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第8話 共生祭
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ルーヴェンの街が、光に包まれていた。
年に一度、人と獣人が共に祝う「共生祭」。
夕刻になると、湖のほとりから無数の灯が放たれ、通りの両脇には色とりどりのランタンが吊るされる。
花の香りと焼き菓子の匂い、笛の音、子どもたちの笑い声――。
街全体が、まるで風そのものに浮かぶように軽やかだった。
「……こんなに賑やかなの、久しぶりですね」
領主館の正門の前で、ユリス・アルヴィンが目を細めた。
人混みの向こうでは、白い光を受けて花飾りがきらめいている。
彼の視線の端には、いつものように、無表情な護衛の姿がある。
「浮かれすぎだ。人が多いときは、何が起こるかわからん」
ガルド・ルヴァーンが低い声で言う。
肩にかけた外套が風をはらみ、灰銀の毛並みがランタンの明かりを柔らかく反射していた。
「今日ぐらいは、警戒しなくてもいいのに」
「任務だ」
「……ですよね」
ユリスは苦笑して外套の裾を整える。
領主様から「たまには遊んできなさい」と背中を押され、半ば強引に“祭り見回り”の名目で送り出されたのだ。
つまりこれは、半分お仕事、半分デートである――少なくともユリスにとっては。
(どうしよう、すごく緊張してきた……)
祭りの音が近づくにつれ、胸が跳ねる。
隣を歩くガルドは、変わらず寡黙で落ち着いている。
その横顔を盗み見るたび、胸がくすぐったくなる。
肩が触れそうな距離。ほんの少し伸ばせば、指先が彼の外套の端に届きそうだった。
◇
通りは、すでに人であふれていた。
人族も獣人族も、笑いながら並んで歩いている。
犬族の子どもが尻尾を振り、猫族の少女が花冠を売っている。
それを買う人間の青年、交わされる笑顔。
“共にある”という言葉が、形を持って見えるようだった。
「ガルドさん、ほら、あれ見てください。風の灯ですよ!」
ユリスが指差した先、湖面に浮かぶ無数の光球。
魔石に風の魔法を込めて、空気の流れで漂わせているという。
風が吹くたび、光の粒がゆらりと揺れ、まるで星空が降りてきたようだった。
「……綺麗だ」
ガルドがぽつりと呟いた。
普段は感情を表に出さない彼の声が、少し柔らかくなっている。
その響きにユリスは胸をくすぐられたような気がして、頬が緩む。
「ガルドさん、よかった。ちゃんと“綺麗”って思ってくれて」
「俺を何だと思っているんだ」
「だって、なんだか、意外です」
「俺にも、そういう感情くらいはある」
少し拗ねたように言うガルドが珍しくて、ユリスはくすっと笑った。
その笑い声に、灰銀の耳がわずかに動く。
「……笑いすぎだ」
「ごめんなさい。なんか嬉しくて」
笑顔で謝ると、ガルドは目を逸らしたまま小さく息を吐いた。
その頬がまたほんのり赤く染まるのを、ユリスは見逃さなかった。
◇
しばらく歩くと、広場に出た。
中央では演奏が始まり、笛と太鼓の音が夜空を舞う。
人々が手を取り合い、輪をつくって踊っていた。
花びらが風に乗って舞い、空には紙灯籠が次々と上がっていく。
「……踊るのか?」
ガルドが尋ねる。
ユリスは顔を真っ赤にして首を振った。
「む、無理です! 見てるだけで十分です!」
「そうか」
「……ガルドさん、踊れるんですか?」
「軍の式典で、少しだけな」
「うそ……見たいです」
「断る」
「ですよねぇ……」
少しだけ残念そうなユリスの顔を見て、ガルドはほんのわずか考えるように黙った。
そして、唐突に意外なことを言った。
「……手なら、つないでもいい」
「……え?」
「この人混みだ。逸れたら危険だしな」
