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16話:嫉妬の視線、共犯の唇
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アカリとそしてヒカリお姉ちゃんとまであんな関係を持ってしまった。その事実は鉛のように重く私の心にのしかかり、学校にいても私の頭の中は罪悪感でいっぱいだった。授業の内容なんてまったく頭に入ってこない。ただ、どうしよう、どうしよう、という思考だけがぐるぐると回り続けていた。
「ナギサちゃん、大丈夫…?」
昼休み私の顔を覗き込んだサオリが心配そうな声を出す。その優しい声に私は泣き出してしまいそうになるのを必死で堪えた。
「う、うん。大丈夫だよ」
そう言って笑おうとするけれど、きっとひどく引きつった顔をしていたに違いない。サオリは何か言いたげに唇を動かしたが、結局はそっと私の手に自分のお弁当の卵焼きを乗せてくれるだけだった。
「元気、出して…」
その優しさが痛い。私はこんなに優しいサオリを裏切っている。姉妹とあんな、あんなことを…。サオリに合わせる顔がない。
放課後私は逃げるように教室を飛び出した。もう誰の顔も見ていられなかったから。でもそんな私をサオリが追いかけてきて腕を掴んだ。
「待って、ナギサちゃん!」
「サオリ、ちゃん…」
「そんなに辛そうな顔して、一人で帰せないよ…。ねぇ、話を聞かせてくれないかな…?行きましょう…?」
サオリは私の返事を待たずに私の手を引いて歩き出す。向かった先は校舎の一階にある今は使われていない特別教室棟の空き教室だった。
その頃私たちのもう一人の親友であるソラは、心配そうに二人の後姿を見つめていた。今日一日ナギサの様子が明らかにおかしい。それをサオリがどこかへ連れて行った。ただならぬ雰囲気を感じ取ったソラはいてもたってもいられず、二人が入っていった教室の外へと回り込んだ。植え込みの陰に身を隠し、夕陽の反射で見えづらい窓から中の様子を窺う。
「ナギサちゃん、何があったの…? 私でよかったら、話してほしいな…」
空き教室でサオリは私の正面に立つと、真剣な瞳でそう言った。その瞳を見たらもう堪えきれなかった。
「う…っ、うわぁぁぁん…!」
私は子供のように泣きじゃくった。サオリに抱きつき、その胸に顔をうずめる。
「ごめん、なさい…っ、サオリちゃん…!私、わたし、最低なの…っ!」
「ううん、そんなことないよ。ナギ-サちゃんは、いつも頑張ってるもの…」
何があったかは言えない。言えるはずがない。でもサオリは何も聞かずにただ私の体を優しく抱きしめ、背中を撫でてくれた。その温もりに私の心は少しずつ癒されていく。しかし心とは裏腹に私の体はまたしても正直に反応を始めていた。
サオリの体の柔らかさ、優しい香り、そして私を想ってくれるその愛情。それら全てが私の欲望を刺激する。ああ、まただ。こんなに優しくしてくれるサオリを私は汚してしまう。
「サオリちゃん…、好き…」
私は涙ながらにサオリの唇を求めた。サオリは一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐに私の全てを受け入れるようにそのキスに応えてくれた。
私たちはどちらからともなく互いの服を脱がせていく。夕陽が差し込む教室の床の上で肌と肌が触れ合う。
「ナギサちゃんの辛いの、私が全部、忘れさせてあげるから…」
サオリはそう言うと私の上にそっと覆いかぶさった。そして私の涙の跡が残る頬に優しいキスを落とす。そのまま、首筋へ、鎖骨へと、小鳥がついばむような柔らかなキスを何度も、何度も、繰り返した。
「ひゃぅ…っ!さ、さおり、ちゃ…」
くすぐったくてでもたまらなく気持ちいい。サオリの髪が私の肌をくすぐる。その感触だけで私の体は甘く痺れていく。サオリは私の胸の膨らみに顔を寄せると、その先端をちゅと小さく吸った。
「んんっ…!」
私が喘ぐと、サオリは嬉しそうに微笑み、今度はもっと大胆に舌でその周りをなぞり始めた。
「ナギサちゃん、ここ、可愛い…。私の好きなところ…」
そんなことを囁かれたら、もう私の理性はどこかへ消し飛んでしまう。私もサオリの体に触れたい。彼女の全てを感じたい。
私はサオリの体を抱きしめ返し、その細い背中を指先でゆっくりと撫で上げた。サオリの体がびくと可愛らしく震える。その反応が愛おしくて私は彼女の小さな耳たぶを甘噛みした。
「きゃっ…!な、ナギサちゃん…、だめ、そこは…」
恥ずかしそうに身をよじるサオリを私はさらに深く求め、その唇を再び貪るように塞いだ。深いキスを交わしながら互いの指が互いの体を確かめるように彷徨う。私の指がサオリの熱い秘部へと伸び、サオリの指もまた私の同じ場所へとたどり着く。
「あ、あんっ…、すごい、サオリちゃん…、きもち、いい…っ」
「ナギサちゃんこそ…、声、かわいい…」
私たちは互いの名前を呼び合い、互いの体を求め合った。罪悪感も羞恥心も今はもうこの快感の前では意味をなさない。ただ目の前の愛しい人と一つになりたい。その想いだけが私たちを支配していた。
窓の外ではソラがその一部始終を息を殺して見つめていた。
(嘘…、でしょ…? ナギサと、サオリが…、なんで…?)
