器がある。
金の炎に包まれた白と黒の球体の結界を解くと、それに目掛けて飛去来器を投げつける。
縦に別れていた球体を横半分に斬った。
それらを尽かさず、シロガネが術式で捕縛する。
コハクがひとつ、シロガネがひとつ。
それぞれが手にする。
二人一緒に呪の述べる。
「帰るべき場所は何処に、戻るべき時は何処へ、たった一つの想いに、たった二つの心に」
コハクはシロガネの胸に、シロガネはコハクの胸に押し込んだ。
互いの胸に契約の術式が現れる。
「我は黒烏のシロガネと、我は白桜の黄白は、共に永遠である事を誓おうぞ」
コハクとシロガネの中にいる黒烏と白桜が了承した。二人から眩い光が放たれる。
二人の魂が、永遠を絆いだ。
空いている片方の手で、シロガネがコハクを自分の胸の中へと押し込んで抱きしめた。
輝く光が二人を包み込んだ。
緩やかで穏やかな刻の流れを纏う二人が、遥か彼方に意識を向けた。
新しい世界の始まりの鈴音が響いた。
「終わったか……」
「うん。シロガネの魂とボクの魂を絆いだ。その魂の中に黒烏と白桜が一緒にいるんだ。これで均等を保てるよ」
「ありがとう、コハク。巻き込んでしまったね」
「違うよ。これはボクが生まれた事の必然で、シロガネは、ボクの運命なんだ」
「その通り、コハクは私の運命だ」
「さっき、シロガネは死んだ。もう神託者じゃない。観測者でもない。そして、シロガネを殺めたボクは依代の資格はなくなった。ボクたちは、同じ、ただの陰陽師になったんだ」
「ただし、神の力を持った陰陽師だけどね」
シロガネがククッと笑って、コハクがフフッと笑った。
「そう、神の力を持った、ただの人だよ」
「コハクと同じ時を生きて死ねるんだね」
「そして、死んだ後も輪廻転生を繰り返して、永遠に一緒なんだ」
「何度も出会い、共に生きる旅するんだね」
「うん。シロガネと離れないからね」
「あぁ、離れないよ。コハクと共にあるよ」
シロガネの手が、コハクの頬に触れて優しく反対の頬に口づけた。
コハクが、何故と、言いたげな表情をする。
「まぁ、その……コハクの姿である、から……」
シロガネが言い及んでいる。
コハクは、驚いたような顔した後、フフっと笑った。
「そういうところ、頑なだよね。そういうシロガネが大好き。だけど、ボクはもう、黄白の記憶がある。それに、ここにはボクたち以外に誰もいないよ。ボクたちだけしか、知らない……」
コハクが魅惑な微笑みを浮かべた。
その言葉と微笑みに、シロガネは誘われる。
コハクの唇に優しく口づけた。
そっと瞳を合わせて二人は微笑み合う。
「コハク、愛しているよ」
「シロガネ、愛してるぅ」
コハクが、シロガネの首に手をかけて、もっと欲しいと唇を重ねて誘った。
コハクが是とするからこそシロガネは望みを叶える、与える。
愛を囁く啄む口づけは、やがて深愛を伝える行為へ変わる。深く濃く絡めて心を繋いで、離れ難い想いを抱きしめ合った。
コハクとシロガネは、二人だけの優しい時間を過ごした。
まだ、互いに知らない事を話し合う。
これから先の事を考え合う。
見つめて、微笑んで、囁いて、手を握り、溢れる愛おしい想いを伝えあった。
「どのぐらいの時が経ったのかな。ここは時間の感覚がなくなるから、わからないね。待っている皆んなに、怒られるかな?」
「怒られるのは確定だろうね。なら、まだ帰らなくてもいい、いつ帰っても一緒さ」
「まぁ、そうだけど、シロガネは帰りたくないの?」
「コハクは帰りたいのかい?」
「戻らなくても大丈夫かなぁって、心配になっただけ」
「心配しなくても、大丈夫だよ」
「シロガネが、そういうなら心配しない」