そう言いながら、ガルドの手がゆっくり差し出される。
大きく、節のある手。
その指先がランタンの光を受けてきらりと光る。
ユリスの心臓が跳ねた。
頬が熱くなり、言葉が出ない。
それでも、ためらいながら手を伸ばす。
指先が触れた瞬間、全身に電流のようなものが走った。
――あたたかい。
手のひらが包まれる。
指が絡まる。
ガルドの手は少しざらついているのに、驚くほど優しい。
その感触だけで、胸がぎゅっと締め付けられる。
「これで安心だろ」
「……はい」
ユリスの頬が赤く染まり、声が小さく震える。
ガルドは何も言わず、ただ前を歩き出した。
人混みの中、ユリスの手をしっかりと握ったまま。
琥珀の瞳が周囲を見渡すたび、彼の尻尾がユリスの腰のあたりで軽く揺れた。
そのたびに、くすぐったくて嬉しくて、ユリスは何度も笑みをこらえた。
◇
屋台通りの端にある坂を登ると、風見丘に出る。
そこは街全体を見渡せる小高い丘で、祭りの夜には恋人たちが集まる場所として知られている。
丘の上には木製のベンチがひとつ。
二人は並んで腰を下ろした。
眼下には、無数の灯り。
ランタンの光が川のように流れ、遠くの湖面には月が浮かんでいる。
夜風が吹き抜け、ガルドの灰銀の髪をそっと揺らした。
「……静かですね。
あれだけの人混みだったのに、嘘みたいだ。
ガルドさん、上から見ると、光の群れが生きてるみたい」
ユリスはうっとりとした表情で呟いた。
その横顔を、ガルドは無言で見つめる。
琥珀の瞳に、ランタンの灯が映り込む。
「ユリス」
「はい?」
「……さっき、何を笑っていた?」
「えっと……そうですね。ガルドさんと一緒にいると、嬉しいんです。手をつないで、この街を歩いて……、僕は……心がガルドさんでいっぱいになって、自然と笑顔になります。あと、あなたのしっぽが僕に触れるたびに守られているんだなって実感できて、怖いものなんてない!って気がしてきます」
その言葉に、ガルドの表情がわずかに揺れた。
彼は静かに息を吸い、そして――少しだけ近づく。
「……そうか」
「え?」
「俺はお前が笑顔でいられるこの街を好きになった。お前といると、この街の全てが心地良く感じられる」
ユリスは、身体が一気に熱くなるのを感じた。
指先がわずかに震え、繋いでいた手をぎゅっと握り直す。
「……僕だって、同じです」
「そうか」
「だから――」
言葉の続きを考える間もなく、ガルドが動いた。
彼の大きな手が、ユリスの頬を包む。
指先がそっと髪を払う。
灰青の瞳が見上げる先に、琥珀の光が降りてくる。
「ガルドさん……?」
「……いや」
囁きながら、彼は少しだけ苦笑した。
その笑みは、いつもより穏やかで、どこか照れているようだった。
「俺はその……お前の笑顔を守りたい」
そして――
唇が、ユリスの額に触れた。
ほんの一瞬、やさしい口づけが落とされる。
ユリスの瞳が見開かれ、息が止まる。
「……」
「これは……風のせいだ」
「そんなこと言って……」
ユリスは小さく笑いながら、目を伏せた。
頬が赤く染まり、胸の鼓動が抑えられない。
「……嬉しいです」
そう呟くと、ガルドの尾が静かに動いた。
柔らかな毛並みがユリスの肩に触れ、まるで包み込むように寄り添う。
「寒くないか」
「大丈夫です。……ふふ、すごく、あたたかいです」
夜風が吹き抜け、二人の髪を撫でる。
ランタンの光が遠くで瞬き、鐘の音がひとつ鳴った。
丘の上、静かな世界の中でガルドはそっと言った。
「……ユリス。お前の笑顔は俺だけに守らせてくれ」
ユリスの瞳が潤み、笑顔がこぼれる。
その瞬間、夜空に花火が咲いた。
金と白の光が弧を描き、灰銀と金灰の髪を照らす。
風がやわらかく吹き、二人の間に新しい約束を残した。