親友二人の信じられない行為。見てはいけない。そう思うのに目は逸らせなかった。夕陽に照らされた二人の肌。絡み合う指。声は聞こえない。でも、苦しそうに、でも、どこか気持ちよさそうに喘ぐナギサの表情が見えてしまう。
(だめ…、こんなの、見ちゃ…)
ソラの体も自分の意思とは関係なく熱くなっていく。訳も分からないまま胸の奥がドキドキと高鳴り、下腹部がきゅうと疼くのを感じた。
(なんで…? なんで、私だけ、そこにいないの…?)
嫉妬。そして生まれて初めて感じる未知の興奮。ソラは自分の体に起きている変化に戸惑っていた。
「サオリちゃん…っ!もう、いっちゃう…!」
「私も…!一緒に、いくね、ナギサちゃん…!」
中の二人の動きが激しくなる。そして、
「「あ、ああああーーーーーっっ!!!!」」
声は聞こえなくとも、二人が同時に体を大きく痙攣させ、ぐったりと抱きしめ合うのが見えてしまった。それを見てしまったソラの体もびくんと大きく震えた。
ソラは弾かれたようにその場から後ずさった。見てしまった。見てはいけないものを。親友二人の秘密の姿を。心臓がバクバクと音を立ててうるさい。顔が燃えるように熱い。そして体の一番下のところがなんだかむずむずと疼いて仕方がない。
(なに、これ…、なんなの、この気持ち…)
ソラはふらふらとした足取りでその場から離れた。でも頭の中にはさっきの光景が焼き付いて離れない。ナギサの蕩けた顔。サオリの積極的な指使い。二人の幸せそうな表情。
思い出すだけで体の疼きはますます強くなっていく。ソラはたまらなくなって、一番近くにあった今は使われていない理科準備室に駆け込んだ。鍵はかかっていなかった。
古びた薬品の匂いがする薄暗い部屋。ソラはドアに背中を預け、ずるずるとその場に座り込んだ。
「はぁ…、はぁ…っ、んぅ…」
息が熱い。自分の体じゃないみたいだ。ソラは無意識に自分の太ももをぎゅっと合わせた。内ももが擦れ合うそのわずかな刺激だけで腰がびくりと震える。
(だめ、だめなのに…!二人とも、私の、大事な友達なのに…!)