「これは、私の我がままだよ。もう少し、もっと、二人だけでいたいんだ」
「……シロガネ」
「ダメかな」
「ダメじゃない。……本当は、ボクも、もう少し、もっと、二人がいい……」
「一緒で嬉しいよ」
「うん、ボクも一緒で嬉しい」
現世に戻れば、賑やかで忙しい日々が来るのは明白だ。
二人は、長い休息を思う存分に堪能した。
それでも離れ難い気持ちのまま、麒麟に呼びかけた。
どこからか「やっとか、遅いです」という声が聞こえて来そうだ。
二人の目の前に、光が現れて麒麟が出てきた。
「まったく、どれだけ待たせるの。もっと早くに帰って来れたはずだと思うんだけどね。イチャイチャしすぎ」
「な、なに、言ってるの。今までの事、これからの事を、たくさん話していたんだよ」
「はい。はい。まぁ、邪魔されるだろうから、ゆっくり出来るのは、今しかいよね」
「麒麟、世話になったな」
「四神たちにも、いってあげてね」
「勿論さ」
「それから……、もう、気づいていると思うけど……」
麒麟に連れられて現世に帰還すれば、コハクの式神たち、シロガネの式神たちが勢揃いで待ち構えていた。
「シロガネ殿、コハク様。おかえりなさいませ、よくぞ、ご帰還なされました。一同、首を長くして待ち侘びておりました」
ザクロが式神たちの代表として口上を述べた。
そして、皆が一斉に。
「おかえりなさいませ」
「ただいまぁーー」
「ただいま」
そして、コハクをコハクの式神たちが囲む。シロガネをシロガネの式神たちが囲む。
狭間は現世の時間と流れが違うので、一年の刻が経っていた。
コハクは浅葱からの潰されそうな抱擁を受けた。それを山吹が制して、緋色が揶揄った。
その様子に千草が瞳を輝かせて見つめていた。
浅葱が離れたので、竜胆と桔梗はコハクの両脇から引っ張っていた。その様子を珊瑚と青鈍が楽しそうに見ている。
勿忘は輪の中にいるが、何か別なこ事を考えている風だ。
シロガネはスイセンから小言を言われていた。それをザクロが宥めて、シオンが仲裁しようかどうかと悩んでいた。
そんな中、スミレとカリンは、シロガネの隣で腕を取ってべったりしていた。
ナデシコとアヤメは次を狙って後ろで待機している。その様子をゲンゲが愉快そうに見てた。ユリは少し離れて、シロガネを感慨深く見つめていた。
シロガネが生きている限り、水晶はなくならない。
シロガネが死んでしまうと、水晶は消えてしまう。
シロガネの中の黒烏と白桜は、依代を失ってしまえば、黒烏と白桜が一つになった根源が現れるはずだ。
その思考に行き着いたコハクは、胸元に揺れるペンダントを握りしめた。
曇っていたコハクの表情が、徐々に明るくなっていく。
「そっか、これでいいんだ。でも、これは、絶対に皆んなに怒られちゃうな。でも、これしか方法はないんだ」
コハクは、意を決した表情で呪を唱える。
黒烏の時と同じ転送の術式が展開された。コハクとシロガネの呪力が繋がる。
「汝の力は絆ぐ縁となりて、我は求む、我は欲する。その力を与え給え」
シロガネからコハクに、呪力が流れていく。
水晶を優しく撫でながらシロガネの呪力を奪う。
「一緒にいるって約束したのに、勝手にいなくなるなんて酷いよ。ボクが探しに来なかったら、見つけられなかったら、ずっと離れ離れだったんだよ。だけど、ボクは、ちゃんと迎えに来たよ。今から、ボクは、シロガネを殺すね」
水晶が光って、パリパリっと音がする。
ヒビが入っていく、パリンと破れた。
粉々になった水晶がキラキラと輝いて降り落ちるは、雪のようだ。
呪術で宙に浮くシロガネの体から、金色の焔に包まれた根源が現れた。それは、綺麗な金の線で、黒烏の黒と白桜の白の二つに別れている。