それは、言葉にしなくてもわかる――
“この夜から、もう離れない”という、静かな誓いだった。
年に一度、人と獣人が共に祝う「共生祭」。
夕刻になると、湖のほとりから無数の灯が放たれ、通りの両脇には色とりどりのランタンが吊るされる。
花の香りと焼き菓子の匂い、笛の音、子どもたちの笑い声――。
街全体が、まるで風そのものに浮かぶように軽やかだった。
「……こんなに賑やかなの、久しぶりですね」
領主館の正門の前で、ユリス・アルヴィンが目を細めた。
人混みの向こうでは、白い光を受けて花飾りがきらめいている。
彼の視線の端には、いつものように、無表情な護衛の姿がある。
「浮かれすぎだ。人が多いときは、何が起こるかわからん」
ガルド・ルヴァーンが低い声で言う。
肩にかけた外套が風をはらみ、灰銀の毛並みがランタンの明かりを柔らかく反射していた。
「今日ぐらいは、警戒しなくてもいいのに」
「任務だ」
「……ですよね」
ユリスは苦笑して外套の裾を整える。
領主様から「たまには遊んできなさい」と背中を押され、半ば強引に“祭り見回り”の名目で送り出されたのだ。
つまりこれは、半分お仕事、半分デートである――少なくともユリスにとっては。
(どうしよう、すごく緊張してきた……)
祭りの音が近づくにつれ、胸が跳ねる。
隣を歩くガルドは、変わらず寡黙で落ち着いている。
その横顔を盗み見るたび、胸がくすぐったくなる。
肩が触れそうな距離。ほんの少し伸ばせば、指先が彼の外套の端に届きそうだった。
◇
通りは、すでに人であふれていた。
人族も獣人族も、笑いながら並んで歩いている。
犬族の子どもが尻尾を振り、猫族の少女が花冠を売っている。
それを買う人間の青年、交わされる笑顔。
“共にある”という言葉が、形を持って見えるようだった。
「ガルドさん、ほら、あれ見てください。風の灯ですよ!」
ユリスが指差した先、湖面に浮かぶ無数の光球。
魔石に風の魔法を込めて、空気の流れで漂わせているという。
風が吹くたび、光の粒がゆらりと揺れ、まるで星空が降りてきたようだった。
「……綺麗だ」
ガルドがぽつりと呟いた。
普段は感情を表に出さない彼の声が、少し柔らかくなっている。
その響きにユリスは胸をくすぐられたような気がして、頬が緩む。
「ガルドさん、よかった。ちゃんと“綺麗”って思ってくれて」
「俺を何だと思っているんだ」
「だって、なんだか、意外です」
「俺にも、そういう感情くらいはある」
少し拗ねたように言うガルドが珍しくて、ユリスはくすっと笑った。
その笑い声に、灰銀の耳がわずかに動く。
「……笑いすぎだ」
「ごめんなさい。なんか嬉しくて」
笑顔で謝ると、ガルドは目を逸らしたまま小さく息を吐いた。
その頬がまたほんのり赤く染まるのを、ユリスは見逃さなかった。
◇
しばらく歩くと、広場に出た。
中央では演奏が始まり、笛と太鼓の音が夜空を舞う。
人々が手を取り合い、輪をつくって踊っていた。
花びらが風に乗って舞い、空には紙灯籠が次々と上がっていく。
「……踊るのか?」
ガルドが尋ねる。
ユリスは顔を真っ赤にして首を振った。
「む、無理です! 見てるだけで十分です!」
「そうか」
「……ガルドさん、踊れるんですか?」
「軍の式典で、少しだけな」
「うそ……見たいです」
「断る」
「ですよねぇ……」
少しだけ残念そうなユリスの顔を見て、ガルドはほんのわずか考えるように黙った。
そして、唐突に意外なことを言った。
「……手なら、つないでもいい」
「……え?」
「この人混みだ。逸れたら危険だしな」
そう言いながら、ガルドの手がゆっくり差し出される。
大きく、節のある手。
その指先がランタンの光を受けてきらりと光る。
ユリスの心臓が跳ねた。
頬が熱くなり、言葉が出ない。