そう思うのに頭の中ではナギサとサオリの間に自分も混ざっている光景が勝手に再生される。ナギサの隣に自分が寝ていたら。サオリの指が自分に触れてくれたら。
「あ…っ」
ソラは自分の胸を服の上からそっと押さえた。ドキドキと心臓がうるさいくらいに鳴っている。自分の手で胸の膨らみをそっと揉んでみる。ナギサたちがそうしていたように。
「んんっ…!」
なんだか変な気分だった。自分の体なのに誰かに触られているみたいでぞくぞくする。先端がきゅっと硬くなるのを感じて、声にならない声が漏れた。
ソラの指はゆっくりと下へと降りていく。お腹を撫で、そしてスカートの中へと吸い込まれるように入っていった。
「ひっ…!」
下着の上から熱い場所に触れる。そこはもうしっとりと湿っていた。どうして。今までこんなこと一度もなかったのに。
ソラはわけがわからないまま、ただ体の疼きに導かれるように指を動かした。下着の上から、何度も、何度も、その場所をこする。
「ん、んぅ…っ、は、ぁ…っ」
さっき窓の外から見た二人の姿が耳元で蘇る。あの光景がソラの体をさらに熱くする。
(私も…、私も、あんな風に…)
嫉妬と、好奇心と、そして抗いがたい快感。それらがごちゃ混ぜになってソラの理性を溶かしていく。
ソラはついに指を下着の中に滑り込ませた。初めて触れる自分の秘密の場所。
「ひゃぅっ…!なに、これぇ…っ!」
そこは熱くてぬるぬるしていてどうしていいか分からない。ソラはただがむしゃらに指を動かした。そして指先に小さくて硬い突起のようなものがあるのを見つけた。
(ここ…?ここ、かな…?)
ナギサもサオリもここを触り合っていた。ソラはそれを思い出しながら自分の指でその場所をそっとこすってみた。
「あ"、あ"あ"っ…!!」
今まで感じたことのない強烈な刺激。脳天を雷が直撃したかのような衝撃がソラの体を貫いた。
「いや、だめ、だめぇ…っ!とまらな、い…っ!」
指を動かしたくてたまらない。もっと、もっと、この気持ちいいことを続けたかった。ソラはもう何も考えられなかった。ただ本能のままに指を激しく動かし続けた。
「あ、あん、あんっ!なぎさ、ぁ…!さおり、ぃ…!」
二人の名前を呼びながらソラは生まれて初めての絶頂へと駆け上がっていく。
「い"っちゃううううーーーーーっっ!!!!」
薄暗い準備室の中でソラは一人激しく体を震わせ、快感の渦に飲み込まれていった。
その、まさに直後だった。
街全体を揺るがすような邪悪な気配が突如として膨れ上がった。
「デザイア…!」
空き教室で絶頂の余韻に浸っていたナギサははっと我に返る。戦わなければ。
「ごめん、サオリちゃん…!」
ナギサは呆然とするサオリを残し、急いで服を着て教室を飛び出した。そして理科準備室の床の上で同じようにぐったりと倒れていたソラもまた、その邪悪な気配を感じ、呆然と窓の外を見つめていた。
三人の想いと秘密が夕陽の中で複雑に、そして、どうしようもなく絡み合った瞬間だった。
「ナギサちゃん、大丈夫…?」
昼休み私の顔を覗き込んだサオリが心配そうな声を出す。その優しい声に私は泣き出してしまいそうになるのを必死で堪えた。
「う、うん。大丈夫だよ」
そう言って笑おうとするけれど、きっとひどく引きつった顔をしていたに違いない。サオリは何か言いたげに唇を動かしたが、結局はそっと私の手に自分のお弁当の卵焼きを乗せてくれるだけだった。
「元気、出して…」
その優しさが痛い。私はこんなに優しいサオリを裏切っている。姉妹とあんな、あんなことを…。サオリに合わせる顔がない。
放課後私は逃げるように教室を飛び出した。もう誰の顔も見ていられなかったから。でもそんな私をサオリが追いかけてきて腕を掴んだ。
「待って、ナギサちゃん!」
「サオリ、ちゃん…」
「そんなに辛そうな顔して、一人で帰せないよ…。ねぇ、話を聞かせてくれないかな…?行きましょう…?」
サオリは私の返事を待たずに私の手を引いて歩き出す。向かった先は校舎の一階にある今は使われていない特別教室棟の空き教室だった。