コハクは、それを結界に閉じた。
そして、ユリの蘇生の呪術を解放する為に、シロガネの首に月の雫を付けた。
コハクは、シロガネから奪った呪力を使って、呪を唱えて術式を発動させた。
シロガネを殺して生き返らせるなんて、本当は怖くて仕方がない。それでも、シロガネの式神たちの思いと、ユリから託された術なら、必ず上手くいくと信じる。
コハクは祈る思いで見つめる。
眩しい光がシロガネを覆った。
シロガネの瞳が開いて、そっと微笑んだ。
「ごめんよ、コハク。待たせたね、ありがとう」
シロガネの声が聞こえた。
コハクは破顔して涙を流した。
「おかえりなさい、シロガネ」
二人は互いの存在を確かめるように抱きしめ合った。
「コハクなら出来るって信じていたよ」
「迎えにおいでって言ったからね。あれが最善だったって、今ならわかるよ。だけど、こんなに大変だなんて。すごく辛かったんだからね」
「ごめんよ、コハクは偉いな」
「いっぱい褒めてね」
「褒めてあげるよ。でも、これで終わりじゃないんだろう」
「うん」
残るは、黒烏と白桜の根源を封印する事である。
「カセギ」
コハクの手には、飛去来器がある。
金の炎に包まれた白と黒の球体の結界を解くと、それに目掛けて飛去来器を投げつける。
縦に別れていた球体を横半分に斬った。
それらを尽かさず、シロガネが術式で捕縛する。
コハクがひとつ、シロガネがひとつ。
それぞれが手にする。
二人一緒に呪の述べる。
「帰るべき場所は何処に、戻るべき時は何処へ、たった一つの想いに、たった二つの心に」
コハクはシロガネの胸に、シロガネはコハクの胸に押し込んだ。
互いの胸に契約の術式が現れる。
「我は黒烏のシロガネと、我は白桜の黄白は、共に永遠である事を誓おうぞ」
コハクとシロガネの中にいる黒烏と白桜が了承した。二人から眩い光が放たれる。
二人の魂が、永遠を絆いだ。
空いている片方の手で、シロガネがコハクを自分の胸の中へと押し込んで抱きしめた。
輝く光が二人を包み込んだ。
緩やかで穏やかな刻の流れを纏う二人が、遥か彼方に意識を向けた。
新しい世界の始まりの鈴音が響いた。
「終わったか……」
「うん。シロガネの魂とボクの魂を絆いだ。その魂の中に黒烏と白桜が一緒にいるんだ。これで均等を保てるよ」
「ありがとう、コハク。巻き込んでしまったね」
「違うよ。これはボクが生まれた事の必然で、シロガネは、ボクの運命なんだ」
「その通り、コハクは私の運命だ」
「さっき、シロガネは死んだ。もう神託者じゃない。観測者でもない。そして、シロガネを殺めたボクは依代の資格はなくなった。ボクたちは、同じ、ただの陰陽師になったんだ」
「ただし、神の力を持った陰陽師だけどね」
シロガネがククッと笑って、コハクがフフッと笑った。
「そう、神の力を持った、ただの人だよ」
「コハクと同じ時を生きて死ねるんだね」
「そして、死んだ後も輪廻転生を繰り返して、永遠に一緒なんだ」
「何度も出会い、共に生きる旅するんだね」
「うん。シロガネと離れないからね」
「あぁ、離れないよ。コハクと共にあるよ」
シロガネの手が、コハクの頬に触れて優しく反対の頬に口づけた。
コハクが、何故と、言いたげな表情をする。
「まぁ、その……コハクの姿である、から……」
シロガネが言い及んでいる。
コハクは、驚いたような顔した後、フフっと笑った。
「そういうところ、頑なだよね。そういうシロガネが大好き。だけど、ボクはもう、黄白の記憶がある。それに、ここにはボクたち以外に誰もいないよ。ボクたちだけしか、知らない……」