それでも、ためらいながら手を伸ばす。
指先が触れた瞬間、全身に電流のようなものが走った。
――あたたかい。
手のひらが包まれる。
指が絡まる。
ガルドの手は少しざらついているのに、驚くほど優しい。
その感触だけで、胸がぎゅっと締め付けられる。
「これで安心だろ」
「……はい」
ユリスの頬が赤く染まり、声が小さく震える。
ガルドは何も言わず、ただ前を歩き出した。
人混みの中、ユリスの手をしっかりと握ったまま。
琥珀の瞳が周囲を見渡すたび、彼の尻尾がユリスの腰のあたりで軽く揺れた。
そのたびに、くすぐったくて嬉しくて、ユリスは何度も笑みをこらえた。
◇
屋台通りの端にある坂を登ると、風見丘に出る。
そこは街全体を見渡せる小高い丘で、祭りの夜には恋人たちが集まる場所として知られている。
丘の上には木製のベンチがひとつ。
二人は並んで腰を下ろした。
眼下には、無数の灯り。
ランタンの光が川のように流れ、遠くの湖面には月が浮かんでいる。
夜風が吹き抜け、ガルドの灰銀の髪をそっと揺らした。
「……静かですね。
あれだけの人混みだったのに、嘘みたいだ。
ガルドさん、上から見ると、光の群れが生きてるみたい」
ユリスはうっとりとした表情で呟いた。
その横顔を、ガルドは無言で見つめる。
琥珀の瞳に、ランタンの灯が映り込む。
「ユリス」
「はい?」
「……さっき、何を笑っていた?」
「えっと……そうですね。ガルドさんと一緒にいると、嬉しいんです。手をつないで、この街を歩いて……、僕は……心がガルドさんでいっぱいになって、自然と笑顔になります。あと、あなたのしっぽが僕に触れるたびに守られているんだなって実感できて、怖いものなんてない!って気がしてきます」
その言葉に、ガルドの表情がわずかに揺れた。
彼は静かに息を吸い、そして――少しだけ近づく。
「……そうか」
「え?」
「俺はお前が笑顔でいられるこの街を好きになった。お前といると、この街の全てが心地良く感じられる」
ユリスは、身体が一気に熱くなるのを感じた。
指先がわずかに震え、繋いでいた手をぎゅっと握り直す。
「……僕だって、同じです」
「そうか」
「だから――」
言葉の続きを考える間もなく、ガルドが動いた。
彼の大きな手が、ユリスの頬を包む。
指先がそっと髪を払う。
灰青の瞳が見上げる先に、琥珀の光が降りてくる。
「ガルドさん……?」
「……いや」
囁きながら、彼は少しだけ苦笑した。
その笑みは、いつもより穏やかで、どこか照れているようだった。
「俺はその……お前の笑顔を守りたい」
そして――
唇が、ユリスの額に触れた。
ほんの一瞬、やさしい口づけが落とされる。
ユリスの瞳が見開かれ、息が止まる。
「……」
「これは……風のせいだ」
「そんなこと言って……」
ユリスは小さく笑いながら、目を伏せた。
頬が赤く染まり、胸の鼓動が抑えられない。
「……嬉しいです」
そう呟くと、ガルドの尾が静かに動いた。
柔らかな毛並みがユリスの肩に触れ、まるで包み込むように寄り添う。
「寒くないか」
「大丈夫です。……ふふ、すごく、あたたかいです」
夜風が吹き抜け、二人の髪を撫でる。
ランタンの光が遠くで瞬き、鐘の音がひとつ鳴った。
丘の上、静かな世界の中でガルドはそっと言った。
「……ユリス。お前の笑顔は俺だけに守らせてくれ」
ユリスの瞳が潤み、笑顔がこぼれる。
その瞬間、夜空に花火が咲いた。
金と白の光が弧を描き、灰銀と金灰の髪を照らす。
風がやわらかく吹き、二人の間に新しい約束を残した。
それは、言葉にしなくてもわかる――
“この夜から、もう離れない”という、静かな誓いだった。
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