その頃私たちのもう一人の親友であるソラは、心配そうに二人の後姿を見つめていた。今日一日ナギサの様子が明らかにおかしい。それをサオリがどこかへ連れて行った。ただならぬ雰囲気を感じ取ったソラはいてもたってもいられず、二人が入っていった教室の外へと回り込んだ。植え込みの陰に身を隠し、夕陽の反射で見えづらい窓から中の様子を窺う。
「ナギサちゃん、何があったの…? 私でよかったら、話してほしいな…」
空き教室でサオリは私の正面に立つと、真剣な瞳でそう言った。その瞳を見たらもう堪えきれなかった。
「う…っ、うわぁぁぁん…!」
私は子供のように泣きじゃくった。サオリに抱きつき、その胸に顔をうずめる。
「ごめん、なさい…っ、サオリちゃん…!私、わたし、最低なの…っ!」
「ううん、そんなことないよ。ナギ-サちゃんは、いつも頑張ってるもの…」
何があったかは言えない。言えるはずがない。でもサオリは何も聞かずにただ私の体を優しく抱きしめ、背中を撫でてくれた。その温もりに私の心は少しずつ癒されていく。しかし心とは裏腹に私の体はまたしても正直に反応を始めていた。
サオリの体の柔らかさ、優しい香り、そして私を想ってくれるその愛情。それら全てが私の欲望を刺激する。ああ、まただ。こんなに優しくしてくれるサオリを私は汚してしまう。
「サオリちゃん…、好き…」
私は涙ながらにサオリの唇を求めた。サオリは一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐに私の全てを受け入れるようにそのキスに応えてくれた。
私たちはどちらからともなく互いの服を脱がせていく。夕陽が差し込む教室の床の上で肌と肌が触れ合う。
「ナギサちゃんの辛いの、私が全部、忘れさせてあげるから…」
サオリはそう言うと私の上にそっと覆いかぶさった。そして私の涙の跡が残る頬に優しいキスを落とす。そのまま、首筋へ、鎖骨へと、小鳥がついばむような柔らかなキスを何度も、何度も、繰り返した。
「ひゃぅ…っ!さ、さおり、ちゃ…」
くすぐったくてでもたまらなく気持ちいい。サオリの髪が私の肌をくすぐる。その感触だけで私の体は甘く痺れていく。サオリは私の胸の膨らみに顔を寄せると、その先端をちゅと小さく吸った。
「んんっ…!」
私が喘ぐと、サオリは嬉しそうに微笑み、今度はもっと大胆に舌でその周りをなぞり始めた。
「ナギサちゃん、ここ、可愛い…。私の好きなところ…」
そんなことを囁かれたら、もう私の理性はどこかへ消し飛んでしまう。私もサオリの体に触れたい。彼女の全てを感じたい。
私はサオリの体を抱きしめ返し、その細い背中を指先でゆっくりと撫で上げた。サオリの体がびくと可愛らしく震える。その反応が愛おしくて私は彼女の小さな耳たぶを甘噛みした。
「きゃっ…!な、ナギサちゃん…、だめ、そこは…」
恥ずかしそうに身をよじるサオリを私はさらに深く求め、その唇を再び貪るように塞いだ。深いキスを交わしながら互いの指が互いの体を確かめるように彷徨う。私の指がサオリの熱い秘部へと伸び、サオリの指もまた私の同じ場所へとたどり着く。
「あ、あんっ…、すごい、サオリちゃん…、きもち、いい…っ」
「ナギサちゃんこそ…、声、かわいい…」
私たちは互いの名前を呼び合い、互いの体を求め合った。罪悪感も羞恥心も今はもうこの快感の前では意味をなさない。ただ目の前の愛しい人と一つになりたい。その想いだけが私たちを支配していた。
窓の外ではソラがその一部始終を息を殺して見つめていた。
(嘘…、でしょ…? ナギサと、サオリが…、なんで…?)
親友二人の信じられない行為。見てはいけない。そう思うのに目は逸らせなかった。夕陽に照らされた二人の肌。絡み合う指。声は聞こえない。でも、苦しそうに、でも、どこか気持ちよさそうに喘ぐナギサの表情が見えてしまう。
(だめ…、こんなの、見ちゃ…)
ソラの体も自分の意思とは関係なく熱くなっていく。訳も分からないまま胸の奥がドキドキと高鳴り、下腹部がきゅうと疼くのを感じた。
(なんで…? なんで、私だけ、そこにいないの…?)