コハクが魅惑な微笑みを浮かべた。
その言葉と微笑みに、シロガネは誘われる。
コハクの唇に優しく口づけた。
そっと瞳を合わせて二人は微笑み合う。
「コハク、愛しているよ」
「シロガネ、愛してるぅ」
コハクが、シロガネの首に手をかけて、もっと欲しいと唇を重ねて誘った。
コハクが是とするからこそシロガネは望みを叶える、与える。
愛を囁く啄む口づけは、やがて深愛を伝える行為へ変わる。深く濃く絡めて心を繋いで、離れ難い想いを抱きしめ合った。
コハクとシロガネは、二人だけの優しい時間を過ごした。
まだ、互いに知らない事を話し合う。
これから先の事を考え合う。
見つめて、微笑んで、囁いて、手を握り、溢れる愛おしい想いを伝えあった。
「どのぐらいの時が経ったのかな。ここは時間の感覚がなくなるから、わからないね。待っている皆んなに、怒られるかな?」
「怒られるのは確定だろうね。なら、まだ帰らなくてもいい、いつ帰っても一緒さ」
「まぁ、そうだけど、シロガネは帰りたくないの?」
「コハクは帰りたいのかい?」
「戻らなくても大丈夫かなぁって、心配になっただけ」
「心配しなくても、大丈夫だよ」
「シロガネが、そういうなら心配しない」
「これは、私の我がままだよ。もう少し、もっと、二人だけでいたいんだ」
「……シロガネ」
「ダメかな」
「ダメじゃない。……本当は、ボクも、もう少し、もっと、二人がいい……」
「一緒で嬉しいよ」
「うん、ボクも一緒で嬉しい」
現世に戻れば、賑やかで忙しい日々が来るのは明白だ。
二人は、長い休息を思う存分に堪能した。
それでも離れ難い気持ちのまま、麒麟に呼びかけた。
どこからか「やっとか、遅いです」という声が聞こえて来そうだ。
二人の目の前に、光が現れて麒麟が出てきた。
「まったく、どれだけ待たせるの。もっと早くに帰って来れたはずだと思うんだけどね。イチャイチャしすぎ」
「な、なに、言ってるの。今までの事、これからの事を、たくさん話していたんだよ」
「はい。はい。まぁ、邪魔されるだろうから、ゆっくり出来るのは、今しかいよね」
「麒麟、世話になったな」
「四神たちにも、いってあげてね」
「勿論さ」
「それから……、もう、気づいていると思うけど……」
麒麟に連れられて現世に帰還すれば、コハクの式神たち、シロガネの式神たちが勢揃いで待ち構えていた。
「シロガネ殿、コハク様。おかえりなさいませ、よくぞ、ご帰還なされました。一同、首を長くして待ち侘びておりました」
ザクロが式神たちの代表として口上を述べた。
そして、皆が一斉に。
「おかえりなさいませ」
「ただいまぁーー」
「ただいま」
そして、コハクをコハクの式神たちが囲む。シロガネをシロガネの式神たちが囲む。
狭間は現世の時間と流れが違うので、一年の刻が経っていた。
コハクは浅葱からの潰されそうな抱擁を受けた。それを山吹が制して、緋色が揶揄った。
その様子に千草が瞳を輝かせて見つめていた。
浅葱が離れたので、竜胆と桔梗はコハクの両脇から引っ張っていた。その様子を珊瑚と青鈍が楽しそうに見ている。
勿忘は輪の中にいるが、何か別なこ事を考えている風だ。
シロガネはスイセンから小言を言われていた。それをザクロが宥めて、シオンが仲裁しようかどうかと悩んでいた。
そんな中、スミレとカリンは、シロガネの隣で腕を取ってべったりしていた。
ナデシコとアヤメは次を狙って後ろで待機している。その様子をゲンゲが愉快そうに見てた。ユリは少し離れて、シロガネを感慨深く見つめていた。
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