嫉妬。そして生まれて初めて感じる未知の興奮。ソラは自分の体に起きている変化に戸惑っていた。
「サオリちゃん…っ!もう、いっちゃう…!」
「私も…!一緒に、いくね、ナギサちゃん…!」
中の二人の動きが激しくなる。そして、
「「あ、ああああーーーーーっっ!!!!」」
声は聞こえなくとも、二人が同時に体を大きく痙攣させ、ぐったりと抱きしめ合うのが見えてしまった。それを見てしまったソラの体もびくんと大きく震えた。
ソラは弾かれたようにその場から後ずさった。見てしまった。見てはいけないものを。親友二人の秘密の姿を。心臓がバクバクと音を立ててうるさい。顔が燃えるように熱い。そして体の一番下のところがなんだかむずむずと疼いて仕方がない。
(なに、これ…、なんなの、この気持ち…)
ソラはふらふらとした足取りでその場から離れた。でも頭の中にはさっきの光景が焼き付いて離れない。ナギサの蕩けた顔。サオリの積極的な指使い。二人の幸せそうな表情。
思い出すだけで体の疼きはますます強くなっていく。ソラはたまらなくなって、一番近くにあった今は使われていない理科準備室に駆け込んだ。鍵はかかっていなかった。
古びた薬品の匂いがする薄暗い部屋。ソラはドアに背中を預け、ずるずるとその場に座り込んだ。
「はぁ…、はぁ…っ、んぅ…」
息が熱い。自分の体じゃないみたいだ。ソラは無意識に自分の太ももをぎゅっと合わせた。内ももが擦れ合うそのわずかな刺激だけで腰がびくりと震える。
(だめ、だめなのに…!二人とも、私の、大事な友達なのに…!)
そう思うのに頭の中ではナギサとサオリの間に自分も混ざっている光景が勝手に再生される。ナギサの隣に自分が寝ていたら。サオリの指が自分に触れてくれたら。
「あ…っ」
ソラは自分の胸を服の上からそっと押さえた。ドキドキと心臓がうるさいくらいに鳴っている。自分の手で胸の膨らみをそっと揉んでみる。ナギサたちがそうしていたように。
「んんっ…!」
なんだか変な気分だった。自分の体なのに誰かに触られているみたいでぞくぞくする。先端がきゅっと硬くなるのを感じて、声にならない声が漏れた。
ソラの指はゆっくりと下へと降りていく。お腹を撫で、そしてスカートの中へと吸い込まれるように入っていった。
「ひっ…!」
下着の上から熱い場所に触れる。そこはもうしっとりと湿っていた。どうして。今までこんなこと一度もなかったのに。
ソラはわけがわからないまま、ただ体の疼きに導かれるように指を動かした。下着の上から、何度も、何度も、その場所をこする。
「ん、んぅ…っ、は、ぁ…っ」
さっき窓の外から見た二人の姿が耳元で蘇る。あの光景がソラの体をさらに熱くする。
(私も…、私も、あんな風に…)
嫉妬と、好奇心と、そして抗いがたい快感。それらがごちゃ混ぜになってソラの理性を溶かしていく。
ソラはついに指を下着の中に滑り込ませた。初めて触れる自分の秘密の場所。
「ひゃぅっ…!なに、これぇ…っ!」
そこは熱くてぬるぬるしていてどうしていいか分からない。ソラはただがむしゃらに指を動かした。そして指先に小さくて硬い突起のようなものがあるのを見つけた。
(ここ…?ここ、かな…?)
ナギサもサオリもここを触り合っていた。ソラはそれを思い出しながら自分の指でその場所をそっとこすってみた。
「あ"、あ"あ"っ…!!」
今まで感じたことのない強烈な刺激。脳天を雷が直撃したかのような衝撃がソラの体を貫いた。
「いや、だめ、だめぇ…っ!とまらな、い…っ!」
指を動かしたくてたまらない。もっと、もっと、この気持ちいいことを続けたかった。ソラはもう何も考えられなかった。ただ本能のままに指を激しく動かし続けた。
「あ、あん、あんっ!なぎさ、ぁ…!さおり、ぃ…!」
二人の名前を呼びながらソラは生まれて初めての絶頂へと駆け上がっていく。
「い"っちゃううううーーーーーっっ!!!!」
薄暗い準備室の中でソラは一人激しく体を震わせ、快感の渦に飲み込まれていった。
その、まさに直後だった。
街全体を揺るがすような邪悪な気配が突如として膨れ上がった。
「デザイア…!」
空き教室で絶頂の余韻に浸っていたナギサははっと我に返る。戦わなければ。
「ごめん、サオリちゃん…!」
ナギサは呆然とするサオリを残し、急いで服を着て教室を飛び出した。そして理科準備室の床の上で同じようにぐったりと倒れていたソラもまた、その邪悪な気配を感じ、呆然と窓の外を見つめていた。
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